「『グローバルX』って最近よく聞くけど、実際どうなの?」
「高配当のETFがあるみたいけど、うますぎる話には裏があるんじゃないか…?」
このような疑念や好奇心が頭をよぎったことはありませんか?
ご安心ください。
グローバルXのETF(上場投資信託)は決して怪しい金融機関ではありません。
グローバルXは、米国ニューヨークに本社を置くETF専門の運用会社です。
SBI証券や楽天証券など日本の大手ネット証券でも取り扱われている、信頼性の高い金融商品です。
この記事では、
- グローバルXのETFが怪しいという噂の真相
- 数あるETFの中から自分に合った銘柄1本を選ぶヒント
- 各ETFの口コミ・評判
をお伝えします。
グローバルXが「なんとなく怪しい」というモヤモヤから、ETFの魅力とリスクまで、まとめて現実的に理解できます。
最後までこの記事を読んで、自分の投資目的にピッタリ合った「推しETF」を見つけてください。
グローバルXは怪しい?噂の真相と企業の実態
ネットで「グローバルX」と検索すると、「怪しい」といった不穏なサジェストキーワードが出てくることがあります。
しかし、それは大きな誤解です。
まずはその核心から解説します。
結論:グローバルXは「怪しい会社」ではない
グローバルX Japan(グローバルX・ジャパン株式会社)は、金融商品取引法に基づき、金融庁に登録された正規の金融機関(資産運用会社)です。
商号 | Global X Japan株式会社 |
金融商品取引業者 | 関東財務局長(金商)第3174号 |
金融商品取引業の種別 | 投資運用業 投資助言・代理業 |
加入協会 | 一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 |
所在地 | 〒100-6121 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 山王パークタワー 21階 03-5656-5274(代表) |
株主 | Global X Management Company, Inc.(50%) 大和アセットマネジメント株式会社(40%) 株式会社大和証券グループ本社(10%) |
さらに特筆すべきは、その成り立ちです。
同社は、
- 米国の革新的なETF運用会社であるGlobal X社
- 日本の大手である大和アセットマネジメント
- 大和証券グループ本社
という資本構成で設立されている合弁事業なのです。
米国の先進的な商品開発ノウハウと、日本の巨大金融グループが持つ販売力・信頼性を融合させた戦略的な企業であり、その信頼性は極めて高いといえるでしょう 。
なぜグローバルXは「怪しい」といわれる?その理由
では、なぜグローバルXは「怪しい」という評判が立つことがあるのでしょうか?
その主な理由は、「なりすまし詐欺」の存在です。
公式サイトでも注意喚起されていますが、グローバルXの名を騙り、未公開株の購入などを持ちかける詐欺的な勧誘が確認されています。

これは、会社自体が怪しいのではなく、そのブランド力が詐欺師に利用されてしまっているのです。
したがって、リスクがあるのはグローバルXという会社やその商品ではなく、素性の知れない第三者からの投資勧誘です。
公式サイトや証券会社といった正規のルートで取引する限り、企業としての信頼性に問題はありません。
グローバルXのETFは他と何が違う?3つの特徴をサクッと解説
グローバルXが信頼できる会社であることはわかりました。
では、グローバルXのETFは他の運用会社の商品と何が違うのでしょうか?
他社が「幕の内弁当」なら、グローバルXは「こだわりの専門店」とでもいうべき、尖った特徴が3つあります。
特徴①:未来のトレンドを狙う「テーマ型ETF」の先駆者
グローバルXの最大の武器は「未来を切り取るETF」。
普通のETFが「市場全体」を買うのに対し、グローバルXは「テーマの未来」に集中投資します。
スローガンは「Beyond Ordinary ETFs(普通を超えるETF)」。
AI(人工知能)・ロボティクス分野を捉えたり、リチウムやウランなど「未来の素材」を狙う商品が豊富です。
このように、「未来のビジネスに一括投資できるパッケージ」というETFが特徴です。
特徴②:毎月分配も!高いインカムを追求する「インカム型ETF」
グローバルXのもう1つの柱が「インカム型ETF」シリーズです。
カバードコール戦略を採用する「NASDAQ100・カバード・コール」(2865)や、「S&P500・カバード・コール ETF」(XYLD)は、年率10〜13%前後の分配利回りを実現しています。
仕組みをざっくりいえば、「株を持ちながらオプションを売ってプレミアムを稼ぐ」戦略です。
値上がり益をある程度放棄する代わりに、安定した配当を得る仕組みです。まさに「株式の定期預金」を目指す商品群といえるでしょう。
特徴③:日本で唯一の「ETF専門」運用会社
グローバルXジャパンは日本唯一のETF専門の運用会社です。
投資信託や保険を横展開する他社と異なり、ETF1本に経営資源を集中しています。
その結果、東京証券取引所への新規上場本数で4年連続業界トップという記録を樹立しています。
2025年度10月時点だとトータルで57本のETFが上場しています。
スピーディーな商品開発、明確なテーマ設定、そして「ETFしかやらない」という潔さが、投資家からの厚い支持を集めている理由です。
【目的別】グローバルXの人気ETFを口コミ・評判と一緒に紹介!
では、ここからはグローバルXの具体的なETF銘柄を目的別に見ていきましょう。
「百聞は一見に如かず」です。あなたの投資スタイルに合うETFがきっと見つかるはずです。
インカム重視派へ(毎月の分配金が魅力)
「株価の値上がり益もいいけど、やっぱりチャリンチャリンと定期的にお金が入ってくるのが一番!」という、インカム(配当収入)を重視するあなたにおすすめのETFです。
NASDAQ100・カバード・コール(2865):ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却

米国のハイテク株指数であるNASDAQ100指数を対象に、カバードコール戦略(保有株にオプションの売りを組み合わせて利益を得る戦略)を行うETFです 。
具体的には、米国に上場する「Global X Nasdaq 100 Covered(QYLD)」というETFに投資するかたちをとっています 。
特徴は年率10%超の分配金を毎月受け取れることです。
ただし代償もあり、上昇相場ではキャピタルゲインを逃しますので、 「上昇益より毎月の配当で生活費を補いたい」タイプに向いています。
口コミでは、「月々の入金がモチベになる」「生活費の足しになる」と好評です。
米国優先証券ETF(2866):幅広い米国優先証券のバスケットへの投資を目指す

「高いインカムは欲しいけど、カバードコールはちょっと怖い…」という方にはこちらのETFはいかがでしょうか。
企業の普通株式と債券の中間的な性質を持つ「優先証券」にまとめて投資するETFです 。
優先証券は、普通株式よりも配当の支払い優先度が高く、議決権がない代わりに相対的に高い利回りが設定される傾向があります。
そのため、このETFは比較的価格変動が小さく、安定したインカムを狙えるのが魅力です 。
実際、株価チャートを見ても値動きは緩やかですね。

「株式ほどのリスクは取りたくない、でも債券よりは高い利回りが欲しい」というワガママなニーズに応えてくれます。
口コミでは、安定的に高い分配金が出るところを評価している方が多いようです。
成長性重視派へ(未来のテーマに投資)
「インカムよりも、資産が10倍になる夢が見たい!」という、成長性を重視するあなたにおすすめのETFです。
US テック・トップ20 ETF(2244):米国テクノロジー関連企業20社へ集中投資

こちらはその名のとおり、米国のテクノロジー関連企業の中でも、選りすぐりのトップ20社に集中投資するETFです 。
Global X Japanの中でもとくに人気が高く、代表的なETF銘柄の1つです。
構成指数は「FactSet US Tech Top 20 Index」で、マイクロソフトやアップル、エヌビディアといった、世界を牽引する巨大テック企業がズラリと並びます。
東証に上場するETFの中で、2024年のパフォーマンスでナンバー1を記録した実績もあり、その実力は折り紙付きです。
2025年も年初はトランプ関税に苦しんだものの、力強い上昇を見せています。

SNSでも非常に評価が高く、「新NISAの成長投資枠はこれ一択」「最強の20社にまとめて投資できるのが楽」といった、絶賛の声が非常に多く見られるETFです。
AI&ビッグデータETF(AIQ):AIやビッグデータ分析に関わる企業への投資を目指す

今、最もホットなテーマであるAIとビッグデータに関連するグローバル企業に投資するETFです 。
生成AIの商業化や、それを支えるデータセンターへの投資拡大といった、巨大なトレンドの波に乗ることを目的としています 。
まさに時代のど真ん中にベットするETFといえるでしょう。
将来の社会を根底から変える可能性を秘めたAIの成長を、ポートフォリオに取り込みたいなら見逃せない1本です。
口コミでは、「AIに投資するなら、わかりやすくてこれが一番」「構成銘柄のパフォーマンスが良く、株価も右肩上がり」など、テーマの将来性と実際のパフォーマンスを評価する声が目立ちます。
日本の強みに投資したい派へ
「米国株もいいけど、やっぱり日本の力も信じたい!」という、日本株への投資を考えているあなたに、一味違った選択肢を提案します。
半導体関連-日本株式ETF(2644):半導体関連事業を展開する日本企業へ投資

世界の半導体産業を支える、日本の半導体製造装置や素材メーカーにまとめて投資するETFです。
話題のエヌビディアやTSMCといった企業も、実は日本の優れた技術がなければ製品を作れません。
半導体関連-日本株式ETFは、そうした「縁の下の力持ち」であり、世界的な競争力を持つ日本の隠れたチャンピオン企業に光を当てます。
東京エレクトロンや信越化学工業といった、キラリと光る技術を持つ企業群に、半導体関連-日本株式ETFの1本で分散投資が可能です。
SNS上では、「日本株で半導体に投資するならコレ」「個別株は決算リスクやシリコンサイクルを読むのが難しいので、ETFが便利」など、テーマ投資を効率的に行うツールとして高く評価されている印象ですね。
ゲーム&アニメ-日本株式 ETF(2640):ゲーム・アニメ関連の商品・サービスを提供する日本企業へ投資

日本が世界に誇るクールジャパン・カルチャーの代表格、ゲーム・アニメ関連企業に投資するETFです 。
任天堂、ソニーグループ、バンダイナムコホールディングスなど、世界中のファンを魅了するコンテンツを生み出す企業群にまるっと投資できます 。
2024年度には、日本株ETFの中でリターンランキング1位になったことでも大きな話題を呼びました 。
2025年度も順調に上昇中です。

もはや国策ともいえる日本の強みに、「推し」に課金する感覚で投資できるユニークなETFとなります。
口コミでは、「夢があって好きなETF」「日本の強みであるコンテンツ産業に投資できるのが良い」といった、テーマへの共感を理由に投資している人が多い印象ですね。
【まとめ】グローバルXのETFはどんな人におすすめ?
グローバルXのETFは、「明確な目的を持った投資家」にこそ向いています。
単なる「なんとなく投資」ではなく、「これを狙う!」という意思をかたちにできるETF群です。
- 毎月のキャッシュフローを確保したい人 → NASDAQ100・カバード・コール(2865)、米国優先証券ETF(2866)
- 未来のトレンドに乗りたい人 → US テック・トップ20 ETF(2244)、AI&ビッグデータETF(AIQ)
- 日本の産業競争力を信じる人 → 半導体関連-日本株式ETF(2644)、ゲーム&アニメ-日本株式 ETF(2640)
また、インデックスファンドとの併用もおすすめです。
例えば、ポートフォリオのコアを「S&P500」や「全世界株」のインデックスファンドで固め、そのサテライトとしてグローバルXのETFを組み入れる。
そうすれば、ポートフォリオのスパイスとなり、全体のパフォーマンスを上げてくれるかもしれません。
このように、グローバルXのETFは特化型ですので、「この部分に投資したい」というような人向きといえます。
『グローバルX』の口コミ
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