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「米国株に投資したいけれど、ハイテク関連株など値動きが激しい銘柄はちょっと手を出しづらい…」
といった投資家の方もいることでしょう。
もしそうであれば、25年以上連続増配を続ける銘柄で構成される「S&P500配当貴族指数」の銘柄に投資するという選択肢もありますよ!
株式投資でキャピタルゲインを得るには「銘柄選び」と「タイミング」が大切
株式投資で得られる利益には、以下の2種類があります。
●キャピタルゲイン:保有する株式を売却して得られる利益(売却益)
●インカムゲイン:保有する株式から得られる利益(配当・株主優待など)
キャピタルゲインを得るためには、株式を買ったときよりも売ったときの株価が高くなっている必要があります。
100ドルで買った銘柄の株価が売却時に110ドルになっていれば、10ドルの売却益を得ることができます。
銘柄によっては短期間で大きなキャピタルゲインを得ることができることもあります。
例えば、米国の半導体関連企業の代表格である「エヌビディア(NVIDIA)」の株価は、2024年1月5日の終値は49.10ドルでしたが、2025年9月19日の終値は176.67ドルですから、約3.6倍にもなっています。
ただし、株式は常に値上がりを続けるわけではありません。
買ったときよりも株価が下がってしまい、損失(キャピタルロス)を被る場合もあります。
100ドルで買った銘柄が売却時に90ドルになっていたら、10ドルの損失を被ることになります。
キャピタゲインを得るには、今後の成長と株価上昇が期待できる銘柄(企業)を選ぶことはもちろん、株式を買うタイミングと売るタイミングがとても重要になります。
インカムゲインだと安定的な利益を得られる
株式投資で得られるインカムゲインには「配当」があります(日本株の場合には「株主優待」を得られる銘柄もあります)。
配当とは、企業が利益の一部を株主に還元するもので、保有株数に応じて配当金を受け取れます。
株主が受け取る配当金は年率数%程度ですから、キャピタルゲインのように数年で利益が何倍あるいは何十倍に増える可能性はないものの、安定的な利益を得ることが期待できます。
「Aという銘柄を保有して、毎年3%程度の配当金を得たい」という目標を立てて投資したのなら、株の短期的な値動きをそれほど気にせずに済むのではないでしょうか。
「米国株投資を始めたけれど、株の値動きが心配で夜もおちおち寝ていられない…」
なんてことになるのが心配ならば、安定した配当を得られる銘柄をじっくり保有するという選択肢をとるとよいかもしれませんよ!
「連続増配銘柄」で安定的にインカムゲインを獲得
配当を受け取れる株式銘柄を選ぶ際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
まず、受け取れる配当の金額は、銘柄によって異なりますし、受け取れる時期も異なります。
日本企業は多くの場合、受け取れる配当の回数は年1~2回です。
一方、米国企業の場合、四半期決算で支払われることが一般的。つまり、3ヵ月ごとに年4回配当を受け取ることができるのです。
ただし、企業の業績などによっては、配当を支払う回数や金額が減ることもありますし、配当が払われなくなる「無配」になる可能性もあります。
なお、米国株の配当は米ドル建てで支払われるため、受け取った配当を日本円に両替する場合には為替変動リスクにも注意が必要です。
配当を受け取ることを目的に米国株に投資しても、企業の業績悪化などの理由で配当を支払う回数や金額が減ったり、配当が支払われなくなったら、「なんでこの銘柄に投資したんだろう…」とガッカリすることになりかねません。
そこで注目したいのが、何年にもわたって1株当たりの年間の配当金額を連続で増やし続けている「連続増配」をしている銘柄です。
何年も「連続増配」を行っている企業は、安定した利益を稼げるのみならず、その企業ならではの経営スタイルや営業手法などを確立できているため、景気の変動や外部環境の急激な変化を乗り越えてきた実績があるといえるでしょう。
また、連続増配ができる企業(銘柄)は株主還元に対する意識が高いともいえ、株主としても安心して長期間保有できるものと考えられます。
25年以上連続で増配している「S&P500配当貴族指数」の構成銘柄に注目
では、連続増配を行っている企業(銘柄)をどうすれば見つけることができるのでしょうか?
例えば、ネット証券の米国株の銘柄スクリーニング機能などを使って探すこともできます。
ですが、もう少し簡単な方法としては、すでに誰かが選別している連続増配を続ける銘柄群から「これだ!」と思える銘柄を選ぶ方法もあります。
そのひとつが「S&P500配当貴族指数(S&P 500 Dividend Aristocrats Index)」の構成銘柄に注目する方法です。
S&P500配当貴族指数とは、S&P500(米国を代表する約500社の株価から算出される株価指数)の構成銘柄のうち「25年以上連続して配当を増やし続けてきた企業」で構成される株価指数をいいます。
「S&P500配当貴族指数」の構成銘柄は、以下の条件を全て満たす銘柄(企業)をいいます。
■S&P500配当貴族指数の構成銘柄の主な条件
・S&P500の構成銘柄であること
・25年以上連続で増配している企業
・時価総額が30億米ドル以上の企業
・1日の平均売買代金(リバランス基準日の前の3ヵ月間の1日の平均売買代金)が500万米ドル以上ある企業
つまり、25年以上連続増配しているだけでなく、時価総額が大きいために市場での評価が高く、信用度も高いことに加えて、流動性が高くスムーズに売買できる銘柄が厳選されているのです。
上記の銘柄であれば「いきなり配当金が減らされてがっかり…」なんて思いをする心配はなさそうですね。
S&P500配当貴族指数の構成銘柄ベスト3を点検してみた
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのWebサイトでは、「S&P500配当貴族指数」のファクトシートが公開されています。
それによると、2025年8月29日時点の「S&P500配当貴族指数」の構成銘柄は69銘柄で、配当利回りは2.52%となっています。
8月29日時点での構成銘柄の上位10位も公開されています。
■S&P500配当貴族指数の構成上位10銘柄
名称 | ティッカー | セクター |
CH Robinson Worldwide Inc (CHロビンソン・ワールドワイド) | CHRW | Industrials (工業製品・資本財) |
Lowe’s Cos Inc (ロウズ・カンパニー) | LOW | Consumer Discretionary (一般消費財) |
Archer-Daniels-Midland Co (アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド) | ADM | Consumer Staples (生活必需品) |
AbbVie Inc. | ABBV | Health Care (ヘルスケア) |
Sherwin-Williams Co | SHW | Materials (素材) |
McDonald’s Corp (マクドナルド) | MCD | Consumer Discretionary (一般消費財) |
Federal Realty Invt Trust | FRT | Real Estate (不動産) |
Abbott Laboratories | ABT | Health Care (ヘルスケア) |
Atmos Energy Corp | ATO | Utilities (公益事業) |
Nucor Corp | NUE | Materials (素材) |
上位6位は日本でもおなじみのファストフードチェーンの「マクドナルド」です。
ここでは、S&P500配当貴族指数の構成銘柄のうち、上位の3銘柄がどのようなものかチェックしてみましょう。
【1位】CHロビンソン・ワールドワイド
銘柄名 | CHロビンソン・ワールドワイド |
ティッカー | CHRW |
市場 | NASDAQ |
株価 | 136.07ドル |
時価総額 | 161億8,900万ドル |
予想PER | 25.84倍 |
配当利回り | 1.82% |
騰落率(5年) | 32.93% |
※2025年9月19日現在の数字
CHロビンソン・ワールドワイドは、世界最大級のロジスティクス(物流)企業です。
CHロビンソン・ワールドワイドは、さまざまな輸送会社と提携し、調達物流や工場内物流、販売物流(在庫管理・輸配送管理)、静脈物流(産業廃棄物、返品、修理品)、国際物流といったロジスティクスを包括的に請け負う「サードパーティー(Third〈3rd〉Party Logistics)」と呼ばれる物流全般の代行サービスを展開しています。
貨物輸送はもちろん、一括運送や通関仲介、サプライチェーンのコンサルティング・分析、最適化などを手がけていることに強みがあります。
北米全域で物流サービスを展開するほか、南米や欧州、アジア、オセアニア、中東のオフィスによるネットワークを通じて8万3,000社以上の顧客に貨物輸送や物流サービスを提供しています。
効率性向上とコスト削減が成長戦略を支える柱に
CHロビンソン・ワールドワイドでは、2025年9月上旬にAIを活用した新たな越境輸送サービスを開始しています。
越境輸送サービスは、荷送業者の効率性向上を目的とし、最大40%のコスト削減と最大48時間の貨物可視性向上を実現するとされています。
効率性の向上とコスト削減は、顧客維持率の向上と市場シェアの拡大を促し、CHロビンソン・ワールドワイドの成長戦略を支えることにつながりそうです。
トランプ関税で先行き不透明感あり
ただし、トランプ関税がCHロビンソン・ワールドワイドの事業にどう影響するのかなど先行きが不透明な部分もあります。
また、CHロビンソン・ワールドワイドが7月31日に発表した第2四半期では、売上高は減少したものの、大幅なコスト削減と業務効率の向上によって営業利益率が大幅に上昇したことを受けて、株価が急上昇しています。
そのため、目先の株価動向にも注意が必要かもしれません。
【2位】ロウズ・カンパニーズ
銘柄名 | ロウズ・カンパニーズ |
ティッカー | LOW |
市場 | NYSE |
株価 | 256.20ドル |
時価総額 | 150億600万ドル |
予想PER | 21.74倍 |
配当利回り | 1.81% |
騰落率(5年) | 66.20% |
※2025年9月19日現在の数字
ロウズ・カンパニーズは、ノールカロライナ州の小さな金物店から始まり、1,700店以上のホームセンターを運営する、世界最大級のホームセンター企業に成長した企業です。
主な顧客は一般の住宅所有者と小・中規模の業者(工事業者、リフォーム業者、物件管理者)で、建材や工具、リフォーム資材、ホームデコレーション、生活家電などさまざまな住宅関連製品とサービスを提供しています。
「プロ顧客向けの深い品ぞろえ」と「地域に合わせた売場づくり」が強み
売上の大部分は商品販売によるものですが、延長保証・修理サービスや専用のクレジットプログラムなどからも収益を得ています。
ロウズ・カンパニーズは「プロ顧客向けの深い品ぞろえ」と「地域に合わせた売場づくり」、そして施工サービスの充実に強みを持っています。
米国内に1,700店超の店舗を展開し、120超の物流拠点(地域配送センター、フラットベッドセンター等)を運営していることもロウズ・カンパニーズの競争優位性となっています。
2025年8月の内装建材販売代理店の買収契約が成長ドライバーに
2025年8月20日には北米を代表する内装建材販売代理店であるFoundation Building Materials(ファウンデーション・ビルディング・マテリアルズ)の買収契約を発表しました。
この買収により、プロ顧客向けのソリューションを拡大し、長期にわたる持続可能な売上成長と利益拡大を実現するとしています。
なお、米国では景気の先行きが懸念されており、ロウズ・カンパニーズもその影響を受けることが心配されます。
【3位】アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド
銘柄名 | アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド |
ティッカー | ADM |
市場 | NYSE |
株価 | 61.65ドル |
時価総額 | 296億2,100万ドル |
予想PER | 26.80倍 |
配当利回り | 3.31% |
騰落率(5年) | 33.78% |
※2025年9月19日現在の数字
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは、イリノイ州に本社を置く、世界最大級の農産物加工、食品原料メーカーです。製粉、加工ならびに、食品原料、飼料原料、健康・栄養素材などの供給を行っています。
1902年の創業以来、180ヵ国以上に380以上の農作物調達拠点、300以上の加工工場、60以上のイノベーションセンターを所有し、世界規模の輸送ネットワークを駆使して、農場と食卓を結んでいます。
大豆、トウモロコシ、小麦など幅広い作物を栽培するとともに、イノベーションにも注力し、テクスチャード植物性プロテインや高果糖コーンシロップ、エタノール、オメガ3脂肪酸などの製品開発にも貢献しています。
安定して高い配当性向を維持しているのが魅力
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの魅力として、安定して高い配当性向を維持していることがあります。
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは1924年にニューヨーク証券取引所に上場し、90年連続で配当を行い、52年連続で増配を続けています。
2025年9月19日時点での配当利回りが3.31%であることも大きな魅力といえるでしょう。
天候不順や需給バランスの変化、地政学的リスクが懸念材料に
ただし、大豆やトウモロコシなどの農産物は、天候不順や需給バランスの変化、地政学的リスクなどで価格が大きく変動するため、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの収益に影響を与えるリスクがあります。
また、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドが力を入れるバイオエナジーや植物ベースの食品分野では、新たな競合の出現によるリスクにも注目する必要がありそうです。
なお、S&P500配当貴族指数に投資する方法としては、以下の2つの選択肢があります。
・個別の株式銘柄に投資する
・S&P500配当貴族指数に連動する投資成果を目指すETF(上場投資信託)に投資する
いずれの選択肢であっても、ネット証券であれば低コストで気軽に投資ができるので、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※銘柄リンク:Yahoo!ファイナンス
■米国株投資ができる主なネット証券はコチラ
※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。
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