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「オルカン」と「S&P500」はともに人気の高いインデックスファンドです。
「オルカン」の投資対象は全世界の株式ですが、「S&P500」の投資対象は米国の株式のみです。
米国の株式だけでは不安、全世界の株式に投資してリスクヘッジしたいなら「オルカン」という選択する方法があります。
米国の経済に興味がある、米国の株式のみで運用したいなら「S&P500」を選ぶとよいでしょう。
超人気ファンド「オルカン」の魅力を紹介!
「オルカン」とは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」というファンド(投資信託)の愛称です。
雑誌『日経トレンディ』が発表した「2024年ヒット商品ベスト30」にて第1位「新NISA&『オルカン』投資」に選出されるなど、社会的ブームになった人気ファンドです。
出典:日経BP「日経トレンディが2024年の「ヒット商品ベスト30」「来年のヒット予測」を発表」
「オルカン」とはそもそもどんなファンドなのか、「オルカン」にはどのような魅力があるのか、これからわかりやすく紹介します。
「オルカン」とは世界中の株式に分散投資できるインデックスファンド
「オルカン」とは、「オール・カントリー(すべての国)」という名称にもあるように、全世界の株式を投資対象とした「インデックスファンド」です。
インデックスファンドとは、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託です。
なお、インデックスとは「指標」、ファンドとは「投資信託」のことをいいます。
「オルカン」の投資対象には米国株だけでなく、ヨーロッパなどの先進国の株式やアジアなどの新興国の株式も含まれています。
「オルカン」1本に投資をしておけば、通常では投資先として選びにくい国々の株式にもバランスよく分散投資することが可能になります。
気軽な気持ちで全世界の株式に投資ができる点で、「オルカン」は多くの投資家から支持を得ています。
「オルカン」は6割以上が米国株に投資している
実際のところ、「オルカン」はどのような国や業種の株式に投資しているのでしょうか?
「オルカン」を運用している三菱UFJアセットマネジメントが発行している月次レポートを見れば、「オルカン」の運用先や運用状況を確認できます。
月次レポートによると、「オルカン」の2025年6月30日時点での組入国・地域のベスト3は、1位:アメリカ63.4% 、2位:日本4.8%、3位:イギリス3.3%と、6割以上が米国株で占められています。
投資先の多くは先進国なのですが、新興国への株式への投資も行っており、原則として、為替ヘッジは行わないことになっています。
組入業種のベスト3は、1位:情報技術25.3%、2位:金融17.5%、3位:資本財・サービス10.7%と、情報技術で全体の4分の1を占めています。

出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート(2025年6月30日現在)」
「オルカン」3つのメリット&魅力
ここでは「オルカン」の主なメリット&魅力を3つに絞ってご紹介します。
1.全世界に分散投資できる
先にも述べましたが、「オルカン」の投資対象は全世界の株式です。
つまり、「オルカン」1本を持っているだけで全世界の株式へ分散投資できるのは大きな魅力であるといえます。
2.ファンドの資金規模が大きいので安心感がある
ファンドは投資家から集めた資金を運用に回し利益を挙げることを目標としていますが、ファンドに資金が集まらず不足したときは、途中でファンドの運用を終了することがあります。これを「繰上償還(くりあげしょうかん)」といいます。
「オルカン」はファンドの資金規模を表す「純資産残高」が約6兆7,000億円(2025年7月末時点)と大きいため安心感があり、繰上償還のリスクが低いのは魅力です。
3.低コストで運用できる
「オルカン」は購入時手数料や信託財産留保額(ファンドを中途解約する際に投資家が負担する費用)が無料だけでなく、運用中に支払う信託報酬も超低額です。
低コストで安心して長期で運用できるのも「オルカン」の魅力といえます。
「オルカン」3つのデメリット&リスク
メリットや魅力がたくさんある「オルカン」ですが、その一方でデメリットやリスクもあります。
「オルカン」にはどのようなデメリット・リスクがあるのか、3点を挙げてご紹介します。
1.各国の経済情勢の影響を受ける
「オルカン」は世界各国の株式に投資するため、値下がりリスクが回避できていると思いがちですが、一国で起こった経済危機や政治不安が他国へと影響することが少なくありません。
たとえ世界株に分散投資をしていても、経済的・政治的な影響を避けることはできないのです。
2.為替リスクがある
「オルカン」は円で購入しますが、投資するのはドルやユーロなどの外貨となります。
外貨には為替リスクがつきものであり、為替の動向次第ではファンドの資産価値が下がってしまう可能性があります。
3.新興国はリスクが高い傾向にある
「オルカン」の投資対象となっている新興国は、これから経済成長の伸びしろが期待できる国です。
確かに新興国は経済成長の期待値が高いのですが、その反面、先進国と比較して政治や経済で不安定な要素が含まれています。
新興国の不安定要素は為替相場に影響が出るほか、世界の株式市場においても影響を与えやすいというリスクをはらんでいます。
人気ファンド「S&P500」のスゴさとは?
「S&P500」とは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(以下、「S&P500」)というファンドの略称です。
「オルカン」と同様に、投資信託の初心者から中級者以上まで幅広い支持を獲得している人気ファンドです。
「S&P500」のいったい何がスゴイのか、じっくり解説しましょう。
「S&P500」とは米国の代表的な株価指数に連動するインデックスファンド
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とは、S&P500という米国の代表的な株価指数の動きに連動しているインデックスファンドです。
S&P500という指標は、米国経済を代表する約500社の株価から算出される株価指数で、米国市場における時価総額の約80%を占めているので、米国市場全体を示す指数ともいわれています。
つまり、「S&P500」に投資をすることは、米国株全体に投資するといっても過言ではないのです。
「S&P500」は半導体・ソフトウェア関連銘柄が上位を占めている
「S&P500」はどのような業種や企業(銘柄)に投資しているのでしょうか?
「S&P500」を運用している三菱UFJアセットマネジメントが発行している月次レポートを見れば、「S&P500」の運用先や運用状況を細かくチェックできますよ。
月次レポートによると、「S&P500」の2025年6月30日時点での組入業種のベスト3は、1位:半導体・半導体製造装置12.6%、2位:ソフトウェア・サービス12.4%、3位:メディア・娯楽8.8%と、半導体・ソフトウェア関連で全体の4分の1を占めています。
また、組入銘柄のベスト3は、1位:NVIDIA CORP(半導体・半導体製造装置)7.3%、2位:MICROSOFT CORP(ソフトウェア・サービス)7.0%、3位:APPLE INC(テクノロジ・ハードウェア・機器)5.7%と、世界的にも人気の銘柄が並んでいます。
日本でもおなじみの自動車メーカーやGoogleの関連会社、Amazonなどにも投資しており、日本人にとっても身近な産業へ投資を行っています。

出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)月次レポート(2025年6月30日現在)」
「S&P500」3つのメリット&魅力
実際のところ「S&P500」にはどのようなメリット・魅力があるのでしょうか?
「S&P500」のメリット・魅力について、3つに絞ってご紹介します。
1.世界一の米国経済に投資できる
外国の株式へ投資するとなると、ちょっと身構えてしまう人も少なくないかもしれません。
しかし米国の場合だと、日本にとって最も身近な国の1つであり、情報も集めやすいため市場の流れが把握しやすいという特徴があります。
実際米国に関するニュースは、毎日テレビやネットで取り上げられています。
さらに、米国の政策や大統領の発言などは他国にも大きな影響を与えるので、米国以外の経済活動がどうなるのか予測することも可能になります。
2.複数の業種・企業へ分散投資できる
このファンドはS&P500の株価指数に連動するよう、米国の複数の業種・企業へ投資しており、すでに分散投資を実現できているのがメリットといえます。
分散投資をすることで、安定的な運用を目指す効果が期待できます。
3.低コストで運用できる
「オルカン」と同様、「S&P500」も購入時手数料や信託財産留保額が無料であるだけでなく、運用中に支払う信託報酬も超低額です。
コストのことを心配せずに安心して長期で運用できるのは「S&P500」の魅力といえます。
「S&P500」3つのデメリット&リスク
メリットや魅力が多数ある一方で、「S&P500」にもデメリットやリスクはあります。
具体的に「S&P500」にはどのようなデメリット・リスクがあるのか、3点を挙げてご紹介します。
1.米国経済の影響を直接受ける
米国企業(銘柄)のみに投資しているため、米国経済が好調なときには利益を生みやすくなりますが、一方で米国経済が下降しているときには損失を生む可能性があります。
米国一国に集中して投資をしているので、米国の政策や外交などからも影響を直接受けてしまうのがデメリットといえます。
2.米国経済が今後も成長し続けるとは限らない
米国経済が世界経済の中心になる印象がありますが、これまでと同様に米国が成長し続けるかどうかはわかりません。
米国のみではリスクが分散できないため、万一、米国経済が低迷し続けた場合、損失が大きくなる可能性を秘めています。
3.市場平均を超えるリターンは狙いにくい
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、S&P500との連動を目指して運用しているインデックスファンドです。
指数と連動する仕組みになっている以上、市場平均を超えるリターンは狙いにくいのがデメリットといえるでしょう。
【検証】「オルカン」VS「S&P500」徹底比較してみた!
これまで人気ファンドの「オルカン」と「S&P500」について紹介してきました。
では実際に2つのファンドを比較してみると、どのような違いが見えてくるのでしょうか?
「過去のリターン」「コスト」「シャープレシオ」の3つの観点から徹底比較してみましょう!
1.過去のリターンを比較:「S&P500」が有利!
まず気になるのは、「どれくらいリターンを得ているのか?」ではないでしょうか。
下記の図表は、過去「1年」「3年」「5年」「設定来」の期間で、どれくらいのリターンを得られているのか、2つのファンドで比較したものです。
■過去のリターン比較表
1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
オルカン | +4.07% | +69.32% | +157.23% | +182.08% |
S&P500 | +2.63% | +77.73% | +189.08% | +235.28% |
※設定来を除き2025年6月30日を末日にして過去年数のデータを比較
どちらのファンドも高いリターンを得られていますが、過去1年を除いて「S&P500」のリターンが「オルカン」を上回っています。
2.コストを比較:「オルカン」が有利!
ファンドには購入時手数料・信託財産留保額・信託報酬(運用管理費用)と、主に3種類のコストがかかります。
2つのファンドはともに購入時手数料・信託財産留保額は無料ですが、信託報酬で若干の差があります。
■コスト比較表
購入時手数料 | 信託財産留保額 | 信託報酬 (運用管理費用) | |
オルカン | なし | なし | 年率 0.05753% ~0.05775% |
S&P500 | なし | なし | 年率 0.07568% ~0.08140% |
信託報酬を比較してみると、「オルカン」のほうが「S&P500」より、少し低く抑えられています。
3.シャープレシオを比較:「オルカン」が有利!
ファンド選びの際に重要な判断材料となるのが「シャープレシオ」です。
シャープレシオとは、リスクに対してどれだけのリターンを得たのかを示す指標です。
シャープレシオの値が高ければ、リスクを抑えながらも高いリターンを得ており、効率的な運用を行うファンドといえます。
■シャープレシオ比較表
1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
オルカン | 0.25 | 1.32 | 1.40 | 1.02 |
S&P500 | 0.16 | 1.23 | 1.39 | 1.03 |
出典:
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)[03311187] : 投資信託 – 日本経済新聞
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)[0331418A] : 投資信託 – 日本経済新聞
「5年」「設定来」で比較すると、2つのファンドに大きな差はありません。
ただ、直近の過去「1年」「3年」のシャープレシオを見ると、「オルカン」のほうが「S&P500」を上回っています。
結局「オルカン」と「S&P500」どっちを選べばいい?
ここまで記事を読み進めていても、
「『オルカン』なの? 『S&P500』なの? 結局どっちを選べばいいの?」
と疑問が深まってしまった人もいるかもしれませんね。
ファンドを選ぶときの目安としては、
・全世界の株式に投資したいのか?
・米国の株式のみに投資をしたいのか?
を考えることがポイントになります。
全世界の株式なら「オルカン」、米国の株式のみなら「S&P500」を選ぶとよいでしょう。
「オルカン」に向いているのは全世界に投資してリスクヘッジをしたい人
「オルカン」なら全世界の株式に投資するため、一部の国や地域の経済が落ち込んでしまった場合であっても、他の国や地域の経済が成長していれば損失を抑えることが可能です。
全世界の株式に投資してリスクヘッジをしたいと考えている人に「オルカン」は向いています。
「S&P500」に向いているのは米国が好き、米国経済に詳しい人
米国は世界経済の中心であるといえるのですが、常に成長し続けるとは限りません。
米国一国のみに投資するのが不安なら、「S&P500」は避けたほうがよいファンドかもしれません。
「米国が好き」「米国経済に詳しい」という人の場合、投資すべきタイミングや増額すべきタイミングなどもわかる可能性が高いため、「S&P500」が向いているといえます。
【経験者は語る】「オルカン」と「S&P500」の2つの成功事例
実際に筆者が、「オルカン」や「S&P500」に投資をして成功を収めている2名の方に取材しました。
この機会に経験者の方の成功事例をチェックしておきましょう!
1.岸本圭介さん(仮名/30代男性・会社員):「オルカン」のスポット&積立のダブル投資で約12%のリターンを獲得
岸本圭介さんは、2025年4月に「オルカン」を10万円分スポット購入し、5月からは毎月2万円ずつ「オルカン」の積立投資も開始しています。
2025年7月時点で「オルカン」はトータル14万円投資しましたが、約1.8万円の運用益(約12%のリターン)が出ています。
「実は『S&P500』にするか『オルカン』にするか迷っていましたが、トランプ政権の米国に全張りすることにリスクを感じ、世界中の株式に分散投資するのがよいと判断し、『オルカン』を選択しました。
投資を始めるタイミングがよかったのかもしれないが、今のところきっちり利益が出ているので、この調子で『オルカン』に積立投資を続けていきたいですね」(岸本さん)
2.山本響子さん(仮名/40代女性・自営業):「S&P500」をiDeCoで積立投資して80%超のリターンを獲得
山本響子さんは、2019年後半から毎月約7,000円ずつiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)で積立投資を開始しました。
運用益は約22万円、トータルリターンは約86%も獲得できています。
「iDeCoで運用するなら複数の商品をピックアップして幅広く分散投資を行いたいと考えていました。
その中でも、米国株は私の資産ポートフォリオの軸だと考えていたので、『S&P500』に全掛け金の30%を割いて積立投資することにしました」(山本さん)
「S&P500」のリターンには満足しているものの、米大統領任期切れまで続くと想定される「トランプリスク」を考慮すると、米国株より世界株に投資したほうが分散投資の効果が効いていて安全そうだと判断した山本さんは現在、世界株のファンドへの積立投資に切り替えたそうです。
【まとめ】2つのファンドはネット証券で始めよう
「オルカン」も「S&P500」もどちらの人気ファンドです。
両者のファンドともに、現時点ではパフォーマンスや費用の面でさほど大きな差はありません。
まず自分自身が気になったファンドを選択して、少額で購入してみることをおすすめします。
「オルカン」と「S&P500」は、ネット証券で100円からと少額で売買できます。
初めての投資なので価格が変動して戸惑うことも多いかもしれませんが、せっかくこの記事をお読みになられたあなた、勇気を持って2つのうちいずれかのファンドにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
■「オルカン」と「S&P500」を取り扱う主なネット証券はコチラ
■監修&執筆:飯田 道子 (ファイナンシャルプランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト)
金融機関勤務を経てFP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。どの金融機関にも属さない独立系FP。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報を得意としている。公式サイト:https://paradisewave.jimdofree.com
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