仕手株とは、株価が意図的に操作されている可能性が高い銘柄のことです。
株価が操作されているため、仕手株は値動きが激しいのが特徴です。
何十倍にも株価が跳ね上がることもあれば、株価が急激に下がるケースもよくあります。
一見すると近寄りがたい仕手株ですが、個人投資家の中には「仕手株を上手く利用すれば、ハイリターンが得られる」という論を唱える人もいます。
そこで本記事では、「仕手株の常連銘柄」と呼ばれる株とともに、仕手株になりやすい銘柄の特徴もレクチャーします。
さらに仕手株投資で稼ぐために必要な知識も解説します。
仕手株とはどんな銘柄?
まずは仕手株とはどのような銘柄なのかを解説します。
仕手株のこわいところは株価の値動きです。
企業の業績や将来性といった本来の価値とは無関係に動くため、非常に危険なマネーゲームの側面を持っています。
仕手株とは「仕手筋」が短期の利益を狙い、意図的に株価を操作する銘柄
仕手株とは、「仕手筋」と呼ばれる大きな資金力を持つ投資家グループが、短期間で巨額の利益を得るために意図的な株価操作を行う銘柄を指します。
仕手筋はまず、市場の注目を浴びていない低位株・ボロ株などを数ヵ月かけて静かに買い集めます。
この段階では一般の投資家に悟られないよう細心の注意を払いますが、十分な株式を確保した後に一転して大量の買い注文を出し、人為的に出来高と株価を急上昇させます。
株価が急騰し、ランキング上位に浮上してくると、さらなる上昇を期待した個人投資家が次々と飛びつきます。
仕手筋の真の狙いはこの過熱した局面であり、一般投資家の買い注文が殺到する最高値付近で、自分たちが安値で仕込んでいた株式を一気に売り抜けます。
仕手筋という主導役が去った後の銘柄の株価は、買い支えを失い急落するのが通例です。
企業業績や好材料に基づかない上昇であるため、一度下落が始まるとストップ安を連ねることも珍しくありません。
仕手株を高値でつかんでしまった個人投資家は、売るに売れない状況に追い込まれ、甚大な損失を被るリスクを常にはらんでいます。
このように仕手株は、実態を伴わない極めて投機性の高いマネーゲームの対象となっているのが実情です。
仕手株の常連銘柄一覧
「仕手株の常連銘柄」として投資家から指摘されることが多いのは、以下のような銘柄です。
| コード | 銘柄名 | 株価 | 時価総額 | 出来高 | 発行済み株式数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2134 | 燦キャピタル | 23 | 26.0億円 | 532,600 | 113,194,584 |
| 2338 | ウェッジホールディングス | 124 | 44.4億円 | 1,020,000 | 35,794,478 |
| 3807 | フィスコ | 157 | 71.9億円 | 62,500 | 45,776,722 |
| 9424 | 日本通信 | 227 | 375億円 | 2,752,600 | 165,009,239 |
| 2323 | fonfun | 352 | 11.9億円 | 9100 | 3,380,920 |
| 3825 | リミックスポイント | 476 | 584億円 | 2,835,800 | 122,668,300 |
| 4165 | プレイド | 647 | 250億円 | 11,080,100 | 38,595,900 |
| 2667 | イメージワン | 762 | 82.3億円 | 373,500 | 10,803,600 |
| 7078 | INCLUSIVE | 1340 | 130億円 | 2,952,200 | 9,681,789 |
| 6898 | トミタ電機 | 7760 | 63.4億円 | 230,400 | 816,979 |
いずれの銘柄も仕手株になりやすい特徴を持っています。
- 株価が安い
- 出来高が少ない
- 株価が高騰または下落を繰り返す
仕手株のターゲットにされやすい銘柄は、株価が安かったり、出来高や売買代金が少ない銘柄です。
「恐るべき注目銘柄株速報」というサイトでは、2chの株式情報板で騒がれている「仕手株の疑いがある銘柄」が挙げられています。
仕手株の疑惑がある銘柄トップ10は、上記サイトで投資家の間で話題になっている銘柄がほとんどです。
一般的には、「仕手株には手を出すな」と言われます。
たしかに仕手株は、株価の変動が激しく売買ポイントがわかりにくく、初心者には難しい投資といえるでしょう。
仕手株投資は「稼げる」可能性はある
しかし実際には、仕手株であることを認識しながら投資を行う人も多くいます。
これは、短期間で大きなリターンが期待できると考えるためです。
一部の銘柄は短期間で急騰することがあり、個人投資家から注目されることがあります。
うまく短期取引ができれば、資産形成のスピードを早めることができる可能性があります。
仕手株に投資する際の注意点としては、高値づかみを避けることです。
株価が急騰・急落を繰り返すことがあるため、株価が大きく動き出す前の安値圏で購入するのがよいとされています。
今後値上がりする銘柄の探し方としては、過去に活発な動きを見せた銘柄を監視しておくのがおすすめです。
一度注目された銘柄は、その後も同様の動きをすることがあるからです。
仕手株への投資は、銘柄を選ぶのと同じくらい、売買タイミングも重要になります。
仕手株は、一度注目が集まると値動きが大きく、速くなりがちです。
時にはテクニカル指標全般が機能しなくなるほど、個別市場の過熱感が増してしまうこともあります。
小手先だけのテクニックでは対応しきれない局面も自然と多くなるでしょう。
仕手株の事例と一覧
ケーススタディとして、過去に仕手株の疑惑があった他の銘柄も見ていきます。
急騰劇が繰り広げられた裏でどんな動きがあったのか、確認してみましょう。
アンジェス(4563)
アンジェス(4563)は、有名な投資インフルエンサー「ウルフ村田」氏によって「株価が吊り上げられている?」という疑惑が出ていた銘柄です。
2017年6月、ウルフ氏は何度か「アンジェスが上がる」とツイートします。
そのタイミングに合わせるように、アンジェスの株価が暴騰し始めます。
2017年7月20日、ウルフ氏が「(アンジェスの)株価1000円いかなければ引退」と発言しました。
7月26日に「超デカいIR出るに決まっている。金曜の大引けに保有」「1000円まで保証する」発言の後、884円で株価はピークをつけます。

7月31日にアンジェスは開発プロジェクトの中止と特別損失計上に関するお知らせを発表し、株価は32%減となります。
アンジェスの急騰・急落劇からは、特定の銘柄について何度も言及を繰り返す投資インフルエンサーの存在を確認できます。
なお、2017年以後もアンジェスは急騰と暴落を繰り返しています。
ニチダイ(6467)
ニチダイ(6467)は株価の不正操作で逮捕者まで出た仕手株です。
2018年1月中旬まで600円台で推移していたニチダイは「トンピン」と名乗る相場師、山田亨被告の「どれもこれも暴落のサインが出てるよ! 俺は買うけどね!!」というつぶやきから一気に株価を上げました。

2018年3月16日には、ニチダイの株価は3980円に上昇します。
トンピン氏の提出したニチダイの大量保有報告書からは、以下の流れで売買していたことがわかります。
- 2017年2月:株価600円台で買い付け
- 2018年2月:6営業日で一気に50万円以上買い付け
- 2018年3月:3045円で売却
この取引だけでも利益は10億円以上になります。
ニチダイの株価不正操作で逮捕されたトンピン氏は、投資家の間で非常に有名な人物でした。
トンピンが手掛ける株は「トンピン銘柄」と呼ばれ、個人投資家が後追いでその銘柄を買うだけで5%、10%と上がるほどだったといいます。
土屋ホールディングス(1840)
土屋ホールディングス(1840)は、仕手株のターゲットにされやすい特徴を持つ銘柄です。
2022年8月上旬、仕手株らしい動きがありました。

好材料となる発表が出ていないなか、数ヵ月動きの乏しかったであった株価がじわじわと上がりはじめます。
株価上昇の後半には出来高も伴いだし、最後に一気に上昇した後、急落します。
「仕手株の典型」といえるチャートパターンを形成していました。
3つの仕手株の動きで見える共通点
3つの仕手株の事例を確認したところ、いくつか共通点があります。
- 特に材料がないのに株価が上がる
- 出来高も株価上昇に合わせて増えていく
- 投資系インフルエンサーによる煽り
- 株価が一気に騰がる
- 株価が一気に落ちる
個人投資家としては、「株価が上がりきる前に仕手株をつかみ、株価が下がりきる前に利確する戦略」が必要です。
投資系インフルエンサーが絡む銘柄は仕手化しやすいため、「ウルフ村田」氏や「トンピン」氏あたりのSNSでの発言はチェックしておいたほうがよいかもしれません。
仕手株になる流れ
大きな値動きをする仕手株ですが、そもそもどうやって仕手株化するのでしょうか?
仕手株は、以下の一連の流れに沿って出来上がることがわかっています。
- 株をこっそり買い集める(玉集め)
- 大量の買い注文を出して一気に株価を引き上げる(玉転がし)
- 高値で売り抜ける(ふるい落とし)

①玉集め:株をこっそり買い集める
まずは仕手筋(仕手株をしかける集団投資家)が、仕手株の対象銘柄を決めます。
株式を大量に集められるため、株価が安い「ボロ株」や「低位株」が仕手株のターゲットにされやすいです。
他の投資家たちに気づかれないよう、数ヵ月かけて少しずつ少しずつ株を買い集めます。
この一連の流れを「玉集め(ぎょくあつめ)」といいます。
②玉転がし:大量の買い注文を出して一気に株価を引き上げる
仕手筋が株式を買い集めた後、大量の買い注文を出すことがあります。
これは、出来高を急上昇させ、他の個人投資家の注目を集めることを目的としている場合があります。
個人投資家がその銘柄の取引を開始すると、仕手筋は株価の上昇トレンドを維持しながら、自身の買い集めた株を少しずつ売却し、同時に買い注文を入れて株価を下支えすることがあります。
この株価の上昇基調を維持するために少しずつ売却する株を「冷やし玉(ひやしぎょく)」と呼ぶことがあります。
これは、相場が過熱しすぎないように見せかけ、かつ株価を維持しながら売却を進めるための手法です。
この一連の取引は、株価が活発に取引されているように見せかけることで、個人投資家がその銘柄に魅力を感じ、さらに買い進めることを促す目的がある場合があり、結果として仕手筋が高値で株を売り抜け、利益を確定することを目指すことがあります。
このような行為は「玉転がし(ぎょくころがし)」と呼ばれることがあります。
しかしこの「玉転がし」は、市場の公正な価格形成を歪め、投資家を誤解させる可能性があるため、金融商品取引法で禁止されている不公正取引(株価操縦)に該当する可能性があります。
③ふるい落とし:高値で売り抜ける
出来高が伴って上昇する銘柄は、個人投資家も安心して買いに走ります。
個人投資家による買い注文でさらに株価が上昇したとき、仕手筋は仕込んでおいた株を一気に売って、利益を確定させます。
仕手筋が大量に株式を売ったため株価は急落します。
この一連の流れによって仕手株は作られるのです。
仕手株3つの特徴
仕手株のターゲットにされやすい銘柄には、共通した3つの特徴があります。
特徴を知っておくことで、仕手株を判別するのに役立つでしょう。
①株価が安い(低位株・ボロ株)
株価が安い銘柄は、仕手株化しやすいです。
- 少ない資金でもたくさんの株を買い集められる
- もともとの株価が安いため、上昇の余地が大きい
などの理由があります。
株価が安い銘柄を指す「ボロ株」や「低位株」が急騰ランキングの上位に出現したときは、注意をして情報収集にあたりましょう。
②出来高(売買代金)が少ない
出来高(売買代金)が少ない銘柄は、仕手筋から好まれます。
そもそも取引している人が少ないため、注目されていない(誰も見ていない)状態であることが多いからです。
仕手株を仕込む際は、他の投資家に気づかれないようにする必要があります。
仕手筋はなるべく安く株式を仕入れたいですからね。
そのため、多少株価が動いても誰も気づかない「出来高(売買代金)が少ない銘柄」は仕手株のターゲットにされやすいのです。
③発行済み株式数が少ない
発行済み株式数が少ないと、株の買い占めがやりやすくなります。
より多くの株を集めたいと考える仕手筋にとって、買い占めが楽にできる「発行済み株式数が少ない銘柄」は、魅力的なターゲットとなる場合があります。
発行済み株式数が少ない銘柄は、市場での流通量が限られているため、特定の投資家が多くの株式を買い集めやすい傾向があると考えられています。
仕手株3つの見分け方
仕手株の特徴を踏まえたうえで、具体的にどうやって仕手株を見分けたらいいのかを解説します。
①株価上昇ランキングに急浮上した銘柄に注意
株の情報サイトや証券会社が提供している「株価上昇ランキング」で上位に急浮上した銘柄には注意です。

特に買われる理由がないのに株価が高騰していたら、仕手株になっている可能性があります。
前述した仕手株の特徴に当てはまる場合、仕手株である可能性はさらに高まります。
株情報サイトやIR・決算情報などを見て「何も理由がないのに急激に株価上昇していないか?」を調べておきましょう。
②過去のチャートで「理由なき急騰」を繰り返している
一度仕手株化した銘柄は、その後も仕手株として狙われる傾向があります。
過去のチャートを見てみると、「出来高の急増」「理由なき急騰・急落」など仕手株特有の動きを見せることがあります。
銘柄を調べる際に、仕手株にありがちな不自然なチャートになっていないか、確認しておきましょう。
③投資系インフルエンサーが言及している銘柄かチェック
投資系インフルエンサーの中には、仕手筋や宣伝役を担う人もいます。
「●●さんがおすすめの銘柄って言ってるから、自分も買おう」
というように、影響力の強い人の発言によって買いが促されることがあります。
近年X(旧Twitter)やYoutube、会員制サロンなどを中心に、投資系インフルエンサーは増えています。
もちろん投資系インフルエンサーが言及しているからといって仕手株化するとは限りませんが、特定の銘柄を何度も喧伝している場合は注意が必要です。
SNSやネットで銘柄名を検索してみて、投資系インフルエンサーや周りの反応を確認してみましょう。
仕手株のデメリット・リスク
仕手株は儲けを狙える可能性もありますが、リスクが非常に大きいです。
仕手株にはどのようなデメリットやリスクがあるのか、確認しておきましょう。
高値づかみしてしまう可能性がある
仕手筋は株を仕込んだ後、急激に株価を上昇させます。
一般投資家の目に留まる「株価上昇ランキング」に仕手株が出てくるのは、まさにこのときです。
株価上昇ランキングに入ってくるタイミングで買うと、高値づかみしてしまう可能性があります。
最悪、次のタイミングには仕手筋は売り抜けて、株価は急落してしまいます。
一般投資家が仕手株に気づくタイミングは、すでに株価が上限まで上がっているケースがほとんどです。
買うタイミングが適切かどうか、売買の前によく検討しましょう。
いつ株価が上昇するかがわからない
仕手株はいつ株価が高騰するかがわかりません。
株価上昇前の仕手株になりやすそうな銘柄を見つけて、先に仕込んでおいたとしても、株価をいつ上げるかは仕手筋次第です。
仕手株の確証があるならまだマシですが、本当に仕手株かどうかわからない状態で持ち続けると資金効率が悪くなります。
好きなときに売買できない
仕手株は特別な理由もなく暴騰や暴落を繰り返すため、通常の売買取引が成立しにくくなります。
仕手筋が間に入って需給をコントロールしているときは売買が成立しますが、仕手筋が抜けると悲惨です。
特に仕手株の最終局面である「株価急落」の局面に入ると、ホルダー全員が売り抜けようと殺到します。
その結果、売買が成立しなくなり、売り抜けることすら難しくなってしまいます。
仕手株のメリット・魅力
仕手株には前述のデメリットやリスクがあるため、昔から「仕手株には手を出すな」と言われます。
しかし現実には、少なくない投資家が仕手株に魅入られて投資をしています。
仕手株には「大幅な株価上昇」「短期で利益が出る」という魔性の魅力が存在するからです。
大きな利益が得られる可能性がある
仕手株は、短期的に株価が大きく変動する可能性があり、市場の動向次第では大きな利益を得られる可能性があります。

短期間で利益が出る
仕手株はほんの数日~1ヵ月ほどで株価は上昇するので、上昇する直前を狙って投資できれば、短期間での利益を狙えます。

【まとめ】仕手株投資で稼ぐためには?
仕手株投資に関心を持つ方のために、株式投資全般の情報提供をしている人物やWebサイトについて解説します。
仕手株に関する直接的な情報提供を専門とするサイトや人物は特定できませんでしたが、投資に関する一般的な知識を深めることは、あらゆる種類の株式投資において重要です。
仕手株待ち伏せ法
投資系Youtuberの「タカニキ」氏は、個人投資家でも仕手株で儲ける「仕手株待ち伏せ法」という投資手法を考案しています。
仕手株待ち伏せ法のポイントは以下のとおりです。
- 月足チャートを見て「材料なしで急騰」している形跡が何度もある銘柄を探す
- 次の急騰前に買っておいて持ち続ける
特に業績がずっと赤字で、定期的に「急騰→下落」を繰り返している銘柄は見込みがあります。
急騰したらすぐに売って、ふるい落としに巻き込まれないように注意が必要です。
仕手株について理解を深める
仕手株で利益を得るためには、仕手筋の考えや行動原理を理解する必要があります。
そんな仕手筋の動きや仕手株の研究をしているのが、経済金融アナリストの「中原圭介」氏です。
中原氏は『仕手株でしっかり儲ける投資術』という仕手株を用いた投資法の解説本も出しています。
ネットには仕手株の情報をまとめた以下のWebサイトもあります。
- 仕手株.コム(https://xn--7mq578b3ie.xn--tckwe/)
- 仕手株まとめサイト(https://sitekabu.net/)
- 恐るべき注目銘柄株速報(https://kabu-sokuhou.com/)
なお、ネットの情報にはデマも横行しているため、情報の真偽を見分けることも大事です。
情報ソースを見たり、考えを深めたりして、仕手株の理解を深めるようにしましょう。
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『仕手株』の口コミ
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