投信工房とは?評判や運用実績を調査&他ロボアドサービスと比較

投信工房とは?評判や運用実績を調査&他ロボアドサービスと比較

AIを用いて投資先を選定し、資産運用をサポートしてくれる助言型ロボアドバイザーを展開する投信工房

そんな投信工房は、どのような会社が運営していて、他社のロボアドサービスとの違いはあるのでしょうか。

今回の記事では、投信工房のサービス内容や特徴、ネット上の評判などについて解説しますので最後までご覧ください。

投信工房とは?

こ投信工房の概要や手数料、利用方法などについて紹介します。

運営「松井証券株式会社」の概要

投信工房を運営する松井証券株式会社の公式サイト
投信工房は松井証券が運営

投信工房は、オンライン証券取引サービスの提供を行う「松井証券株式会社」が運営元。

東京都千代田区麹町に本社を構え、オンライン証券取引専門業者の国内最大手と呼ばれる時代もありました。

松井証券株式会社の詳細を知りたい方は下記をご覧ください。

松井証券株式会社の歴史

1918年5月、松井房吉商店として創業

1931年3月、法人化され、株式会社松井商店が設立

1947年12月、現在とは「証」の字が異なる松井證券株式会社へ商号変更。

1995年、インターネット証券の世界へ参入

1998年5月、「ネットストック」というブランド名で、国内初となる本格的なインターネット取引サービスをスタート。

2000年6月、現在の松井証券株式会社へ商号変更

2001年8月、インターネット取引の専業証券会社として初となる東京証券取引所市場第1部に上場

2004年、本社機能を東京都中央区日本橋から現在の東京都千代田区麹町へと移す

投信工房の仕組み

投信工房の提供サービスですが、通常のロボアドバイザーとは少し異なる仕組みです。

というのも、投資一任型ロボアドバイザーでは無く、助言型ロボアドバイザー

投資一任型ロボアドバイザーの詳細

投資一任型ロボアドバイザーは、初回に様々な質問に答えていく事でポートフォリオを作成。そのポートフォリオを基に、ロボアドバイザーが投資先を選定します。

その後、入金すればロボアドバイザーが全自動で資産運用を行ってくれるシステムなので、資金さえ用意しておけば後はほったらかしで資産運用が可能です。

始めに8つの質問に答える事でポートフォリオを作成してくれる所までは、投資一任型のロボアドバイザーと同じ流れですが、投信工房の場合は作成されたポートフォリオを自分好みにカスタマイズ可能です。

そのため、自分の資産運用のスタイルが「ローリスク・ローリターン」でも、「ハイリスク・ハイリターン」でも対応可能。

また、保有ポートフォリオの比率が目標ポートフォリオの比率から崩れた場合、自動的にリバランスやバランス積立が行われる点は、投資一任型のロボアドバイザーと同じです。

そんな中、売買に関して違いがあります。投資一任型ロボアドバイザーの場合は全て自動で行ってくれますが、助言型ロボアドバイザーの場合は自身で売買を行わなくてはなりません。

しかし、後述で解説しますが、投信工房の助言型ロボアドバイザーは他社の投資一任型ロボアドバイザーと比較すると、手数料やコストがかなり低く設定されています。

そのため、簡単に資産運用が始められるというメリットがありますね。

利用料や手数料は無料

投信工房の利用料や、投資信託購入時の手数料は無料。

投資商品の保有コストは、最大年率0.13%(税込0.15%)と設定されています。

この手数料の安さが、投信工房の最大のメリットといっても過言では無いでしょう。

運用実績の紹介

投信工房の運用実績については、公式サイトで公開されている運用シュミレーションを紹介します。

ロボアドバイザーの無料診断で、成長投資コースのリスク許容度3のポートフォリオを作成。

  • 目標金額:3000万円
  • 初期投資額:0円
  • 積立金額:3.3万円(月)

上記設定で、30歳〜65歳まで運用すると、資産が3254万円になる見通しです。

資産運用せずに普通の銀行口座に預け入れると、預金額が1386万円となる計算であることからその差は歴然です。

利用方法|松井証券口座が必要

投信工房の利用方法は、始めに投信工房の運営元である松井証券の口座を開設する必要があります。

松井証券の口座開設方法
  1. 松井証券の公式サイトへアクセス、新規口座開設を選択
  2. メールアドレス登録後、口座開設フォームがメール届く
  3. URLにアクセスし、申込みフォームを開く
  4. 申込みフォームに個人情報や口座開設の選択など、必要事項を入力。本人確認手続きへ
  5. 本人確認完了後、口座開設の手続きが完了

後日、松井証券から口座開設完了のメールを受信後、投資工房にてリスク許容度診断が受けられます。

リスク許容度診断では、

  • 年齢
  • 年収
  • 投資経験の有無・経験年数
  • 資産運用の目的
  • 金融用語の理解度
  • 損失発生時の対応
  • 投資方針の考え方
  • 積立投資の予定

など、8つの質問に回答することで、利用者にあったポートフォリオが作成。

  • 利用者のリスク許容度
  • ロボアドバイザーが選定したおすすめの銘柄
  • 過去の市場の値動きに基づいた運用シュミレーション

などが確認できます。

そのポートフォリオやおすすめの銘柄を購入する場合は、メニューの「ポートフォリオ購入」を選択し、「ポートフォリオ注文」を選択。

  • 投資金額
  • 口座区分
  • 分配金コース
  • 購入配分

などを設定し、「注文条件確認」に進みます。

そして、注文内容に間違いが無ければ注文を確定させることで、注文完了です。

なお、自動リバランスの設定は「注文」のメニューを開き、「リバランス」を選択すると自動リバランスやリバランス積立などの設定の変更ができます。

新NISAに対応

投資工房は新NISAに対応しており、「つみたて投資枠」「成長投資コース」の2種類があります。

2025年1月時点のつみたて投資枠では、インデックス型投資信託が198本、アクティブ型投資信託が47本を取り揃えているとのこと。

また、最低金額が100円から積立可能で、積立頻度も毎月・毎週・毎日の3つから選択が可能です。

成長投資コースでは、新NISAの成長投資枠で購入と積立が可能な銘柄の中から、信託報酬などのコストが最安水準の銘柄を選定し構成されたモデルポートフォリオとのこと。

取り扱い銘柄は、eMAXIS Slimシリーズを始めとした下記クラスから選択し投資が可能です。

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 先進国債券
  • 新興国債券
  • 国内REIT
  • 海外REIT
  • コモディティ

投資工房の評判

投資工房を実際に利用する方のレビューや、ネット上の評判について紹介していきます。

良い口コミ|手軽さが良いなど

まずは、良い口コミから紹介していきます。

全自動運用では無いが、手間やコストを考えるとバランスが取れている
使い方次第で便利

このように、最低投資金額が100円から始められる手軽さや、手数料が無料というメリットを評価する意見が多く見られました。

悪い口コミ|取り扱い銘柄が少ない

続いて悪い口コミです。

取り扱い銘柄が少ない
パフォーマンスに満足できない

投信工房は無料で利用できる反面、投資先に疑問があるという声や、取り扱い銘柄が少ないという意見があります。

投信工房の特徴

口コミでは賛否両論ある投信工房ですが、投信工房の特徴はどのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、投信工房を利用するメリット・デメリットについて紹介します。

メリット3選

投信工房のメリットは下記のとおりです。

  • 利用手数料が無料
  • 最低金額100円から投資できる
  • ポートフォリオのカスタマイズが自由自在

投信工房は助言型ロボアドバイザーであるため、投資一任型とは異なり、手数料が掛からず無料で利用できます。

最低投資額が100円から投資できるため、投資初心者でもハードルが低く、始めやすいでしょう。

また、ポートフォリオが自分好みにカスタマイズ可能であるため、リスクを冒して運用するのか、リスクを回避しながら手堅く運用していくのかを個人で決める事ができます。

デメリット3選

一方、投信工房のデメリットは下記のとおりです。

  • 購入や売却は自身でやる必要がある
  • 税金最適化機能が非搭載
  • 運用実績などの情報量が少ない

投信工房は助言型ロボアドバイザーであることから、自動売買に非対応。自身で購入や売却を行う必要があります。

また、投信工房は税金最適化機能が非搭載なので、税金対策重視の方にとっては不便と感じてしまうかもしれません。

そして、投信工房は運用実績などの情報量が少なく、利用者が実際にどれだけ実績を残しているのか不明確な点もデメリットとして挙げられるでしょう。

投資工房を比較

投信工房のメリットとデメリットについて紹介しました。

続いては、投信工房と他社のロボアドバイザーを比較していきたいと思います。

投資一任型ロボアド「ウェルスナビ」

投信工房とウェルスナビを比較
ウェルスナビのロゴ

ウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が運営する全自動の投資一任型ロボアドバイザーです。投信工房では手数料が無料ですが、ウェルスナビは手数料が年間1.1%掛かります。

また、ウェルスナビでは全自動でポートフォリオを作成し、AIが取引や資産のバランス調整を行うため、ポートフォリオのカスタマイズの自由度としては投信工房の方が高いと言えるでしょう。

ですが、ウェルスナビでは公式サイトにてCEO「柴山和久」氏の運用実績が確認でき、投信工房では非対応である税金最適化機能が搭載されています。

助言型ロボアド「らくらく投資」

投信工房とらくらく投資を比較
らくらく投資のロゴ

らくらく投資は、楽天証券が運営元の助言型ロボアドバイザー。投信工房と同様に質問に答える事でポートフォリオが作成され、投資コースの提案が行われます。

助言型ロボアドバイザーであるため、投信工房と同じように売買やポートフォリオのカスタマイズも利用者好みに変更が可能です。

また、手数料も投信工房と同じく無料ですが、信託報酬が0.4915%掛かってくるようです。

投信工房はモデルポートフォリオのコストが最大年率0.13%(税込0.15%)なので、ここは投信工房に優位性があると言えますね。

まとめ

最後に、投信工房の利用を「おすすめできる人」と「おすすめできない人」についてまとめました。

おすすめできる人3選

投信工房の利用をおすすめできる人は下記のとおりです。

  • ある程度資産運用に知識がある人
  • より低コストで資産運用をしたい人
  • ポートフォリオを自由にカスタマイズしたい人

投信工房は助言型ロボアドバイザーである事から、売買は利用者本人がしなければなりません。

そのため、提案された商品を取捨選択できる知識があると、低コストでポートフォリオも自由自在にカスタマイズできるため、投資工房をおすすめできるでしょう。

おすすめできない人3選

一方、おすすめできない人は下記のとおりです。

  • 投資初心者で資産運用の知識が乏しい人
  • 資産運用の売買や資産構成の見直しの時間が取れない人
  • 税調整が自身で出来ない人

投信工房は助言型ロボアドバイザーであるため、売買を自身で行う必要があります。

投資初心者で資産運用の知識が乏しい人には、少し難しく感じてしまうかもしれません。

また、売買や資産構成の見直しの時間を確保できない場合は、全自動の投資一任型ロボアドバイザーの方が合っているでしょう。

投信工房は税金最適化機能が非搭載であるため、税調整を自身で行う必要があります。節税を考えるのであれば、投資工房の利用を考えた方が良いかもしれません。

株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年にサイトを設立。専門性を軸とした編集者が、多種多様な金融サービスを調査&比較し、"投資初心者向け"の紹介を行っています。

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