初心者向け株式投資口座は?おすすめ証券口座と選び方を解説

初心者向け株式投資口座は?おすすめ証券口座と選び方を解説

株式投資の初心者向けに、おすすめの証券口座ランキングと選び方のポイント、口座開設の方法を解説します。

取引手数料の安さやNISA(ニーサ/少額投資非課税制度)対応、アプリの使いやすさなど複数の指標をもとに、自分に合った証券口座がわかりますよ。

目次

株式投資には証券口座が必要!

株式投資には「証券口座」の開設が欠かせません。

証券口座とは何か、その種類や銀行口座との違いを解説します。

証券口座と銀行口座の違い

証券口座は金融商品の投資を目的とした口座で、日々の資金管理を行う銀行口座とは機能が異なります。

証券口座銀行口座
口座の機能株式や投資信託など
金融商品の売買
預貯金・振込など
日常的な資金の出し入れ
金融機関証券会社銀行

原則として、すべての個人投資家は証券口座を通じて注文を出し、証券取引所から株式を購入します。

銀行口座では株式投資はできませんが、証券口座に資金を入金する際に必要です。

証券口座の種類とそれぞれの特徴

証券口座にはいくつか種類があります。

すべての利用者はメイン口座として「証券総合口座」を開設し、この中に複数の証券口座を持つ仕組みになっています。

株式投資用の主な証券口座は下記の3つです。

NISA口座特定口座一般口座
源泉徴収あり源泉徴収なし
税金の扱い非課税
(投資額に
上限あり)
課税課税
確定申告不要不要必要必要
損益通算不可可能
(証券会社が計算)
可能
(自分で計算)
口座開設数1人
1口座
証券会社ごとに
1口座
証券会社ごとに
1口座
対象商品上場株式、
投資信託など
(指定あり)
上場株式、
投資信託など
上場株式、投資信託
+非上場株式を含む
幅広い投資商品
向いている人すべての投資家初心者~中級者中級者中級者~上級者

NISA口座は利益にかかる課税がゼロになるため節税メリットが大きく、すべての投資家におすすめです。

特定口座・一般口座は課税口座ですが、対象商品が幅広く、投資額の制限がありません。

よって、NISA対象外の銘柄に投資したり、投資額を増やしたりしたい中級者~上級者向きの口座といえます。

初心者におすすめは特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座

株式投資の初心者には「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座」がおすすめです。

特定口座(源泉徴収あり)は税金の申告や損益通算の計算を証券会社が行うため、投資にかかる手間をある程度省略できます。

知識に不安がある人や面倒な手続きが苦手な人でも、安心して投資を始められるでしょう。

NISA口座は対象商品や投資額に制限があるものの、非課税投資によって利益を最大化できます。

面倒な税金計算や申告の手間も不要で、効率的な資産形成ができるでしょう。

なお、特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座は併用できます。証券総合口座を作る際は2つ同時に手続きをすることをおすすめします。

【株式投資初心者向け】証券口座の選び方

株式投資初心者には、低コストで利用できるネット証券がおすすめです。

証券口座選びのポイントと、それぞれの指標に適したネット証券をご紹介します。

取引手数料が安い

株式の売買時にかかる取引手数料(売買手数料)は投資のリターンに影響するため、できる限り安く抑えましょう。

下記の証券口座では、国内株の現物取引手数料が0円のプランを導入しています。

コストを気にせず株式投資を始められるため、初心者にもおすすめです。

【取引手数料「0円」プランがある証券口座】

※SBI証券・楽天証券は所定の要件を満たす必要あり

1株から株を買える

1株(単元未満株)から取引できれば、手持ち資金が少なくても株式投資を始められます。

通常、日本の上場株式の取引は100株単位です。

仮に株価が4万円だと400万円もの投資資金が必要となり、取引のハードルが非常に高くなってしまいます。

1株から購入できれば数百円で購入できる銘柄もあるため、投資の選択肢が広がり、分散投資もしやすくなるでしょう。

【1株(単元未満株)から株を買える証券口座】(すべてNISA口座で取引可能)

NISA口座で株式投資しやすい

非課税で投資できるNISA口座の使いやすさも重要です。

通常、株式投資の運用・売却益には約20%の税金が課せられますが、NISA口座であれば非課税のため、利益を100%享受できます。

下記の証券口座はNISA口座利用時の株式取引手数料も無料です。

【NISA口座で投資しやすい証券口座】(すべてNISA口座内の取引手数料無料)

株主優待銘柄を検索しやすい

株主優待の検索機能が充実していれば魅力的な銘柄を見つけやすく、株式投資のモチベーション維持にもつながります。

下記のネット証券は、口座開設不要で株主優待銘柄を検索できます。

ログインなしでも優待内容や最低投資額など複数の項目で検索できるため、初心者でも気軽に銘柄の情報収集が可能です。

【株主優待銘柄を検索しやすい証券口座】(すべて口座開設なしで利用できる)

米国株・IPOなど取扱銘柄が豊富

人気の米国株やIPO(新規公開株式)などの取扱銘柄が多ければ、将来的に株式投資の選択肢が広がります。

米国株は1株単位で取引できるため、初心者でも気軽にグローバル企業の銘柄に投資できるでしょう。

IPOは、新規上場前の株式の購入権利を抽選で安く手に入れ、上場後の値上がり益を期待する投資手法です。

新規上場時の株価(初値)は高値がつきやすいため、初心者でも利益を得やすいと言われています。

【米国株やIPOの取扱銘柄が多い証券口座】

アプリ・ツールが使いやすい

アプリやツールの操作性は、効率的な取引や情報収集、投資のモチベーション維持に役立ちます。

とはいえ、「使いやすさ」はユーザーの感覚によっても異なり、一概に評価しづらいポイントです。

客観的な使いやすさを示す指標として、GooglePlayやApp Storeなどアプリストアでのレビュー評価が参考になります。

たとえば、下記のアプリ・ツールは、すべてアプリストアでの評価が「★4」以上です。

【アプリ・ツールが使いやすい証券口座】

※2025年7月22日時点のGooglePlay、App Storeの評価を参照(評価は「★5」点満点)

お得なポイント付与・割引がある

株式の売買時にお得なポイント付与や手数料の割引制度があれば、投資のコストを効率的に削減できます。

下記の口座では、株式の取引手数料に応じてお得なポイント付与・割引制度を実施しています。

【お得なポイント・割引がある証券口座】

初心者向けサポートが手厚い

ネット証券は基本的にオンライン取引で担当者もいないため、サポート体制が重要です。

特に初心者の場合、入出金や売買注文時の操作でとまどう人は少なくありません。

下記の3社は初心者向けのサポートが充実しているため、ネット証券でも安心して取引をスタートできるでしょう。

【初心者向けサポートが手厚い証券口座】

口コミ、各種調査の評判が良い

SNSやネットの口コミを見て、個々のユーザー評価が高い証券口座を選ぶ方法も有効です。

ただし、口コミの内容は真偽不明で、情報の偏りや極端な意見が表出しやすい弱点も抱えています。

個々の口コミに加えて、第三者機関の調査結果も確認するとよいでしょう。

ここでは、オリコン顧客満足度やJ.D. パワーの顧客満足度調査で上位の証券口座を紹介します。

【各種調査の評判が良い証券口座】

  • SBI証券:オリコン1位、J.Dパワー1位
  • 楽天証券:オリコン1位、J.Dパワー2位
  • 松井証券:オリコン、J.Dパワーともに3位
  • マネックス証券:オリコン、J.Dパワーともに4位
  • 三菱UFJ eスマート証券:オリコン、J.Dパワーともに5位

参考:【2025年】オリコン顧客満足度 ネット証券ランキングJ.Dパワー「2025年NISA顧客満足度調査「2025年個人資産運用顧客満足度調査」

セキュリティ対策を強化している

証券口座の不正アクセスや不正取引から自身の資産を守るためには、ユーザーと証券会社の双方がセキュリティ対策に努めなければなりません。

下記の証券口座では、不正アクセスが急増した2025年上半期の時点で多様化認証の設定を導入しています。

各社で複数の対策を実施し、セキュリティ対策を強化しています。

【セキュリティ対策を強化した証券口座】

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 三菱UFJ eスマート証券

【株式投資初心者向け】おすすめの証券口座ランキング

先述した選び方のポイントをもとに、初心者におすすめのネット証券をランキングで紹介します。

SBI証券楽天証券松井証券マネックス
証券
三菱UFJe
スマート証券
DMM株
国内株手数料◎ 
0円

 0円
〇 
50万円以下
の注文0円

 1注文
55円~

100万円以下の
注文0円

1注文
55円〜
1株の扱い
NISA
株主優待検索
米国株取扱数
(4,268銘柄)

(4,503銘柄)

(4,945銘柄)

(5,025銘柄)

(1,968銘柄)

(1,926銘柄)
IPO取扱数
(2024年)

(76社)

(54社)

(55社)

(50社)

(27社)

(10社)
アプリ
・ツール

(★2.5~3)

(★4以上)

(★4以上)

(★4以上)

(★3.2~4.3)

(★4以上)
ポイント
・割引

取引手数料に
ポイント付与

取引手数料に
ポイント付与

取引手数料
割引

取引手数料に
ポイント付与
サポート
土日も
NISA対応

株取引専用
相談窓口
〇 
平日21時まで
電話対応
評判
セキュリティ
対策

※◎:優秀 〇:良好 △:普通 ー:非対応

※アプリ評価は2025年7月のApp Store・Google Play調査

今回ランキングには入らなかったものの、手数料が安くアプリが優秀な「moomoo証券」も次点でおすすめです。

moomoo証券のアプリはこちらの記事でも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

1位.SBI証券(同率):低コストと豊富な取扱銘柄でIPOも充実

SBI証券はネット証券最大手で、すべての項目がトップクラスの証券口座です。

圧倒的な低コストと外国株やIPOを含めた取扱銘柄の多さが強みで、大手ならではの高い総合力と信頼性を兼ね備えています。

国内株
取引手数料
・「ゼロ革命」で取引手数料0円
・25歳以下も無料プログラム実施
1株の扱い・単元未満株「S株」対応
・取引手数料0円
NISA口座・国内外の株式、単元未満株に対応
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座開設後、
 複数条件で検索可能
米国株
・IPO
・米国株4,268銘柄
・9ヵ国の外国株を取り扱う
・2024年IPO取扱実績は76社
 (ネット証券トップ)
アプリ
・ツール
・株式投資用の
 「株アプリ」「米国株アプリ」
・高機能トレーディングツール
 「HYPER SBI 2」 など
ポイント
・割引
・株式取引手数料に応じて
 1.1%ポイント付与
サポート・NISAの電話相談窓口は土日も対応
・リモートサポート、
 初心者向けコンテンツも充実
評判・オリコン、J・Dパワーの
 顧客満足度調査ともに1位
セキュリティ
対策
・ログイン時の多要素認証を3種類用意
・出金時の二要素認証必須化など、
 複数のセキュリティ対策を実施

1位.楽天証券(同率):低コストと高評価アプリで初心者も使いやすい

同率1位の楽天証券は、圧倒的な手数料体系や外部機関による評判など、あらゆる面でSBI証券と比肩する存在です。

初心者でも使いやすいツールやアプリ、楽天ポイントとの連携も魅力です。

国内株
取引手数料
・「ゼロコース」で取引手数料0円
1株の扱い・単元未満株「かぶミニ」対応
・取引手数料0円
NISA口座・国内外の株式、単元未満株に対応
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座開設なしでも
 複数条件の検索可能
米国株
・IPO
・米国株は4,503銘柄
・2024年IPO取扱実績は54社
アプリ
・ツール
・レビュー高評価の株アプリ
 「i SPEED」
・高機能トレーディングツール
 「MARKETSPEED Ⅱ」など
ポイント
・割引
・株式の取引手数料に
 1%のポイント付与
初心者向け
サポート
・初心者向け電話相談窓口
 「初めてのお客様ダイヤル」を設置
評判・オリコン1位、J・Dパワーの
 顧客満足度調査2位
セキュリティ
対策
・ログイン時の多要素認証を2種類用意
・不審アクセス自動検知後の追加認証
 「リスクベース認証」など
 複数のセキュリティ対策を実施

3位.松井証券:手厚い投資サポートで安心して取引できる

松井証券は充実したアプリ・ツールと手厚いサポートに定評がある老舗のネット証券です。

1日の約定代金の合計が50万円以下であれば取引手数料は0円で、初心者や少額の短期売買を行うデイトレーダーに適しています。

独自の「株の取引相談窓口」では売買のタイミングや銘柄選定など、多様な取引相談が可能です。

国内株
取引手数料
・1日の注文50万円以下で取引手数料0円
・25歳以下の取引手数料0円
1株の扱い・単元未満株取引対応
・ネット注文で取引手数料0円
NISA口座・国内外の株式、単元未満株に対応
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座開設なしで
 複数条件の検索可能
米国株
・IPO
・米国株は4,945銘柄
・2024年IPO取扱実績は55社
・IPOは抽選時の事前入金不要
アプリ
・ツール
・投資情報・分析機能集約ツール
 「マーケットラボ」
・レビュー高評価の
 「日本株アプリ」 など
ポイント
・割引
・株式売買時のポイント付与はなく、
 その他ポイントサービスを実施
初心者向け
サポート
・株式投資の電話相談ができる
 「株の取引相談窓口」設置
・第三者評価機関から
 高評価のサポート体制
評判・オリコン3位、J・Dパワーの
 顧客満足度調査3位
セキュリティ
対策
・ログイン時の多要素認証を3種類用意
・出金時の二段階認証必須化など、
 複数のセキュリティ対策を実施

4位.マネックス証券:米国株取引に強く無料の分析ツールも充実

マネックス証券は米国株取引に強みを持つネット証券です。

米国株の取扱銘柄数はネット証券の中でもっとも多く、時間外取引にも対応しています。

格安の手数料体系、充実した情報提供と無料で活用できる分析・資産管理ツールが魅力です。

国内株
取引手数料
・1回の注文で取引手数料55円~
または
・1日の注文100万円以下で取引手数料550円
1株の扱い・単元未満株「ワン株」対応
・買付時の手数料0円
・貸株サービスあり
NISA口座・国内外の株式、単元未満株を
 NISAで購入可能
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座開設なしで
 複数条件の検索可能
米国株
・IPO
・米国株は5,025銘柄
 (ネット証券トップ)
・2024年IPO取扱実績50社
・IPOは平等な完全抽選方式
アプリ
・ツール
・企業業績を集約した分析ツール
 「銘柄スカウター」
・レビュー好評価のSNS型投資アプリ
 「Ferci」
・ポートフォリオ管理ツール
 「MONEX Vision」 など
ポイント
・割引
・株式の取引に応じて
 「株式手数料充当ポイント」が還元
 (月間手数料30万円以上で半額還元など)
初心者向け
サポート
・初心者向け投資情報やツールが充実
評判・オリコン4位、J・Dパワーの
 顧客満足度調査4位
セキュリティ
対策
・ログイン時の多要素認証は3種類を用意
・ワンタイムパスワードや
 異なる環境のログイン通知など、
 複数のセキュリティ対策を実施

5位.三菱UFJ eスマート証券:100万円以下はコストゼロ。多機能な売買機能が魅力

三菱UFJ eスマート証券(旧カブコム証券)は三菱UFJグループの証券口座です。

シンプルなアプリを提供する一方で多機能な売買機能を備えており、ネット証券では珍しく多彩な自動売買(アルゴ注文)が可能です。

1日の注文合計額が100万円以下であれば取引手数料はかかりません。

トレードツール「kabuステーション」は「デイトレ板」でスピーディな取引ができるため、積極的にデイトレードを行いたい人にもおすすめです。

国内株
取引手数料
・1日の注文100万円以下で取引手数料0円
・25歳以下の取引手数料0円
1株の扱い・単元未満株「プチ株」対応
・取引手数料(約定代金の0.55%)は
 積立で実質無料
NISA口座・国内外の株式、単元未満株を
 NISAで購入可能
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座不要で使えるアプリ
 「PICK UP! 株主優待」を
 提供・複数条件の検索可能
米国株
・IPO
・米国株は1,968銘柄
・2024年IPO取扱実績27社
アプリ
・ツール
・シンプル表示で初心者向けの
 「三菱UFJ eスマート証券 アプリ」
・登録銘柄を一覧で表示できる
 「カブボード」
・本格トレードツール
 「kabuステーション」 など
ポイント
・割引
・NISA口座を開設した人は
 「国内現物株式手数料」を最大5%割引
・その他、「シニア割引」「auで株式割」
 「au割 +」「株主推進割引」など
 複数の手数料割引を用意
初心者向け
サポート
・口座保有者限定の
 リモートサポート「VRA」
・初心者向けの3分動画コンテンツ
 「ほぼサン!」提供
評判・オリコン、J・Dパワーの
 顧客満足度調査5位
セキュリティ
対策
・「リスクベース」による
 ログイン時の二要素認証
・ログイン通知・自動通知サービスなど
 複数のセキュリティ対策を実施

6位.DMM 株:株取引に特化したシンプルアプリで初心者にもおすすめ

DMM 株は初心者向けのわかりやすいアプリと割安な手数料体系が特徴です。

他の証券口座と比べて取扱銘柄は限定されているものの、選択肢が少ない点がわかりやすさにつながっている面もあります。

また、ほとんどのネット証券が平日17時までの対応としている中、DMM 株では21時まで電話対応を実施しています。

国内株
取引手数料
・1回の注文で取引手数料55円~
・25歳以下の取引手数料0円
1株の扱い・単元未満株は取り扱いなし
NISA口座・国内外の株式、単元未満株を
 NISAで購入可能
・取引手数料0円
株主優待の
検索
・証券口座開設後、
 複数条件の検索可能
米国株
・IPO
・米国株取扱数1926銘柄
・2024年IPO取扱実績10社
アプリ
・ツール
・初心者向けのPC取引ツール
 「DMM株 STANDARD」
・かんたんモード搭載の
 スマホアプリ「DMM株」を用意
ポイント
・割引
・株式の取引手数料に対して
 1%の「DMM 株ポイント」付与
・新規アカウント登録後、
 1ヵ月間取引手数料無料
初心者向け
サポート
・「パソコン訪問コンシェルジュ」が
 パソコンやネットトラブル発生時に訪問対応
・電話窓口は平日21時まで対応
評判・調査機関による目立った評価はなし
セキュリティ
対策
・2025年6月に多要素認証の導入を決定
 (2025年7月現在未対応)

【株式投資初心者向け】証券口座開設方法と始め方

ここでは証券口座開設時の必要書類と、株式投資の注文の流れを解説します。

証券口座開設の必要書類

証券口座開設時には下記の書類が必要です。

  • 所定の口座開設申込書:Webフォームで申し込む際は不要
  • 本人確認書類:運転免許証、パスポートなど(マイナンバーカードでも可)
  • 個人番号を確認できる書類:マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーが印字された住民票の写しなど

   +

  • 振込先金融機関の口座番号

マイナンバーカードがあれば、スマホによるオンライン口座開設が可能なネット証券がほとんどです。

詳細は各ネット証券にご確認ください。

入金から買い注文までの流れ

証券口座を開設後、入金から株式購入(買い注文)までの流れは下記のとおりです。

  1. 証券口座に投資資金を入金する
  2. 投資したい銘柄を検索する
  3. 取引の株数や価格(成行・指値など)を指定して買い注文を入れる

証券口座への入金は、証券会社所定の銀行口座に振り込むか、提携金融機関の銀行口座から即時入金サービスを利用する方法が一般的です。

即時入金サービスの場合は振込手数料がかからないため、コストを抑えられます。

証券口座を選ぶ際は、普段利用している銀行口座が即時入金サービスに対応しているかどうかを確認しておきましょう。

【株式投資初心者向け】証券口座に関するよくある質問

証券口座開設時によくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q.証券口座の開設・維持にかかる費用は?

A.ネット証券を含め、ほとんどの証券会社では口座の開設・維持の費用はかかりません。

ただし、対面型の店舗を持つ一部の証券会社では、一定の条件下で口座管理手数料を設定していることがあります。

Q.ネット証券と対面証券の口座の違いは?

A.主な違いは下記表のとおりです。

ネット証券対面証券
実店舗なしあり
注文方法原則ネット、
電話注文のみ
対面、ネット、
電話注文など
担当者いない個別の担当者がつく
手数料安い高め

ネット証券は担当者の対面サポートがないため低コストですが、その分主体的な投資判断が求められます。

対面証券はネット証券よりコストがかかるものの、担当者による手厚いサポートやアドバイスを受けられます。

Q.株式投資を始める際、口座にはいくら入れるべき?

A.入金額のルールはありませんが、投資スタイルに適した金額を入れておくと取引しやすいでしょう。

【入金額の目安】

  • 1株から買える単元未満株や外国株投資:数万~10万円程度
  • 株主優待・高配当目当てで国内現物株に投資:数十万~100万円程度

Q.NISA口座は複数の金融機関で開設できる?

A.NISAは1人1口座しか保有できず、複数の金融機関で同時にNISA口座を持つことなどはできません。

なお、NISA口座を別の金融機関に移し替えたい場合は所定の手続きが必要で、変更のタイミングは年に1回のみとなります。

Q.話題の「証券口座乗っ取り」どう対策すべき?

A.証券口座の乗っ取り(不正アクセス・不正取引)対策として、金融庁や日本証券業協会では個人投資家に下記を推奨しています。

【投資家のセキュリティ対策】

  • パスワード管理を徹底(使い回ししない)
  • ログイン時の多要素認証を設定する
  • 見覚えのないSMS・メールや添付URLをクリックしない
  • 証券口座へのログインは「ブックマークしたURL」から行う
  • ネット取引を行うPC・スマホのソフトウェアを最新の状態に保つ
  • PCにセキュリティ対策ソフトを導入する
  • 証券口座のログイン、取引通知を有効にする

2025年の上半期には、不正アクセスによりネット取引の証券口座が乗っ取られ、株を勝手に売買される被害が各証券会社で急増しました。

この「証券口座乗っ取り」の主な要因はフィッシング攻撃やマルウェア感染などのサイバー攻撃です。

被害を防ぐには証券会社だけではなく、ユーザー側の対策も不可欠となるため、パスワード管理や不明なURLのクリックには特に気をつけてください。

Q.証券会社が破綻したら口座の株やお金はどうなる?

A.国内の証券会社が破綻しても、口座内の株式やお金は消滅しません。

原則として、日本の証券口座を通じて購入した株式と口座内のお金は、証券会社の資産とは分けて管理することが法律で義務づけられています。

よって、証券会社が破綻しても、保有株式や口座内のお金は返還してもらうことが可能です。

それでも万が一の事態によって株式やお金の返還に支障が出た場合には、1人当たり1,000万円までの補償制度「投資者保護基金制度」が用意されています。

まとめ:株式投資はネット証券のNISA口座と特定口座(源泉徴収あり)で始めよう

初心者が株式投資を始めるときは、低コストで気軽に利用できるネット証券がおすすめです。

非課税投資が可能な「NISA口座」と、税金計算の手続きが簡易な「特定口座(源泉徴収あり)」を開設し、さまざまな取引を試してみるとよいでしょう。

なお、ネット証券は各社それぞれ強みがあります。

ご紹介した「証券口座の選び方」をもとに、自分自身の投資環境や取引スタイル、価値観に適した口座を選ぶようにしてください。

監修&執筆:服部ゆい(FP、ライター)

京都市在住。金融代理店にて10年勤務したのち、2018年よりフリーライターとして独立。金融・不動産・ビジネス領域の取材・執筆を中心に活動中。

株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年にサイトを設立。専門性を軸とした編集者が、多種多様な金融サービスを調査&比較し、"投資初心者向け"の紹介を行っています。

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