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NISAの成長投資枠は、年間投資枠240万円の範囲であれば、投資による利益に対する税金はかからずに株式・投資信託・ETF(上場投資信託)の運用ができます。
この記事では、NISAの成長投資枠の基本情報からメリット・デメリット、注目の厳選12銘柄、成長投資枠を活用した投資戦略を紹介します。
NISAの成長投資枠とは?どう活用すればよい?
まずは、NISAの成長投資枠の概要についてご紹介します。
NISA(少額投資非課税制度)には「成長投資枠」と「つみたて投資枠」がある
NISA(少額投資非課税制度)には「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類の投資枠があります。
■NISAの基本知識について押さえておきたい方はこちら
NISAとは?メリットとデメリットを徹底分析!iDeCoとの違いと始め方も解説【編集部員の体験談あり】
それぞれ投資枠の特徴は下記のとおりです。
成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
年間投資枠 | 240万円 | 120万円 |
非課税保有限度額 | 1,800万円 (ただし、成長投資枠は1,200万円まで) | |
制度の期限 | 無期限 | |
投資対象 | ・株式 ・投資信託 ・ETF(上場投資信託) など | 金融庁の基準を満たした 投資信託・ETF (ほとんどが指数に連動する インデックスファンド) |
NISAの成長投資枠3つの特徴
NISAの成長投資枠の主な特徴は下記の3点です。
1.つみたて投資枠では投資できない株式に投資可能
2.年間240万円まで投資可能
3.恒常化して1,200万円までであれば無期限で保有可能
成長投資枠は、つみたて投資枠では投資ができない株式に投資できるのが大きな特徴です。
非課税で個別株投資をしたい人は、成長投資枠の活用がおすすめです。
成長投資枠では年間240万円まで投資ができます。
年間の投資額が240万円で収まる場合は、特定口座や一般口座よりNISAの成長投資枠を優先して使うとよいでしょう。
なお、旧NISA制度では銘柄を保有できる期間に制限がありましたが、現行の新制度では1,200万円以内であれば無期限で保有ができるようになりました。
また、一度非課税保有限度額の枠(1,200万円分)が埋まっても、投資した銘柄を売却することで、翌年以降新たに成長投資枠の活用ができるようになります。
NISAの成長投資枠の利用が向いている人は?
NISAの成長投資枠は、年間240万円までであれば利益に対する税金が非課税で株式や投資信託などに投資できます。
年間の投資額が240万円に収まる場合は、成長投資枠を活用して投資をすることをおすすめします。
また、つみたて投資枠では投資できないような投資信託(主にアクティブファンドなど)や個別株に投資できます。
成長投資枠を活用しての運用は、リスクをとってでもリターンを得たい方に向いています。
NISAの成長投資枠4つのメリット
ここでは、NISAの成長投資枠を活用するメリットを4つに絞ってご紹介します。
1.利益に対する約20%の税金が非課税になる
株式投資の場合は売却益と配当金、投資信託の場合は売却益と分配金に対して税金(20.315%)がかかります。
NISAの成長投資枠を利用すると利益に対する税金が非課税になり、節税効果があります。
2.株式(外国株を含む)など多様な金融商品に投資できる
NISAの成長投資枠では、日本株だけではなく外国株(米国株など)にも投資ができます。
さらに、つみたて投資枠では投資できないアクティブファンドや上場投資信託(ETF)への投資も可能です。
投資の基本はリスクが大きいほどリターンも大きくなります。
例えば、外国株の場合は、市場リスクだけではなく為替リスクもあるので、日本株に比べるとリスクが大きくなります。
リスクを取ってでもリターンに期待して投資したい場合は、成長投資枠を利用しての投資が望ましいでしょう。
3.短期・中期・長期のいずれの資産形成・運用に対応可能
NISAの成長投資枠では、短期・中期・長期のいずれの資産形成・運用が可能です。
たとえば、短期的に株価が急激に上がりそうな株式銘柄に投資をして売却益を得ることもできますし、数年単位で価格がじっくり上がっていきそうな投資信託やETFに投資をして売却益や分配金を得ることもできます。
フレキシブルな運用ができることは成長投資枠の魅力です。
4.銘柄売却後のNISAの再利用(非課税枠の再利用)が可能
NISAの成長投資枠の年間投資枠は240万円で、トータルで最大1,200万円まで投資ができます。
例えば、1年で240万円の枠いっぱいを使うと、5年で1,200万円の枠が埋まってしまいます。
しかし、すでに保有している銘柄を売却することで、翌年以降に非課税保有限度額を復活させることが可能です。
一度使い切った枠を再利用できるのも、成長投資枠のメリットです。
NISAの成長投資枠4つのデメリット
NISAの成長投資枠には上記のメリットがある一方で、デメリットもあります。
デメリットを正しく理解したうえで成長投資枠を活用することが大切です。
1.年間投資枠の上限が240万円までと制限あり
NISAの成長投資枠の年間投資枠は、1年で240万円までです。
一度使った枠は、投資した銘柄を売却しても復活しません。
例えば、100万円分の株式を購入して売却し、その後140万円分の株式を購入して売却すれば、240万円分の枠を使い切ってしまうことになります。
デイトレーダーやスイングトレーダーで何回も繰り返して取引をしたい人はすぐに上限に到達してしまう可能性があります。
編集部のひと言:成長投資枠は中期・長期目線の運用がおすすめ
NISAの成長投資枠は、年間投資枠が240万円で、繰り返して売買するとすぐに枠が埋まってしまいます。
中期・長期保有する場合に成長投資枠を活用し、短期間に何度も繰り返して売買するような投資は特定口座を活用するなど、口座の使い分けのルールを決めることで、成長投資枠を有効的に活用できます。
2.銘柄の売買のタイミングは自分で決める必要あり
NISAの成長投資枠で株式など値動きが激しい銘柄に投資する場合、売買のタイミングは自分で見極める必要があります。
例えば個別株の場合は、会社の業績だけではなく、ライバル企業の業績や市場・経済の動きなどさまざまな要因で株価が動きます。
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500(米国を代表する約500社の株価から算出される株価指数)などの指標(インデックス)の動きに連動するインデックスファンドに比べると、個別株投資は売買の判断が難しくなるため、自発的に情報を集め、投資判断をする必要があるといえます。
3.成長投資枠で買えるアクティブファンドの信託報酬はつみたて投資枠と比べて高め
NISAの成長投資枠で購入できるアクティブファンドは、指標に連動するインデックスファンドに比べると高いリターンを得られる可能性がある一方、手数料(信託報酬)が高くなりがちです。
というのも、アクティブファンドはファンドマネージャーが投資の指針を決めて、構成銘柄などを組み替えていきます。
ファンドマネージャーは実際に投資先に出向いて企業調査を行うこともあり、インデックスファンドと比べると人件費や管理費などがかかります。
その結果、投資家が投資信託を保有することでかかる信託報酬も高くなってしまうのです。
アクティブファンドを保有すると信託報酬がかさむ可能性があるので注意が必要です。
4.損益通算ができない
NISA口座で運用する場合、損益通算ができないのもデメリットです。
例えば証券会社Aの特定口座で利益を200万円出して、証券会社Bの特定口座で300万円の損失を出したとします。
このケースでいうと、トータルの損失は100万円になるため、証券会社Aで出た利益に対する税金はかかりません。
特定口座(源泉徴収あり)で投資すると、自動的に利益に対する税金が徴収されますが、確定申告をすれば払い過ぎた税金は還付されます。
一方、NISA口座にて成長投資枠はもちろん、つみたて投資枠を使った場合、他社の特定口座や一般口座の利益や損失と損益通算できません。
例えば、特定口座で100万円の利益、NISA口座で80万円の損失が出た場合、損益通算できず、100万円に対して課税されるので税金面で損をする可能性があります。
NISAの成長投資枠の活用を検討したい!注目の厳選12銘柄
ここでは、NISAの成長投資枠の活用に向いていて、購入を検討したい注目の12銘柄を、日本株・投資信託・米国株・ETFのジャンル別で紹介します。
日本株の注目3銘柄
NISAの成長投資枠で日本株を購入する場合、下記の3銘柄に注目しています。
日本市場で時価総額1位の自動車メーカー。業績は堅調に推移しており、2026年3月期も米国の関税政策の影響が大きく減益の見通しながら黒字を維持しています。
たばこ事業をはじめ食品・医療品業を展開する会社。配当利回りが高く(2025年8月26日時点で4.42%)、配当収入を得たい人に向いている銘柄です。
国内最大の民間金融グループ。時価総額2位。前期は営業利益ベースでは減益しているものの、売上は4期連続増収。株価は5年で約5.5倍となっています。
※銘柄リンク:Yahoo!ファイナンス
h3: 投資信託の注目3銘柄
NISAの成長投資枠で投資信託に投資する際に向いている銘柄は下記のとおりです。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資効果を目指して運用しており、全世界の株式に投資したのと同じ効果を得られる投資信託です。手数料水準が低く、すでに世界中の株式に分散投資ができていることから人気が高い投資信託です。
■ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用するアクティブファンドで、日本の成長企業に投資をしています。2012年に運用開始し、現在の基準価額は約6.6倍になっています。
■iFreeNEXT FANG+インデックス(大和アセットマネジメント)
次世代テクノロジーをベースに、高い知名度を有する米国上場企業(ハイテク・グロース企業)を対象に構成された株価指数NYSE FANG+指数(円ベース・配当込)に連動することを目標としている投資信託です。この指数は、過去10年でS&P500やNASDAQ100を上回る成長率を記録しています。
米国株の注目3銘柄
NISAの成長投資枠では、日本株だけではなく、米国株にも投資ができます。
ここでは成長投資枠の活用を検討してよい注目の米国株3銘柄を紹介します。
半導体メーカーのエヌビディアは、生成AIの爆発的な普及により、売上が急増している企業です。株価も過去5年で約15倍に上昇しました。
メタ・プラットフォームズは、Facebook社が社名変更して誕生した、世界最大級のテクノロジー企業です。世界中で数十億人が利用するプラットフォームを保有しており、新SNSも積極的に開発しています。
ウォルマートは、米国を中心に世界中で10,000店舗以上を展開している小売最大手です。需要が安定しており、業績も安定しているのが強みといえます。
※銘柄リンク:Yahoo!ファイナンス
ETF(上場投資信託)の注目3銘柄
ETF(上場投資信託)とは、株式のように証券取引所に上場していて、市場が開いている間はリアルタイムで売買できる投資信託の一種です。
ただ、1日1回しか価格がつかない一般的な投資信託とは異なり、ETFは柔軟かつスピーディな取引が可能です。
特に相場の急変時や短期的な売買を行いたい場合には、リアルタイムで価格を確認しながら売買できるETFは大きなメリットとなります。
■(NEXT FUNDS)日経225連動型上場投信(1321)(野村アセットマネジメント)
日経平均株価と連動することを目指したETF。実質的に日本の代表企業225銘柄への分散投資と同じ効果が得られます。
■(NEXT FUNDS)S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信(2633)(野村アセットマネジメント)
アメリカの主要株価指数S&P500と連動することを目指したETF。信託報酬(運用管理費用)が年率0.066%と安く、最低投資金額も低いのが魅力です。
■SPDRゴールド・シェア(1326)(ワールドゴールド)
金に投資したのと同じような効果を得られるETFです。金の価格はその希少性から年々上昇しており、チャートも右肩上がりです。
【編集部員の体験談】NISAの成長投資枠を活用した投資成績はどうなの?
実際にNISAの成長投資枠を活用している、本サイトの編集部員「Z(ゼット)」氏の体験談をご紹介します。
個別株投資は20代後半から始めたというZ氏。
旧NISA制度では「つみたてNISA」か「一般NISA」のどちらかを選択しなければいけなかったので、つみたてNISAを利用して投資信託に積立投資をしていました。
しかし、2024年から新NISAが始まり、つみたて投資枠と成長投資枠を併用して利用できるようになったので、個別株投資は成長投資枠で行っています。
仕事が忙しいこともあり、成長投資枠の場合は基本的に長期目線で投資をするスタンスでいます。
成長投資枠では年間240万円まで投資ができるので、長期目線で保有するZ氏としては、十分な金額を投資できると感じています。
成長投資枠では、半導体の銘柄を中心に購入して保有し続けています。
特にAI(人工知能)の需要が爆発的に増えていることもあり、株価はかなり上がっています。
今後もAIの需要は世界的に増えていくと予想していますので、いま保有している銘柄は成長投資枠でそのまま持ち続け、株価が下がったときには買い増ししていく予定です。
NISAの成長投資枠の3つの有効活用法
最後に、NISAの成長投資枠の3つの有効活用法をご紹介します。
1.多様な銘柄を複数購入してバランス良いポートフォリオを構築しよう
投資をするときには、1つの銘柄の集中投資ではなく、分散投資をすることをおすすめします。
特に個別株投資をする場合、投資した企業(銘柄)に業績不振や不祥事などがあれば、一気に株価が暴落してしまうおそれがあるからです。
値下がりリスクを避けるためにも、複数の銘柄に分散投資するようにしましょう。
2.売買のタイミングを判断する方法を学んで習得する
売買のタイミングを判断する方法を学ぶことで有効的な活用ができます。
例えば、個別株投資であれば決算内容などが株価に影響するので、決算の予想や内容を見て上昇局面になるか下降局面になるか判断することができます。
また、大きな事件や事故・不祥事があれば株価は大きく下がりやすいので、投資した銘柄をすぐ手放したほうがよい可能性があります。
その他、経済情勢や政治によって株価は動くため、さまざまな情報から売買のタイミングを予想・判断できるようになると、成長投資枠を有効活用できます。
3.リスク管理を意識した運用を心がけよう
成長投資枠での投資だけに限りませんが、リスク管理を意識した運用が大切です。
例えば、購入した銘柄の値動きが思わしくない状況が続いていたら、他の銘柄に切り替えてリバランス(資産の再配分)をしたほうがよいケースもあります。
定期的に投資した銘柄の組み換えが必要ないか考える機会を作るとよいでしょう。
また、株価が下がり含み損を抱える可能性もあるため、あらかじめ損切りルールを決めておくことも大切です。
損切りルールを決めておかないと、どんどん損失が増えてしまう可能性もあるからです。
自分の中でリスク管理のための投資ルールを決めたうえで、投資に取り組むようにしましょう。
【まとめ】成長投資枠では中長期目線で活用するのがおすすめ
NISAの成長投資枠では、つみたて投資枠では投資ができない、個別株やアクティブファンド・ETFへの投資ができます。
証券会社の特定口座(課税口座)の場合、リターンを大きく得たら税金負担も大きくなりますが、NISA口座を使えば利益に対する税金がかからないので節税効果に期待できます。
成長投資枠の年間投資枠は240万円で、売却してもその年中は復活しません。
短期間で繰り返して売買したい人は、すぐに成長投資枠を使い切ってしまう可能性があります。
そのため、成長投資枠の活用は、中長期的な運用をする際におすすめといえます。
成長投資枠を活用する場合、対面証券より手数料を抑えられるネット証券がおすすめです。
なかには、銘柄の売買手数料が無料で利用できるネット証券もあるので、これから成長投資枠を活用したいと考える方は、ぜひネット証券のNISA口座でチャレンジしてみてください。
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※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。
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