橋本明男氏は、独自のチャート分析手法「橋本罫線」を考案したチャーチスト歴約40年のベテランで、投資家への助言活動を行っています。
既にサービスを停止しているミリオンストック投資顧問では最高顧問を務め、現在は株式会社NEOの最高顧問という肩書きです。
しかし、所属会社が過去に行政処分を受けていることや、助言内容が当たらないこともあり、橋本氏への評判は芳しくありません。
本記事では、橋本明男氏の評判や株の投資実績、行政処分などまとめました。
既に橋本氏が中心であったミリオンストック投資顧問はサービスを停止していますが、今後投資助言サービスを選ぶときの参考となる情報が含まれますので、ぜひご覧ください。
目次
橋本明男とは?
橋本明男氏は、昭和26年に北海道旭川で5人兄弟の末っ子として生まれ、大手スーパー勤務など経て、1978年に共栄リサーチ社に入社。投資の世界に関わっていくようになります。
まずは、橋本氏のプロフィールや経歴について説明しましょう。
また、橋本氏を評価するためのポイントとなる投資実績と行政処分についても見てみます。
プロフィール
橋本明男氏は、チャーチスト歴約40年のベテラン投資家。独自のチャート分析手法である「橋本罫線」を考案し、長年に渡り株式投資の世界に携わっている人物です。
既にサービスを停止しているミリオンストック投資顧問では最高顧問を務め、サイトや広告で目を引く存在。特徴的な風貌で、当時は投資歴30年以上の大ベテラン投資家として紹介されていました。
現在は、株式会社NEOの最高顧問という肩書きで、過去に比べ露出度は大きく減少しています。
また、「成功報酬体系」という投資スタイルを提唱。これは、顧客が利益を得た場合のみ報酬を受け取るもので、自身の銘柄選定に強い自信を持っている表れと言えるでしょう。
しかし、所属会社は過去に行政処分を受けており、自身もその処分に関与していた可能性があります。そのため、橋本氏の評判は賛否両論あり、注意が必要です。
関連会社
橋本明男氏は現在、投資助言サイト「株株(前身:ミリオンストック投資顧問)」を運営する株式会社NEOの最高顧問を務めています。
橋本氏が前面に出ていたのは、このミリオンストック投資顧問時代。当時のサイトや広告には、特徴的な風貌の橋本氏が大々的に掲載され、広告塔としての露出が多かったです。
しかし、現在の「株株」では、主要メンバーとして紹介されていません。
株式会社NEOの前身は株式会社CELLという会社で、「ジャパン・ストック・トレード」と「日本証券投資顧問」の2サイトで投資情報を提供していました。
株式会社CELL時代も、橋本氏は会社の中心人物として活動していたようです。
主な経歴
橋本明男氏の主な経歴についてです。
橋本氏は大手スーパー勤務などを経て、1978年に共栄リサーチ社に入社。同社でチャーチスト、投資助言のキャリアを積み、株式投資の基礎を築きました。
その後、1984年に独立し、フューチャー出版を設立。「顧客に利益をもたらさなければ報酬は一切もらわない」を信条に、完全成功報酬型の投資顧問を30年に渡って展開。
2014年からは「ジャパン・ストック・トレード」、2017年からは「ミリオンストック投資顧問」の最高投資助言者として投資助言活動を展開しました。
橋本氏は、投資コラム「わしの罫線」を執筆し、会員向けやメールマガジンなどで配信を行っていました。橋本氏の活動の中では知名度の高い活動で、インターネット上に情報が散見されます。
投資実績
橋本明男氏の投資は、自身が開発したチャート分析の方式「橋本罫線」によるもので、グランビル法則やエリオット波動論を参考にしてると言及しています。
グランビル法則とエリオット波動論の詳細
グランビルの法則とは、移動平均線と株価の位置関係で売買タイミングを判断するテクニカル分析。
株価が移動平均線を突破する、移動平均線から離れる、あるいは近付くといった動きから、買いサインと売りサインを見極める手法です。
エリオット波動論は、相場の値動きは、ある一定のパターンを繰り返すという考え方。
具体的には、上昇トレンドは5つの波、下降トレンドは3つの波で構成され、このパターンを繰り返しながら相場が動くとされています。
橋本明男氏は自身の投資について、次のように述べています。
本来、株式投資のスタンスとは1つの銘柄に注目が集まり、相場になってから立ち会い日数14日間で天井が来ます。14日間上げ相場が続いた後、6日間下落し、また14日間上がる。本来の投資では、このスパンで投資することを超短期投資と言います。
また週足で言えば3週間上昇、1週間下落、3週間上昇です。・・・
過去何十年にもわたる市場の法則で、相場になる銘柄は決まってこのサイクルで動く。今も昔も変わらない、相場のリズムなんですよ。
リアル投資顧問”橋本明男という生き方
つまり、「橋本罫線」とは、チャートの形状と期間を基に銘柄推移を予測する方法と言えますが、問題は運用実績であり、あまり芳しくありません。
橋本明男は以前までYahooファイナンス・投資の達人に株価予想を提供していたが、そこでの実績は、「勝率33%(17勝34敗)パフォーマンス-45.2%」と大きく負け越していました。
橋本氏の投資実績については、後ほど紹介する口コミの評判でも厳しい意見が多いようです。
行政処分歴
橋本明男氏が最高顧問を務める株式会社NEOは、前身「株式会社CELL」が過去に金融商品取引法違反により行政処分を受けています。
「ジャパン・ストック・トレード」と「日本証券投資顧問」の2サイトで投資情報を提供してたが、2016年11月。顧客に対して虚偽の情報提供及び、不確実な事項について断定的な判断を行っていたとして、金融商品取引法違反により行政処分を受けました。
具体的な処分の対象となったのは、次の3点です。
行政処分の対象3点
仕手筋に関する情報やヘッジファンドの介入に関する情報等、特別な情報を第三者から入手した旨をうたって、投資顧問契約の締結の勧誘を行っていたが、実際には、当該情報を第三者等から事前に入手した事実は認められなかった
投資顧問契約者の人数を限定する意思がないにもかかわらず、「先着〇名様」と記載するなどの虚偽の内容を告げていた
「必ず〇万円の利益!」などと不確実な事項について、必ず利益が上がる旨を告げ、投資者の投資意欲をあおった勧誘を行った
これらの行為は、投資家に対して誤解を与えるものであり、金融商品取引法に違反するとして行政処分が下されました。
行政処分後、株式会社CELLは社名を株式会社NEOに変更し、現在に至ります。
ミリオンストック投資顧問は、「ジャパン・ストック・トレード」と「日本証券投資顧問」が統合された投資情報サイトです。
橋本氏自身は、この行政処分について直接言及していません。
しかし、彼が最高顧問を務める会社が過去にこのような処分を受けていることは、投資家にとって重要な情報と言えるでしょう。
なお、入手した橋本明男情報では、「株式会社AMオンライン(トレーダーズブレインマーケット)」という投資顧問会社の投資助言者・分析者・投資判断者だったことが判明。
株式会社AMオンライン(トレーダーズブレインマーケット)は、株式会社CELLが行政処分を受けたのと同タイミングで行政処分を受けています…。
橋本明男が過去に属していた会社が同時に行政処分を受けるなんてあり得るのでしょうか?
橋本明男が行政処分の引き金になったのではないか?という勘繰りすら生じてしまいます。
橋本明男の評判
続いて、橋本明男氏の評判について解説しますが、厳しい意見が多く、決して良いものではありません。ただし、良い口コミが全く無いわけでもない。
良い意見では、推奨銘柄が当たった意見があります。無料で推奨された銘柄が上昇すると、利用者からすれば得をした気持ちになるでしょう。
しかし、全体的に見ると推奨銘柄が当らない不満が多く、継続性に問題があるようです。それぞれの意見を見てみましょう。
良い口コミ
橋本明男氏に対する評判は、全体的に厳しい意見が多いものの、良い口コミが全くないわけではありません。一部利用者から、無料推奨銘柄で利益を得られた声が挙がっています。
ミリオンストック投資顧問時代は、有料情報だけでなく、無料推奨銘柄も提供。実際に利益を出せた経験を持つ投資家もいるようです。
また、橋本明男氏はコラムの執筆活動も行っていました。無料で知識や洞察を得られる機会を提供している点は、評価できるポイントと言えるかもしれません。
ただし、無料情報で利益を得られた声は少数派も事実です。多くの利用者は、有料情報も含めて期待した成果を得られていない意見が多いようです。
悪い口コミ
橋本明男氏に対する評判は、残念ながら厳しい意見が目立ちます。多くの利用者が、投資助言の質に疑問を抱いているようです。
具体的な不満は、「推奨銘柄で損失を出した」声が非常に多く、「ロスカットが下手で、損失拡大した」「投資知識がない状態で始めたが、橋本氏の言う通りに投資しても全く利益が出なかった」といった体験談も散見されます。
多くの人にとって、投資顧問サービスを利用する第一の目的は、利益を出すことでしょう。
しかし、橋本氏の助言から利益を出した声は少なく、むしろ銘柄選定や運用技術の稚拙さを批判する声も多くあります。
ミリオンストック投資顧問時代の口コミでは、「有料情報で提供された銘柄で損失を出した」ともありました。無料会員と有料会員で提供する情報に差を設けていますが、有料会員であっても利益を得られるわけではないようです。
橋本明男は詐欺師なのか?
最後に橋本明男が詐欺師なのか解説していきます。
行政処分の過去
ミリオンストック投資顧問は、根拠の無い情報提供や不確実な情報に対する断定的な判断など、投資家にとって誤解を招く行為があったため、過去に金融庁から行政処分を受けています。
これは、投資顧問業者としてあってはならない、重大な違反行為。
橋本明男氏は同社においても重要な役割を担っていたことから、無関係とは考えにくく、この段階では法令上不適切な行為に関連していたと考えられるでしょう。
行政処分後も、同社の手法は大きく変わっていない意見もあります。これが本当であれば、非常に危険であり注意しなくてはいけません。
行政処分後に執筆された投資コラム「わしの罫線」でも、推奨理由が不明であったり、断定的な表現が見られることもあったようです。反省しているどころか、不適切な助言をすることが、習慣化している可能性もあります。
成功報酬プランの入会金が高額
また、橋本氏は「顧客が利益を得た場合にのみ報酬を受け取る」という信条を謳っていますが、ミリオンストック投資顧問時代の成功報酬プランの入会金は50万円と高額でした。
本当に顧客利益を第一に考えているなら、成功報酬を徴収するにも、このような高額な入会金を設定するのは矛盾しているのでは?
その価値に見合う成果を得られなかった口コミも多数見られますから…
投資顧問サービスを利用する目的は、専門家の助言を得て利益を上げること。しかし、高額費用を支払っても期待通りの成果が得られないのであれば、利用価値は低いと言わざるを得ません。
幾度となく社名やサイト名を変更
過去に社名やサイト名を頻繁に変えている点も、不信感を抱かせる要因の一つです。このような行為は、過去の不祥事や悪い評判から逃れるために行われている可能性も考えられます。
さらに、顧客との長期的な関係を築く意思が無いとも捉えられます。サービスの継続性が疑わしい投資顧問業者に、大切な資産の判断を任せることは避けるべきでしょう。
既にミリオンストック投資顧問はサービスを停止しており、入会することは出来ないが、これらの点を踏まえると、形を変えても橋本明男氏の助言に高額費用を支払うことはおすすめできません。
『橋本明男』の口コミ
口コミ一覧