「いちよし証券は、やばい」──。 ネットで囁かれる不穏な評判を前に、あなたの心は揺れていませんか?
大切な資産の未来を託す証券会社選びは、一歩間違えれば致命傷になりかねません。
この記事では、口コミ評判、過去の不祥事、そして現在のサービス内容まで徹底的に洗い出し、徹底解剖。
「信頼できるパートナー」か「避けるべき地雷」かを見極める確かな判断基準を、今すぐに手に入れてください。
【結論】いちよし証券に「やばい」という評判がある3つの理由
さっそく結論からまいりましょう。
いちよし証券が「やばい」と囁かれる理由は、大きく分けて次の3つです。
- 「手数料が高い」「儲からない」というネガティブな口コミ
- 押しに弱い人は損をする」という声
- 過去の不祥事による印象の悪さ
これらが複雑に絡み合い、同社の評判を形成しています。
「手数料が高い」「儲からない」というネガティブな口コミ
まず、最も多く聞かれるのが、コストパフォーマンスに関する不満です。
「とにかく手数料が高い」「担当者に勧められるがままに投資したら、手数料ばかり取られて全然儲からない」といった悲痛な叫びが…。
とくに、同社はネット取引に対応しておらず、取引は高コストな対面か電話に限られるため、「手数料負け」しやすい構造があると指摘する方が多数。
「手数料が笑えないレベルで高い」という声があります。
強引な営業スタイル?「押しに弱い人は損をする」という声
次に、その営業スタイルに対する批判です。
いちよし証券は「お客様第一主義」を掲げていますが、「勧誘がしつこい」「ノルマ達成のための『お願い営業』感がすごい」といった口コミも多数見かけました。
中には「押しに弱い人は損する商品を買わされる」という、かなり辛辣な意見も…。
知識のない高齢者に、ゴミ投資信託を買わせる典型的な昔ながらの証券会社だという声もあります。
「しつこすぎて心が折れた」という声もありますので、大声で「私はノーが言える強者だ!」と宣言できない人にはリスク高めかもしれません。
過去の不祥事による印象の悪さ
そして、決定打となっているのが、過去に繰り返された不祥事です。
後ほど詳しく解説しますが、顧客資産の詐取事件や金融庁からの行政処分など、顧客の信頼を根底から揺るがす事件が実際に起きているのです。
一度ついた「やらかした会社」というイメージは、そう簡単には払拭できません。
これら3つの理由が、「いちよし証券はやばい」という評判の正体です。
では、それぞれの問題をさらに詳しく、掘り下げていきましょう。
いちよし証券の不祥事まとめ【行政処分や詐欺事件の真相】
先述したとおり、いちよし証券は過去に不祥事という「やらかし」の経歴を持つ企業です。
しかも複数の不祥事があることが分かりました。
【2005年】金融庁からの業務改善命令:不適切な投信乗り換え勧誘
まず、2005年に金融庁(関東財務局)から業務改善命令という「イエローカード」を提示されています。

その理由は、投資信託の乗換えを勧誘する際、顧客に重要な説明をせずに勧誘を続けていたから。
さらに営業員への指導や管理体制も不十分だったためとなります。
ようするに、社員がノルマ優先で勧誘をし、金融庁からお灸を据えられたという顛末ですね。
「お客様第一主義」を掲げる会社が、お客様の利益に直結する情報を伝えない…。
信頼を裏切る行為ですし、ちょっとダサすぎじゃないですかね。
【2010年】元課長による詐欺事件:顧客から7,000万円以上をだまし取る
2010年には元社員による詐欺事件が発覚。
元課長であった人物が顧客5名に対し、保険の増額手続きを装うなどの手口で、合計7,000万円以上もの大金をだまし取ったとして逮捕されました。

この件は、あくまで元社員の犯行であり、いちよし証券側も「元職員が単独で行った」と発表しています。
ですが、自分の担当者が実は詐欺師だった…なんて、笑えないですよね。
【2018年】支店長による詐欺事件:顧客から1,000万円をだまし取る
「もう流石に大丈夫だろう」と思った矢先の2018年、またしても詐欺事件が発生。
今度は唐津支店の支店長(当時)が、顧客にウソの投資話を持ちかけ、1,000万円をだまし取った疑いで逮捕されました。
一担当者ならまだしも、支店のトップである支店長による犯行は、組織の監督責任が問われて当然の、極めて深刻な事態です。
ここまで来ると、「またか…」と天を仰ぎたくなります。
その他の問題:顧客情報の紛失と損失補填への関与
細かいものまで挙げればキリがありません。
顧客3,995人分の個人情報が入ったバックアップテープを紛失(!)するという、凡ミスにも程がある事件も起こしています。
さらに時代を遡れば、1990年代に証券業界全体を揺るがした「損失補填問題」に関与した21社の一つにも、しっかり名を連ねていました。
現在は健全に運営されているのか?
これだけ不祥事があると、もはや「武勇伝」とも言える領域で、「この会社、本当に反省してる?」と疑いたくなります。
現在は法令遵守を最重要課題として掲げており、大きな不祥事は起きていない模様です。
ただ、過去の経緯を考えると「本当に大丈夫?」と疑心暗鬼になってしまいます…。
いちよし証券とはどんな証券会社か?強みと特徴
さて、ここまで散々にこき下ろしてきましたが、いちよし証券はもちろん「やばい」だけの会社ではありません。
多くの顧客に支持され、長年ビジネスを続けてこられたのには、確固たる理由と他社にはない強みがあるからです。ここでは同社の「表の顔」を見ていきましょう。
運営会社は東証プライム上場の「いちよし証券株式会社」
いちよし証券の運営母体は「いちよし証券株式会社」であり、会社概要は下記のとおりです。
会社名 | いちよし証券株式会社(証券コード:8624) |
本社所在地 | 〒103-0025東京都中央区日本橋茅場町一丁目5番8号東京証券会館5階(総合受付) |
代表番号 | 03-4346-4500 |
創立 | 1950年8月18日 |
代表者 | 取締役(兼)代表執行役社長 玉田 弘文 |
金融商品取引業者登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第24号 金融商品取引業の種別:第一種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業 |
加入協会 | 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 |
法人番号 | 7010001036845 |
東京証券取引所の最上位市場である「プライム市場」に上場しているため、れっきとした大企業です。
1950年創立という歴史を持ち、自己資本比率は65.4%と高い水準ですので、会社の信用度や安定性という点では、何ら問題ありません。
なお、直近1年の株価は以下のとおりでイマイチ方向性がない感じです。

中小型成長株への特化と対面コンサルに強み
いちよしの最大の売りは「中小型株オタク」ぶりです。
大手では取り扱いしないニッチ銘柄をカバーし、その情報量は証券業界随一との噂。
「中小型のアナリストなら、いちよし」と言われるくらいですので、これらの情報が欲しい方には刺さるかもしれません。
そして、その専門的な情報を、顧客一人ひとりと向き合う「対面コンサルティング」を通じて提供にこだわっているのが特徴。
ネット証券が効率を追求する中、あえて支店型を維持し、顔の見える関係性を重視しています。
【株価暴騰の起爆剤!?】独自の銘柄レーティング
社内のリサーチ部門「いちよし経済研究所」が出す、A・B・Cのシンプルなレーティングもいちよし証券の大きな特徴。

このレーティングは、過去にA評価を出した銘柄の株価が急騰した実績もあり、一部の投資家の間では注目されているようです。
ただし、証券会社のレーティングはそこに意図がないとも限りません。
今より高値で売りたいから評価を上げる、逆に安値で買いたいときは評価を下げるなどをする証券会社があると報告されているため、気を付けておいたほうが良いです。
いちよし証券の主要投資信託「あすなろ」・「いちばん星」を辛口評価
いちよし証券は独自に投資信託を販売しています。
その看板商品が「あすなろ」と「いちばん星」です。
その実力はいかほどか?財布を預けるに値するのか、厳しくチェックしていきましょう。
中小型成長株ファンド「あすなろ」は高い手数料に見合う実力はあるか?

リターン | 1年:1.15% 3年:7.31% 5年:7.21% |
シャープレシオ | 1年:0.13% 3年:0.70% 5年:0.60% |
購入時手数料 | 購入価格に対して3.3% |
信託報酬 | 換金時に基準価額に0.3% |
信託財産留保額 | 年1.584% |
あすなろは日本の中小型成長株に集中投資するファンドです。

中小型株に強みのある、いちよし証券の特徴が色濃くでたファンドといえるでしょう。
しかし、問題はそのコスト。
まず買う時に最大3.30%もの手数料がかかり、持っている間も毎年約1.584%の信託報酬が引かれ、売る時にも0.3%取られるという、まさに「手数料の三重殺」状態。
もはや “ お布施 ” と言ってもいいレベルの高さです。
トータルリターンは5年で7.21%ですので、長期で見れば一応は利益になっています。

ですが、このパフォーマンスでお布施レベルのコストを支払う気にはなりませんね。
これなら低コストのインデックスファンドのほうがよいでしょう。
実際、パフォーマンスも遥かに上です。(以下はオールカントリーと比較)

グローバル株式ファンド「いちばん星」は実績報酬の仕組みが複雑すぎ?

リターン | 1年:2.56 |
シャープレシオ | 1年:0.21 |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 年0.627%+実積報酬 |
信託財産留保額 | なし |
いちばん星は世界中の株に投資するファンド。
日本を含む、世界の割安株や中小型株に投資をしていくというコンセプトです。

ややこしいのはその手数料体系。
買う時の手数料は無料ですが、儲かった時に「実績報酬」として成功報酬をガッツリ取る仕組みです。
しかも、「ハイウォーターマーク超えたら超過分の5.5%をいただきます」とあり、意味不明。
目論見書を確認してみたところ、ファンドの値段が過去最高値を更新したら手数料が発生するということだそうです。

とはいえ、仕組みが複雑なことには変わりありません。
普通の方ですと、実際にコストがいくらになってるのか把握するのは困難かと思います。
さらにこのファンド、比較対象となる「ベンチマーク」がないんですよね。。。
なので、運用成績が良いのか悪いのか、客観的な物差しがありません。
まだ運用開始して1年程度ですので、これからのファンドですが期待できるかと言われれば「うーん」となってしまいます。
オールカントリーとも比較してみましたが、現時点ではボロ負けですね。

いちばん星なんて名前がついてますが、実は “ 流れ星 ” で預けた資金が流星のごとく消えた。なんてことにならなければ良いのですが…。
いちよし証券はどんな人におすすめ?
いちよし証券は中小型株と対面取引に強みを持っています。
よって、次のような人におすすめできます。
- 中小型株で爆発的な利益を狙いたい人
- ネットに頼らず人間から情報を得たい人
- 営業トークに負けない鋼のメンタルを持っている人
とくに、「専門家から直接アドバイスを聞き、ダイヤの原石を発掘して一攫千金を狙いたい!」という投資家には向いているでしょう。
逆に、「インデックス投資派」・「コストに敏感な人」・「押しに弱い人」は近づかないほうが吉。
ネット証券全盛の今、あえて高コスト証券を選ぶなら、強烈な個性と夢に賭ける覚悟が必要です。
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