NISAを有効活用する銘柄の買い方&売り方は?見本のポートフォリオ戦略も公開

NISAを有効活用する銘柄の買い方&売り方は?見本のポートフォリオ戦略も公開

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近年、投資に興味を持つ人が増え、「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」にも注目が集まっています。

しかし、そんなNISAを活用する際に、

「いつ何を買う?売るタイミングは?」

「どんな商品や銘柄の組み合わせで運用すべき?」

と迷う人も多いのではないでしょうか。

本記事では、NISAを活用した賢い買い方・売り方の基本から、効果的なポートフォリオ(資産・商品の組み合わせ)構築法、注目の銘柄までわかりやすく解説します。

目次

NISAをフル活用して売買するための基礎知識

まずは、NISAの基本ルールや、銘柄の買い方・売り方の考え方について整理しておきましょう。

■NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い

NISAのつみたて投資枠と成長投資枠
出典:金融庁

NISA活用による投資で得られた利益は非課税

NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる非課税制度です。

通常は株式や投資信託などを売って得た売買益や配当金・分配金などには20.315%の税金がかかるところ、NISAを利用すれば非課税となります。

しかも、2024年からは新制度となってその内容は拡充され、1人あたり年間360万円まで(総額1,800万円まで)投資できるようになりました。

資金的に余裕があるなら、NISAの上限額いっぱいまで投資したほうが、非課税のメリットを最大限に活かせるでしょう。

■NISAの基本知識について詳しく知りたい方はコチラ

NISAとは?メリットとデメリットを徹底分析!iDeCoとの違いと始め方も解説【編集部員の体験談あり】

NISAの成長投資枠:自分の好きなタイミングでリスク・リターン高めの銘柄を選ぶ

NISAには2つの投資枠がありますが、そのうち「成長投資枠」は、投資における自由度が高いのが大きな特徴です。

選べる投資商品の幅が広くて株式(日本株・外国株など)や投資信託、REIT(不動産投資信託)、ETF(上場投資信託)などにも投資できるうえ、積立だけでなく単発(スポット)での購入も可能です。

成長投資枠ならではのメリットを活かすなら、日本株や外国株などの個別銘柄を自分で選んで投資してみるのも選択肢の1つです。

うまくいけば大きく増やせる可能性がある一方で、リスクへの理解、経済動向や個別企業に関する分析なども必要なため、特に投資経験がある人やチャレンジしたい人、資金に余裕がある人に成長投資枠の活用がおすすめです。

NISAのつみたて投資枠:毎月一定額をリスク・リターン抑えめの銘柄を選ぶ

もう一方のNISAの「つみたて投資枠」は、できることは限定的ですが、そのぶん迷いがちな投資初心者でも使いやすい投資枠となっています。

つみたて投資枠を使って投資できるのは、金融庁が「長期・積立・分散投資」に適していると認めた一定の投資信託のみです。

参照:金融庁「つみたて投資枠対象商品

なかでも、特定の指数に連動する投資信託(インデックスファンド)は手数料が低めでおすすめです。

株式よりも値動きがゆるやかなものが多いため、短期間で一気に稼ぐのではなく、リスクを抑えながら長くコツコツと続けていきたい人につみたて投資枠は向いています。

NISAはいつ引き出してもOK:必要な金額の資金が作れたら自分の好きなタイミングで出金

NISAの枠で購入した商品(株式や投資信託など)や銘柄は、いつでも好きなときに売ってお金に換えることができます。

例えば、

「○年は保有しないといけない」

「早期売却でペナルティー発生」

といったルールはありません。

自分のペースで投資して、まとまった出費があるときや目標の金額・時期に達したときなど、自分が必要になったタイミングで引き出せるのがうれしいポイントです。

ただし、基本的には投資は中長期で行うのがおすすめです。

なお、NISAでは1年間に投資できる金額の上限が決まっています(年間投資枠)。

NISAを使って購入した商品や銘柄を売ったからといって、一度使った年間投資枠は元に戻りません。

短期間で売ると「あまり利益が出ていないのに、非課税になる特別な枠を消費してしまった」などもったいない事態になりかねないため、注意しましょう。

NISAで購入を検討したい注目銘柄を紹介

「NISAを始めるけど、どんな商品・銘柄を買えばいい?」と疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは、NISAで買える商品・銘柄の中で、特に人気のあるものや注目度の高い投資先を紹介します。

選ぶ商品・銘柄の種類は「成長投資枠」と「つみたて投資枠」で異なる

前述のとおり、NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つがあり、投資できる商品・銘柄など特徴が異なります。

自由度が高く投資信託のほかに株式やREIT、ETFなどにも投資できる「成長投資枠」と、投資信託をコツコツ積み立てる「つみたて投資枠」、それぞれの枠ごとに注目の投資先を見ていきましょう。

成長投資枠の注目銘柄は?

短期間で大きく増やしたいなら、将来の成長が期待される企業の株式(グロース株)をチェックしてみましょう。

ただし、グロース株は値動きが激しめな傾向があるので、急な価格下落に耐えられない人は要注意です。

安定性を求めるなら、割安ながら実績のある企業の株式(バリュー株)で、特に配当利回りが高い銘柄などがよいでしょう。

ETFを使って、特定の業種やテーマにまとめて投資することもできます。

例えば「日本の高配当株」「米国の大型株」「半導体関連株」などのETFがあり、自分の興味や投資方針に合うものを選べるでしょう。

つみたて投資枠の注目銘柄は?

つみたて投資枠で特に人気が高いのは、世界中の株式に分散して投資できる、通称「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))」と呼ばれる銘柄です。

高い成長性から、S&P500(米国の大手企業約500社の時価総額をもとに算出される米国の代表的な株価指数)に連動するインデックスファンドもよく選ばれています。

株式は値動きが大きい傾向があるので、それを避けたい人は、株式だけでなく値動きがゆるやかな債券も組み合わせた「バランス型ファンド」を選ぶのも1つの方法です。

いずれのファンドも少額から手軽に始められ、知識が豊富でなくても、リスクを抑えやすい分散投資(1つの投資先ではなく、複数の異なる投資先に投資を行うこと)を実践できます。

ネット証券のNISA人気銘柄ランキングも銘柄選びの参考にしよう

NISAを活用した銘柄選びに迷ったら、他の人が何を買っているのかチェックして、参考にしてみるのもおすすめです。

例えば多くのネット証券のWebサイトでは、以下のように人気銘柄をランキングにして公開しています。

【松井証券】成長投資枠 週間買付金額ランキング(日本株) ※2025/9/16更新分

1位ニデック(証券コード:6594)
2位トヨタ自動車(証券コード:7203)
3位メタプラネット(証券コード:3350)
4位JX金属(証券コード:5016)
5位オリエンタルランド(証券コード:4661)

出典:松井証券

【マネックス証券】NISA月間売れ筋ランキング(投資信託) ※2025/8/1~2025/8/31

1位eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2位eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
3位iFreeNEXT FANG+インデックス
4位iFree S&P500インデックス
5位eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

出典:マネックス証券 

みんなNISAで何を買っているのか、最近どんな銘柄が人気なのか、気になったらネット証券のWebサイトから気軽に調べてみましょう。

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NISAを活用した効果的なポートフォリオ戦略

NISAを活用するなら、どの商品・銘柄をどれくらいずつ購入して保有するか、「ポートフォリオ(資産・商品の組み合わせ)」を考えることも重要です。

自分自身がNISAで運用する目的に合わせて戦略を立てましょう。

NISAでも「分散投資」が大切

初心者が投資をする際、意識しておきたいのが「分散投資」です。

1つの銘柄や業種(セクター)などに集中して投資するのではなく、あえてさまざまな投資先に分散させて投資することで、激しい値下がりを避けやすくします。

ハイリスク・ハイリターン派には物足りないかもしれませんが、リスクを抑えたい初心者にはおすすめの定番の投資手法です。

成長投資枠(株式)とつみたて投資枠(投資信託)の組み合わせがポイント

初心者におすすめなのは、つみたて投資枠を基本にして投資信託をコツコツと積立購入していく方法です。

そのうえで、資金的に余裕がある場合やチャレンジしてみたい場合は、成長投資枠を使って株式投資にも取り組んでみるのもよいでしょう。

毎月一定額ずつ「つみたて投資枠」タイミングを見てたまに「成長投資枠」を使うイメージです。

【具体例】NISA活用者から聞いた「ポートフォリオ、教えてください!」

最適なポートフォリオは、人によって違います。

参考までに、NISAを利用して投資をしている3名の方に取材して、ポートフォリオの状況を伺いました。

Aさん(20代男性・会社員)の場合

・つみたて投資枠:米国株式インデックスファンド 100%

「S&P500」のインデックスファンドに月1万円ずつ投資しながらまずは様子見していいる状況です。米国経済の成長とともに、米国株の上昇を期待しています。

Bさん(30代女性・公務員)の場合

・つみたて投資枠:全世界株式インデックスファンド 70%

・成長投資枠:高配当株(日本株中心) 30%

NISAによる分散投資を意識しています。全世界株式インデックスファンドのコツコツ積立で資産形成を狙うことを基本にして、ボーナス時には高配当株を購入して着実に配当金を得られるようにしています。

Cさん(40代男性・自営業)の場合

・つみたて投資枠:バランス型ファンド 60%

・成長投資枠:IT・ソフトウェア関連のグロース株(日本株・米国株) 40%

バランス型ファンドに積立投資をして安定的な運用を軸にして、高い成長性が見込めるグロース株で大きなリターンを狙っています。日本株+米国株の複数銘柄で分散投資を心がけています。

NISAでの銘柄の買い時はいつ?

NISAで投資をする際、いつ買うべきか悩むかもしれません。

NISAを使う枠や購入する商品ごとに買い時を考えてみましょう。

NISAの成長投資枠の買い時:市場の動向や経済指標などを収集・分析してタイミングを発見

NISAの成長投資枠を使って株式を購入するなら、購入のタイミングは重要です。

経済ニュースや企業の業績、チャートの動きなどを分析して「いま買うべきか?」を考えるのが基本です。

例えば、2008年9月からの「リーマンショック」や、2020年2月からの「コロナショック」、2025年4月の「トランプ関税ショック」のときのように、株価が大きく下がったタイミングが、株式の買いのチャンスになることもあります。

NISAのつみたて投資枠の買い時:購入のタイミングなんてなし。ひたすら買い付けるのみ

つみたて投資枠なら、商品・銘柄の買い時を意識する必要はありません。

なぜなら、つみたて投資枠の場合、行えるのは積立投資(毎回決まった金額を一定額ずつ買い付ける投資)のみだからです。

積立投資は自動的に「安いときにたくさん買う、高いときは少しだけ買う」ことになるため、長期的に見れば平均取得単価を抑えられます。

毎回一定額ずつ定期的に購入し続ける(「ドルコスト平均法」といいます)場合、一度にまとめて買う場合と比べて、購入タイミングを見誤って高値づかみしてしまうリスクを抑えやすいのが特長です。

銘柄の「一括購入」と「分割購入」、どっちが有効?

一般的には、分割して購入(少しずつ積立)したほうが「時間の分散」になるため、リスクを抑えやすくておすすめとされています。

ただ、「底値」や「割安」なタイミングでまとめて購入できれば、その後の利益は、少しずつ買う場合に比べて大きくなるでしょう。

「リスクを抑えるなら少しずつ」「ハイリターンを狙うならまとめて」など、自分の好みや投資戦略に合わせて選びましょう。

NISAでの銘柄の売り時はいつ?

では、NISAを活用した銘柄の売り時はどう判断すればよいのでしょうか?

NISAでの銘柄の利益確定、そして損切りのタイミングについて解説します。

利益確定のタイミングとは?:目標額に届いていれば売却してOK

NISAはいつでも好きなタイミングで売却(現金化)できます。

一般的には、自分が目標としていた金額に届いたときや、あらかじめ決めていた終了時期が近づいたときなどに売却するのが基本です。

ただ、市場は常に変動するものなので、過去の「リーマンショック」や「コロナショック」、「トランプ関税ショック」などのような暴落がまた起きるかもしれません。

お金が必要な時期が決まっている場合は、暴落期に売却するのを避けられるよう、数年前から余裕を持って市場の動向を確認しておくとよいでしょう。

NISAの成長投資枠で株式投資をしている場合は、企業の業績などを踏まえてタイミングを見計らう方法もあります。

しかし完璧なタイミングを見極めるのは難しいため、ある程度利益が出たところで手仕舞いするのが現実的です。

損切りの判断基準と実践法:投資元本から自分が耐えられる値下がり分を設定しておく

株式投資をするなら「損切り」についても知っておきましょう。

損切りとは、投資で損失が出ているときに売却することです。

損失の拡大を防ぐほか、売却で得たお金を別の投資先に回してポートフォリオを改善する目的でも行われます。

初心者ほど損切りの判断が難しいものですが、例えばあらかじめ「投資元本から2割値下がりしたら売る」など自分の中でルールを決めておくと、スムーズに実行しやすくなります。

NISAのポートフォリオには「リバランス」が大事

NISAのポートフォリオは一度組んだらそれで終わり、ではありません。

投資を続けていくうちに、株価の上昇によって株式が占める割合が大きくなるなど、当初定めたバランスが崩れてくることがあります。

そんなときは、一部の銘柄を売って別の銘柄を買うことで全体のバランスを調整する「リバランス」が有効です。

リバランスが自動的に行われる投資信託もありますが、それ以外の商品・銘柄の場合は、自分で様子を見ながら適宜調整していくとよいでしょう。

【まとめ】成長投資枠とつみたて投資枠を使い分けて無理なく始めよう

NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があり、それぞれの特性に合わせた使い方がポイントです。

成長投資枠は、タイミングを見て商品・銘柄を選びながら積極的に運用したい人に特に向いています。

一方、つみたて投資枠はコツコツと買い続けるため買い時を気にせずに済み、初心者にもやさしいといえます。

両方を組み合わせて上限額いっぱいまで投資することもできますし、まずはつみたて投資枠だけを使って少額から始めることもできます。

自分の価値観や方針に合ったバランスを考えて、NISAを活用した投資を実践してみましょう。

※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年に本サイトを設立。専門性・独自性を軸に多種多様な金融商品・サービスを調査&比較し、初心者から中上級者までの投資家の方々へお役立ち情報を提供しています。

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