投資を始めたばかりの人も、ベテラン投資家にとっても、「朝倉智也」という名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
朝倉氏はYouTubeやSNSなど、さまざまなメディアで金融・投資に関する情報を発信しており、特に投資信託に関わる人にとって、その存在は無視できません。
しかし、
「朝倉智也って、結局どんな人なの?」
「朝倉氏が発信している情報は信頼できるの?」
といった疑問を持つ人もいるかもしれません。
この記事では、そんな朝倉氏の経歴や実績、投資に対する考え方、評判について解説します。
この記事を最後まで読めば、朝倉氏が発信する投資にまつわる情報が本当に役立つのかどうか、判断できるようになっていますよ。
朝倉智也とは?輝かしい経歴と実績を公開

朝倉智也氏は金融・投資のプロフェッショナルとして長年第一線で活躍し、一定の投資家層から支持されています。
朝倉氏は日本の金融・投資業界において、非常に重要な位置を占める人物といえます。
そんな朝倉氏がこれまでどのような実績を残してきたのか、これまでの経歴と実績を見ていきましょう。
朝倉智也の主な経歴
朝倉氏は慶應義塾大学を卒業後、北海道拓殖銀行に入行し、その後メリルリンチ証券で証券ビジネスの経験を積んでいます。
その後、米国のイリノイ大学でMBA(経営学修士)を取得し、専門的な知識を深めています。
金融の最前線で経験を積んだ後、朝倉氏のキャリアはソフトバンクに入社したことで大きな転機を迎えます。
このとき、後にSBIホールディングスの創業者であり会長となる北尾吉孝氏のもとで働くことになります。
この出会いが、朝倉氏のその後のキャリアに大きな影響を与えることになります。
その後、投資信託の評価・分析を行うモーニングスターの社長に就任し、日本の投資信託業界に客観的な評価の概念を根付かせました。
モーニングスターは、投資信託の評価会社として確固たる地位を築き、多くの投資家がファンドを選ぶ際の重要な情報源として、その評価を参考にしました。
現在はSBIグローバルアセットマネジメントの社長として活躍
モーニングスターはその後、SBIグループの運用部門の中核を担う企業へと成長し、社名を「SBIグローバルアセットマネジメント」に変更し、朝倉氏は現在、SBIグローバルアセットマネジメントの代表取締役社長を務めています。
さらに、朝倉氏は投資信託の評価・情報提供を行う「ウエルスアドバイザー」の社長も兼任。
ウエルスアドバイザーは、かつてのモーニングスターの事業を引き継いでおり、投資信託の分析や評価に関する情報を提供しています。
さらに、金融審議会(内閣総理大臣の諮問機関)のメンバーとして、日本の金融市場のあり方について提言を行ったり、投資信託懇談会のような業界団体のメンバーとして活動したりと、投資業界を代表する人物として、多岐にわたる活動を展開しています。
【実績】X、YouTube、書籍など積極的な情報公開
朝倉氏が多くの投資家から支持される理由の1つに、非常に積極的な情報発信活動が挙げられます。
朝倉氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで、日々市場の動向や金融ニュースに対する見解を投稿しています。

専門家ならではの視点で、ニュースの背景にある本質を解説してくれるため、単なるニュースの羅列とは一線を画しています。
また、YouTubeチャンネル「ウエルスアドバイザー株式会社【公式】」では、定期的に動画を投稿し、投資の方法やNISAなどの制度の解説、そしてファンドの分析など、幅広いテーマについてわかりやすく解説を行っています。


専門用語を避け、初心者にも理解しやすい言葉で語りかけるスタイルは、多くの視聴者から好評を得ています。
さらに、朝倉氏は多数の著書も出版しています。
近著の『投資のプロが明かす 私が50歳なら、こう増やす!』や『このままではあなたの現金の価値が下がる! インフレ・円安からお金を守る最強の投資』などでは、いずれも投資家が直面する課題を解決するための実践的な内容が詰まっています。


その他にもさまざまなメディアでの講演や、著名人との対談なども積極的に行っており、活動範囲は多岐にわたります。
【徹底調査】朝倉智也のリアルな評判・口コミ
では、実際に朝倉智也氏に対して投資家の皆さんはどのような感想を抱いているのでしょうか?
XやYouTubeのコメント欄、書籍のレビューなどを徹底的に調査し、リアルな評判や口コミをまとめました。
全体的な傾向として、好意的な評価が多い一方で、否定的な意見も一定数存在することがわかりました。
良い評判と悪い評判について、それぞれを見ていきましょう。
書籍や解説の内容がわかりやすいと高評価
朝倉氏に関する評判を調べていくと、まず目につくのが「書籍の内容がわかりやすい」という評価の多さです。


前述の書籍以外にも『ETFはこの7本を買いなさい』や『投資信託選びでいちばん知りたいこと』など、朝倉氏の著書は投資の初心者から経験者まで、幅広い層に読まれています。
専門用語が飛び交い複雑に感じられがちな投資の世界を、平易な言葉で誰にでも理解できるように説明している点は、多くの読者から高く評価されています。
投資に対する基礎知識がなくても、朝倉氏の書籍を読めば、投資の仕組みや考え方、具体的な始め方までが体系的に理解できるという声が多数見られました。
また、書籍だけでなく、YouTubeやXでの経済解説も同様に「解説が丁寧でわかりやすい」「難しい話をかみ砕いてくれる」と高く評価されています。
特に投資初心者にとっては、朝倉氏の発信は貴重な学習ツールとなっているようです。
朝倉氏の商品紹介には注意が必要も!
一方、朝倉氏に対する悪い評判も存在します。
それは、
「紹介している銘柄が本当に対象の投資家に向いているものなのかは疑問」
「紹介している銘柄が良い結果につながるとは限らない」
という点です。
これは朝倉氏に限った話ではなく、どんな著名な投資家やアナリストにもいえることですが、特に朝倉氏の場合、自身が社長を務めるSBIグローバルアセットマネジメントに関わる商品を勧める立場にあることには注意が必要でしょう。
例えば、朝倉氏はYouTubeの動画において、同社子会社のSBIアセットマネジメントが取り扱う「SBIサウジアラビア株式上場投信(273A)」の紹介動画を公開しています。
動画の中で朝倉氏はサウジアラビアの将来性の高さを説明しており、魅力的な投資対象と感じられる内容です。
しかし、冷静に考えてみるとサウジアラビア株式への投資は日本株やアメリカ株と比較して圧倒的に情報が少なく、投資初心者が何も知らずに手を出すべき対象ではないといえます。
現状、サウジアラビアへの投資は一部の情報に通じた投資上級者を対象とするものと考えられますが、そのような言及は動画ではありません。
「SBIサウジアラビア株式上場投信(273A)」の紹介は、意識せずとも結果的には「手前味噌」的な印象を覚えます。
その他にも、「成長と分配を追求するファンド」と動画で力強く説明している、SBIアセットマネジメントが取り扱う「SBI・J-REIT(分配)ファンド(年4回決算型)」(YouTube動画)も、その後のパフォーマンスが期待したほど上がらず、不満を持っている方の口コミが見受けられます。



もちろん、朝倉氏自身が運用する商品に自信を持っているからこその発信であり、そのすべてが悪いわけではありません。
しかし、一部のファンドにおいて期待したほどのパフォーマンスが出ていないケースがあることも事実です。
したがって、朝倉氏の発信を参考に投資判断をする際には、紹介された銘柄について、投資家自身でしっかりとリサーチする必要があります。
朝倉智也の投資哲学には「2つの軸」がある
朝倉智也氏の言動を掘り下げていくと、朝倉氏の情報発信の根底に一貫した「投資哲学」があることが見えてきます。
朝倉氏の投資哲学は、大きく分けて2つの柱で構成されています。
1.「投資の王道」ともいえる長期・積立・分散
2.投資のパフォーマンスを最大限に引き上げるためのコストと税金の最適化
ここでは、朝倉氏の著作やYouTubeでの発言などからわかる、投資哲学を詳しく見ていきましょう。
1.投資の王道!長期・積立・分散を推奨
朝倉氏が最も強く推奨しているのが、「長期・積立・分散」という投資の基本原則です。
例えば、過去の歴史的な株式市場のデータを提示し、長期で保有することのメリットを視覚的に訴えかけたり、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」が、高値づかみのリスクをどのように低減するのかを、身近な例を交えて解説しています。
ただ「長期・積立・分散が大切です」と言うだけでなく、「売買のタイミングをとらなくても投資家が安心して進められる手法」などと深く掘り下げて説明しているため、投資家は納得感を持って実践に移すことができます。
さらに、具体的な投資手法についても言及しており、例えば、「10年以上の長期で積立投資をするなら債券は不要であり、世界中の株式に広く分散投資するファンドへの投資がよい」など、具体的な商品の選び方についても言及しています。
2.投資のコストと税金を抑える
朝倉氏の投資哲学のもう1つの重要な柱が、「投資にかかるコストと税金を徹底的に抑える」という考え方です。
朝倉氏は、投資のパフォーマンスを左右する大きな要因として、信託報酬などの「コスト」と、運用益にかかる「税金」の2つを挙げ、これらの負担を最小限にすることが、長期的な資産形成においていかに重要かを繰り返し説いています。
「株式のパフォーマンスは不確実だが、コストである信託報酬や税金は確実に計算できる」
「信託報酬が1%違えば、5年で約5%、10年で約10%も投資成績が違ってくる」
と述べています。
また、複雑で難解に感じられる税制についても詳しい解説を行っています。
NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった非課税制度は、運用益にかかる税金をゼロにできる強力なツールです。
朝倉氏は、これらの制度の仕組みやメリット・デメリットを、具体的な事例を交えながら初心者にもわかりやすく説明しています。
「若い方はNISAのつみたて投資枠やiDeCoを活用するべき。一方、中高年の方の場合、iDeCoはもう使えなくなっている場合もありますが、NISAの成長投資枠やつみたて投資枠を使って分割して投資を行うべき」などと、年齢に応じた制度の使い方も紹介しています。
朝倉氏の発信する情報は、単に投資の知識を教えるだけでなく、投資家が手元に残る利益を最大化するための、実用的な知恵を与えてくれるものです。
【結論】朝倉智也は信用していい?おすすめの活用法を解説
結論から言えば、朝倉智也氏の発信する情報は信頼でき、積極的に活用すべきですが、注意すべき点もあります。
朝倉氏の情報発信は単なる評論ではなく、以下の2つの点で優れています。
- 情報発信に積極的で更新頻度が高い
- NISAやiDeCoなど、非課税制度や税金の説明がわかりやすい
朝倉氏の発信は、単なる理論だけでなく、実践的なアドバイスも多く投資家は行動に移しやすいというメリットもあります。
ただし、朝倉氏の情報は有益ですが、朝倉氏の情報を活用する上で知っておくべき注意点があります。
それは、朝倉氏が現在、SBIグローバルアセットマネジメントの社長であるという事実です。
モーニングスター時代は、特定の金融商品から中立的な立場での評価が主でしたが、SBIグループの運用部門を率いる現在、自社商品の紹介を行っているときには注意が必要です。
自社商品の販売にバイアスがかかった紹介を行っている可能性や、紹介した銘柄が期待したほどのパフォーマンスとなっていない可能性があります。
投資家としてはその点を理解した上で、朝倉氏の情報に接することが重要といえます。
『SBIグローバルアセットマネジメント株式会社 公式サイト』の口コミ
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