内藤証券はネット上には「やばい」「危険」といった噂が飛び交っています。
資産を預ける証券会社選びで失敗したくないなら、こうした悪評の真偽を知っておくべきです。
結論からいえば、内藤証券は怪しい会社ではありません。
この記事では、内藤証券の 評判・メリット・デメリットを徹底検証し、悪評の真相を解説。
最後まで読めば、本当に信頼できる会社なのかを判断できますので、ぜひチェックしてください。
内藤証券とは?

内藤証券は1933年創業の老舗証券会社。
中国株に強みのある証券会社として知られています。
会社概要
内藤証券の会社概要は下記のとおりです。
会社名 | 内藤証券株式会社 |
代表者名 | 代表取締役会長:内藤 誠二郎 代表取締役社長:濵 剛 |
所在地 | 〒530-6119 大阪府大阪市北区中之島3-3-23 中之島ダイビル19階大代表 06-4803-6501 |
創業 | 昭和8(1933)年12月 |
登録番号 | 近畿財務局長(金商)第24号 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 |
加入する投資者保護基金 | 日本投資者保護基金 |
資本金 | 30億248万円 |
中国にも拠点があり、中国域外代理商資格認可も保有しています。

そのため、中国でも金融サービスの営業が認められている証券会社です。
このあたりが内藤証券が中国株に強い理由の秘訣に思えます。
現地で金融サービスを展開することで、中国の金融市場のリアルな情報を取得できているため、中国株に関して質の高いサービスが提供ができるのでしょう。
中国株をはじめとした株を提供
内藤証券には下記のように多数のサービスがあります。

メインはやはり中国株です。
内藤証券は、海外から投資できる中国株銘柄をほぼすべて取扱いしています。

例えば、上海株の構成銘柄数は下記のとおり。
銘柄名 | 取扱銘柄数 |
---|---|
上海A株 | 1,258銘柄 |
上海B株 | 43銘柄 |
香港上場ETFとREITも取引できます。

もちろん、中国株以外にも国内株や米国株も取引可能です。
新NISAにも対応していますので中国株の商品を成長投資枠で運用し、資産形成もできますが、対応した商品は少ないですね。
成長投資枠だと94個、つみたてNISA対応の商品だと10個しかありませんでした。
つみたてNISA対応ファンドには、オールカントリーやS&P500、NYダウ、日経平均などのインデックスファンドがありますが選択肢が限られています。

3つの取引形態とそれぞれの違いや手数料
内藤証券には下記の3つの取引形態があります。
- 支店取引
- 電話取引
- ネット取引
支店取引

支店取引は、専任の担当者と相談しながら運用プランを決める取引形態です。
対面でアドバイスを受けながら、資産運用をしていきたいときにおすすめ。
主要な手数料は国内株ですと、下記のとおりです。

外国株は次のとおりになります。

外国株の現地手数料(現地証券会社に支払う手数料)は以下のとおりです。

電話取引

電話取引はオペレーターとやり取りしながら取引する方法です。
内藤証券の特徴として、自動音声がないというのがあります。
電話は直接オペレーターに繋がりますので、煩わしい手順を踏むことなく、すぐに注文や相談ができるのがメリット。
取引手数料は国内株の場合、以下のとおり。

外国株は次のとおりになります。

外国株の現地手数料は下記のとおりです。

ネット取引
内藤証券にはネット取引もあります。
ネット取引の取引画面はPCだけでなく、スマートフォンやダブレットにも対応。

マーケット情報や銘柄情報を効率よく取得できるツールなどもあります。

国内株の手数料は2つのプランがあります。
プラン名 | 特徴 |
---|---|
約定ごとプラン | 1注文の約定代金で手数料が決まる |
1日定額プラン | 1日の約定代金合計で手数料が決まる |
約定ごとプランの手数料は下記のとおり。

1日定額プランは以下になります。

続いて、中国株の手数料は下記のとおりです。

最後に米国株の手数料です。

米国株の国内手数料は下記のとおりです。

セミナーの開催やマーケット情報を取得可能
内藤証券は情報コンテンツも充実しています。
とくに中国株は1つのサイトとして成立するくらい情報が豊富です。
マーケット情報やニュース、決算など、さまざま情報があります。

銘柄ランキングもあり、中国株版の「ヤフーファイナンス」や「株探」みたいな感じになっているため、中国株の情報を収集するのに良さそうです。

内藤証券は定期的にセミナーも開催しています。
来場形式となり、おもに国内株のものが多いようです。

内藤証券は怪しい?評判を調査
内藤証券は怪しい会社ではありませんが、評価は分かれています。
中国株取引においては高く評価されているものの、それ以外には課題があるようです。
実際にどんな口コミがあるのか確認していきましょう。
良い口コミ

良い口コミは、中国株についてのものが多かったです。
「取扱銘柄が国内でトップクラス」「情報が豊富で助かる」というように、中国株の取引環境のよさについて高く評価されていました。
また、丁重なサポート体制も高評価。
「対面や電話で相談できるところがよい」「大手と違ってすぐ連絡がつくので安心」といった声もありました。
セミナーやレポートもあるのため、初心者でも学びながら投資できる環境も支持されています。
悪い口コミ


内藤証券の悪い口コミは、下記のようなものが目立ちました。
- 中国株以外の取扱いが少ない
- 手数料が高い
- 取引ツールがネット証券と比べて貧弱
- 今どき中国株なんてあり得ない
- 担当者に当たり外れがある
とくに、中国株以外の品揃えに関して不便に感じる人が多いようです。
手数料もネット証券と比べてると高く、スマホアプリもないので、利便性は高くないと評価されていました。
怪しいと言われる理由は?
「内藤証券が怪しい」との声が上がる背景には、おもに風評被害があります。
詐欺グループが社名を利用し、あたかも内藤証券が関与しているかのように見せかけた事例が報告されているのです。
具体的な手口は下記のとおり。
1.SNS上で内藤証券の口座開設を勧める
2.特定の中国株を購入するよう誘導する
3.購入直後に株価を急落させる
いわゆる「はめ込み」ですね。
このようにして、投資家が大きな損失を被るケースが報告されています。

しかし、はめ込みに内藤証券が直接関与しているわけではなく、悪意ある第三者が同社の名前を利用している可能性が高いです。
実際、内藤証券は自社との関わりを否定し、注意喚起を出しています。

そもそも証券会社ぐるみではめ込みをしていたら、東証が見逃すはずもありません。
事実なら今頃、内藤証券は消えているはず。
このため、内藤証券が「怪しい」「やばい」といった噂はただの風評被害だと思っておきましょう。
内藤証券のメリット・デメリット
メリット・デメリットを理解しておけば、自身の投資スタイルに合った証券会社か見極められます。
そこでこの章では、内藤証券のメリットとデメリットをお伝えしていきます。
3つのメリット
内藤証券のメリットは下記の3つです。
- 中国株に強い
- 3つの取引形態から選べる
- 無料情報の充実
中国株に強い
内藤証券は国内トップクラスの中国株取扱銘柄数を誇ります。
上海・深セン市場のB株や香港株など幅広い選択肢があり、中国市場に投資したい人にとって有力な証券会社の一つになるでしょう。
情報面も充実しており、初心者向けのセミナーやニュース配信の提供もあります。
中国経済や個別銘柄に関する分析レポートも豊富で、現地情報を活かした投資判断が可能なのも魅力です。
3つの取引形態から選べる
内藤証券では、営業店取引・電話取引・ネット取引の3つの方法が利用できます。
対面相談を希望する投資家には営業店でのサポートがあり、電話取引では担当者と直接やり取りできるため、ネット取引に不安がある人にも最適。
完全オンラインでの取引もでき、投資スタイルに応じた柔軟な選択肢が用意されている点が魅力です。
無料情報の充実
市場レポートやウィークリーレポート、投資番組など、投資判断に役立つ情報を無料で提供してくれるのもメリット。
とくに、中国市場に関する分析が充実しており、リアルタイムのマーケット情報や個別銘柄の解説が入手可能です。
さらに、投資セミナーやイベントも定期的に開催されており、投資初心者から経験者まで幅広く学べる環境が整っています。
2つのデメリット
内藤証券のデメリットは下記の2つです。
- 手数料がネット証券より高い
- 取引ツールが不足している
手数料がネット証券より高い
内藤証券の営業店取引や電話取引では、ネット証券と比べて手数料が高いです。
とくに頻繁に取引を行う投資家にとって、コストが負担になりやすいのがネック。
ネット取引の場合でも、大手ネット証券と比較すると割高な手数料設定になっているため、コストを重視する投資家には向いていません。
取引ツールが不足している
オンライン取引は可能ですが、取引ツールの機能が他のネット証券と比較すると限定的です。
とくに、スマホアプリが提供されていない点は不便で、外出先からの取引を重視する人には物足りません。
また、高度な投資分析ツールも少なく、テクニカル分析を多用するトレーダーにとっては使い勝手が悪いと感じてしまうでしょう。
シンプルな取引を求める人には問題ありませんが、本格的な投資を行う人には不向きです。
内藤証券は利用しても良い?
内藤証券は中国株に興味があるなら利用してもよいかと思います。
まず、噂にあるような怪しい証券会社でないため、そこは心配ありません。
そして、中国株の取扱銘柄の多さと情報の豊富さは、国内でもトップクラス。
そのため、「中国に投資したい」「中国株に強い証券会社を探している」といった方は、メリットを感じやすいです。
また、対面や電話での取引にも力をいれているため、ネット証券よりも手厚いサポートがほしい方にも向いています。
逆に、低コストや取引ツールの快適さを求めるなら、大手ネット証券のほうがおすすめ。
とくに中国以外の銘柄の充実度を望むなら、内藤証券以外が適しています。
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