最新更新日:2024年10月15日に更新しました!
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『楽ラップ』の会社情報と評価

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『楽ラップ』の検証結果

楽ラップは楽天証券株式会社が提供するロボアドバイザーサービス。1万円という少額から国際分散投資が可能で、投資対象の買い付けや運用期間中のリバランスをすべて自動で行います。

投資初心者に利用しやすい便利なサービスとの評判がある一方で、手数料やNISA口座について悪い評判も…

本記事では、楽ラップの特徴やメリット・デメリット、評判について解説。楽ラップでの運用を検討している人は参考にしてください。

楽ラップとは?

まずは、楽ラップについて次の点を説明します。

  • 運営会社
  • サービス概要や手数料
  • 登録・解約方法
  • メリット
  • デメリット

運営は楽天証券株式会社

楽天証券株式会社は、1999年に設立されたオンライン証券会社。日本国内屈指の大手オンライン証券会社として、個人投資家向けに幅広い金融商品とサービスを提供しています。

ユーザーの多様なニーズに応えるように株式や投資信託、債券のみならず、FXや先物・オプション取引など、多岐にわたる投資機会を提供。充実したマーケット情報や投資教育コンテンツも提供しており、投資家の活動をサポートしています。

楽天証券株式会社の大きな特徴は、国内EC取引サイト最大手である楽天グループの一員であり、楽天ポイントを活用した独自のサービスを展開している点です。

株式や投資信託の取引で楽天ポイントが貯められる、あるいは楽天ポイントを利用したポイント投資ができるなど、楽天ユーザーには嬉しい特典が豊富に用意されています。

サービス概要や手数料

運用コース9種類
DRCなし:保守型、やや保守型、やや積極型、積極型、かなり積極型
DRCあり:やや保守型、やや積極型、積極型、かなり積極型
※DRCとは「下落ショック軽減機能」のこと
投資対象国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、REIT
投資信託数23本

楽ラップはロボアドバイザーサービス。質問に回答して運用コースを決定し、資金を入金すれば、楽天証券株式会社が自動で運用します。

楽ラップの投資対象は、国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など多岐にわたり分散投資によるリスクを抑えた運用が期待できます。

また、自動でリバランスを行う機能があり、市場の変動に応じてポートフォリオを調整し、最適な資産配分を維持。

手数料固定報酬を選択した場合:最大年率0.8588%
(内訳)運営管理費用が最大年率0.715%ファンド費用が最大年率0.1438%
成功報酬併用型を選択した場合:最大年率0.7488%+運用益の5.5%
(内訳)運営管理費用が最大年率0.605%+運用益の5.5%ファンド費用が最大年率0.1438%

手数料体系は、固定報酬型と成功報酬併用型の2種類があり、自分に合った手数料を選ぶことができます。

登録・解約方法

楽ラップの登録方法は次の3ステップで可能。

  1. 楽天証券に口座開設
  2. 楽ラップのページから質問に回答
  3. 運用コースを決定して運用開始

楽ラップをはじめるためには、楽天証券の総合口座を開設が必要。楽天証券の口座開設は、公式サイトから申し込みできます。申し込みにはメールアドレスと本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。

口座開設後、楽天証券の公式サイトにログインし、楽ラップのページにある「運用コース診断」で16の質問に答えることで、自分に最適な運用コースが提案されます。提案された内容を確認し、コースを決定したら運用を開始となりますね。

一方、楽ラップの解約は、新規申し込みの翌々月から可能。楽天証券の公式サイトにログインし、楽ラップのページから解約を申し込みます。

解約の手続きは申し込みを受け付けた翌営業日から開始し、解約金額は原則として10営業日以内に証券総合口座に入金されます。なお、解約手続きはオンラインで完結し、特別な書類の提出は不要です。

楽ラップのメリット

楽ラップのメリットに挙げられるのは次の3点です。

  • 1万円から分散投資可能
  • 自動でリバランスを実施
  • 下落ショック軽減機能を選択可能

最低投資金額1万円から本格的な国際分散投資が可能なので、投資初心者でも大きな金銭的あるいは心理的な負担を感じることなく、手軽に資産運用をスタートできます。

また、楽ラップは自動でリバランスを行う機能も。市場の変動に応じてポートフォリオを調整するよう自動で取引を行い、最適な資産配分を維持します。

利用者は日々市場を監視する必要はなく、手間をかけずにリスクを抑えた運用が可能です。投資をしたいが仕事が忙しくて運用に時間を割けない人にも向いています。

さらに、「下落ショック軽減機能(DRC)」を搭載しており、市場の急落時には自動的に債券の比率を高めることで、資産の下落リスクを軽減する工夫も凝らされています。

楽ラップのデメリット

一方、楽ラップのデメリットに挙げられるのは次の3点です。

  • 手数料が高い
  • NISA口座での利用ができない
  • カスタマイズできない

楽ラップのデメリットの一つは、手数料が高い点。ファンド費用を含めた総手数料は、固定報酬型では最大年率0.8588%、成功報酬併用型では最大年率0.7488%+運用益の5.5%がかかります。

インデックスファンドであれば、信託報酬が0.1%より低いものもあるため、楽ラップの手数料が高いと感じてもおかしくないでしょう。手数料は運用実績に直結する重要な要素で、長期運用をすればするほど、手数料額の累計は大きくなります。

次に、NISA口座での運用ができない点もデメリットです。NISA口座は税制優遇が受けられるため、多くの投資家にとって魅力的な選択肢です。

株式や投資信託はNISA口座での運用が可能ですが、楽ラップでは利用できません。NISA口座を活用したい投資家には楽ラップは不向きです。

最後に、カスタマイズができない点も挙げられます。楽ラップでは、ロボアドバイザーが提案するポートフォリオを元に運用が行われます。

そのため、自分で自由に銘柄を選択したり、投資比率を変更したりはできません。ある程度、自分の考えにあわせて運用をカスタマイズしたい人には、物足りなさを感じるでしょう。

楽ラップの評判

続いて楽ラップの評判について紹介しましょう。

楽ラップの評判には、「増えない」あるいは「1,000万円の運用はおすすめしない」など否定的なものがいくつかあります。あわせて、実際にやってみた人のブログからの評価や利回りに関する評判、やめどきについての意見についても紹介します。

「増えない」など悪い口コミ

楽ラップに対する悪い口コミの一つに「増えない」との意見があります。多くのユーザーが期待するほどの運用成果を得られず、資産が増えないと感じているようです。

しかし、楽ラップの運用は国際分散投資を実践しており、あくまでも長期的な資産形成を目的としたサービスです。

短期的な利益を狙うのではなく、5年や10年、あるいはそれ以上といった長期的なスパンでの運用が前提となっています。そのため、短期間で大きなリターンを期待すると、運用結果に不満を感じてしまうかもしれません。

1,000万の運用はおすすめしない

楽ラップに1,000万円以上の資金を投じることは、おすすめしないとの意見が。

デメリットでも説明しましたが、楽ラップの手数料は投資信託との比較では割高であり、もっと低い手数料水準の金融商品は数多くあります

投資金額が大きい場合、実際に支払う手数料の額が大きくなる点に注意が必要。

例えば、楽ラップの固定報酬の最大年率は、ファンド費用とあわせて0.8588%。1,000万円ちょうど投資をすると年間85,880円です。5年投資をすると総支払額は429,400円、10年投資をすると858,800円となり、大きな金額となります。

やってみた人の実績ブログ

https://x.com/resoYouTube/status/1665705402267316225

実際にやってみた人の実績ブログやSNSでは、楽ラップの運用実績や使い勝手など、公式サイトだけでは分からない情報も得られます。

運用開始から数か月での成果や、長期的なパフォーマンスについて記載されているものもありました。

楽ラップの評判は、概ね実績がプラスで満足しているケースが多いようです。1万円の少額から始められて、手軽に国際分散投資が可能な商品設計で、運用実績がプラスであれば満足する人は多いでしょう。

また、投資初心者や何で運用すればよいかわからない人なども、楽ラップで手軽に運用をはじめられてよかったとの意見も見受けられます。

利回りに関する評判

楽ラップの設定当初からの運用実績は次の通りです。

保守型やや保守型やや積極型積極型かなり積極型
DRCなし27.86%49.67%73.80%98.82%123.76%
DRCあり39.00%53.54%75.12%95.37%

楽ラップの利回りに関する評判は、利用者の間で賛否が分かれています。

まず、楽ラップは国際分散投資を実践する運用であり、長期的な運用を目指す投資家にとっては、リスクを抑えつつ資産を増やしている点が評価されています。

ただし、他のロボアドバイザーやインデックスファンドとの比較で、利回りが物足りないと感じる人も多いようです

なかには、運用成績がプラスであるにもかかわらず、楽ラップの実績が不満で、ほかのロボアドバイザーサービスに乗り換える人もいます。

やめどきに関する意見

楽ラップのやめどきがいつなのかについては、利用者の運用状況や市場の状況によって異なります。一般的に楽ラップの解約をするタイミングとして考えられるものに次の3点があります。

  • 目標金額を達成した場合
  • 資金が必要なイベントが発生した場合
  • より有利な運用先が見つかった場合

投資を始めた時点で目標金額を設定し、達成したら楽ラップをやめるという選択肢があります。目標金額に達した後は、別の投資方法に切り替えたり、資金を別の用途に活用も可能。

子どもの進学や住宅購入、退職など、人生で発生する大きなイベントのタイミングは、投資戦略を見直す良い機会です。とくに資金が必要なライフイベントでは、楽ラップを解約して資金化が考えられます。

金融の世界では、より有利な運用を目指して日々新しい金融商品や運用手法が開発されています。明確に優れている運用先を見つけた場合は、楽ラップを解約して乗り換えるほうがよいでしょう。

楽ラップを比較

楽ラップと同様のロボアドバイザーサービスに「ウェルスナビ」と「らくらく投資」があります。それぞれ楽ラップとどのような違いがあるのか、どちらがいいのか比較してみましょう。

ウェルスナビとどっちがいい?

ウェルスナビ公式サイト

楽ラップとよく比較される運用サービスウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が運用するロボアドバイザーサービス。

国内外の株式や債券、不動産そして金を対象として国際分散投資を行い運用期間中のリバランスも自動で行われます。預かり資産が1.3兆円以上、運用者が40万人以上と国内で高い人気を持つ運用サービス。

ウェルスナビの大きな特徴は、NISA口座での運用が可能な点です。

NISA口座は、定められた投資額までの範囲で、対象となる株式や投資信託の売却益や配当・分配金が非課税となる制度で、運用上のメリットが非常に大きいです。NISAが利用できない楽ラップと比較したときに、大きなポイントとなります。

一方、ウェルスナビの手数料は楽ラップよりも高いです。ウェルスナビの手数料は、1.1%(税込)で、楽ラップの費用はファンド費用とあわせて固定報酬型で最大年率0.8588%、成功報酬併用型で最大年率0.7488%+運用益の5.5%です。

手数料の水準を重視する投資家には、楽ラップがおすすめです。

らくらく投資との違い

楽天証券公式サイト

らくらく投資は、楽ラップと同じく楽天証券株式会社が提供する運用サービスで、9つの質問に答えると5つの投資コースから最適な運用を提案してくれます。利用者は5つのコースに対応した投資信託を購入して、最適な運用を実現可能。

手数料は低く設定されており、信託報酬0.528%(税込)であるため、楽ラップと比較して、コストを抑えて運用できる点が魅力。

NISA口座にも対応しているため、税制面で優遇を受けたい人にとっては、らくらく投資のほうがメリットは大きいと言えるでしょう。

一方、楽ラップは契約者の口座内で複数の投資信託を組みあわせて運用するため、1本の投資信託であるらくらく投資よりも、利用者の状況に合わせたきめ細かい運用が可能です。

また、成功報酬型の手数料体系や下落ショック軽減機能など、運用に関する機能が豊富な点も楽ラップの特徴です。

楽ラップがおすすめな人

これから投資を始めたいが何に投資したらいいかわからない人や、仕事が忙しく運用に時間を割けない人に、楽ラップはおすすめのサービスです。

一方で、楽ラップの運用手数料はインデックスファンドと比較すると高いため、自分で運用対象を選ぶことが出来る人にはおすすめできません。また、NISA口座での利用ができないため、税制優遇を受けたい人にも向いていません。


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