投資顧問豊は「悪徳」と評判の株式情報サイト

投資顧問豊は2021年10月28日に関東財務局から警告を受けた株情報サイトです。

警告を受けた背景には投資顧問豊の「まともではない運営体制」があり、すでに「悪徳サイト」としての地位を確固たるものにしています。

当然、ユーザーからの評判は大荒れ。

悪徳サイトになるべくしてなった投資顧問豊、その実態をひとつずつ紐解いていきたいと思います。

■2021年12月14日 追記

投資顧問豊は「株式会社都」という名前に変えて営業をし始めているようです。相変わらず懲りないですね…。

■2022年3月1日 追記

今度は「富士投資顧問」に鞍替えしそうです。

1. 1. 投資顧問豊は悪徳サイト

投資情報の提供や売買助言を行う場合、財務局に登録をして金商という商号を取得しなければなりません。投資顧問豊は財務局に無登録で営業を行っているため、警告を受けています。

■関東財務局が「株式会社豊」に対して警告

引用元：無登録で金融商品取引業等を行う者について

警告とは「これ以上勝手に営業を続ける場合、法的措置も辞さないよ」ということ。誰しも法で裁かれるのは嫌なので、今後投資顧問豊は営業を取りやめて夜逃げする可能性が高くなります。

そもそも、なぜ投資顧問豊は金商登録をしないのか？答えは単純で、金商登録できるようなまともな運営体制を敷いていないから。

財務局から警告を受けるような悪徳投資顧問は、金商登録をしている、していない以前に、以下のような問題を抱えていることが多いです。

・無登録業者を褒め称える口コミサイトと組んで宣伝

・他の株式情報サイトの記事を平気で盗用

・銘柄提供実績のねつ造

・会社情報がデタラメetc…

投資顧問豊はこれら悪徳投資顧問サイトの特徴を全て網羅しています。

悪質な実態がある投資顧問を財務局が認めるはずはなく、投資顧問豊は“法令違反を承知のうえで営業”していた可能性は高いでしょう。

さらに、投資顧問豊を運営している業者は、以前「四季」という投資顧問サイトを運営していたと見られており、現在は「投資顧問リード」にサイトを移して元気に営業しています。

四季に関しては、投資顧問豊と同様に財務局から警告を受けています。

やっていることが昔から変わっておらず、運営体制を改善させようという気概を1ミリも感じませんね…。

1. 1. 『機関投資家の売買ルール』は他ブログのパクリ

金融庁から警告を受けている投資顧問豊ですが、現在も『機関投資家の売買ルール』という電子書籍をエサにユーザーの集客を行なっています。

あまり気は進みませんが、投資顧問豊に登録して『機関投資家の売買ルール』を確認してみたところ、書かれている内容はよそのブログ記事の完全なるパクリであることが発覚。

すでにネットに転がっている情報をかき集めただけですから、真新しい情報は何もありません。

そんな『機関投資家の売買ルール』の目次がコチラ↓↓

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【目次】豊投資顧問の機関投資家の売買ルール

・機関投資家の種類

・覚えておきたい売買ルール

・機関投資家が狙う銘柄

・2021年、日銀はどう動く？

・バークシャーハサウェイは日本株を買わない？

・モノ言う機関投資家に乗っかろう

・最後に

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上記内容を8枚の画像だけで説明しているので、情報量は当然薄くなります。

『機関投資家の売買ルール』によると、機関投資家が売買する銘柄には3つの特徴があるそうです。

①最低でも時価総額100億円以上

②東証一部二部銘柄が多い

③機関投資家が買う銘柄を機関投資家は買う

2021年11月20日時点で、この条件に該当する銘柄数は2000以上(③はもはや意味が分からないので無視)。

東証1部2部に上場している銘柄のほとんどが対象となってしまいました。これでは銘柄を絞り込むのは流石に難しいでしょう。

他にも何か独自の指標があるなら別ですが、今のところそんな気配はみじんも感じません。

タイトルにもなっている「機関投資家の売買ルール」は、東証の「5%ルール」を説明しているだけ。株式を5%以上保有すると報告義務があることから、機関投資家は他の投資家に気付かれないように時価総額の高い銘柄を買い集めるということを伝えたかったのでしょう。

たしかに機関投資家の売買を先読みできれば、大化けする銘柄への投資が可能になるのは理屈が通ります。後々に巨額の資金で買いが入るワケですからね。

ただ「機関投資家の売買ルール」を読んだところで何の銘柄に投資すればいいのかはサッパリ分かりません。あまりにも当たり前のことを、さも「凄いことを発見した」テイで書いているだけです。

実際、豊を利用した人の口コミを見ても機関投資家と全く関係のない銘柄ばかり推奨されている様子。

『豊は完全に詐欺団体です。個別銘柄を購入しようと思い申し込みしたところ2000万円到達定期コースを60万で案内されました。 2000万の利益ぐでるまで無料で銘柄ﾝを出してくる。平均的に参加者が2000万円の利益を得る時間は3カ月と言ってました。しかし実際は3銘柄しかもらえず、ファンドが空中分解したと言って、さらに高い金額のコースへの移行を進められました。もちろん断りました。ちなみに提供された銘柄の2つは損切りでした。皆さん気をつけてくださいね』

元証券マンの「大岩川源太」という人物が、豊投資顧問と同じく「機関投資家の動きを予測する投資手法」を提唱しているので、機関投資家の動きを知りたい人はそちらを参照した方がいいかもしれません。

機関投資家の動き以外のデータからも大化け銘柄を見つけ出すのは可能なので、自分に合ったやり方で銘柄を探してみると良いかもしれませんね。

1. 1. 投資顧問豊は財務局から警告を受ける以前から怪しいサイト

投資顧問豊がサービスを開始したのは2021年1月頃と記憶していますが、その時点で数々の怪しい疑惑がありました。

①財務局から警告を受けた「四季」と酷似

②無登録業者を褒め称えるサイトとの癒着

③投資情報を他サイトから盗用

④銘柄提供実績のねつ造

⑤存在しない架空の会社情報を載せている

①財務局から警告を受けた「四季」と酷似

投資顧問豊は2018年12月26日付で財務局から警告を受けた「四季」と同一のサイトである疑いがあります。

サイトのレイアウト、使用されている文言はほとんど一緒です。

「ドメインが切り替わったため、以前の実績も載せている」という特殊な状況まで一致…。

挙句の果てに、口コミに至っては一言一句同じ内容であることが判明。

限りなくクロに近いと言って、差し支えないでしょう。

②無登録業者を褒め称えるサイトとの癒着

投資顧問豊がサービスを提供し始めた同時に、複数の株式情報サイトで豊を褒め称える評判が出ています。

豊を絶賛しているこれらのサイトは、これまでにも金商を持っていない無登録業者をおすすめサイトに挙げています。

先ほど話に出てきた「四季」も当然のようにおすすめしていました。

違法な営業を続けているグループサイトの一覧を出しておくので、くれぐれも近づかないようにしてください。

■悪徳グループサイト一覧

・投資顧問リード

・投資顧問Factor

・投資顧問ダイレクト

・投資顧問ステップ

・株式会社都

③投資情報を他サイトから盗用

投資顧問豊が出す株式情報は他サイトの情報をそのまま盗用しています。

語尾や言い回しをちょっとずつ変えているようですが、本文はパクリ丸出し。

投資顧問豊の方が後出しをしているのは、記事の掲載時間を見れば一目瞭然。

他サイトの後追いとなっている時点で、何の利用価値も見出せません。

④銘柄提供実績のねつ造

HPのドメイン情報から、投資顧問豊がサービスを開始し始めたのは「2021年1月21日以降」であることが分かります。

ところが、投資顧問豊の銘柄提供実績を見てみると「2021年1月21日以前」のものが見つかりました。

本当は提供していない銘柄を実際に提供したかのように見せかける。これは無登録業者がよくやる手口です。

ここで「あれ？投資顧問豊って創業60年以上の歴史を持つ会社じゃなかったっけ？」と疑問に思った読者のみなさん。

そうです、投資顧問豊は会社情報までもがデタラメなんです。

■追記

2021年11月8日、投資顧問豊はドメインを変更しています。

「yutaka-stock.com → e-ytk.net」

URLは変更されていますが同じサイトです。引き続き、警戒を怠らないようにしてください。

⑤存在しない架空の会社情報を載せている

投資顧問豊の運営をしている「株式会社 豊」は1969年設立とHPには記載されていますが、それはデタラメであることが発覚。

登記情報に一切登録が無く、そもそも会社が存在しないことが分かりました。

■投資顧問豊の会社情報

サイト名：豊

運営会社：株式会社 豊

所在地：東京都千代田区丸の内1丁目8番2号

会社設立：1969年6月1日設立

連絡先：03-6228-6578

[email protected]

運営責任者：奥山浩一

(引用元：投資顧問豊)

所在地にあたる「リージャス丸の内鉄鋼ビル」のテナントに入っていないことも確認。

念のため電話番号も調べてみましたが、豊とは全く別の社名を名乗って「仮想通貨の営業」をかけていた形跡も見つかっています。

おそらく「60年以上営業してきた」という信頼性を武器に営業したかったのだと推察されます。

しかし、嘘は必ずバレるもの。くわばらくわばら…。

1. 1. 投資顧問豊に「悪徳サイト」という評判が出るのは当たり前

検証の結果、投資顧問豊が「悪徳サイト」という評判を受けているのは至極当然の話であることが分かりました。

財務局からの警告。無登録業者を褒め称える業者との癒着。銘柄実績、サイト情報、会社情報などは嘘のオンパレード。

投資顧問豊を利用する価値を1ミリも感じられません。

怪しい投資顧問サイトに引っかからないように、くれぐれもご用心ください。