「アブラハム・プライベートバンク」は投資顧問サイトとして運営。
過去に行政処分を受けてますが、現在はどのような会社・サービスを提供しているのでしょうか?
今回の記事ではアブラハム・プライベートバンクの会社概要やサービス、行政処分など紹介していきます。
目次
アブラハム・プライベートバンクとは?
始めに、アブラハム・プライベートバンクは存在していません。後述でもお伝えしますが、商号を変えて運営されています。
会社概要
アブラハム・プライベートバンクは現在、あゆみトラスト・ホールディングス株式会社の子会社「ヘッジファンドダイレクト株式会社」と商号を変更してます。
元々の運営は、アブラハム・グループ・ホールディングス有限会社です。歴史の詳細を知りたい方は下記詳細をご覧ください。
アブラハム・プライベートバンクの歴史
2008年
海外ファンドを専門とした投資助言会社「アブラハム・インベストメント」が商号を「アブラハム・プライベートバンク」へ変更し運営開始。
2010年
証券会社「アブラハムウェルスマネジメント証券」が香港にて設立。
2013年10月
後述しますが、「アブラハム・プライベートバンク」は行政処分を受け、6ヶ月の業務停止処分を受けました。
2014年4月
業務改善を行い再開。
2016年1月
「アブラハム・プライベートバンク」は「ヘッジファンドダイレクト株式会社」へ商号を変更。それに伴い、グループ会社も「アブラハム・グループ・ホールディングス有限会社」から現在の「あゆみトラスト グループ」へ名称を変更。
2017年10月
グループ本店を東京都千代田区大手町に移転。
2017年12月
ヘッジファンドダイレクトの投資助言契約金が累計900億円を突破。
2018年7月
「あゆみトラスト・ファンド」を設立。ブロックチェーン分野のスタートアップ投資を開始。
シンガポールにも拠点を広げる。
また、あゆみトラスト・ホールディングス株式会社の子会社として、下記3社が存在しています。
- アブラハムウェルスマネジメント証券会社…香港の投資専門証券会社
- ヘッジファンドダイレクト株式会社…個人向けヘッジファンドに関する投資助言
- ゆかしウェルスメディア株式会社…投資情報や富裕層向けプライベートクラブを運営
代表は高岡壮一郎
アブラハム・プライベートバンク改め「あゆみトラスト・ホールディングス株式会社」代表を務めるのは高岡壮一郎氏です。経歴を知りたい方は下記詳細をご覧ください。
高岡壮一郎の経歴
地方の公立小学校から中学校、進学校へ進み、幼少期から12年間剣道をしていた。
東京大学へ進学。後の「アブラハム・プライベートバンク」設立メンバーと出会う。
東京大学卒業後は1999年に三井物産へ就職。
その後、「アブラハム・グループ・ホールディングス」を前述した東京大学で知り合ったメンバーと立ち上げ。
アブラハム・グループ・ホールディングスの由来は、心理学者「アブラハム・マズロー」から取っているとのこと。
そして現在、あゆみトラスト・ホールディングスが行う富裕層向けヘッジファンドについて、高岡壮一郎氏は下記のように語っています。
日本の強みは個人金融資産。その多くを所有する富裕層が一番欲しいものは金融情報。一方、今後インターネット分野が成長すると考える。それらを掛け合わせたビジネスを展開することがチャンスに繋がる
2006年11月、上記の考えを生み出し、純金融資産1億円以上の会員限定オンラインクラブ「YUCASEE(ゆかし)」をスタート。
また、高岡壮一郎氏は下記3つの書籍を出版しています。
- 富裕層のためのヘッジファンド投資入門
- 富裕層のNo.1投資戦略
- 富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか
サービス概要
アブラハム・プライベートバンクのサービス概要は、閉鎖されたので情報がありません。そのため、「ヘッジファンドダイレクト」の個人投資向けヘッジファンド投資助言サービスについて紹介します。
助言の実績一例について下記の表をご覧ください。
※シャープレシオとは
リスクに対するリターンの割合を表した数値。一般的に1を超えると優秀。
上記の表を見ると、様々なヘッジファンド実績があります。
また、公式サイトにて、強みは下記の内容が挙げられていました。
- 世界の高実績ヘッジファンドに日本で直接投資可能
- 中間業者を中抜き。低コストで最大のリターン化が可能
ヘッジファンドは、利用者の金融資産を基に資産運用を行うサービスも少なくありません。
しかし、ヘッジファンドダイレクトでは金融資産を一切預からず、助言のみ行い、利用者が直接投資を行うサービスです。
「いつかはゆかし」を運営
アブラハム・プライベートバンク改めあゆみトラスト・グループは、2011年11月より年金積立サービス「いつかはゆかし」を運営。
月5万円からの海外積立投資で、年金1億円の金融資産形成を目指すといった長期投資を目的としたサービスです。
特徴は下記7つ。
- 100本以上の海外トップファンドに投資可能
- 中間マージン無しで直接取引可能
- 金利は複利で始めれば早いだけ得
- 投資助言料は毎月積み立て残高の0.945%
- 担当者に相談可能
- 月5万から積立可能
- 担当者アドバイスによりポートフォリオを作成
サービス開始から1年で、約2000〜3000人が利用していたようです。
ですが、後述でもお伝えしますが、2013年にアブラハム・プライベートバンクが行政処分を受け、6ヶ月の業務停止と業務改善命令を下されました。
そのため、「いつかはゆかし」も業務停止となっています。
その後、業務改善を行いあゆみトラスト・グループとなった今でも運営を続けていますが、公式サイトでは2019年4月26日のお知らせを最後に更新されていません。
つまり、現在でもサービスが運営されているのか不明です。
2013年に行政処分
前述しましたが、アブラハム・プライベートバンクは、2013年10月3日に証券取引等監視委員会から行政処分を受けます。
記事によると、
- 無登録で海外ファンド募集、私募の取り扱いを行っている
- 事実に相違する表示、人を誤認させる表示や広告を打った
- 顧客の利益に追加するため財産上の利益を提供
など3つの法令違反を犯していたようです。
この結果、6ヶ月間の業務停止処分となり、改善を課せられました。
そして、6ヶ月の業務停止処分後の2014年4月。再び業務再開となりましたが、2016年1月に「ヘッジファンドダイレクト」へ商号を変更しています。
アブラハム・プライベートバンクの評判
前述でもお伝えしたように、アブラハム・プライベートバンクは存在していない事がわかっています。
そこでここからは、過去の評判や現在の「ヘッジファンドダイレクト」の評判について見ていきましょう。
良い口コミ
結論から申し上げると、「アブラハム・プライベートバンク」や「ヘッジファンドダイレクト」に関する良い口コミは発見できませんでした。
ですが、代表の高岡壮一郎氏に関する良い口コミを発見。
『富裕層のためのヘッジファンド投資入門』(ダイヤモンド社)髙岡壮一郎 (著)、ヘッジファンドダイレクト株式会社 (編集)
— 北村宣慈 (@KitamuraSenji) February 29, 2024
私はヘッジファンドに投資できるほどの富裕層ではありませんが、この手の投資は興味があるので拝読しました。富裕層の世界が垣間見えて面白いです。#読書 #読書垢 pic.twitter.com/uiR5J0VK3p
このように、富裕層向けに始めたヘッジファンドが面白いという評価をしている口コミもあります。
悪い口コミ
良い口コミよりも、悪い口コミが多く見受けられます。
最近よく広告を見かけるヘッジファンドダイレクトって、昔に「いつかはゆかし」で行政処分くらったアブラハムが社名変更した会社だからねhttps://t.co/zTlIUZWncl pic.twitter.com/yASBuNT6QO
— 記号と価格 (@sturdy_221) October 21, 2024
ヘッジファンドダイレクトさんが使っている図すげー恣意性を感じる。日本株の指標をTopixにしていたり、金のリターンとリスクの関係しかりいやこれツッコミどころ万歳過ぎるだろうに。でもこれでもう既に1000億近く集めているらしいが…大丈夫なのかしら… pic.twitter.com/TgkFFCK3vh
— dormir30 (@dormir300) May 30, 2021
やはり過去に行政処分を受けた経緯があるため、「怪しい、本当に信頼できるのか?」という口コミが多く見られました。
アブラハム・プライベートバンクの現在
今回は「アブラハム・プライベートバンク」について紹介しました。
2016年1月にヘッジファンドダイレクトへ商号を変更し、現在でもサービスを継続して行っています。
ヘッジファンドダイレクトについては、公式サイトにて「個人向け投資家向けヘッジファンド専門投資助言会社として業界1位」と謳っていることが確認できました。
そのため、海外ファンド投資について気になる方は、ヘッジファンドダイレクトについて確認することをおすすめします。
追記 (2024年10月)
サイトURLが変更となっています。
http://abraham-holdings.co.jp/ → https://abraham-bank.com/
『アブラハム・プライベートバンク株式会社』の口コミ
口コミ一覧