- ジム・クレイマーの評判や経歴を調査
- ジム・クレイマーの評判 推奨銘柄の投資パフォーマンスは?
- ジム・クレイマーが炎上?ネットフリックス推奨の末路
- ジム・クレイマーのポートフォリオ
- ジム・クレイマーの銘柄選定方法
- ジム・クレイマーの経歴
- ジム・クレイマーの書籍の評判
- ジム・クレイマーから最新情報を得る方法
- ジム・クレイマーの名言・投資哲学
ジム・クレイマーは米国でヘッジファンドマネージャーを務めていた著名投資家です。
アメリカのTV局の「CNBC」で投資情報番組「Mad Money」の司会者として活躍しており“米国で最も有名な投資指南役”という通り名を持っています。
ジム・クレイマーが代表を務めていたヘッジファンド「クレイマー・バーコウィッツ」では、引退するまでの14年間で年率平均24%という驚異的な投資成績を収めており、今でも彼の投資情報を参考にしたい人物は数多くいるようです。
ただ近年のジム・クレイマーの投資情報は当たり外れが大きく賛否両論の評判が寄せられています。
本記事ではジム・クレイマーの投資パフォーマンスを検証すると共に、ジム・クレイマーの銘柄選定方法、経歴などを見ていきます。
ジム・クレイマーには「投資の参考にしている」「投資家として尊敬している」という好意的な評判もあれば、「予測が当たらない」「逆神」といった批判的な声も上がっています。
ジム・クレイマーが発信する投資情報は、短期的には利益に繋がる情報もありますが、長期的目線で捉えると芳しくない結果になっているのが実情です。
S&P500とジム・クレイマーのポートフォリオの成績を比較してみた結果は以下の通り。
S&P500:7.07%(年率平均)
ジム・クレイマー:4.08%(年率平均)
(ジム・クレイマーが運用している慈善信託AAP(Action Alerts PLUS)のデータを参考)
2001年から2010年にかけてはジム・クレイマーのポートフォリオがS&P500を上回っている年も見られました。しかし2011年からは利回りは大きく下回り、最終的な資産額も$1,000近くの差が生まれています。
またテクニカルの側面から見ても、ジム・クレイマーのポートフォリオはS&P500よりも悪い状態だったようです。
– | 年率標準偏差 | シャープレシオ | 年率平均リターン |
---|---|---|---|
ジムクレイマー | 17.65% | 0.16% | 4.08% |
S&P500 | 14.16% | 1.41% | 7.07% |
標準偏差が高いほどリスクが高く、シャープレシオが低いほどリターン効率が低いことを意味するので、当時のジム・クレイマーのポートフォリオは高リスク低リターンだったと言えます。
その一方、ジム・クレイマーの短期的な予測は大きなリターンを生んでいます。
ジム・クレイマーが投資情報を伝えるTV番組「マッドマネー」で運用したポートフォリオの成績は2021年4月時点で446%のプラス。銘柄選定の正確性は63.6%です。
ジム・クレイマーがマッドマネー番組内で買い推奨および売り推奨をした銘柄は合計725銘柄。うち買い推奨は651銘柄、売り推奨が74銘柄でした(2021年1月~4月放送の番組内)。
引用元:reddit
買い推奨された全銘柄に投資し翌日売却した場合のリターン率は555%、ジム・クレーマーの買い判断の正答率は58.9%という驚異的な数値です。
売り推奨した銘柄の57.5%は翌日に値下がりしており予測が的中。強気相場を維持していた2021年上半期に、売り推奨で6割近くを言い当てたことになります。
ジム・クレイマーの推奨した銘柄は買いでも売りでも短期的には素晴らしい成果を上げています。
投資家の中には『短期投資枠として参考にしている』という評判が見られます。
引用元:米国株投資に夢中
個別株への投資は、短期間で大きな資産を作れるのが魅力です。
ジム・クレイマーも「短期投資は悪だという呪縛に囚われるな。注意深く儲けを確保するために短期売買は必要不可欠」と発言していますし、短期売買に適した情報を得て投資をするのも一つの戦略と言えるでしょう。
ただジム・クレイマーの推奨銘柄は、番組で言及した翌日に売買した場合のパフォーマンスとなるので、銘柄を売買するタイミングは注意しておいた方が良いでしょう。
いくら御託を並べようと、株式投資はパフォーマンスが全てです。
端的に言えば、稼げないノウハウなど参考にする価値は無いということ。
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一つの方法に固執せず、他の選択肢に目を向けてみるのも賢い選択と言えます。
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ジム・クレイマーが2022年1月3日にTwitterで「買い」と推奨したネットフリックスが、同年4月の四半期決算発表を機に前営業日比35%下落しました。
ネットフリックスの株価が下落した要因は成長の鈍化です。2022年第1四半期(1月~3月)のネットフリックス契約者数250万人増加という予想に対し20万人減少に終わり、第2四半期ではさらに減少する見込み。
残念ながら、ジム・クレイマーが買い推奨してからネットフリックスの株価は下降し続けています。
強気の買い発言から株価35%近くの下落はさすがに市場にインパクトを残したのか、アメリカだけでなく日本でも物議を醸しました。
ジム・クレイマーは個別銘柄の「買い/売り」を断言するので、その予測が外れた際にはこのようにネット上がざわつきます。
投資家の中にはジム・クレイマーのことを「疫病神」「逆神」などと揶揄する人もいますが、実際に大きな損失を被ると冷静ではいられなくなるのも無理はありません。
ジム・クレイマーもひとりの人間。銘柄予測には当たりはずれがあります。
ジム・クレイマーが発信する情報すべてを鵜呑みにするのではなく、自分なりに銘柄を調べたうえで投資を行う必要があるのでしょう。
最近では高騰銘柄の探し方をプロが無料で教えてくれるサービスも登場しているので、併せて活用すれば予想以上のリターンを得ることが出来るかもしれません。
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ジム・クレイマーのポートフォリオはGAFAMや半導体をはじめとしたテクノロジー系のグロース株、バークシャー・ハサウェイが好むバリュー株、高配当・連続増配株を中心に組まれています。
コード | 銘柄名 |
---|---|
ABBV | AbbVie |
AMD | AdvancedMicroDevices |
GOOGL | Alphabet |
AMZN | Amazon |
AEO | AmericanEagleOutfitters |
AAPL | Apple |
BHC | BauscheHealth |
BA | Boeing |
AVGO | Broadcom |
CVX | Chevron |
CSCO | CiscoSystems |
COST | Costco |
CTRA | CoterraEnergy |
DHR | Danaher |
DIS | Disney |
DVN | DevonEnergy |
LLY | EliLilly |
F | Ford |
HON | Honeywell |
HAL | Haliburton |
LIN | Linde |
MRVL | MarvellTechnology |
MA | MasterCard |
FB | MetaPlatforms |
MSFT | Microsoft |
MS | MorganStanley |
NUE | Nucor |
NVDA | Nvdia |
PYPL | PayPal |
PG | Procter&Gamble |
QCOM | QUALCOMMIncorporated |
CRM | Salesforce |
WMT | Walmart |
WFC | WellsFargo |
WYNN | WynnResorts |
(2022年4月時点)
ジム・クレイマーのポートフォリオには長期的な成長と株価上昇を見込める、もしくは配当収益による利益を期待できる銘柄が採用されています。
2022年に入ってから新たに組み入れられた銘柄は5銘柄。
・医療診療機器のダナハー
・エネルギー会社のコテラ・エナジー
・ハリバートン
・一般消費財のP&G
・半導体設計のクアルコム
5銘柄中4銘柄がディフェンシブ銘柄です。米国の利上げやインフレ、ウクライナ情勢により景気下押しを懸念され始めた頃から追加されており、リスク軽減を目的に選択したのでしょう。
なおジム・クレイマーが保有している銘柄は、TV番組の「MadMoney」やメルマガの「CNBC Investing Club」で知ることが出来ます。
ジム・クレイマーは経済の好況・不況を見定めて銘柄を選定しています。
銘柄選定のポイントは2つ。
・成長サイクルの見極め
・成長サイクルに合った銘柄の選別
ジム・クレイマーは経済が力強く成長する、または回復に向け上昇する局面では景気循環株(敏感株)を選択。循環株は景気に反応しやすい特徴があり、上昇局面において高いリターンを実現する可能性があるからです。
反対に経済が下降する、または停滞が続く局面では成長株を選択します。成長株は経済状況の芳しくない状況でも、個別の業績が予想並みかそれ以上であれば株価が上昇する傾向があります。
ジム・クレイマーは経済成長をGDPごとに5段階に分けて銘柄選定の基準にしています。
①高成長(実質GDP成長率3-4%)
GDP成長率3-4%が見込まれる高成長局面では、景気に敏感な循環株を選びます。重機、鉄、非鉄関連銘柄(キャタピラーやカミンズ、アルコア、ティムケン等)などが好まれます。
②成長(実質GDP成長率2-3%)
GDP成長率2-3%の中程度の成長局面では「循環成長株」を選択します。景気が全快でない状況では、典型的な循環株は市場予想を下回る傾向があります。3M、ハネウェル等のテクノロジー関連銘柄が代表例です。
③成長(実質GDP成長率2%)
GDP成長率2%以上の伸びが期待できない局面では、日常にささやかな贅沢を提供する成長株が注目されます。2%成長という経済状況であれば、消費者には生活必需品に加え少々の贅沢に支出を振り分ける経済的余力があるからです。
外食関連のスターバックス、パネラ・ブレッド、チポトレ、エンターテイメントのウォルト・ディズニー、百貨店のメイシーズ等が該当します。
④低成長
景気悪化の兆候が見られ「当面低成長が続く」と予想される局面では、景気に左右されにくいディフェンシブ株を選びます。代表的なディフェンシブ株は医薬品や食品関連銘柄。
ファイザー、メルク、ペプシコ、ゼネラルミルズ等生活必需品セクターは不況下でも比較的安定しています。
⑤経済停滞
成長が止まり経済停滞、不況に陥った局面では、低リスク低リターンの公共産業、石油・天然ガス投資組合株式、REITへ投資します。リターンを得ることより、リスクを抑えることに重点を置くからです。
ジム・クレイマーは優秀な運用成績を出すためには『成長サイクルに応じて俊敏にポートフォリオを組み替えることが必要』と述べています。
好景気の時は循環株の比率を高めに、不景気の時はディフェンシブ株の割合を増やすなど、その時々に応じた運用の大切ということですね。
景気に関係なく長期保有でポートフォリオを維持し続ける運用方針では、上昇局面では利益を取り逃がし、下落局面では逃げ遅れる可能性がありますからね。
成長サイクルを正しく見極め、臨機応変にポートフォリオを組み直せる柔軟性が優れた投資家に欠かせない要素と言えるでしょう。
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ジム・クレイマーはヘッジファンドを自ら設立した経歴を持っています。
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▼ジム・クレイマーの経歴
1955年 ペンシルバニア州ウィンドモアで生誕
1977年 ハーバード大学を卒業
地方紙や日刊紙などの記者を務める
1984年 ハーバード大学ロースクールを卒業
ゴールドマンサックス証券に入社
1987年 ヘッジファンド会社「クレイマー・アンド・カンパニー」を設立
1990年代後半~ CNBCにゲストコメンテーターとして出演
2001年 クレイマー・アンド・カンパニーでの投資運用を引退
2002年~2005年 投資番組「Kudlow & Cramer」で番組司会を務める
2005年~現在 CNBCのTV番組「Mad Money」で投資情報を発信
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ジム・クレイマーはゴールドマンサックス証券で3年間勤めた後、1987年にヘッジファンド「クレイマー・アンド・カンパニー(後のクレイマー・バーコウィッツ・アンド・カンパニー)」を設立。
2001年に引退するまでの14年間、ジム・クレイマーのヘッジファンドは年率平均24%のリターンを生み出しました。
1988年から2000年までマイナスリターンを出したのは1998年のみ。2001年には36%のリターンを計上しています。
ジム・クレイマーがヘッジファンドで運用を担当していた時代のS&P500の年率平均は約5.7%だったので、当時からすると恐るべきリターンを叩き出していたことになります。
ヘッジファンドでの資産運用を引退したジム・クレイマーは「より良い投資家になるための知識とツール」を発信するべくテレビに出演して投資情報を発信するようになります。
経済評論家ラリー・クドロウと共に「America Now」や「Kudlow & Cramer」で番組司会を担当。
2005年にCNBCでスタートした「Mad Money」は、2022年になった今でも放映され続けています。
ジム・クレイマーは証券会社に勤めた後にヘッジファンドを設立した「高橋ダン」や、日本で投資顧問会社を開いた「大岩川ノ源太」と似たような経歴をもっていますね。
ジム・クレイマーは元々金融畑の出身ではなく、記者や弁護士を志していたことも知らない人は多いかもしれません。
ハーバード大学時代には学生新聞「ハーバード・クリムゾン」で編集長を務め、卒業後は地方紙タラハシー・デモクラットで記者に従事。日刊紙ロサンゼルス・ヘラルド・エグザミナーでは殺人事件からスポーツまで幅広い記事を担当、その後法律専門誌「アメリカン・ロイヤー」の創刊に携わるなど記者としてのキャリアも積んでいたようです。
ジム・クレイマーはこれまでに2冊の本を出版しています。
・全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦
・ジム・クレイマーの“ローリスク”株式必勝講座
二つの書籍は「基本に忠実で参考になった」「もっと評価されるべき内容」など評判は高い一方で、「投機的な内容の本」「値段分の価値が無い」という口コミも見られます。
ジム・クレイマーの書籍は日本で出回る数が少ないことからプレミア化されているため(※2万円の価格が付いている)、値段相応の価値を見出せない投資家もいるようですね。
全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦の口コミ
『これは是非読むべき本だ。米株の右肩上がりと日本株の為替依存の性格、トレンドをひとくくりで語ることはよくないが、株式投資をする上での基本的な態度を開陳したことはすばらしいと思う。こういう本音の投資家はとても珍しいし、ちまたにあふれる、ニセ情報、責任もなにもない、ガセネタ、予測、などそんなことより、何を注視して投資すべきなのかが書かれている。かくいう私も株初心者であるから、そんなの当たり前だといわれればそうかもしれないが、やはりはじめてふれる投資指南本としてはとても興味深いのである。すでに発行されて10年経つし、リーマンショック前にかかれたものだから、その辺の事情(特にファンドマネージャーとしての実力)はちょいと割り引く必要はあるかもしれないが、それでもこんなことまで開陳していいのかという情報が満載である。特に景気の波によってどの分野に投資すべきかという図表は拡大コピーして貼っておいたほうがいい。あとは底と天井の見つけ方、これはほんと参考になった。妄信するわけではないが、やはりプロの視点はさすがだと思った。』
引用元:Amazon
ジム・クレイマーの“ローリスク”株式必勝講座の口コミ
『投資家のためのTV番組(CNBC MadMoney ウェブで観られます)のホスト、ジム・クレイマー氏の翻訳書の2冊目。
「投資資金の2割を投機に充てよ」と言ってみたり、空売りの仕方まで説明していた、いわば鼻息の荒い前書とはかなり調子が異なります。
本書の原題は、『Jim Cramer’s Get Rich Carefully』、つまり慎重に金持ちになりなさい、ということです。
資金が小規模で、リスクに弱い個人投資家には、本書の調子の方が適切だと思います。
著名な投資ブロガーである広瀬隆雄氏が本書の書評で
「ここで書かれていることはいずれも機関投資家の間では常識の範疇に入ることばかりです。特に決算発表のフォローの仕方や、
カンファレンス・コールの聞き所などは基本中のキホンです。」
とお書きになっています。500頁強の大部の本ですが、広瀬氏のおっしゃるとおり基本知識を仕入れる書籍として大変有用だと思いました。』
引用元:Amazon
ジム・クレイマーから最新情報を取得したい人は、看板番組マッド・マネーを見ましょう。
CNBCチャンネルにて平日18時~19時まで放送しています(米時間)。
CNBC公式ウェブサイトにてマッド・マネーの過去放送分を配信しています。番組をコーナーごとに分割し数分間に編集されているため、知りたい情報をピンポイントで見れるでしょう。視聴サイトは番組放送後すぐに更新されます。
ほかにも「EXCLUSIVE MAD MONEY STOCK SCREENER」ではジム・クレイマーの銘柄に対するおすすめ度をチェックできますし、「Makabeeの米国株」ではジム・クレイマーの言動や最新情報を日本語でわかりやすく解説されています。
ジム・クレイマーはいまもなお世界中の投資家から注目を集める存在のようですね。
自分の投資に活かせそうな情報がないか、一度調べてみてもいいかもしれません。
ジム・クレイマーは投資家に向けて数々の名言を残しています。
ここでは長期投資家に向けた「25のルール(投資哲学)」を紹介します。
1.ブルでもベアもそれなりに成功するが、「ピッグ」(欲張り豚)は身を滅ぼす
「ピッグ」は欲張りな豚を指します。豚のように欲をかいて、適切な売買を行わなければ足元をすくわれるという意味です。投資家は保有株が上がるとさらに上がるまで持ち続けようとしますが、根拠のないバイアンドホールドは損失につながります。
2.税金は積極的に払うべし
税金を納めるのを嫌い、誤った売買判断をしないよう警鐘を鳴らします。納税の先送り等税金を基準に投資判断を下せば、本来得られる利益を逃しかねません。正しい投資判断のもと売買を行い、然るべき利益を実現しようという提言です。
3.一時に全額を投入すべからず
投資タイミングの分散によるリスク軽減の重要性を説いています。相場の未来は誰にもわかりません。ジムが自身のポートフォリオ運用で積立投資により投資タイミングを分散するのは、明日相場が暴落しないという保証はどこにもないからです。
4.事業は傷んでいないのに株価が傷んでいる銘柄を探せ
長期投資で資産を増やすには、有望株の「ナンピン買い」が有効と言います。ナンピン買いは、株価が下落したタイミングで安く買い増す行為です。格安で取得するチャンスを逃さないために、「暴落時に買いたい銘柄リスト」を作る等準備をしておきましょう。
5.分散投資は百利あって一害なし
分散投資の有効性を説いています。特定銘柄、特定セクターへの一括集中投資は失敗すれば大損失になりかねません。リスクを抑えるためには銘柄、時間を分散することが大切です。
6.「バイ・アンド・ホールド」ではなくて「バイ・アンド・ホームワーク」だ
「ホームワーク」は不良な銘柄からポートフォリオを守るために行います。ポートフォリオの運用成績を上げるには、将来の大化け株をいち早く見つけ、不良な銘柄を手放すことが近道です。銘柄分析に苦悩するのであれば、個別株投資ではなくインデックスファンドや投資信託に投資し、運用報告書を随時チェックしましょう。
7.パニックは一文の得にもならない
パニックに陥ってもメリットはありません。パニック相場では多くの投資家が冷静さを失い、最悪のタイミングで売却し損失を出します。落ち着いて投資判断を下すことが、常に良い結果をもたらします。
8.ナンバーワン企業を持て
ナンバーワン企業の株価が割高なのは、企業の内容がいいからです。経営環境が悪くなった時も、迅速かつ適切に対応する経営力を持っているからこそトップに立つのです。良い株とは、安い株ではなく優れた経営力が株価に反映される株です。
9.すべてを守ろうとするものはすべてを失う
気に入った銘柄をすべて持とうとしてはいけません。すべての銘柄を保有できない時は、保有銘柄をランク付けし取捨選択します。最も期待できる銘柄を買い増し、期待値の低い銘柄は処分しましょう。ランク付けの基準は以下の4つです。
①今の株価でもすぐ買い増したい銘柄
②もし株価が下がれば買い増したい銘柄
③もし株価が上がれば売りたい銘柄
④今の株価ですぐに売りたい銘柄
厳格な取捨選択が運用テクニック、成績向上につながります。
10.買収に期待して株を買ってはいけない
将来買収されることを期待する投資家は安価な不良株を手にする傾向があり、失敗で終わるケースがほとんどです。買収対象にされた企業の銘柄は驚くほど上昇し、一瞬で大きな利益を得られます。しかし株価が下がるのはファンダメンタルに問題があるからです。こうした企業は買収対象とはなり得ず、最後は不良株の処分に頭を抱えることになります。
11.あまりたくさんの銘柄を保有しないこと
5~10銘柄程度でポートフォリオを組むことをおすすめします。保有銘柄のファンダメンタルズの変化を把握するには、毎週1銘柄1時間の調査時間が必要です。銘柄数が多すぎればフォローが疎かになり、少なすぎても十分な分散効果を得られません。
12.一時的にはキャッシュに避難するのも賢明だ
株式を現金化することも投資戦略の一つです。「キャッシュこそ、市場変動のリスクに対する究極のヘッジ」とジム・クレイマー氏は言います。相場不調や暴落時には株式で運用することにこだわらず、キャッシュポジションを高め下落局面に備えることが大切です。
13.「たら」「れば」は禁物
「たら」「れば」を考えて後悔するより、次の投資戦略の準備に時間を使いましょう。相場は常に動いており、落ち込んでいる暇はありません。投資には失敗しても冷静さを保ち続ける強い心が必要です。
14.相場の調整を恐れず常に備えよ
すべての銘柄の調整相場は投資家にとって絶好のチャンスです。大きな調整相場の下落で痛手を負った投資家の中には、相場を撤退する人も出てきます。しかし、安く銘柄を取得できる調整相場を活かさない手はありません。
15.債券のことも忘れるな
金利水準と債券市場の動きは必ずチェックしましょう。株式市場と債券市場は逆相関関係にあります。金利の上昇は株式市場の資金流出を招き、相場下押しの要因となります。金利と債券を見張ることで、株式市場の異変をいち早く捉えることができるでしょう。
16.損している銘柄を救うために儲かっている銘柄を売るべからず
大きな損失を確定しないために見込みのない銘柄を「塩漬け」にするのは間違いです。見込みのない銘柄を手放し、有望な銘柄を買い増すのが正しい戦略になります。
17.希望的観測の入り込む余地はない
希望的観測や祈りといった感情的要素は排除し、冷静な目で優良銘柄を見極めましょう。株価は祈りで上がるものではありません。銘柄選択は、分析により買う根拠を明確にすることが大切です。
18.こだわりを捨てろ
投資には柔軟な判断力が必要です。こだわりが強すぎると投資判断を誤る可能性があります。業績の変化を正しく捉え適切に対応するためには、こだわりを捨て柔軟さを忘れないことが大切です。
19.会社のトップが急に辞めた時は要注意だ
保有銘柄企業のCEOもしくはCFOが理由を言わずに辞職した時は、早急に売却してください。その企業には何かしらの問題がある可能性があります。早売りしすぎることもありますが、ほとんどの場合は損失を回避できます。
20.忍耐は美徳、短気は損気だ
有望株と思って取得した銘柄の株価が一向に動かないことがありますが、投資は時に辛抱強く待つことも必要です。会社の評価が株価に反映されるまで2年ほどのタイムラグが必要な場合もあります。ジム・クレイマーは「魅力的なストーリーも、往々にして実現するまでに時間がかかる」と語り、我慢の重要性を説いています。
21.「テレビで言ってたから」は失敗のもと
コメンテーターやアナリストがテレビで語ることを鵜呑みにしないでください。ジム・クレイマーいわく、出演者のほとんどが投資の素人でありポートフォリオを公開しない等疑問点が多々あります。また、本物のファンドマネージャーがテレビで本当の推奨銘柄を公開することはほとんどありません。
22.下方修正が出てすぐは絶対買い出動してはいけない
もし業績下方修正が出た銘柄を買うならば、30日間は我慢しましょう。悪材料によって下落した株を買い焦ると、下落に飲み込まれ損失を被る可能性があります。悪材料によるすべての影響が株価に織り込まれるまで待ち、その先にある好材料を織り込みやすい状況になってから買い出動をします。
23.証券会社の銘柄推奨力をあなどるな
ウォール街のプロモーション能力は凄まじく、推奨された銘柄は根拠なく高い位置まで上昇します。しかし株価の短期的な変動はファンダメンタルとの相関性が乏しいことが多く、すぐに下落する可能性があります。株価が短期的に上がったらとりあえず売却し、利益を回収しましょう。
24.銘柄選択の理由を誰かに説明できるか
銘柄を買う前に、以下の項目を自問自答し「買う理由」を明確にしましょう。人に語れる理由がない銘柄は、見直す必要があるかもしれません。
・なぜ株価が上昇すると期待できるのか
・なぜこのタイミングで上昇するのか
・なぜ今がベストな買い時なのか
・もう遅すぎるのではないか
・株価下落を待って買うべきではないか
・この銘柄に関してあなただけが知っていること
・あなただけが持っている有利な点は何か
・今保有している他の銘柄よりも魅力的か
「買う理由」と同時に「買わない理由」を考えることで、その銘柄への理解がさらに深まります。
25.常に市場のどこかに「上げ相場」がある
広い視野を持ち情報収集をこまめに行うことで、常にどこかに存在する「上げ相場」に出会うことができます。情報収集を怠り「上げ相場」を見逃し、「下げ相場」のポートフォリオを持ち続ければ残念な結果を招きます。セクターごとの動きをETFの値動きで確認する等、日々の簡単な作業が「上げ相場」に出会うきっかけとなるでしょう。
『ジム・クレイマー』の口コミ
口コミ一覧
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