「キャイ~ンの天野ひろゆきの資産が10億円って本当?」
「『歩く不動産王』や『株式投資の達人』って噂があるけど…」
天野ひろゆき氏は、お笑い芸人でありながら、芸能界きっての「財テク芸人」としても有名です。
テレビや雑誌などでは資産10億円説が囁かれるほど。
ただし、この説について天野氏本人は、「全くございません!」ときっぱりと否定しています。
とはいえ、20年以上にわたる不動産・株式投資の経験を持ち、堅実な資産形成を続けてきたのは事実です。
本記事では、そんな天野氏の年収・資産の真相から、不動産と株式の2本柱による投資法、さらにその根底にある哲学「アマノミクス」までを徹底解剖します。
その投資の成功と失敗を辿ることで、あなたの資産形成のヒントが必ず見つかるはずです。
天野ひろゆきの資産と年収は?「資産10億円説」の真相

天野ひろゆき氏の名前を検索すれば、「資産10億円」という景気の良いキーワードが目に飛び込んできます。
「資産10億円」説は本当なのか、この真相に迫っていきましょう。
本人は2013年に10億円説を完全否定
まず結論から申し上げます。
天野氏本人は、この巨額の資産を持つというイメージに対し、一貫して「NO」を突きつけています。

2013年の取材では、「ネットに出回ってるだけですよ」と笑い飛ばし、翌年のインタビューでも「8億円なんてあるわけないでしょ!」と完全否定。
相方・ウド鈴木氏を冗談交じりに「噂の発信源」に仕立て上げるなど、巧みに笑いへと昇華しています。
現在の年収と資産は?
資産10億円を否定したのは2013年のことですので、現在は状況が違うでしょう。
では、実際のところ、天野氏の経済力はどれほどのものなのでしょうか?
具体的な数字は公表されていませんが、週刊誌報道などによると、天野氏の年収は広告出演の有無で変動し、約4,000万〜7,000万円と推定されています。
また、「趣味に浪費せず、自炊も徹底」「堅実な生活」といったエピソードが多く、浪費とは無縁とのこと。
複数のマンションを保有していることから、総資産は数億円規模との見方が有力です。
本人が否定する「10億円説」も、誇張の可能性があるものの、「堅実に積み上げてきた成果がケタ違い」であるのは確かなようです。
つまり、天野氏は「億レベルの資産家」であるのはほぼ間違いなさそうです。
「アマノミクス」の4大原則!天野ひろゆき流の投資哲学
天野ひろゆき氏の投資家としてのすごみは、単なる資産額の大きさにあるわけではありません。
20年以上にわたる投資活動の根底には、一貫した独自の哲学が存在します。
それは「アマノミクス」とでも呼ぶべき、4つの原則に基づいた行動規範です。
原則1:「応援投資」共感できる企業への応援
アマノミクスの最も重要な根幹をなすのが、「応援投資」という考え方です。
天野氏は、個別株への投資を「自分の好きな企業への応援です」と語っています。

自分が愛用している商品があるなら、それを作っている会社に投資してみるというやり方ですね。
つまり、「推し活」を投資に昇華させたスタイルです。
また、天野氏は興味関心のある分野への投資も推奨しています。
ちょっとの知識だけでも強みになり、投資するときにプラスになるとのことです。

原則2:「自己責任」全ての投資判断の責任は自らが負う
アマノミクスの精神的な背骨を成すのが、「自己責任」という揺るぎない信念です。
天野氏は、専門家の意見であっても鵜呑みにすべきではないと繰り返し警告しています。
どれだけもっともらしい推奨があっても、安易に飛びついてはいけない、というわけです。
この原則を痛感したのが、ブラジル国債での失敗経験です。
当時「2014年のブラジルサッカーW杯、2016年のリオデジャネイロオリンピック開催」という外部からの推奨情報を信じて投資したものの、結果は大きな損失を出しました。

この手痛い経験から、「自分が詳しくない国や商品を買うのは本当に恐ろしい」と学び、最終的な意思決定は必ず自ら下すべきだと考えているのです。
原則3:「肌感覚」消費者としての定性的な情報を重視
天野氏の情報収集は、非常にユニークかつ実践的です。
小難しい財務諸表の分析よりも、一人の消費者としての「肌感覚」を何よりも大切にしているとのことです。
例えば、街を歩きながら「どの飲食店が流行っているか」「家電量販店でどの商品が注目されているか」を自らの目で確かめることを情報収集に取り入れています。

また、テレビ東京の経済ニュース番組『ワールドビジネスサテライト』を観る際も、単にデータを追うだけではありません。
番組に出演する経営者の人柄やビジョンに注目し、「この社長は信頼できるか?」といった定性的な情報を、投資判断の重要な材料にしているのです。

こうしたリアルな観察眼が、天野氏の投資判断の屋台骨を支えています。
原則4:「失敗からの学習」損失を次の成功につなげる
天野氏は投資で損失を出した際に、その原因を徹底的に分析し、次に活かすことを習慣にしています。
かつて大手電機メーカーのシャープ株への投資が失敗に終わった際、天野氏はその敗因を「技術はすごかったけど液晶テレビの需要を読み違えた」と明確に自己分析しています。

このように、1つ1つの失敗から具体的な教訓を抽出し、次の投資判断に活かすサイクルを回し続けているのです。
損失を単なるマイナスで終わらせず「授業料」と捉えながら、オチをつけて失敗を笑いに変える力は、さすが「キャイーン天野」という感じですね。
天野ひろゆきの具体的なポートフォリオ【資産形成の2本柱】
天野ひろゆき氏の資産形成戦略は、「不動産」と「株式」という2つの大きな柱によって支えられています。
その2本柱を詳しく確認していきましょう。
【不動産投資】25歳で始めた「堅実派」の原点
天野氏の投資家としてのキャリアは株式ではなく、25歳の時に始めた不動産投資からスタートしました。
きっかけは、当時住んでいたマンションの家賃と、ポストに入っていた新築マンションの住宅ローンの月々の返済額がほぼ同じだったこと。
「払い捨ての家賃と違い、ローンは資産になる」という発想の転換から、都心の駅近という好立地物件に絞って購入を決めました。

営業担当者に「あえてマイナスポイントを教えてほしい」と質問するなど、独自の厳しい基準で物件を見極め、25年以上にわたり大家としての経験を積んでいます。
価値がゼロにならない有形資産である不動産を、天野氏は資産形成の堅実な土台と位置づけているのです。
【株式投資】「推し活」感覚で日本株を応援
天野氏の株式投資デビューは、なんと2008年のリーマン・ショックの最中です。
100年に1度の株価の大暴落でしたが、「ここまで下がったなら後はゆっくり上がるだろう」と投資のチャンスと捉えました。

先述したとおり、天野氏のスタイルは「推し活」感覚で投資するものです。
保有株は家電やゲームなど、自身が詳しく愛着の持てる日本の個別株約20銘柄だと語っています。

これに加え、J-REIT(上場不動産投資信託)も保有しているとのことです。
結局、自分が詳しい分野が一番信頼できる。
万が一、株価が思うように上がらなかったとしても、「まあ、好きな企業を応援できたんだからいいか」と納得できる。
天野氏の「応援」という価値観は、そうした強力な精神的支柱なのでしょう。
市場の短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を保つためなら、理にかなったやり方なのではないでしょうか。
天野ひろゆきの投資術の評判を書籍レビューから調査!
「マネー芸人」として、メディアや著書を通じて積極的に情報発信を行う天野ひろゆき氏。
その投資術は、世間からどのように受け止められているのでしょうか?
良い評判・口コミ
天野氏の投資に関する発信は、とくに投資初心者から好意的に受け入れられているようです。


2013年に出版された著書『ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術』。
そのタイトルの通り、投資の未経験者にも理解できるよう平易な言葉で解説されています。
読者レビューでも、「超が付く初心者向け」「自分も投資を始めてみようと思った」といった評価が見られ、投資への入り口として評価されていることがわかります。
悪い評判・口コミ
一方で、天野氏の発信する情報に対しては、物足りなさを指摘する声も存在します。


天野氏の著書が「超が付く初心者向け」と評される裏返しとして、ある程度知識のある中級者以上の投資家にとっては、内容が一般的で物足りなく感じられる可能性はあります。
結局は、「芸能人本」であり、肝心の実践方法が書かれていないという声を見かけます。
とはいえ、天野氏の本業はコメディアンですから、そこまで求めるのは酷な気がしますが…。
【まとめ】天野ひろゆきの投資法から何が学べるのか?
天野ひろゆき氏から学べるのは、自分自身の価値観と消費者としての経験を信じ、すべての結果に対して自らが責任を持つという、極めてシンプルかつ力強い哲学です。
その投資法「アマノミクス」の特徴は以下のとおりです。
- 応援したい会社を探すこと
- 経済ニュースを日常的にチェックすること
- 失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶこと
これらによって、「納得感」により投資するのが天野流なのです。
そのため、数字より哲学、テクニックよりマインドを重視します。
天野氏の哲学やマインドは特別変わったものでもないため、個人投資家でも十分参考になるものがあるでしょう。
「これは!」というものが1つでもあったら、取り入れてみることをおすすめします。


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