『タワー投資顧問』の会社情報と評価
会社名: | タワー投資顧問株式会社 |
---|---|
責任者名: | 藤原伸哉 |
住所: | 東京都港区芝大門1丁目2番18号野依ビル2階 |
口コミ件数: | 9件 →口コミを見る← |
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『タワー投資顧問』の検証結果
- タワー投資顧問は中小型株への投資が特徴のファンド
- タワー投資顧問の大量保有銘柄
- タワー投資顧問のファンドマネージャー「清原達郎」は長者番付1位
- タワー投資顧問の投資手法は「割安小型株」への集中投資
- タワー投資顧問の売買タイミングは物議を醸すこともある
- タワー投資顧問の評判
- タワー投資顧問は個人投資家の利用不可
- タワー投資顧問の会社概要
タワー投資顧問は中小型株への集中投資を行ない、サラリーマンの身でありながら2004年の長者番付1位になった「清原達郎」が所属している独立系投資顧問会社です。
伸びる企業を見抜く力が鋭く「タワー投資顧問(清原達郎)が買えば株価が上がる」と兜町で囁かれたほど。ところが、「ホリエモン・ショック」「リーマン・ショック」の影響を受けて次第に運用が厳しくなり、ピーク時3000億円あった運用資産は1330億円に。
以前ほどの注目を集めることは無くなりましたが、タワー投資顧問は現在も小型株を中心に投資を行なっています。
全盛期には次々に高騰銘柄を的中させてきたタワー投資顧問、現在保有している銘柄の特徴を見ると共に、清原達郎の投資手法について調査しました。
タワー投資顧問の主な投資先は時価総額1,000億円未満の「小型株」です。
2022年1月24日現在、大量保有をしている銘柄は以下の通り。
保有割合 | コード | 銘柄名 | 市場 | 時価総額(億円) | PER | PBR | 業種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
45.04% | 4813 | ACCESS | 東証1部 | 236 | - | 0.9 | 情報・通信 |
24.99% | 3999 | ナレッジスイート | マザーズ | 38.9 | - | 4.3 | 情報・通信 |
24.33% | 6994 | 指月電機製作所 | 東証2部 | 178 | 27.3 | 0.73 | 電気機器 |
21.40% | 2138 | クルーズ | JASDAQ | 111 | - | 1.02 | 情報・通信 |
11.41% | 2892 | 日本食品化工 | 東証2部 | 109 | 9.3 | 0.4 | 食料品 |
10.71% | 6492 | 岡野バルブ製造 | 東証2部 | 39 | 15.7 | 0.41 | 機械 |
8.52% | 7841 | 遠藤製作所 | JASDAQ | 66.5 | 4.9 | 0.39 | その他製品 |
7.62% | 6135 | 牧野フライス製作所 | 東証1部 | 982 | 12.2 | 0.58 | 機械 |
7.02% | 6293 | 日精樹脂工業 | 東証1部 | 236 | 8.4 | 0.58 | 機械 |
6.69% | 6210 | 東洋機械金属 | 東証1部 | 105 | 12.2 | 0.56 | 機械 |
6.50% | 6390 | 加藤製作所 | 東証1部 | 96.8 | - | 0.19 | 機械 |
5.37% | 9422 | コネクシオ | 東証1部 | 627 | 9.5 | 1.2 | 情報・通信 |
5.36% | 7856 | 萩原工業 | 東証1部 | 182 | 10.1 | 0.7 | 繊維 |
4.39% | 6249 | ゲームカード・ジョイコ HD | JASDAQ | 144 | - | 0.3 | 機械 |
4.23% | 4966 | 上村工業 | 東証2部 | 1162 | 12.1 | 1.4 | 化学 |
2.06% | 8699 | HS HD | JASDAQ | 492 | - | 0.8 | 証券・商品 |
大量保有をしている銘柄を見ると、「低PER・低PBRな割安株」が多いです。タワー投資顧問は小型株だから業績の伸びを期待してグロース株を買うという買い方ではなく、現時点で割安になっている小型株に投資しています。
【2021年タワー投資顧問が買い増した銘柄】
タワー投資顧問が2021年に買い増ししたのは「加藤製作所(6390)」です。加藤製作所は国内建設用クレーンの最大手級。業績は伸び悩んでおり、2021年12月には人件費削減で希望退職者の募集も行なっています。
買い増ししたということは今後株価の回復に兆しがあるということかと思われますが、加藤製作所の財務状態を見る限り、いまから手を出すのはリスクが高そうです。
【2021年タワー投資顧問が手放した銘柄】
タワー投資顧問が2021年に手放したのは「遠藤製作所(7841)」「上村工業(4966)」「澤田ホールディングス(8699)」の3銘柄。
業績好調で株価が上昇したタイミングで売り抜けています。
【2021年タワー投資顧問が保有目的を変更した銘柄】
・ACCESS(4813)
・ナレッジスイート(3999)
・指月電機製作所(6994)
・クルーズ(2138)
・日本食品化工(2892)
・岡野バルブ製造(6492)
・牧野フライス製作所(6135)
・日精樹脂工業(6293)
・東洋機械金属(6210)
・コネクシオ(9422)
・萩原工業(7856)
・ゲームカード・ジョイコ HD(6249)
これらの銘柄は保有目的を「投資一任契約による純投資」から「投資一任契約による純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」に変更。
今後、タワー投資顧問は投資先企業に対して株価上昇の提案をすることが予想されます。
企業経営者に対して「増配や自社株買い」など株主還元の要求や、株主総会で議決権を行使して株価を積極的に行なうファンドをアクティビストファンドと呼びます。
これまで投資をするだけだったタワー投資顧問は「アクティビストファンド」に変わったのかもしれませんね。
タワー投資顧問が保有目的を変更した銘柄群は株価上昇の期待もかかるでしょう。
そんなタワー投資顧問で、ファンドマネージャーを務めるのが「清原達郎」という人物です。
清原達郎はタワー投資顧問で投資助言や運用を行なう「運用部長」を務めています。
会社に勤務して給料を貰うサラリーマンの身ながら、2004年度の納税額は「約37億円」。ユニクロ社長の柳井正を抜いて1位の座に立ち、大きな話題を集めました。

清原達郎の当時の推定年収は100億円。清原達郎は顧客資産の運用に成功し「多額の成功報酬」を貰っていました。
清原達郎はITバブル期に新規上場した小型株の中から成長が見込める銘柄に投資。2003年12月から買い集めていたデジタルアーツ(2326)は、1年間で3倍の株価高騰、3年間で7倍にもなりました。

引用元:デジタルアーツ(2326)のチャート -株探
■タワー投資顧問が2002年~2004年頃に大量保有をしていた銘柄
・プロトコーポレーション(4298) ⇒2年間で約2倍
・ナガホリ(8139) ⇒2年間で2倍
・永大化工(7877) ⇒2年間で2倍
清原達郎は有望な小型成長株への投資で顧客資産を増やすことに成功。
その成功報酬得て長者番付1位の座に君臨することになりました。
■清原達郎の経歴
清原達郎は1959年生まれ、島根県出身。
東京大学を卒業後、野村證券に入社。その後、スタンフォード大学でMBAを取得。
世界的に通用する金融業界の資格である「CFA(米国証券アナリスト)」を保有。CFA持っている日本人は1300人程度しかいないため稀少性が高い資格です。
清原達郎は野村証券ニューヨークの勤務を1993年に退社。ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー証券、スパークス投資顧問など、複数の証券会社や投資顧問会社を渡り歩きます。
清原達郎が転職を繰り返した1990年代は、バブルが弾け金融機関の破綻が相次いだ時期。1997年のアジア通貨危機をきっかけに急速に落ち込んだ景気の中で、日本で第4位の規模を誇っていた山一證券が破綻するなど、金融業界にとって激動の時代でした。
そんな時代背景のもと、清原達郎は1998年にタワー投資顧問の運用部長に転職し、2022年現在も投資運用部長を務めています。
2004年の長者番付で1位に君臨するほどの成功報酬を得た清原達郎ですが、タワー投資顧問での運用は徐々に上手くいかなくなっていきます。ピーク時に3,000億円あった運用資産は、2009年約300億円まで減少。
小型株を中心に投資していたタワー投資顧問は、ライブドアショックとリーマンショックで大株主になっていた企業がいくつも倒産。基準価額はピークから72%も下落。
清原達郎は変化の激しい市場の中で対応しきれなかったのでしょう。リーマンショック当時は、一般投資家からも「大損した」という声が相次ぎ阿鼻叫喚の嵐でした。
株価の変動が激しくなった中で、顧客はAIJ投資顧問のような「毎月安定した利益を出します」という触れ込みの競合他社に資産を預けるようになります。ところが、AIJ投資顧問は2012年に「運用資金の大半を消失させる」という事件を引き起こします。
AIJ投資顧問のスキャンダルによって投資顧問業界自体に暗雲が立ち込め、タワー投資顧問はさらに苦境に立たされるようになりました。
しかし、タワー投資顧問は不況の煽りから何とか体制を持ち直すことに成功。ファンドの基準価額は2009年の底値から、2018年には11倍強まで回復しています。
2021年時点のタワー投資顧問の運用資産は1,330億円。タワー投資顧問が運用資産を増やすきっかけとなったのは、やはり小型株中心の投資でした。
タワー投資顧問(清原達郎)の投資手法は「割安小型株」への集中投資です。
タワー投資顧問が投資先に選んでいる銘柄の共通点をまとめました。
■タワー投資顧問の投資先銘柄の共通点
・時価総額1000億円以下
・PER15倍以下
・PBR1倍以下
・業績が好調
タワー投資顧問はいわゆるバリュー株投資を小型株に絞って行なっています。バリュー株投資は世界一の投資家「ウォーレンバフェット」が行なっている投資手法。現在の株価が割安になっている銘柄への投資で利益を狙うやり方です。
タワー投資顧問は「割安であるかどうか・成長余地はあるかどうか」に重きを置いた銘柄選定をしていると推測できます。タワー投資顧問の最新の投資先を見てみても、時価総額とPER・PBRを意識した銘柄を選んでいるようです。
2021年時点で保有している銘柄は「機械や情報通信」の銘柄が多い。割安で放置されている銘柄がある「機械業種」、今後の成長余地が高い「情報通信業種」の小型株を選んでいるからでしょう。
タワー投資顧問が選ぶ小型株は株価が安めになっているものがあり、個人投資家にとっても売買しやすいです。以前はタワー投資顧問が選ぶ銘柄に投資をする「コバンザメ手法」も有効でした。

引用元:@弐億貯男 -Twitter
現在はタワー投資顧問の運用成績が悪化したこともあって、運用額がピークに達した2004年~2007年よりは注目度は落ちています。しかし、小型株の中に巨額の資金を投入するタワー投資顧問は無視できない存在です。時価総額が低くて出来高も少ない小型株は、機関投資家が売買するだけで大きな株価変動が起こりますからね。
反対にタワー投資顧問が参入するような小型株に先回りして投資できれば、高騰が期待できるということ。有望な小型株を知りたい需要は高く、小型株から大化け銘柄の発掘に成功している「グローイングAI」というサービスは人気を集めています。
個人投資家が参入しやすい小型株は銘柄数が多く、期待できる銘柄を絞り込むのが困難。最新のAI投資サービスを利用して効率的に投資を行ないたいのでしょう。
タワー投資顧問が大株主に入っているかどうかは、EDINETの大量保有報告書や、「株主プロ」を見れば確認できます。自分が投資をしている銘柄にタワー投資顧問が入っているかどうかはチェックしておくとよいでしょう。
タワー投資顧問は「銘柄を煽っているのでは?」という疑惑も出ています。
銘柄を煽る疑惑が話題になったのは「ACCESS(4813)」の売買タイミングです。
2015年の4月6日に発売された週刊現代にて、清原達郎は『ACCESSという会社もおもしろい。いま米アマゾンなどが先行しているクラウドにおいて、この会社は世界中で1~2社しかできない技術を持っている。ほとんどの人は気付いていませんが、クラウドで一番先端をいっている会社です。大化けするでしょうね。』と述べています。
その後、タワー投資顧問は4月8日と4月9日にACCESSの株式を売り抜けています。

引用元:ACCESS(4813)のチャート -SmartChartPlus
タワー投資顧問がメディアに注目銘柄を発表した直後に売り抜けたことで、ユーザーからは「タイミング的にどうなの?」という声が上がります。

引用元:@21ヘルツ -Twitter

引用元:@株長者 -Twitter
タワー投資顧問は2005年のアパマンショップ(8889)売り抜けからの買戻しの時も物議を醸していました。
タワー投資顧問は2005年3月2日にアパマンショップの70%を売却し、3月3日株価が落ちた際に買戻しを行なっています。

引用元:APAMAN(8889)のチャート -SmartChart
大量の売りを出すことで株価を下げた後に買戻しを行なう。当時、アパマンショップは業績の急伸を発表していましたから、タワー投資顧問はアパマンショップの成長によるさらなる上昇益を狙っていたのかもしれません。
小型株は大口の注文が入ると一気に株価が乱高下します。タワー投資顧問はその特性を利用していたのでしょう。株価変動に釣られてAPAMANを高値で購入してしまったり、慌てて売りに出した人が出ていたりと市場で混乱を巻き起こしました。
「タワー投資顧問の売買は恐ろしい・・・」とよく言われるのですが、個人投資家が参入することが多い小型株投資でAPAMANのような売買をされたら「恐ろしい」と感じるのも無理ありません。
タワー投資顧問が目を付けるに対し「何らかの材料が出ること」を期待している人の声が見られます。

引用元:@かりん -Twitter

引用元:@yukikazenyanko -Twitter
タワー投資顧問は売買タイミングに関しては批判も出ていますが、保有銘柄は株価上昇することも多く、気になる投資家は多い様子。「タワー投資顧問が参入する銘柄」という一つの材料として捉えている人もいるのでしょう。
またタワー投資顧問に「アクティビストファンド」としての動きを期待している投資家もいます。

引用元:@Carwd Capital No.10 Family Office -Twitter
良くも悪くも話題を集めるタワー投資顧問、投資家にとって気になる存在であることは変わりないようです。
タワー投資顧問は個人投資家からの投資は受け付けていません。
運用しているのは主に企業年金で、機関投資家からの依頼が多いようです。
商号:タワー投資顧問
設立年:1990年2月
住所:〒105-0012 東京都港区芝大門 1 丁目 2 番 18 号 野依ビル 2 階
代表取締役社長:藤原伸哉
運用部長:清原達郎
■沿革
1990 年 2 月 フォーエス投資顧問株式会社設立
6 月 投資顧問業の登録
1992 年 3 月 投資一任業務の認可取得
1998 年 1 月 タワー投資顧問株式会社に商号変更
7 月 日本株 ロング・ショート ファンドの運用開始
2007 年 9 月 金融商品取引法施行に伴い金融商品取引業者登録(投資運用業、投資 助言・代理業)
2013 年 11 月 第一種金融商品取引業変更(追加)登録
タワー証券株式会社の第一種金融商品取引業の事業を譲受
第一種金融商品取引業務開始
2016 年 9 月 ケイマン諸島のファンド管理会社 タワー・アセット・マネジメント・ リミテッドの全株式を取得
以上、タワー投資顧問の「業務及び財産の状況に関する説明書」より引用
タワー投資顧問は企業ホームページが用意されていません。以前、清原達郎が長者番付1位になった際に、問い合わせが急増して対応しきれなくなったため閉鎖したようです。
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『タワー投資顧問』の口コミ
投稿者:名無し
タワー投資顧問が加藤製作所の株式の保有比率を高めました。時価総額100億円未満の小型株が狙い目なんですかね?
投稿者:名無し
タワー投資顧問って昔から小型株を買い集めてその後に一気に売却してるよね。動かせる資金がある程度あるなら、有効的な投資手法だよなー
投稿者:名無し
清原達郎の投資はタワー投資顧問っていう後ろ盾があるからできるってのもあるだろう。ある程度まとまった資金があるから相場に影響を与えることも可能。
投稿者:名無し
タワー投資顧問に釣られて買うと大惨事になることもあるけど、小型株投資自体は良いですよね~
投稿者:名無し
清原達郎は資産を減らしてしまったみたいだけど、銘柄の目利きはいまだ健在だと思う。小型株は大化けする銘柄も多いし、参考にできるならしておきたい。
投稿者:名無し
タワー投資顧問がこっそり買い集めているのを早めに知って、売り抜ける前に利確しちゃえば結構稼げそう。どうやってタワー投資顧問の動向を知るのかが難しいんだけどね。
投稿者:名無し
こういう相場だと小型株に強いタワー投資顧問の動向は気になりますね。日経平均だけ見てると悲観的ですけど、好決算発表した小型株には資金がまた入ってきてるみたいですし
投稿者:名無し
清原達郎氏はまだタワー投資顧問にいるんですね~年収100億とはいかなくなったみたいですが、元気にやってるなら何よりです
投稿者:名無し
タワー投資顧問ってアクティビストファンドになるんですか!?それならちょっと期待できるのかもしれませんね・・・2000年代はブイブイ言わせていたタワー投資顧問、2022年のいまどう出るか!?小型株ですし日経平均とは異なる値動きを期待したい!
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