「世界トップ20の実力は今も顕在か?過去の話か?」
竹村尚子氏といえば、経済誌「フォーブス」で「世界のファンドマネージャートップ20」に選出されるなど、世界でもその投資の実力が認められた人物です。
ですが、現在は 『昔はすごかった人』と過去形で語られてしまうことも。
この記事では、竹村尚子氏の評判や経歴、運営サービス、投資実績をもとに、投資講座を受講すべきかどうか判断するための材料を提供します。
大事なお金を無駄にしたくないときにぜひ読んでください。
竹村尚子とは何者?
竹村尚子氏は投資アナリスト。
おもに、「株式会社グロースアドバイザーズ」の首席分析者として活動しています。
経歴
竹村氏のおもな経歴は下記のとおり。
- 大阪大学経済学部を卒業後、勧角証券(現みずほ証券)へ入社
- 1989年から全米大学教職員退職年金基金(TIAA‐CREF)でファンドマネージャーとして活動
- 1992年頃から香港の野村證券系ファンドにて商品を設計運用
- 1997年ボウエンキャピタルマネジメントの共同経営者として入社
- 2003年にファンドを設立
後述していますが、2001年には有名経済誌「フォーブス」で「世界のファンドマネージャートップ20」の一人に選出された実績もあります。
そのため、非常に確かな経歴を持っている方なのは間違いありません。
年齢や家族は公開してる?
竹村氏は年齢や家族などの情報は公開していません。
プライベートな情報は公開せず、開示しているのは、あくまでも投資アナリストとしての活動や経歴、そして分析レポートの内容のみ。
余計なバイアスを排除し、情報の価値そのもので勝負している。
そう捉えるべきでしょう。
現在はグロースアドバイザーズの主席分析者
さまざまな所属先でその手腕を奮ってきた竹村氏ですが、現在は「株式会社グロースアドバイザーズ」の首席分析者として活動中です。
グロースアドバイザーズのサービスは、会員制株式情報サイト「株とまと」が代表的。
株とまとは、個人投資家向けに銘柄選定や売買タイミングを指南するサービス。
プロの視点で選び抜かれた銘柄を、あくまで“ 手軽に ”利用できるのが特徴とされ、スイングトレードによる短期高騰を狙った情報提供が主軸となります。
ただし、運営元のグロースアドバイザーズには気になる過去も。
実は2018年3月2日に行政処分を受けています。
グロースアドバイザーズの社員が、
- 顧客に対して特定銘柄の購入を促す
- 「1」銘柄の株価を意図的に押し上げる
- 自らの保有株を高値で売却して利益を得る
こうした不正行為に手を染めていました。
いわゆる「嵌め込み」ですね。
この一連の行動が発覚したことで、金融庁から行政処分が下されたのです。
なお、この件について竹村氏自身が関与していたわけではありません。
しかしながら、華々しい経歴を持つ彼女が、よりによってこうした疑惑にまみれた企業で、主成分分析者として名を連ねているのは、どうにも解せないところです。
書籍を出版
竹村氏は、2010年に「すぐ動く人は知っている」という書籍を出版しています。

タイトルどおり、すぐ行動することの大切さを説いた内容の書籍のよう。
ですので、投資本というよりも自己啓発本ですね。
全体的に好評なレビューが多く、教訓になったというような声が多かったです。
もちろん高評価ばかりではなく、ありふれた内容であまり参考にならない、抽象的すぎるといった声もありました。
100倍株をあぶり出すキャズム突破銘柄WEB講座を運営
竹村氏は、グロースアドバイザーズにて「キャズム突破銘柄WEB講座」というサービスの講師を務めています。
キャズム突破銘柄WEB講座は、『キャズム』と呼ばれる100倍銘柄に共通する特徴を見極める方法が学べる講座になります。
過去のデータによれば、2000年から2021年までの間にアメリカ市場で実際に100倍を達成した銘柄は35以上存在し、それらには共通してキャズムと呼ばれる成長の分岐点を突破したタイミングがあったとのこと。
この講座では、そうした銘柄を事前に分析し、10~20の候補を絞り込み、急騰のタイミングを狙う投資手法を伝授してくれます。
売買方法は下記のように急騰銘柄を次々と乗り換えていくイメージ。
資金が集中する特定の成長産業に注目することで、初心者でも大きな利益を狙っていけるというコンセプトの講座です。
このキャズム突破銘柄WEB講座の料金は無料になります。
メールアドレスを登録するだけで良く、講座期間中は専門アドバイザーからメールかLINE、電話でサポートも受けられるとのこと。
ただ、ボランティアで行っているわけではないので、有料サービスの案内はあるはずです。
有料サービスは「キャズム突破投資家CLUB」となり、料金は下記のとおり。
受講期間 | メールのみプラン | 電話対応のサポート付プラン |
---|---|---|
3ヵ月 | 18万円 | 64万円 |
6カ月 | 27万円 | 96万円 |
12ヶ月 | 45万円 | 128万円 |
かなり高額ですね。
しかも、メール・電話ともに応対するのは竹村氏ではないとの情報があります。
だとすると、竹村氏は広告塔的な役割なのかもしれませんね。。。
竹村尚子の評判
竹村尚子氏の評判はあまり良くないです。
過去の輝やかしい経歴と現在の状態との失望から、『昔はすごかった人』という扱いになってしまっています。
実際の口コミを確認していきましょう
良い口コミ
良い口コミはほぼ無かったですが、書籍に関して高評価する声もチラホラ見かけられました。
書籍で主張している「人より早く動き、決断する」という、彼女の考え方に共感する人もいるようです。
悪い口コミ
竹村氏に対する悪い口コミは、「過去はすごかったが、今は通用しない」という声が集中していました。
彼女の実績や経歴は一目置かれているものの、現在の相場環境への対応力に疑問を持つ声が多く、「ただの過去の人」と評価されがちです。
「実力よりもネームバリューだけで広告塔として起用されている」という声も。
さらに、所属するグロースアドバイザーズ自体が過去に行政処分を受けるなど信頼性に欠けるため、彼女のイメージにも悪影響を及ぼしているように感じます。
ムーンライトキャピタルの行政処分で信頼失墜
竹村氏は以前、「ムーンライトキャピタル株式会社」というファンドを運営していました。
このファンドは、2012年2月10日に行政処分を受けています。
行政処分の理由は、会社が経営難に陥っているのに、隠ぺいしてファンド運営をしていたためです。
- 税金の支払い義務の放棄
- 営業収益がわずか1,600万円程度にもかかわらず、経費が2億6,500万円を超えており、費用の規模が収益に対して極端に大きい
- 投資信託などの運用資産が、1年間で10.2億円から3.9億円へと大幅に減少している
上記が問題視され、支払い不能になると判断されて、投資家や顧客の保護を目的に行政処分が下されました。
その後、ムーンライトキャピタルは倒産しています。
竹村氏自身も一時期表舞台から姿を消しますが、この件で落とした信頼は今も尾を引いているのでしょう。
口コミを見ても、もう信頼できる人物ではないとの声が多かったです。
竹村尚子の保有株や投資実績
竹村尚子氏の保有株や投資の実力が気になるところ。
そこで保有銘柄やポートフォリオ、投資実績、資産などを調査してみました。
保有銘柄・ポートフォリオ
竹村氏は保有銘柄やポートフォリオを公開してません。
ただし、運営サービスを確認すると「Amazon(AMZN)」や「Apple(AAPL)」のような成長株を好んでいるように見えます。
業績が毎年成長して、株価もぐんぐんと上昇していく。
そんな業績と株価の連動した成長株を推奨しているように感じました。
投資実績は?
竹村氏の投資実績は非常に輝かしいものがあります。
全米大学教職員退職年金基金では、非米国籍で初めてのファンドマネージャーとして日本株3,000億円の運用を担当。
香港で活動していた時期には百数十億円規模の運用を行い、年率で30%以上のパフォーマンスを達成。
地元紙(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)にも取り上げられるほどの偉業でした。
1998年の単年および1997年から2001年までの5年間において、オフショア日本株ファンド部門で成績第1位を記録。
スタンダード&プアーズよりその実績が評価され、表彰を受けています。
2001年には経経済誌「フォーブス」で「世界のファンドマネージャートップ20」の一人に選出さています。
2009~2010年度の国際著名人年間「International Who’s Who of Professionals」の一人に選出。
このように、過去の投資実績に関しては文句がないくらいのものを持っています。
それだけに、今の竹村氏に失望を感じてしまう人が多いのでしょう。
資産はどれくらいある?
資産については公開されていません。
ただし、2003年にファンド(ムーンライトキャピタル)を設立し、2006年に預かり資産が1,000億円を突破したという情報はありました。
まあ、これは顧客の資産ですし、ムーンライトキャピタルは倒産しましたのであまり当てになりませんが。
竹村尚子の投資は参考になる?
竹村尚子氏は投資情報として正直微妙です。
フォーブスで「世界のファンドマネージャートップ20」の一人に選出されるなど、文句の付け所のない実績を持つ方ですがそれは過去の話。
大事なのは今がどうかです。
現在の竹村氏は口コミを確認する限り、評判が良くありません。
提供サービスの評価は低く、現在の相場に適応できてきないとの情報もあります。
自身のファンドを行政処分で倒産させていますし、現在所属しているグロースアドバイザーズも行政処分を受けているのもマイナスです。
積極的におすすめできるような方ではないですね。
『竹村尚子』の口コミ
口コミ一覧