インバウンド銘柄について
インバウンド関連銘柄の大本命出遅れ株5選【2024年最新版】
インバウンド(Inbound)とは、外国人が日本に観光をしに来ること(訪日外国人観光)。
19年に新型コロナウイルスが流行して以降、インバウンドを生業とする企業は逆境に立たされていました。
しかし、昨年10月の水際対策緩和を境に訪日外国人観光客は急増。
23年上半期累計では1000万人の大台を突破し、今年6月の訪日外客数がコロナ禍以降で初めて200万人を達成しました。
インバウンド完全復活の兆しに、大きな期待が寄せられています。
株式市場でも、訪日外国人観光客の恩恵を受けやすいインバウンド関連銘柄の市場は、例年よりも活況となっています。
例えば低位株のおすすめ銘柄の記事でも紹介したインバウンド関連銘柄のDDグループ(3073)は最大上昇率162%を達成。
■DDグループ(3073)の株価
≫DDグループの急騰を予測した銘柄スクリーニングツール:AlphaAI
7月初頭まで円安ドル高が進行していた影響も相まって、訪日外国人観光客が日本を訪れやすくなっている様子。
直近では大手百貨店各社の既存売上高が、前年同月に比べ増収になっているとのこと。
特に訪日外国人観光客が売り上げに寄与しており、免税売上高は松坂屋で6.6倍、高島屋で4.1倍と大きく伸長しています。
今年は特に好材料が重なっていますが、今年に限らずゴールデンウィークや夏休みなどの連休には毎年、インバウンド関連銘柄が物色される傾向にあります。
連休中はホテル業や旅行会社などの売り上げが伸びやすいですから、必然的に連休後の決算は良い結果になりやすいのです。
つまり連休前にインバウンド関連銘柄を仕込んでおけば、好決算で爆上げ…なんてのも夢じゃないってことですね。
そこで今回は、今のうちに仕込んでおきたいインバウンド関連銘柄から厳選した本命株・出遅れ株を5つご紹介します。
インバウンド関連銘柄の大本命株:西武HD(9024)
西武ホールディングス(9024)は東京・埼玉地盤の鉄道・バス業を展開する企業です。
西武鉄道や西武バスなどを手掛け、東京や埼玉に住む人であれば“西武=鉄道・バス”のイメージが強いかもしれません。
しかし実は西武HDは、売上ランキングで堂々の1位を誇るホテル業界最大手企業なのです。
また西武HDの売上シェアは、ホテル・レジャー事業が1位となっています。
■西武HD(9024)のセグメント別売上高(22/3期)
ホテル・レジャー事業:1,331億円
都市交通 ・ 沿線事業:1,313億円
建 設 事 業:797億円
不 動 産 事 業:591億円
そ の 他:327億円
同社はプリンスホテルを始めとしたシティホテルを主軸に、リゾートホテルも展開。
国内に47つのホテルを運営しており、海外にも多くのホテルを展開しているため、知名度は世界的にも高いと言えます。
ホテル以外にも、今年6月に旧としまえん跡地の一部にアジア初の『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京』を開業。
■西武HD(9024)の『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京』
ワーナーブラザーススタジオツアーは、世界的大ヒットシリーズ『ハリーポッター』の制作の舞台裏を体験できるウォークスルー型エンターテイメント施設です。
ただ歩いてセットを見るだけではなく、ホウキに乗ったり、バタービールを飲むこともできるなど、アクティビティも豊富。
ホグワーツの大広間、ダイアゴン横丁などの有名なセットは勿論、東京限定の様々な展示やセットがあるとのこと。
アジア圏では初オープンであることに加え、世界中に多くのファンを持つ人気シリーズの舞台裏が体験できるとあって、国内外問わず注目されています。
コロナ禍からの回復に向かう需要をホテル・レジャー事業を中心に高単価で取り込むことで、今期経常は49%増益とのこと。
23年3月期の連結経常損益は201億円の黒字(前の期は174億円の赤字)に浮上。
24年3月期の同利益は、前期比49.0%増の300億円に拡大する見通しです。
■西武HD(9024)の今期業績予想
出典:株探
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常損益は、18.2億円の黒字(前年同期は84.1億円の赤字)に浮上。
売上営業損益率は前年同期の-9.1%→1.9%に急改善しています。
■西武HD(9024)の業績推移
出典:株探
株価は平滑移動平均線の25EMA~200EMAの間を推移する形で、もみ合い相場の様相を呈しています。
■西武HD(9024)の株価
出典:株探
■西武HD(9024)のデータ
株 価:1,453円
市 場:プライム市場
時 価 総 額:4,731億円
P E R:18.3倍
P B R:1.18倍
自己資本比率:23.5 %
R O E:15.2 %
1500円前後の価格で反落する傾向が強いため、エントリーは1500円を突破するタイミングが狙い目でしょう。
余談になりますがテーマ株投資は銘柄を選ぶのと同じくらい、売買タイミングも重要になります。
テーマ株は注目が集まりやすく、値動きが大きく・速くなりがち。
時にはテクニカル指標全般が機能しなくなるほど、個別市場の過熱感が増してしまうことも。
小手先だけのテクニックでは対応しきれない局面も自然と多くなるのではないでしょうか。
ですが最近では、銘柄選びから売買タイミングまで教えてくれる投資情報サービスが話題を集めています。
当サイトで特に評判になっているのが、実践的な投資ノウハウを教えているJ.P.モルガン出身の『凄腕投資アドバイザーの公式LINE』。
「投資初心者だけど150万円だった資金を2190万円まで増やせた」とユーザーからの口コミ評価も上々です。
親身になって対応してもらいました。株初心者の自分でも少しづつ勝てるようになり、150万円だった資金を2190万円まで増やせています。
投資家として真に自立を目指すなら、こういった投資情報サービスを使ってみるのも一つの戦略と言えます。
インバウンド関連銘柄の本命株:スカイマーク(9204)
スカイマーク(9204)は、国内第3位の大手航空会社で、割安運賃で旅客の輸送サービスを展開しています。
羽田発着の国内線で実績が高く、昨年12月に再上場し話題となりました。
民事再生手続きを経ての復活ですが、経営改革および収益構造の改善が顕著となっているとのこと。
同社では株式会社ポケモンと提携し、21年6月から特別塗装機『ピカチュウジェット』の運航を開始。
こちらは『そらとぶピカチュウプロジェクト』の一環で、コンセプトは“人と人、人と地域を繋ぐことで、旅の楽しみをお届けする”というもの。
■スカイマーク(9204)の『ピカチュウジェット』
出典:スカイマーク株式会社
機体の外観だけではなく、空港内の専用自動チェックイン機を始め、搭乗券や手荷物タグなどにもピカチュウがあしらわれています。
また出発前・到着後のアナウンスでは、人によるものに加え、ピカチュウも一緒にアナウンスを行っているとのこと。
日本のみならず海外でもファンの多い人気ゲーム作品であることからも、インバウンドによる需要拡大が期待されます。
脱コロナに伴う旅客需要回復で、今期経常は51%増益となっています。
23年3月期の経常損益(非連結)は、37.1億円の黒字(前の期は150億円の赤字)に浮上。
24年3月期の同利益は、前期比50.8%増の56億円に拡大する見通しです。
■スカイマーク(9204)の今期業績予想
出典:株探
インバウンド特需が期待される一方、燃料コストの上昇も単価引き上げにより吸収する方向とのこと。
中期的にも羽田を始めとする高収益路線の増便に前向きに取り組み、業績立て直しを図る構えを示しています。
株価は1200~1300円前後で推移しており、もみ合い相場の様相を呈しています。
■スカイマーク(9204)の株価
出典:株探
■スカイマーク(9204)のデータ
株 価:1,203円
市 場:グロース市場
時 価 総 額:732億円
P E R:12.6倍
P B R:3.06倍
自己資本比率:22.2 %
R O E:23.9 %
現状、ローソク足が各移動平均線を下回っており、すぐすぐのエントリーはオススメしません。
75EMAが上値抵抗線として意識されているため、エントリーは75日移動平均線を上に突破してからの方が無難です。
スカイマークに限らず、旅行会社や航空業などは、円高・円安どちらの相場でも需要拡大が見込める点が強みと言えます。
というのも円高では日本⇒海外への観光客、円安では海外⇒日本への観光客が見込めるからです。
現状、ピーク時に比べると円高が進行していますが、まだまだ円安ドル高の水準と言えます。
不透明感の強い経済動向が続く以上、再び円安が進行する可能性も十分に有り得ますから、円安対策も同時に行っておくとリスクヘッジになるでしょう。
■関連トピック
⇒円安で上がる株・出遅れ円安メリット銘柄5選【2023年最新版】
インバウンド関連銘柄の注目株:ひらまつ(2764)
ひらまつ(2764)は高級レストランを展開しており、フランス料理を中心にイタリア料理や日本料理にカフェなどを手掛けています。
東京都内を中心に神奈川や札幌など全国に31店舗を展開。
レストラン事業の他には、ホテル事業やブライダル、ワインの販売なども行っているとのこと。
コロナの影響で赤字が続いていましたが、経済活動の正常化を背景に、月次売上高が回復基調となっています。
23年5月度における全体売上高は、前年同月比+16.3%の11億9500万円と、全事業で前年同月の売上高を上回る結果に。
出典:株探
インバウンドによる訪日需要に加え、外食需要、国内旅行需要が共に高い水準で推移しており、大人数の法人パーティーも増加傾向とのこと。
レストラン事業の売上高は、既存店前年同月比+7.4%の4億3200億円で着地。
コロナで縮小していた大規模パーティーが動き出し、問い合わせや予約が増加しているとのこと。
またホテル事業に関しても、売上高は既存店前年同月比+11.4%の3億6500万円と 大きく伸長。
3年振りに移動・行動制限のないGWとなり、国内旅行需要は堅調を維持し、インバウンドによる訪日需要も増加傾向となりました。
業績は、今期営業が黒字浮上となっています。
23年3月期の連結営業損益は6.1億円の赤字(前の期は21億円の赤字)に赤字幅が縮小
24年3月期は0.1億円の黒字に浮上する見通しです。
■ひらまつ(2764)の今期業績予想
出典:株探
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結営業損益は、2.8億円の赤字(前年同期は6.5億円の赤字)に赤字幅が縮小。
売上営業損益率は前年同期の-29.3%→-9.8%に急改善しています。
■ひらまつ(2764)の業績推移
出典:株探
株価は過熱感が引き、75日移動平均線を支えに上昇基調にあります。
■ひらまつ(2764)の株価
出典:株探
■ひらまつ(2764)のデータ
株 価:254円
市 場:プライム市場
時 価 総 額:186億円
P E R:-倍
P B R:3.91倍
自己資本比率:20.7 %
R O E:N/A
7月5日にMACDがゴールデンクロスしており、仕込みのタイミングとしては悪くない時期だと思います。
シグナル線・MACD線が、ゼロラインを上に突破してくると本格的な上昇トレンドを形成したと判断して良いでしょう。
また同社の株は、月次売上高の発表で都度都度、短期的に買われる傾向があります。
12月に最も売上が伸びやすい傾向があるため、月次発表が行われる翌年1月~2月に向けて買われることが多いです。
材料よりも月次売上高や決算で株価が動くことが多く、12月末・1月初頭なども仕込むタイミングとしては悪くないでしょう。
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⇒株で10億稼いだ元証券マンが教える銘柄選定術とは?
インバウンド関連銘柄の出遅れ株:ソースネクスト(4344)
ソースネクスト(4344)はソフト開発を手掛ける企業で、AI通訳機『ポケトーク(POKETALK)』が主力。
プロダクト別構成比はポケトークが約24%を占めています。
ポケトークシリーズは、互いに相手の言葉を話せない人同士の会話を可能にするAI通訳ツール。
言語ごとに最適なエンジンを採用し、常にクラウド上の最新のエンジンを利用して翻訳するため、高い翻訳精度を誇っています。
世界73言語に対応しており、73言語で音声とテキストに、11言語でテキストのみに翻訳可能とのこと。
個人での観光用途のほかにも、外国語対応スタッフがいない店舗でも、海外旅行者とのコミュニケーションが円滑に行うことが可能となっています。
17年12月の発売以来、22年12月13日時点で累計出荷台数100万台を突破。
翻訳機市場における月次販売台数・金額シェアともに、5年7ヶ月連続で第1位を獲得しています。
■翻訳機市場の月次販売台数・金額シェア
出典:株探
また、法人向けビジネスシリーズ『ポケトーク for BUSINESS』において米オープンAI社の音声認識モデルの採用を決定しています。
これにより、音声認識の精度が更に向上するとのことでAI関連銘柄としても注目されています。
業績は、今期経常が黒字浮上となっています。
23年3月期の連結経常損益は、25.3億円の赤字(前の期は21.2億円の赤字)に赤字幅が拡大。
しかし、24年3月期は1億円の黒字に浮上する見通しです。
■ソースネクスト(4344)の今期業績予想
出典:株探
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常損益は、11.2億円の赤字(前年同期は12.7億円の赤字)に赤字幅が縮小。
売上営業損益率は前年同期の-53.4%→-44.9%に急改善しています。
■ソースネクスト(4344)の業績推移
出典:株探
株価は25EMAが上値抵抗線として意識されており、下降トレンドを形成しています。
■ソースネクスト(4344)の株価
出典:株探
■ソースネクスト(4344)のデータ
株 価:189円
市 場:プライム市場
時 価 総 額:260億円
P E R:415倍
P B R:2.81倍
自己資本比率:46.9 %
R O E:N/A
特に25EMA、75EMAが強く意識されており、上値抵抗線・下値支持線として機能しやすいです。
そのため値動き自体は比較的、予測しやすいものになっています。
そのためエントリーは、ローソク足が25EMA、75EMAを上に突破したタイミングが狙い目でしょう。
ソースネクストに限らず、今年はChatGPT(生成AI)の登場によりAI関連銘柄が活況となっています。
政府は宇宙分野や人工知能(AI)などに取り組むスタートアップ企業に対する23年度の補助金を、前年同期比倍額の1,066億円まで引き上げる方針。
また生成AIについて国内での独自の開発を支援しようと、経済産業省はソフトバンクに対し、およそ53億円の補助金を出すと発表。
人工知能市場への注目度は、まだまだ高い水準を保っていると言えます。
当サイトでも今のうちに仕込んでおきたいAI関連銘柄を5社紹介していますから、併せてご参照ください。
■関連トピック
⇒AI関連銘柄の本命株・出遅れ株5選【2023年最新版】
インバウンド関連銘柄の人気株:ぐるなび(2440)
ぐるなび(2440)は、飲食店の情報を集めたウェブサイト『ぐるなび』を運営する企業で、飲食店からの課金収入が主な収益源。
食べログなどの消費者生成メディア(CGM)とは異なり、収益の9割が有料加盟店からの広告料・手数料収入となっています。
また来店客のスマホでメニュー注文・会計が可能になるモバイルオーダーシステム『ぐるなびFineOrder』や、各種メディアからのネット・電話予約などを一元管理できる『ぐるなび台帳』などのサービスも手掛けています。
直近では『ぐるなびFineOrder』にて、米オープンAI社の「ChatGPT」を活用したAIチャットボットの実証実験を開始したことが話題になりました。
注文画面にAIによるチャットボットを実装し、ユーザーが入力した質問に対するメニューレコメンドを中心としたコンシェルジュ機能とのこと。
■ぐるなび(2440)の『FineOrder』
出典:株式会社ぐるなび
本実証実験終了後には、複数の加盟飲食チェーンにてテスト導入予定とのこと。
今後はモバイルオーダーのみならず、飲食店の検索や予約を始め、店舗オリジナルのキャラクターとAIを掛け合わせたブランディング等、様々な角度から研究開発を積極的に行っていく見解を示しています。
また同社ではウェブサイト:ぐるなび以外にも、訪日外国人向けメディア『LIVE JAPAN』を運営。
『LIVE JAPAN』は、⽇本の旅に役⽴つ様々な情報をワンストップでリアルタイムに提供するWEBサービスです。
出典:note
観光名所に宿泊施設、飲食店、ショッピング、観光体験はもちろん、交通案内からWi-Fi、両替所やATM、コインロッカーまで、様々な施設を検索できます。
また店側は、英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・日本語の5つの言語で、商品・サービスの紹介ページを持つことが可能となっています。
現在、移動⼿段やサービスなどを担う企業48社・団体が『LIVE JAPAN』に参画しているとのこと。
直近ではMastercard社が新たに参画し、キャッシュレスなど決済機能のデジタル化を促進を目指しています。
サイトUI改善等による予約CVR向上も奏功し、4Qのネット予約数はコロナ禍前を上回っているとのこと。
出典:株探
コロナの影響により4期連続で赤字が続いていますが、着実に赤字幅が縮小しています。
23年3月期の連結最終損益は、22.8億円の赤字(前の期は57.6億円の赤字)に赤字幅が縮小。
24年3月期も、7.7億円の赤字に赤字幅が縮小する見通しです。
■ぐるなび(2440)の今期業績予想
出典:株探
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終損益は、3.6億円の赤字(前年同期は21.6億円の赤字)に赤字幅が縮小。
売上営業損益率は前年同期の-39.6%→9.6%に急改善しています。
■ぐるなび(2440)の業績推移
出典:株探
株価は底打ちを示唆するダブルボトムを形成しています。
■ぐるなび(2440)の株価
出典:株探
■ぐるなび(2440)のデータ
株 価:381円
市 場:プライム市場
時 価 総 額:216億円
P E R:-倍
P B R:3.11倍
自己資本比率:52.5 %
R O E:N/A
上値抵抗線となっていた25日、75日移動平均線を上に突破し、200日移動平均線付近で揉み合いとなっています。
今後ローソク足が200日移動平均線を上に突破できれば、本格的な上昇トレンドと判断して良いでしょう。
また23年8月1日に決算を控えていますから、決算に向けて買われていくようであれば、エントリーを検討しても良いかもしれません。
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⇒株で10億稼いだ元証券マンが教える銘柄選定術とは?
インバウンドとは?わかりやすく解説
一般的にインバウンド(Inbound)とは、外国人が日本に観光をしに来ることを指します。
元来「外から中へ入ってくる」という意味ですが、基本的には日本への訪日外国人観光として使われます。
ニュースや新聞でも目にする機会が多く、「インバウンド〇〇」と別の言葉をプラスした造語として使われることも増えてきました。
・インバウンド観光
外国人が日本に観光をしに来ること。訪日外国人とも。
・インバウンド対策
多くの外国人観光客に日本を訪れてもらい、より多くの消費をしてもらうための対策。
・インバウンド消費
訪日外国人が日本で消費活動を行うこと。
・インバウンド需要
訪日外国人に対する日本のモノ・コトに対する需要。
数年前は中国人訪日客による『爆買い』が消費を活性化させ、百貨店株などを中心に盛り上がりを見せました。
が、ここ最近では爆買いが一巡し、インバウンド消費は「モノ」から、体験型の「コト(コト消費)」へと変化し始めています。
特に富裕層外国人の間で、アクティビティを通じて自ら体験しながら文化を楽しめる「体験型観光(体験ツアー)」が人気を集めているとのこと。
例えば、日本の伝統芸能である歌舞伎・日本舞踊が体験できるものや、茶道や華道、空手に相撲、果ては忍者体験などの一風変わったものまで多種多様。
出典:マイナビニュース
また日本を訪れる一番の理由が「食」という外国人観光客も多く、築地場外市場見学と寿司握り体験など、食+体験といったツアーも人気です。
私たち日本人には馴染みがあり過ぎて気付きづらい意外なところにこそ、インバウンド需要が隠れているのかもしれません。
インバウンド消費に対する今後の見通し
①インバウンド消費が回復するのは いつから?
NRIによると訪日外客数が2019年同月の水準を取り戻すのは、2024年2月と予想しています。
■訪日外国人観光客の見通し
出典:NRI
22年10月の水際対策緩和以降、海外からの旅行客は急速に回復傾向にあります。
23年5月の訪日外客数は1,898,900人、回復率は19年同月比の68.5%まで回復。
国際線定期便に関しては、コロナ禍前の約6割まで運航便数が回復しているとのこと。
また訪日外客数一人当たりの消費額も増加傾向にあり、コロナ禍前の水準を上回っていることが判っています。
観光庁の昨年10-12月期の訪日外国人消費動向調査によると、同期のインバウンド需要は5,952億円。
同期の訪日外客数で割ると一人当たりの消費額は21.2万円となり、19年の消費額15.9万円を上回っているとのこと。
政府は「25年までに訪日外国人旅行消費額単価20万円/人」の目標を掲げていましたが、早くも達成している計算になります。
②インバウンドの市場規模は?
政府は訪日外国人旅行消費額5兆円を目標に掲げていますが、23年内にほぼ達成できるのではないかと言われています。
22年10-12月期の訪日外客の一人当たりの消費額と先行きの訪日外客の予測値を用いて試算すると、23年1年間のインバウンド需要は4兆9,580億円。
コロナ禍前(2019年)のインバウンド需要が4兆8,135億円ですから、23年中にはコロナ禍前の水準に回復する見込みとなっています。
インバウンドは日本の産業において、新型コロナウイルスの感染拡大で最もダメージを受けた分野です。
それだけに回復への期待も高く、今後もインバウンド関連銘柄に注目が集まることが予想されます。
■Pickup!!
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