「株株」は株式会社NEOが運営する投資情報サイト。累計会員数12万人が利用したと謳われ、最高顧問はミリオンストック投資顧問と同じ橋本明男氏です。
現代表取締役の稲垣明徳氏は、橋本氏から「罫線伝承」を認められた男として、同氏の銘柄選定方法を色濃く受け継いでいます。
一方、株株の評判を調査すると、良い評価ばかりで無く、悪い評価の方が目立つようです。
株式会社NEOの前身である株式会社CELLは、過去に問題のある投資勧誘を行い、行政処分を受けています。
本記事では、株株の評判や運営メンバー、さらに橋本氏の関係について詳しく解説します。投資助言サイトの利用を検討している人は参考にしてください。
目次
株株とは?
まずは株株の運営をしている株式会社NEOについて、サービス概要や主な運営メンバーも紹介します。
運営は株式会社NEO
株株の運営会社は株式会社NEO。2014年から投資助言業務を開始し、株株の運営を主な業務としていますが、以前はミリオンストック投資顧問の運営を行っていました。
なお、株式会社NEOの前身は株式会社CELLで、「ジャパン・ストック・トレード」と「日本証券投資顧問」で投資情報を提供。2016年、金融庁から行政処分を受けています。
その理由は以下の3点。
- 入手していない特別情報を持っているかのように装い、顧客を勧誘
- 顧客数を限定する意思が無いにも関わらず、「先着〇名様」と虚偽の表現を用いて勧誘
- 「必ず〇万円の利益!」など、実現不可能な利益を保証する表現で、投資意欲を煽る勧誘
株式会社NEOは、株式会社CELLが行政処分を受けた後に、名称を変更して出来た会社です。
投資顧問サービスを提供
株株を運営する株式会社NEOは、関東財務局に登録されている正規の投資顧問業者であり、投資顧問サービスを提供しています。
投資顧問サービスとは?
投資顧問サービスは専門家が株式投資の助言を行い、利用者はアドバイスの対価として報酬を支払うサービス。
株株では、無料コンテンツと有料コンテンツの2種類を提供。
無料コンテンツは、市場の動向や注目銘柄などを配信。一方、有料コンテンツは、銘柄の上昇率目標や投資期間に応じて、複数のプランが用意されています。
一部プランは専用のサポートデスクが付き、会員が保有する銘柄の監視や研究を行い、メールでアフターフォローするなどサポート体制が敷かれているそうです。
主な運営メンバー
続いて株株の主な運営メンバーを見てみましょう。
- 稲垣明徳氏
- 橋本明男氏
- 小林淳哉氏
- 杉浦良多氏
- 露崎進一郎氏
- 王辰氏
中心は代表取締役である稲垣明徳氏で、罫線伝承を認められた橋本明男氏の後継者という位置付けですが、主要メンバー紹介には掲載されていません。
入会・退会方法
次に、株株の入会方法と退会方法について説明します。
入会方法は、公式サイトの申し込みフォームから申請。利用規約、その他注意事項を確認し同意の上、メールアドレスを入力し送信します。
退会は会員サイトにログインして、「問い合わせフォーム」から退会を希望する旨を連絡。対応に数日間必要な場合があるため、注意しましょう。
公式ブログやSNSが存在
株株には、公式ブログやSNSが存在。
公式サイトでは露出の無い橋本明男氏ですが、Amebaブログにて自身の画像と共に日々の相場解説を行っています。ただし、2024年5月20日で更新は停止しているようです。
また、X公式アカウントで情報発信を行っており、主に急騰期待銘柄の紹介がされています。また、橋本明男氏が相場に関するコメントを発信していたが、こちらも2024年5月20日で停止しているようです。
株株の評判
株株の評判を調査すると、最も多い意見として見られるものは、「推奨銘柄が上がらない」「下落して損失を被った」意見。銘柄選定能力に疑問を持つ投資家の口コミが数多く存在します。
しかし、株株を利用して利益を得た人もいることは確か。
ここからは、株株の評判として、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ見てみましょう。
良い口コミ
株株に関する口コミを調べると、良い評判も見受けられます。
また、「無料情報であれば見ても良いのでは」という口コミもありました。
悪い口コミ
株株に関する口コミを見ると、多くの利用者からネガティブな意見が寄せられています。
最も多いのは「推奨銘柄が当たらない」という声。「損失を出した」「利益を得られなかった」意見が多数見られます。
また、「有料プランの価値がない」意見も目立ちます。高額にも関わらず、提供される情報の内容や質に見合ってないと感じている利用者が多い様子。
推奨銘柄が当らないのに、さらなる投資勧誘もあったようです。これらの悪い口コミは、株株を利用する上で注意すべき点と言えるでしょう。
株株の評価
株株は評判を見る限り、銘柄が当らないことに不満を持つ利用者が多いですが、一部は評価できる点も考えられます。
どのようなメリットとデメリットがあるか見てみましょう。
メリット
株株のメリットは無料プランの存在。会員登録をすれば、推奨銘柄や投資コラムなど情報を受け取れます。
一部からは、この無料推奨銘柄で利益を得られた声がありますしね。
しかし、評判を調べる限り、株株の銘柄選定能力が高いとは言えず、投資顧問としての能力は高く評価できません。
無料情報で利益を得られた声は少数派である点に注意が必要です。
デメリット
株株のデメリットは多く挙げられるため、知りたい項目がある際は詳細をご確認ください。
デメリット①銘柄選定能力の低さ
まず、銘柄選定能力の低さが指摘されています。多くの利用者から「推奨銘柄で損失を出した」「期待した成果が得られない」声が上がっており、情報精度に疑問が残ります。
公式サイトにも、継続的な実績情報の開示が無いため、長期的に安心して運用を任せられる材料がありません。
デメリット②高額な費用
次に、費用が高額である点もデメリットです。株株の有料プランは、月額数万円から数十万円と高額なものが多く、初心者には大きな負担となる可能性があります。
例えば、最も安い「スタートアッププラン」では、1ヶ月で3万円、6カ月で15万円という費用が掛かります。この金額に見合うだけの情報やサポートが提供されているのか、慎重に検討する必要があります。
デメリット③行政処分を受けた
さらに、株株の運営会社である株式会社NEOは、前身の株式会社CELL時代に金融商品取引法違反で行政処分を受けています。
処分内容は、根拠のない情報提供や虚偽の表示による煽り営業、断定的判断の提供でした。これらの営業姿勢を具体的に改善した情報は株式会社NEOから公表されていません。
これは、投資家にとって信頼性を損なう重大な要素と言えるでしょう。過去の行政処分は、株株のサービスを利用する上で大きなリスク要因となります。
デメリット④会社・サイト名を頻繁に変更
加えて、株株は先日まで「ミリオンストック投資顧問」という名称でサービスを提供していました。その前には「ジャパン・ストック・トレード」と「日本証券投資顧問」というサイト。
このように、会社名やサイト名を頻繁に変更している点は、サービスの継続性に疑問を抱かせます。突然のサービス終了や、連絡が取れなくなるといったリスクも考えられます。
株株の提供プラン
続いて、株株が提供する投資助言のプランを見てみましょう。
プランには無料コンテンツと有料のコンテンツがあり、有料コンテンツは提供される情報と費用により、複数の種類があります。
無料プラン
株株では、会員登録するだけで利用できる無料プランが用意されています。具体的には、以下5つのコンテンツ。
- 無料推奨銘柄情報
- 無料銘柄相談
- 株価材料
- 相場コラム『いろは株』
- 『市場の風聞』
有料プラン
株株の有料プランは、大きく分けてシングルスポットプランと定期契約コース、成功報酬の3種類があります。
シングルスポットプラン
不定期開催プラン。
1銘柄につき上昇率30%以上を目標設定。
スポット(基本的には1銘柄)での提供情報で単発契約。
定価はなく、費用は契約ごとに決定。
定期契約コース
定期契約コースは、目標とする銘柄の上昇率に応じて、4つのプランがあります。
プラン | 目標設定 | 費用 |
---|---|---|
A | 5%以上 | 1ヶ月3万円 3ヶ月8万円 6ヶ月15万円 |
B | 10%以上 | 1ヶ月10万円 3ヶ月25万円 6ヶ月45万円 |
C | 100%以上 | 1ヶ月20万円 3ヶ月50万円 6ヶ月90万円 |
D | - | 90万円 (180日契約) |
成功報酬プラン
投資金1,000万円以上の会員限定。
費用は、半年の入会金50万円、1年90万円、かつ成功報酬が純利益の20%。
株株は怪しいのか?
結論から言うと、いくつかの点で信頼性に欠ける「株株」はおすすめできません。
まず、銘柄選定能力の低さ。多くの利用者から「推奨銘柄で損失を出した」声が上がっており、情報精度に疑問が残ります。
さらに、費用が高額である点も問題。有料プランは、月額数万円~数十万円と初心者には大きな負担となる可能性があります。
そして、運営会社である株式会社NEOは、過去に金融商品取引法違反で行政処分を受けています。サービス内容が改善された情報も、法令遵守体制を整備した情報もありません。
最悪の場合、現在も同様の勧誘方法や情報提供が行われている可能性も否定できません。唯一行われた対応が、会社名の変更とサービスの新規リニューアル。このような対応は、会社やサイト名を変えて世間の批判をかわそうとしているようにも見えます。
これらの点を総合的に判断すると、株株は投資初心者にとってリスクが高いと言わざるを得ません。
株株の過去情報
株株の過去情報をまとめています。
株株の過去評判
ユーザーが注目している株株投資顧問のコンテンツは「わしの罫線」と「個別銘柄情報」の二つ。
調査で分かったのが、株株投資顧問の評判が「わしの罫線」と「個別銘柄情報」で全く違うということです。
評価が大きく分かれる理由は、ユーザーの利益に直接的に結びつく予想情報か、そうでないかの違いにありました。
「わしの罫線」は橋本明男の見解を楽しむコラム
「わしの罫線」は株株投資顧問のアナリストである橋本明男が、今後の日経平均は「上がるのか?下がるのか?」を予想しているコラムです。
公式HPでは「2019年のG20後の相場に関する予測が的中した」という実績が取り上げられていました。
2020年~2021年の予測実績は紹介されていなかったので、ピタリ的中とはいかなかったのか…。
単純な上げ下げだけではなく、具体的な日経平均の予想値を出しているため、ユーザーの注目が集まりやすいのでしょう。
橋本明男が日経平均の今後をどう見通しているのかを見ているユーザーが多いようで、その反応も様々。
また予想の内容というより「予想が当たった時は嬉しそうに自慢」「予想が外れたときは素直に謝る」といった橋本明男の人間性も含めてコラムを楽しんでいるユーザーもいるのが特徴です。
「日経平均が上がる・下がる」の予測はユーザーの利益に直接結びつかない部分。
ユーザーも本気で非難することなく、気軽に橋本明男の予測を楽しんでいるようですね。
「個別銘柄情報」の成績は振るわないのが実情
株株投資顧問のアナリスト橋本明男の提唱する「相場観測法:波動法」は、個別銘柄の分析とマッチしていないのかもしれません。
「相場観測法:波動法」は過去のデータからチャートパターンを分析し、今後の値動きを予想する方法ですが、橋本明男が分析してきたのは「日経平均」という大きな指標。
日経平均と個別銘柄では値動きする要因が異なりますから、同じような分析方法では予測がズレてしまうことが予想されます。
実際、株株投資顧問がツイッターで紹介している銘柄を見てみると「株価が下落、もしくは横ばい」になっている銘柄が多いことが分かります。
無料銘柄で紹介
サニックス
紹介日:2021年6月17日
終値:417円
現在価格:397円(2021年6月21日調べ)
上昇率:-5%
フリークアウト・ホールディングス
紹介日:2021年6月16日
終値:1,710円
現在価格:1,698円(2021年6月21日調べ)
上昇率:-1%
Mマート
紹介日:2021年6月15日
終値:1,175円
現在価格:1,175円(2021年6月21日調べ)
上昇率:0%
そこで、株株投資顧問の過去のデータを調べてみたところ、橋本明男が「Yahooファイナンス・投資の達人」で個別銘柄の予想をしていたデータを発見。
当時の橋本明男の投資成績は「勝率33%(17勝34敗)パフォーマンス-45.2%」。
勝率、パフォーマンス共に低いとなると、株株投資顧問の評判が割れるのは仕方ないのか…。
株株の過去の特徴
株株投資顧問の特徴は「東証1部の貸借銘柄」専門のアナリストがいる点です。
短期急騰が期待できる銘柄を紹介する投資顧問が多い中、値動きが緩やかな「東証1部の貸借銘柄」を紹介する投資顧問は珍しいと言えるでしょう。
その「東証一部の貸借銘柄」を専門にするアナリストこそが先述した「橋本明男」です。自らの投資スタイルに「東証1部の貸借銘柄で勝負!」とキャッチフレーズを付ける徹底ぶり。
橋本明男が得意とする東証一部の貸借銘柄は以下のような特徴を持っています。
- 空売りが証券取引所から認められた銘柄
- 流動性の高い銘柄
- 時価総額の高い銘柄
- 特定の業種の影響を受けない銘柄
- 極端な暴騰・暴落の心配がない銘柄
つまり、橋本明男は「大型株の売買」が得意なアナリストという事が言えそうです。
「東証一部の貸借銘柄で勝負!」ということは、空売りも活用して資金を増やす想定なのでしょう。
実際、株株投資顧問の「大型株専用プラン」の内容には「信用取引を駆使して買いと売りを適切なポイントで指示する」と記載されていました。
ただ、大型専用プランの実績は2019年時点のもので留まっていたため、最新の成績がどうなっているのかは不明。評判も見当たりませんでした。
最近紹介している銘柄は「東証一部の貸借銘柄」が持つ特徴とは無関係のものが多くなってきていますから、もしかしたら株株投資顧問では推奨する銘柄の方針を変えている最中なのかもしれませんね。
株株の過去のアナリストは投資実力が未知数
株株投資顧問には3名のアナリストが登録されていますが、最高顧問を務める「橋本明男」以外の情報が全く見当たりません。
そのため、橋本明男以外のアナリストの投資の実力は未知数。
HPを見ても「契約書面に名前の記載があるのみ」の状態です。
- 橋本明男
- 稲垣明徳
- 高橋洋輔
- ロジャー・堀
株株投資顧問を利用を検討する際には、「アナリストがどのような投資実績があるのか」聞いてみると、どんな投資が行なえるかイメージしやすいかもしれませんね。
唯一、過去の経歴を確認することが出来た「橋本明男」と、ロジャーと呼ばれることの多い「堀篤」については経歴をまとめておきます。
橋本明男の詳細
投資顧問一筋38年。1%未満の誤差で幾度となく天井指数、底値指数的中。5月の急落予想、6月底値20290円、7月下旬から急落注意喚起etc.顧客に利益をもたらさなければ報酬は一切貰わない、いわゆる成功報酬型のスタイルを顧客目線の【結果重視】で貫く。
みんかぶ 予想の達人
先述の通り、橋本明男は日経平均や「東証一部の貸借銘柄」を中心に投資をするのが特徴。
「わしの罫線」や投資コラムでも日経平均、東証1部銘柄の話をすることが多いです。
橋本明男の投資スタンスは過去にアナリストを務めていた「ミリオンストック投資顧問」時代から一貫しています。
より詳しく橋本明夫について知りたい方は、『”リアル投資顧問” 橋本明男という生き方』という本を電子書籍で無料出版しているので、読んでみると良いでしょう。
堀篤の詳細
元トミー社(現タカラトミー社)の役員・株式投資アナリスト・投資コンサルタント。野村証券、上昇企業2社(タカラトミー、インデックス)の役員を歴任し、2007年に日本マネジコを創業。
「短期間で倒産寸前の状態から設立以来の絶頂期へと蘇らせるスペシャリスト」として、上場企業の経営者から絶大な信頼を寄せられる。
タカラとトミーの合併など日本の経済界に名を残す大企業の再建を成功させるなど、プロデュースした企業は数知れない。これまでに請け負った会社再建で創り上げた時価総額は総額1兆円を超える。
堀篤は株式投資においては特に目立った実績はありません。
もともとタカラとトミーの企業合併で能力を発揮した人物だからでしょう。
そのせいか、堀篤は株株投資顧問では投資助言を行っておらず、「耳寄り株通信」という日本市場・米国市場について記載したコラムを週一で連載しています。
「耳寄り株通信」はユーザーから「時間があれば読んでみればいいんじゃない」という評価を受けています。
「耳寄り株通信」の内容を確認したところ、確かに全体相場について触れているものの、核心に触れるような内容はあまり見当たらない印象でした。
まぁ、無料のコンテンツですし、1000文字くらいでさらっと読むことができるので、このユーザーが言うように時間があれば確認してみると良いでしょう。
ちなみに堀篤は”ロジャー”という名義で個人的に活動もしています。
気になる方は別の検証記事を見てみてください。
『株株投資顧問(KABUKABU)』の口コミ
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