ロボットアドバイザーのAI予測を基に、手動よりも最適かつ効率良く資産運用が可能なROBOPRO。
今回の記事では、ROBOPROの特徴・他社資産運用サービスとの比較・利用者の口コミなどを紹介します。
ROBOPROとは?実績やNISAなど
ROBOPROは全自動で資産運用が可能な投資一任型ロボットアドバイザーですが、運営会社の概要・利用方法・手数料などを紹介します。
運営「株式会社FOLIO」の概要
ROBOPROを運営するのは株式会社FOLIOです。以前同社のテーマ投資について当サイトでも取り上げたことがあります。

株式会社FOLIOは、東京都千代田区一番町に本社を構え、2015年12月に設立した新進気鋭の会社。ROBOPROの他にも、金融機関向けサービス「4RAP」を展開しています。
4RAPとは、ROBOPROと同じようにロボットアドバイザーやラップ運用などの一任運用基盤システムと、一任運用サービスを提供するSaaS型プラットフォームのこと。
導入実績は下記のとおりです。
- 2022年3月31日:SBIラップ(SBI証券)
- 2023年4月24日:ひめぎんラップ/ROBOPRO AIラップ(愛媛銀行)
- 2024年10月1日:岡三UBSファンドラップ(岡三証券)
- 2025年1月8日:特許を取得
さらに、株式会社FOLIOは2024年9月10日、「投資一任契約増加件数」で2024年度第1四半期の1位を獲得していますが、これは2022年から3年連続のこと。
また、2025年1月27日には、ROBOPROの預り資産残高が600億円を突破しました。
ROBOPROの手数料
ROBOPROは運用手数料として年率1.1%(税込)が掛かってきます。
運用額が3000万円を超えた場合には、年率0.55%(税込)の割引料率が適応されるとのこと。
ROBOPROの手数料は後述するウェルスナビなどと同じ年率ですが、他社の投資一任型ロボットアドバイザーの手数料と比較すると少し割高です。
ROBOPROの運用実績
ROBOPROの運用実績ですが、サービス開始された2020年1月~2024年12月末は約105.08%のプラス。
理由としては以下3点が挙げられます。
危険予知
コロナショックで株価暴落の際に株式市場の暴落を予測し、下落を抑えつつ回復時にリターンを狙う戦略を取っていました。
株価が暴落前に安定資産である債券の比率を高めて守りの姿勢を取りながら、相場の底を見極めを行います。
そして、債券の比率を徐々に減らしつつ、リスク資産の不動産を組み入れていく攻めの姿勢を取っていくことで、株価暴落前までのリターンを獲得しました。
景気循環への対応
景気回復を予測し投資配分を積極的に調整。具体的には、2020年の秋頃に景気回復が見込まれた時のことです。
ROBOPROは景気回復をいち早く予測し、米国株式や新興国株式などの比率を高めに維持していました。
そして、景気の回復局面の終盤では、上昇する傾向のある金の比率を高めに設定しています。
すると、2020年11月~2021年5月までの6ヶ月間で、約20%プラスのリターンを獲得しました。
金融環境の変化に対応
2022年の各国の中央銀行がインフレ対応に追われた際に、金融環境が緩和から引き締めへと変化する中、株式市場は大きく揺れ動きました。
そんな中で、ROBOPROでは金利動向を分析し、米国株の下落を予測。2021年12月末の時点で米国株式の比率をゼロとし、下落幅の抑制に成功。
そして、米国株が反発し始める直前に米国株式を取り入れ始め、上昇の恩恵を受けることが出来ました。
また、金利の下落によるリスク資産の上昇を事前に予測し、米国株式やハイイールド債券、不動産の比率を合計で約80%にしていた事が功を奏すことに。
金融不安の落ち着きによる反発局面を予測し、米国証券を減らしつつハイイールド債券の比率を増やす攻めのポートフォリオを形成した事が、高パフォーマンスに繋がったようです。
NISAへの対応
ROBOPROは現在、NISAには対応していません。
他社の投資一任型ロボットアドバイザーでNISAに対応しているのは、ウェルスナビとSUSTENの2社のみ。
今後のNISA対応に期待しましょう。
ROBOPROの利用方法
ROBOPROの利用方法ですが、手順は下記のとおりです。
- 口座を開設
- 口座に入金
- 運用開始
細かく解説していきますね。
口座を開設
まず始めに、FOLIO証券の総合口座を開設する必要があります。口座開設には、メールアドレスとパスワードを登録しFOLIOアカウントを作成。
その後、登録したメールアドレスにプロフィール登録用のURLが届くので、名前・住所・生年月日・連絡先などを入力すると、本人確認手続きへと進みます。
本人確認手続きでは、スマートフォンのカメラから自身の顔を撮影する必要があるとのこと。また、本人確認書類の写真も必要ですが、下記で手続きが可能です。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
- 保険証
- 年金手帳
注意点として、マイナンバーカードや運転免許証以外から本人確認手続きする場合は、いずれもマイナンバー通知カードが必要となります。
また、マイナンバーカードや運転免許証から手続きする場合は、最短で翌営業日に本人確認手続きが完了。それ以外では約1週間で本人確認手続きが完了します。
本人確認手続きが完了すると口座開設が完了。その後、会員ページにログインし、以下を行うと審査に進みます。
- 投資に関する質問の回答
- 出金用口座の登録
- 取引暗証番号の設定
審査に問題なく通過するとメールアドレス宛てに口座開設完了通知が届き、全ての登録手続き完了です。
口座に入金
登録手続き完了後に会員ページにログインすると、初回入金と自動積立設定を行います。
ROBOPROでは、リアルタイム入金または銀行振込での入金が可能です。
リアルタイム入金の場合は、入金額が即時に購入可能額に反映されます。
運用開始
入金が反映された後に、初回金額を指定し投資一任契約に同意すると運用開始となります。
契約同意後は最短即日で運用開始です。
ROBOPROの評判
ROBOPROのネット上の評判について紹介します。
良い口コミ|使いやすいなど
まずは、良い口コミについて紹介します。
このように、ROBOPROは使いやすく、対応の素晴らしさを評価する声が多く見られました。
悪い口コミ|良くないなど
続いて、悪い口コミです。
このように、ROBOPROに対して「良くなかった」と評価する声も少なからずあります。
ROBOPROの特徴
ROBOPROの特徴をメリットとデメリットに分けて紹介します。
メリット2選
ROBOPROを利用するメリットは下記の通りです。
- 資産運用を全て任せられる
- AIを駆使した資産運用
ROBOPROは投資一任型ロボットアドバイザーであるため、始めに投資に関する質問に答え、入金すると自動的に資産運用を開始します。
そのため、時間に捉われず、投資に関する知識も必要とされないため、日頃忙しい人や投資初心者にとっては簡単に資産運用を始められるでしょう。
また、ROBOPROはAIが40種類以上の金融市場のマーケットデータを参考として資産運用をします。
そのため、「人的な感情など無しで、冷静に判断を下しながら資産運用を行う」という点がメリットとして挙げられるでしょう。
デメリット3選
一方で、ROBOPROのデメリットは下記の通りです。
- 運用手数料が高い
- 最低投資額が10万円以上
- NISAに非対応
ROBOPROは運用手数料が年率1.1%(税込)。最低投資額が10万円以上なので、投資初心者にとっては、高いと感じる人も少なくないでしょう。
また、NISA非対応のため、NISAを重視する人は利用はあまりおすすめできません。
ROBOPROを比較
ROBOPROは様々な証券会社や銀行で取り入れられていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、ROBOPROを取り入れている各社の比較を紹介します。
for SBI関連
- ROBOPRO for SBI証券
- ROBOPRO for 住信SBIネット銀行
上記2つはその名の通り、証券会社「SBI証券」と「住信SBIネット銀行株式会社」が、FOLIOのROBOPROを取り入れた投資一任型ロボットアドバイザーです。
運用方法・投資金額・手数料などは前述で紹介したものと違いありません。
ROBOPROファンド

ROBOPROファンドは前述のSBI証券から利用可能な投資信託です。違いは、NISAに対応しており、SBI証券の口座が必要。
運用方法はROBOPROと変わらずAIによる金融市場予測で投資配分が行われますが、最低投資金額が100円以上です。
ROBOPROを「他企業」のサービスと比較
ROBOPROのサービスと、他企業の資産運用サービスを比較します。
THEO+docomo

THEO+docomoは、携帯電話を取り扱うNTTドコモが金融商品仲介業者となる投資一任型ロボットアドバイザーです。
- 預かり資産額に応じて毎月dポイントが付与
- ドコモ回線を利用していればdポイントが1.5倍
上記の特徴があるため、ドコモ回線を利用している人にとっては得するロボットアドバイザーと言えるでしょう。
運用手数料は年率1.1%(税込)。ROBOPROと同じですが、信託報酬が掛からないという点が優れています。
また、税金の最適化機能が搭載されています。
ウェルスナビ

ウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が運営する全自動の投資一任型ロボットアドバイザーです。
運用手数料はROBOPROと変わらず年率1.1%(税込)ですが、ETFの保有コストが年率0.07〜0.13%掛かってきます。
また、ROBOPROでは初回の最低投資金額が10万円に対して、ウェルスナビは1万円。税金の最適化機能やNISA対応もしています。
投信工房

投信工房は、松井証券株式会社が運営する助言型ロボットアドバイザーです。
ROBOPROの投資一任型ロボットアドバイザーとは異なり、購入や売却は利用者自身で行う必要があります。
ですが、運用手数料はROBOPROの年率1.1%(税込)に対して、投信工房は利用自体は無料で始められるとのこと。また、新NISAに対応しています。
SBIラップ

SBIラップは、株式会社SBI証券が運営する投資一任型ロボットアドバイザー。ROBOPROと比較的同じサービス内容となっています。
運用手数料は年率約0.952%と、ROBOPROよりもやや低い設定となっており、初回の最低投資額が1万円から。
さらに、SBIラップの月間平均運用資産額に応じて、SBIラップマイレージというポイントが還元されます。
ROBOPROを「FOLIO」の他サービスと比較
続いては、FOLIOがROBOPROの他に提供しているサービスについて紹介します。
おまかせ投資

おまかせ投資は、資産運用を全て自動で行えるサービス。
ライフステージや金銭的余力に合わせた運用プランの提案を最初の診断で判断した後、全て現代ポートフォリオ理論というノーベル賞を獲得した理論をベースに資産運用していくようです。
運用手数料や最低投資金額はROBOPROと変わらず、年率1.1%(税込)と10万円以上となっています。
テーマ投資
テーマ投資は様々なテーマが用意されており、気になるテーマを選択して投資を行うサービス。
例で挙げると、「世の中を変える先端テクノロジー」というテーマで、
- 無人航空機「ドローン」
- サイバーセキュリティ
- 人工知能
- 自動運転車
上記のように項目が分かれており、気になるテーマを選択して購入するというシステムです。
ですが、このテーマ投資は2024年6月末をもってサービス終了しています。
まとめ
最後に、ROBOPROの利用を「おすすめできる人」と「おすすめできない人」について解説します。
おすすめできる人
ROBOPROの利用をおすすめできる人は下記の通りです。
- AIを駆使した資産運用をしたい人
- 投資初心者の人
ROBOPROは、AIが40種類以上の金融市場のマーケットデータを参考として将来予測をしながら資産運用しています。
そのため、過去の実績を見てもリターンを期待できるでしょう。
また、全自動の投資一任型ロボットアドバイザーであるため、投資について詳しく無いという投資初心者の人におすすめのサービスです。
おすすめできない人
一方で、ROBOPROをおすすめできない人は下記のとおり。
- コストが気になる
- NISAを利用したい
- 税金の最適化機能を利用したい
ROBOPROは初回の最低投資金額が10万円からで、投資初心者は少しハードルが高い設定。
また、税金の最適化機能やNISAは非対応のため、各サービスを利用したい人はROBOPROの利用を控えた方が良さそうです。
『』の口コミ
口コミ一覧