四季報オンラインの料金は妥当?「いらない」の声も多い評判の事実

四季報オンラインの料金は妥当?「いらない」の声も多い評判の事実

四季報オンラインは「銘柄分析が効率的にできる」「投資情報が充実している」と評価される一方、「料金が高すぎる」「紙の四季報で十分」といった否定的な声も少なくありません。

確かに優れた点がありますが、すべての投資家にとってベストな選択肢とは限りません。

この記事では、サービスの内容・メリット・デメリットを徹底解説し、「どんな人に向いているのか?」を具体的に検証。

読めば、あなたが課金するべきかどうか、明確な答えが出せるはずですので、ぜひ最後まで読んで、判断の材料にしてください。

四季報オンラインとは?

四季報オンラインのHP
出典:会社四季報オンライン

四季報オンラインは、会社四季報の情報をベースに投資情報を発信するサービス。

会社四季報のWEB版やスクリーニング機能、投資関連の記事などが特徴になります。

運営元は株式会社東洋経済新報社

株式会社東洋経済新報社の建物の写真
出典:東洋経済新報社

四季報オンラインの運営元は株式会社東洋経済新報社であり、会社概要は下記のとおりです。

設立1895(明治28)年11月15日
資本金1億円
役員代表取締役社長:山田徹也
取締役:寺田浩
取締役:加藤正俊
取締役:廣田充彦
監査: 伊東桃子
執行役員:井川寛
執行役員:堀越千代
執行役員:笠間勝久
執行役員:永野健一郎
執行役員:西村豪太
事業内容雑誌事業、 書籍事業、 デジタルメディア事業、
データベース事業、 ビジネスプロモーション事業
(セミナー・広告・カスタム出版)など
所在地本社:〒103-8345
東京都中央区日本橋本石町1-2-1 お問い合わせ先
関西支社:〒530-0005
大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング24階
社員数314名(2024年9月30日現在)

東洋経済新報社は、1895年創立の老舗出版社であり、経済・ビジネス分野に特化した報道を展開しています。

主力媒体は「週刊東洋経済」や「東洋経済オンライン」、出版業では「会社四季報」や「業界地図」が有名。

投資家やビジネスパーソンにとって貴重な情報源となっています。

近年はデジタル分野にも注力し、リアルタイムなニュース配信や独自の分析記事を展開しています。

株や銘柄の情報を取得可能

四季報オンラインは会社四季報のデータをもとに情報発信しているため、株や銘柄の情報が取得できます

会社四季報をWEBで閲覧できる

代表的なのは、会社四季報のオンライン版

会社四季報のオンライン版
出典:会社四季報オンライン

会社四季報の情報をグラフとデータで確認できるため、紙面の四季報よりもわかりやすく、詳細に分析できます。

会社四季報のオンライン版
出典:会社四季報オンライン

なお、有料プランでないと一部しか確認できず、「四半期業績」と「長期業績」、「紙面アーカイブ」はロックされています。

無料開放銘柄もあり、その時の注目銘柄が開放されています。

2025年3月だと、優待廃止で炎上中の「REVOLUTION(8894)」が無料開放されていました。

米国株情報も閲覧できる

四季報オンラインでは米国株情報もあり、2,879銘柄の情報が閲覧できます。

米国株情報
出典:会社四季報オンライン

米国株情報も紙面の会社四季報(米国版)をもとにしており、紙面よりわかりやすく分析できます。

例えば、「アップル(AAPL)」なら下記のとおり。

アップル(AAPL)の情報
出典:会社四季報オンライン

業績はグラフと表で確認できるため、見やすいです。

業績の画面
出典:会社四季報オンライン

投資に役立つ記事が多数

会社四季報オンラインにはさまざまなテーマの記事が投稿されています。

投稿されている記事
出典:会社四季報オンライン

著名投資家や人気エコノミストの記事もあります。

直近だと、『わが投資術 市場は誰に微笑むか』の著書、清原達郎氏の記事がありました。

『わが投資術 市場は誰に微笑むか』の著書、清原達郎氏の記事
出典:会社四季報オンライン

他にも、「アスリート投資家の流儀」や「儲かる人の投資心得」などの興味深い記事が投稿されています。

ただし、課金しないと読めない記事も多いので、そこは残念ですね。

銘柄のスクリーニング機能がある

会社四季報オンラインには銘柄のスクリーニング機能があり、自分の指定した条件で銘柄を絞り込みできます。

銘柄のスクリーニング機能
出典:会社四季報オンライン

四季報オンラインのスクリーニング機能は、会社四季報のデータから絞りこめるのが特徴。

例えば、会社四季報には記者コメントや独自の業績予想などがありますが、それらをスクリーニング条件に指定できます。

もちろん従来のスクリーニング機能のように、業績や財務、株価指標などからも絞り込み可能です。

また、「おすすめ」のコーナーも便利。

おすすめコーナー
出典:会社四季報オンライン

「営業利益が高い銘柄」や「純利益が高い銘柄」など、さまざまな条件のプリセットがあるため、それを選ぶだけでも銘柄を絞り込めます。

スクリーニング条件をどう指定すればよいかわからないとき、プリセットの条件を参考にするのも良いかと思います。

無料と有料プランの違いは?内容・料金の詳細

四季報オンラインには全部で4つの会員種別があります。

会員種別料金
ゲスト無料
エントリー月額330円
ベーシック月額1,100円
プレミアム月額5,500円

それでは、各プランの特徴や違いを解説していきます。

3つのプランがある

有料プランは下記の3つ。

3つの有料プラン
出典:会社四季報オンライン

エントリーは業界地図に特化したプラン。業界地図は自由に使えますが、スクリーニング機能や銘柄情報などは制限されています。

ベーシックは銘柄分析に便利な機能が開放されるプラン。スクリーニング機能の条件が269項目と細かく設定できるようになり、銘柄情報は直近実績と2期予想が確認可能。会社四季報は直近4号まで閲覧できます。

プレミアムはすべての機能が開放されるプラン。スクリーニング項目も1,100までになり、銘柄情報は30期分が確認可能。会社四季報は過去すべての号が閲覧できます。

3のプランの違いをまとめると下記のとおりです。

プラン名料金特徴
エントリー月額330円業界地図に特化
ベーシック月額1,100円大部分の機能は開放されるが一部制限あり
プレミアム月額5,500円すべての機能が開放

無料と有料の違いは?

四季報オンラインの無料プランと有料プランのおもな違いは、利用できる情報の範囲と機能の充実度です。

例えば、スクリーニング機能だと下記のような違いがあります。

スクリーニング機能の有料プランと無料プランの違い
出典:会社四季報オンライン

無料プランではスクリーニング機能に制限があり、設定できる項目が有料プランより少ないです。(ベーシックとプレミアム)

無料プランは業界研究も閲覧できません。

一方、有料プランはその制限が開放されます。

業界研究の使用可能有無
出典:会社四季報オンライン

その他にも、無料プランは四季報記事や詳細な業績データといった項目も利用できませんが、有料プランなら利用可能になります。

このように、無料プランと有料プランは利用できる項目に違いがあります。

無料開放や試用版はある?

四季報オンラインは一部のサービスが無料開放されています。

先にも紹介した「REVOLUTION(8894)」や「アップル(AAPL)」のように、詳細な業績データが無料開放されている銘柄もあります。

また、四季報記事以外は無料ですので課金しなくても読めます。

ただし、試用版はありません

後述している「株探」のように無料期間はないので、「無料で試してみて課金を継続するか決めたい」ということはできないです。

解約の方法は?

四季報オンラインの解約方法は、サービス右上の「会員情報>プロフィールの編集」からおこないます。

解約はいつでもできます

解約しても契約終了日まではサービスは継続して利用可能。

なお、コンビニ通知払いを選択している場合、自動更新ではないため、解約手続きは不要です。

四季報オンラインの評判

四季報オンラインの評判は賛否両論

利用者によって評価は分かれているため、どんな口コミがあるのか確認していきましょう。

良い口コミ

四季報オンラインは、とくに会社四季報の情報をデジタルで利用できる部分が評価されていました。

情報を何号もひと目で確認できるため、「効率的に分析できる」という声が多いです。

オンラインですのでデータの更新速度も評価されていました。

また、スクリーニング機能が便利という声も多かったです。

業種や財務指標でフィルタリングできるたけでなく、会社四季報独自の情報でも絞り込めるため、「痒い所に手が届く」というように高く評価されていました。

悪い口コミ

悪い口コミで目立ったのがベーシックプランの機能制限

機能が制限されているせいで、「見れない情報がある」「スクリーニングがイマイチ使いにくい」という声があります。

また、プレミアプランの料金が高すぎるとの批判も多いです。

「ベーシックが不満なのでプレミアに乗り換えたいけど、月額5,500円はぼったくり!」というような声が多数ありました。

四季報オンラインと株探プレミアムの比較

四季報オンラインと似たサービスに「株探プレミアム」があります。

株探プレミアム
出典:株探プレミアム

「2つの違いは?」「おすすめなのはどっち?」と比較されることが多いため、ここで2つのサービスを比べていきます。

料金やサービス内容の違い

四季報オンラインと株探プレミアムの違いは下記のとおり。

四季報オンライン株探プレミアム
料金エントリー:月額330円
ベーシック:月額1,100円
プレミアム:月額5,500円
日本株プラン:月額2,780円
日米セットプラン:月額4,480円
銘柄分析最大30期分25期分
スクリーニングありあり
サービスの特徴会社四季報のデータやスクリーニング
機能。四季報記事読み放題
株価や特報などがタイムリーで表示。
大株主の保有銘柄や保有割合を
確認できる

まず、料金は株探プレミアムのほうが安いです。

株探プレミアムは最高でも月額4,480円。

日本株プランだけでも、米国株以外の機能はすべて利用できるため、月額2,780円で済みます。

対して、四季報オンラインはプレミアム(月額5,500円)でないと、すべての機能が利用できません。

次に、サービス内容について。

四季報オンラインはファンダメンタル分析に強いです。

会社四季報のデータやスクリーニング機能などを活用し、企業分析をしたいときに役立ちます。四季報記事が読み放題なのも特徴です。

株探プレミアムは情報の速報性が魅力

株価や特報などがリアルタイムで投稿されるため、相場の変化を瞬時に察知可能です。大株主の保有銘柄や保有割合を確認できます。

株探プレミアムがおすすめな方

株探プレミアムがおすすめなのは下記のような方です。

  • リアルタイムの情報がほしい
  • 料金をなるべく抑えたい
  • 大株主の保有銘柄や保有割合を確認したい
  • 米国株をメインに分析したい
  • 株探にお気に入り銘柄を登録したい

会社四季報のデータが不要な人なら株探プレミアムで良いでしょう。

どちらも企業分析に優れたサービスですが、四季報オンラインは会社四季報を活用したい方向けです。

スクリーニング機能は四季報オンラインに軍配が上がりますが、株探プレミアムでも企業業績が25期分確認できるため、十分でしょう。

株探プレミアムのスクリーニング機能
出典:株探プレミアム

また、米国株に関しては株探プレミアムのほうが優れています

とくに会社開示情報を日本語に翻訳してくれるのが便利です。

会社開示情報を日本語に翻訳
出典:株探プレミア米国株

株探プレミアムは初回なら30日間無料で試せるのもメリット。

実際に使ってみてから、課金するかを決められるので利用しやすいです。

四季報オンラインがおすすめな方

四季報オンラインは下記のような方におすすめです。

  • 会社四季報をWEBで確認したい
  • 会社四季報の条件でスクリーニングしたい
  • 企業の長期データがほしい
  • 四季報記事を読みたい
  • 業界地図をPCやスマホで確認したい

四季報オンラインは、会社四季報のデータを活かした銘柄分析ができるのが強みです。

紙面よりも銘柄情報が見やすいのがメリット。

スクリーニングにおいては、【続伸】や【上振れ】などの会社四季報の記者コメントの見出しも指定できます。

紙面の会社四季報よりも、効率的に深い銘柄調査ができるのが強みですので、四季報をもっと有効活用したい方に向いています

そうした方であれば、料金に見合った価値を感じられるでしょう。

株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年にサイトを設立。専門性を軸とした編集者が、多種多様な金融サービスを調査&比較し、"投資初心者向け"の紹介を行っています。

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