s氏の相場観の評判 文才溢れる「エンタメ的」株式情報ブログ

s氏の相場観は「相場レポート」「無料メルマガ」「有料の投資助言サービス」の3本柱でコンテンツが組まれたブログです。

2008年10月から情報発信を開始。

2万人がメルマガを購読しており、s氏の情報に期待しているユーザーは多そうです。

s氏の相場観はどのようなサイトなのか、投資に役立つ情報を得られるのか。

その内情を探っていきます。

s氏の相場観のメインコンテンツである相場解説レポート。

相場レポートでは、以下の内容について言及することが多いです。

・株価指数(TOPIX,225,マザーズなど)

・経済指標

・金融政策

・株式市場の大きな動き

・話題のニュース

・…他

s氏がこれらの要素について分析。

大体平均して1500文字くらいでしょうか。

5分あれば読み切れるくらいの記事が昼過ぎ頃にアップ。

ファンダメンタル情報を軸としたs氏の所感を知ることができます。

s氏の相場レポートは「直近で起きた出来事を知るのに便利」です。

市場が開いた日には欠かさずブログを投稿していますからね。

アルケゴスの破綻問題、大統領選の動向、新総理誕生など、その時々のトレンドになっているニュースについて言及しているのは◎。「陰謀論」めいたことを述べているのも、エンタメ性が高くてある意味面白いです(笑)。

ただ、投資家からは「記事から得られるものは少ない」という指摘もありました。

『久しぶりにブログを見ましたが、やはり「うまい！」と思わせる文章です。
ただ、文章がうまいのと、相場が読めるのとは全く別問題です。
(中略)
久々に自身の保有ポートフォリオを見ましたが、退会後数年経っても塩漬けで残っているのが全部S氏推奨銘柄であり、そのどれもが50％を切っているものでした。
また私が保有している全銘柄のマイナス額の80％がS氏銘柄です。』


引用元：s氏の相場観 – 優良投資顧問ランキングネット

文章力に定評がある一方で、相場観については盤石の信頼を得ているとは言い難い様子…。

その日周辺に起きた出来事に対するs氏の見解が書かれているのが相場レポートの内容です。

読者数が2万人以上いるs氏の相場観の無料メルマガ。

メルマガで届く内容は、大別すると以下の三つに分類できます。

・相場についての所感

・s氏の投資に対する考え方について

・他の商材の宣伝

相場についての所感は月に1回届けば良い方。

ブログ記事の書き直しがメインですが、ブログ内では触れていない内容に言及することもたまにあります。

s氏の投資に対する考え方は、無料メルマガの登録直後に数回届きます。

誤解を恐れずに言うと「スピリチュアル要素が強め」な投資理論です。

普段からブログやメルマガを読んでいる方はお気づきかと思いますが、s氏は「地獄の3丁目」「業(カルマ)」「神と先祖に守られている」「魂を懸命に磨く」など、超常現象的な言い回しをよくします。

無料メルマガではオカルト要素がより色濃く出ている形となっており、テレビで都市伝説スペシャルを見ているような感覚に陥るときがあります。

メルマガ配信の半分以上を占めているのが「他の商材の宣伝」です。

過去には「FXを全く知らない初心者でも勝率90.1％　年間1億5000万円をほったらかしで実現！？」という謳い文句のFX商材や、「相場分析なんて要りません。1日30pipsを強制的に積み上げていくFX手法」などを紹介。

s氏が実際に使ってみて良かったものを紹介しているわけではなく、企業案件として広告を流しているみたいですね。

無料メルマガに登録したユーザーからはこんな声が届いています↓↓

『小まめに毎日ブログの投稿をしているのは分かるけど、メルマガ会員になったがいいがメールが全く来ない。なんの為のメルマガ会員なんだ？アドレス回収して他サイトへの誘導をする可能性大。』

引用元：Ｓ氏の相場観 – 投資顧問口コミポリス

『メルマガ会員ですが、先日為替の裁量取引バルハラとか紹介されました。
危うく詐欺に遭うところでした。こいつ信用ならん！』

引用元：s氏の相場観 – 優良投資顧問ランキングネット

「ブログには書けない裏話的な相場情報を配信する」と宣伝して、FXの情報商材を紹介されたら、「話がちがう」となるのはしょうがないですよね…。

s氏の相場観では「月額1万円」の投資助言サービスがあります。

提供している内容は以下の通り。

・経験則から推測される相場の先行き、相場観、相場解説

・国内外のファンドから入手した「裏情報」を元にした中長期向きの銘柄の提供

・大口投資家の狙う短期値幅取り銘柄の提供

・売買するにあたっての注意事項、心構え等

・各種質問に対する回答

朝、昼休み、大引けのタイミングで情報が提供されます。

s氏による独自の投資理論で抽出される推奨銘柄や、仕手筋との繋がりに期待して登録する人が多そうですね。

しかし、その期待とは裏腹に「s氏の推奨銘柄は信ぴょう性に欠ける」という口コミを発見。長文ですが載せておきます。

■2020年6月7日の口コミ

『まず、ここの推奨銘柄は、会員が買っているので上がりません。恐らく会員が買ったと同時に筋が売り逃げし、株価はそこで現状維持なのですが、その先は下落のみです。もし、上がるのであれば会員が筋よりも買った場合です。

このサイトの利用方法は、会員が買い集めて、そろそろというところで、売りから入ること、それか、強烈推奨に合わせて、短期で買うことです。

ただ、それも100%とは言えず、元々が信憑性のない情報なので、私と同じ事を考えて失敗している人もいると思います。

こんな感じなので、s氏推奨銘柄で勝つのは、普通の株で勝つよりも相当難しいです。素人は手が出さない方が良いです。

メリットと言えば、s氏銘柄で勝つには、資金配分や入り方を熟考しなければならないのですが、s氏銘柄で勝てるようになれば、どんな銘柄でも勝てるスキルは身につくと思います。

私がここの会員で得たものはそれくらいです。もしかして、それを会員に伝えるためにあえて難しい銘柄を推奨してるのか？とも思うのですが、考えすぎですかね。でも、s氏ならやりかねないと思うほど、会員のことを考えてくれています。ただ、上がる銘柄を推奨しないだけです。信者がs氏のメール大好きなのもわかります。私も5年程会員になっていましたが、かなり揉まれました。退会してからは得たスキルで、儲けましたが、s氏推奨銘柄で勝たなければ卒業してないという気持ちは少し持ってます。

こんな私でも、s氏銘柄は怖いです。

もう一つアドバイスとすれば、会員からの罵声掲示板で市場動向がわかります。罵声が出始めたら買いの合図です。』

引用元：s氏の相場観 – 優良投資顧問ランキングネット

s氏銘柄は、普通の株で勝つより難しい。

このユーザーによると「推奨銘柄の情報をめぐって、仕手筋や会員がどれだけ買うか予想する必要があり、その動きに沿った買い方をしなければならない」とのこと。

s氏が銘柄を推奨する理由として「仕手筋が関係している」「ファンドが買い集めている」「決算ギャンブル」などがあります。

短期急騰を狙った銘柄推奨をしているようですが、実際に稼げたという評判はあまり見当たりません。

そもそもs氏とは何者なのか？

調べてみたところ「s氏＝鈴木夏樹」という説が浮上。

鈴木夏樹とは、s氏の相場観を運営している「樹商事株式会社」代表の名前です。

しかし、これ以上の情報は探しても見つからず…。過去のブログ記事、ツイッター、5ちゃんねるまで様々調査しましたが、s氏の素性が分かるような情報は出てきませんでした。

プライバシーを守り抜くことへの徹底ぶりは、Googleマップで樹商事株式会社にモザイクをかけていることからも明らか。

引用元：Googleマップ

ここまでくるとアッパレですね。

続いてs氏の投資経験について。

s氏の相場観はサイトを設立してから13年間が経過。

s氏は少なくとも13年以上の投資経験を持っていることになります。

一番最初の記事から相場解説をしている点から、もしかしたら投資経験はもう少し長いのかもしれません。

そんなs氏の評判を調べていたところ「仕手筋との関係」を匂わせる評判を発見。

『自信有り気な、仕手筋情報があったので、再度投入してみましたが散々な結果に終わり
ました。退会した時のS氏の推奨銘柄はほとんどマイナスで、押し目買いで握っている会員さんは大きな損失を抱えているのではないでしょうか。
会員を嵌め込んでいるとは思いませんが、筋との関係性は薄く、単なる憶測で推奨していると感じました。』

引用元：s氏の相場観 – 優良投資顧問ランキングネット

仕手筋との繋がりを感じるものの、逆に利用されてしまっている疑惑があるとのこと。

言われてみるとたしかに、s氏は公式HPにて以下の点を強調しています。

もし仕手筋との繋がりが本物なら、もう少し稼げた評判があっても良いはずですが…。

s氏は2012年～2015年にかけて、5ちゃんねるで専用のスレッドも作られるくらい注目されていました。

しかし、2016年からは音沙汰なし。

注目度が低くなって会員数が減ってしまったのでしょうか。

既存会員へのフォローが行き届かなくなった実情がうかがえます。

『金額面はとても手ごろですけど、いざ有料会員へ入会してみると、サポートの返事は遅いは、提供される銘柄はだだ下がりだわでまともに利用できるサービスではないと感じました。』

引用元：Ｓ氏の相場観 – 投資顧問口コミポリス

その煽りを受けてか、s氏の相場観は「株式カテゴリ」のブログランキングで、2位に転落することが増えています。

ブログ文章の面白さから、私はコンビニに配架されているムック本感覚で楽しんでいます。