お笑い芸人でありながらIT企業の役員、そして30代にして投資収入のみで、FIREを達成──。
そんな顔を持つのが厚切りジェイソン氏です。
その厚切りジェイソン氏が提唱する「お金の増やし方」は、驚くほどシンプルです。
「徹底的な支出の最適化(節約)」と「米国株式市場全体へのインデックス投資」だけです。
この資産形成術は、誰にでも真似できる再現性の高いメソッドとして、多くの投資初心者の心を鷲づかみにしています。
「将来のお金、なんだか漠然と不安…」
「投資を始めたいけど、何から手をつければいいかサッパリわからない!」
そのようなとき、この記事を読むことで厚切りジェイソン氏が実践する投資手法と、新NISAでの具体的な始め方が理解できます。
この記事を読み終えるころには、「今すぐ始められる投資の第一歩」が見えてくるはず。
さあ、厚切りジェイソン流の資産形成ロードマップを手に入れましょう!
【結論】厚切りジェイソンの投資法は超シンプル!誰でもできる「お金の増やし方」

細かい話は抜きにして、まずは結論からいきましょう!
厚切りジェイソン氏が推奨する投資法は、拍子抜けするほど簡単です。
その再現性の高さこそが、多くの人に支持される理由です。
大前提:まずは3ヵ月分の「生活防衛資金」を現金で確保する
投資を始める前に、クリアしなければならない条件があります。
それは、最低3ヶ月分の生活費を「生活防衛資金」として現金で確保することです。
これは、突然の失業や病気といった不測の事態に備えるためのセーフティネットです。
この資金があるからこそ、市場が暴落してもあわてて投資資金を取り崩すことなく、心穏やかに過ごせるというワケです。
「節約」→「投資」→「長期保有」の3つのステップを繰り返すだけ
活防衛資金を確保したら、あとは以下の3ステップをひたすら繰り返すだけです。
- 支出を減らす(節約)
- 残りの資金をすべて投資に回す
- ひたすら待つ(長期保有)
厚切りジェイソン流の資産形成は、投資からではなく、徹底した支出削減から始まります。
コンビニや自販機は使わない、移動は徒歩、不要なサブスクは即解約…といった具合に、自らも「お金を使わない生活」を実践しています。

そうして生み出した余裕資金を、すべて投資に投入するのです。
投資先は「全米株式インデックスファンド(VTI)」一択
「じゃあ、何に投資すればいいの?」
という最大の疑問に対する厚切りジェイソン氏の答えも、実に明快です。
それは、「全米株式インデックスファンド」、具体的にはバンガード社の「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」です。
VTIは、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するETFであり、米国市場の約4,000社に投資できる商品です。

もしくは、それを日本の投資信託で購入できる「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)」や、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)」などを推奨しています。
なぜVTI一択なのでしょうか?
その理由は、VTIが米国市場に上場する約4,000銘柄に自動で分散投資してくれるからです。
これは、主要な指数であるS&P500(約500銘柄)よりもはるかに広範な分散であり、リスクを低減する上で優れているという論理です。
「分散投資なら世界株にすべきでは?」という疑問があるかもしれません。
この疑問に対して、厚切りジェイソン氏は、
- アップルやマイクロソフトなど、構成銘柄の多くは世界中でビジネスを展開するグローバル企業
- 米国は長期的に人口・企業・経済が成長している
よって、「VTIへの投資は、実質的に世界経済全体に投資することに近い」だと主張しています。

このように、厚切りジェイソン氏の推奨投資先は「VTI一択」なのです。
非常にシンプルですので、無数の選択肢を前にフリーズしがちな投資初心者を「銘柄選択の麻痺」から救い出してくれるのではないでしょうか。
厚切りジェイソンおすすめの投資信託は「楽天・VTI」と「SBI・V・全米株式」
厚切りジェイソン氏が推奨するVTIは、米国のETF(上場投資信託)ですが、日本の証券会社を通じて、投資信託として手軽に購入することができます。
新NISAの「つみたて投資枠」を利用するなら、以下の2つが代表的な選択肢となるでしょう。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)
「楽天・VTI」と「SBI・V・全米株式」の違い
| 楽天・VTI | SBI・V・全米株式 | |
| 純資産残高 | 2兆804億8,900万円 | 3,516億400万円 |
| リターン(騰落率) | 6ヵ月:+43.15% 1年:+22.15% 3年:+24.12% | 6ヵ月:+42.94% 1年:+22.11% 3年:+24.11% |
| 信託報酬(年率) | 0.162% | 0.0938% |
ぶっちゃけて言うと、この2つのファンドに本質的な違いはほとんどありません。
どちらも、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)」に連動する商品ですのでほどんど差がないんですね。
両者の違いは、主に運用にかかるコスト(信託報酬)がわずかに異なる点くらいです。
SBI・V・全米株式の方がコストを低く抑えられる傾向にありますが、どちらを選んでもパフォーマンスに劇的な差が生まれるわけではありません。
ご自身がメインで使っている証券会社(楽天証券かSBI証券か)で取り扱いのある方を選べば問題ないでしょう。
「楽天・VTI」と「SBI・V・全米株式」のSNS上の評価
SNS上では、どちらのファンドも長期的な資産形成を目指す投資家から高い評価を得ています。
楽天・VTIは、早くからVTIに連動する投資信託として登場し、多くの個人投資家から支持を集めてきました。
米国株のインデックス投資といえば、楽天・VTIだったのです。
SBI・V・全米株式は、後発ながら業界最安水準のコストを武器に人気を集めています。
「コストは正義」「長期で持つなら少しでも安い方がいい」という、コスト意識の高い投資家からの評価が高い傾向にあります。

結局のところ、どちらも投資対象は同じVTIであり、長期で保有し続けた投資家の多くが着実に資産を増やしています。
重要なのは、どちらを選ぶかよりも、「決めた方を淡々と買い続ける」という厚切りジェイソン流の規律を守ることなのです。
厚切りジェイソン流投資の評判をSNSで調査!
厚切りジェイソン氏はタレントであり、影響力のある人物です。
そのような人が投資に関して大ぴっらに発言しているのですから、ネット上の評判も当然、賛否両論です。
わかりやすさと再現性が評価されている
最も多いのは、やはり「説明がわかりやすい」「これなら自分にもできそう」といった好意的な声です。
ジェイソン氏の著書『ジェイソン流お金の増やし方』は、専門用語を避け、親しみやすい語り口で投資の本質を解説しています。
「節約→投資→放置」という三段活用は、誰にでも真似できる内容となっており、行動に移す人が続出しています。
極端な節約に批判的な声もある
「自販機で飲み物を買わない」「タクシー禁止」など、徹底した節約ぶりに「そこまでやる?」という反応もあります。
ジェイソン流の節約術は下記のような感じですので、「ドケチすぎる」「そんな人生は楽しくない」という声があるのです。
たしかに、自動販売機でジュースを買うことすらためらう厚切りジェイソン氏のライフスタイルを完璧に真似するのは、凡人には少々ハードルが高いかもしれません。
過去に投資本の内容が炎上した?
2022年に米国株式市場が大きく下落した際には、SNS上で「ジェイソンの言う通りに投資して損をしたじゃないか!」といった批判が殺到しました。
厚切りジェイソン氏が過去のツイートを全削除する事態にまで発展しました。
しかし、これは正直言って、批判する側が「長期投資」という大前提を全く理解していない、的外れな非難と言わざるを得ません。
厚切りジェイソン氏は著書の中で、株価は短期的には上下するものであり、長期的な視点で持ち続けることの重要性を繰り返し説いています。
SNSでも多くの方が「的外れな批判」だと指摘しています。
実際、その後、米国株は回復して大幅上昇しています。
つまり、読解力のない残念な方々が怒っていただけの炎上騒動だったわけです。
厚切りジェイソンの資産はいくら?年収や保有銘柄を解説
これだけ「お金の増やし方」を説いているのですから、厚切りジェイソン氏本人がいったいどれくらいの資産を持っているのか、気になりますよね。
資産は1億円以上?2019年時点でFIRE達成を公言している
厚切りジェイソン氏は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)に勤務していた頃から、給与から天引きで米国ETF(VTI)への積立投資を始め、約15年間継続してきました。
この間、生活水準を上げずに消費を抑え、増えた収入はすべて投資に回すことで資産を増やしていきました。
その後も資産は増加しています。
2019年には投資からの収益だけで「家族全員が一生安心して生活できるだけのお金を得ることができた」と語り、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成を公言しています。
年収については公表されていませんが、芸人としての収入、IT企業の役員報酬、さらに米国に所有する不動産の家賃収入など、複数の収入源を持っています。
保有銘柄は「VTI」と「自社(テラスカイ)」の株式
厚切りジェイソン氏の資産ポートフォリオは、その哲学を色濃く反映しています。
大部分は、厚切りジェイソンが推奨するVTI(全米株式ETF)で構成されていると考えられます。
それに加えて、執行役員を務める「テラスカイ(3915)」の株式も保有しています。
その戦略の基本は、生活防衛資金を確保した上で、残りの資金はすべて米国株式市場に投じるという、極めてシンプルなものです。
【比較】厚切りジェイソンとパックン、投資スタイルの違いは?
同じく米国出身のタレントで、投資家としても知られる「パトリック・ハーラン(パックン)」氏と比較すると、ジェイソン氏の投資スタイルの特徴がより鮮明になります。
両者とも、「節約→インデックス投資」を推奨する点は共通していますが、その哲学には明確な違いがあります。
| 厚切りジェイソン | パトリック・ハーラン(パックン) | |
| 核心的哲学 | シンプル至上主義(VTI一択) | リスク分散主義(ピラミッド型) |
| ポートフォリオ構造 | 全米株式ETF(VTI)への一点集中 | S&P500+債券・リート |
| 分散への考え方 | 米国株式という単一資産の中での銘柄分散 | 資産クラスの分散(株式、現金、債券など) |
| 推奨銘柄 | ・全米株式ETF(VTI) ・楽天・全米株式インデックス・ファンド ・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | ・eMAXIS Slim 米国株式 ・楽天・全米株式インデックス・ファンド |
厚切りジェイソン氏は米国株のみの運用です。
米国は世界の中心であり、成長もしています。
よって、VTIで米国の市場全体に投資すれば、リターンを得ながらリスク分散にもなるという考えになります。
一方、パックン氏は伝統的なポートフォリオ運用を採用しています。
S&P500を中心にしつつも、債券やREIT(不動産投資信託)にも投資してリスク分散をしています。
厚切りジェイソン流が「米国経済は今後も最強であり続ける」という強い信念に基づいた攻撃的なスタイルだとすれば、パックン流はより保守的で、バランスを重視したスタイルと言えるでしょう。
■パックン氏の詳細な投資手法を知りたい方はコチラの記事へ!
投資家パックンを徹底解剖|おすすめ投資信託から手法・本・評判まで
【まとめ】厚切りジェイソン流投資があなたに向いているかチェック!
厚切りジェイソン氏の投資方法は、節約や我慢、退屈といった「地味さ」が将来の利益に変わる戦略です。
以下の項目に当てはまるなら、その教えがあなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
- 投資経験のない、正真正銘の初心者
- 20年以上の長期的な目線でじっくり資産を育てたい人
- 銘柄選びなどで悩みたくない、シンプルな方法を求める人
- 日々の値動きに一喜一憂せず、ほったらかしにできる人
- 節約や貯蓄が苦にならない、規律を守れる人
逆に、短期的な売買で利益を狙いたい人や、ハイリスク・ハイリターンを求める人には全く向いていません。
厚切りジェイソン流は、魔法の打ち出の小槌ではなく、コツコツと時間をかけて富を築く、忍耐力のいるメソッドなのです。
最初の一歩として、まずは厚切りジェイソン氏のベストセラー『ジェイソン流お金の増やし方』の読書をおすすめします。
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