大きな荒波に揉まれ続ける世界の金融市場において、独自の視点を持ちつつ、長期にわたって確かな実績を挙げてきた気鋭の投資家・神崎誠司(かんざき・せいじ)氏。
海外の金融機関に在籍中はトータルで数百億円ものリターンを上げたかと思えば、独立後も厳しい相場をものともせず、個人で数億円規模のリターンを叩き出しています。
神崎氏は、
・金融市場の本質を捉える分析力
・果断な実行力
・冷静なリスクマネジメント
が投資の成功につながった、と自ら分析します。
本記事では、そんな神崎氏のこれまでの軌跡を紹介しながら、特に際立った3つの成功事例とともに、その実力と投資哲学を紐解いていきましょう。
成功事例1:金融機関のディーラーとして世界を相手に多額のリターンを創出
神崎氏が投資の世界に足を踏み入れたのは、海外の金融機関にディーラーとして採用されたのが始まりでした。
配属されたのは株式や債券など主に伝統的資産を中心に取り扱う資産運用部門。いわば「機関投資家」として、数百億円、時に数千億円規模の資金を切りまわす、まさにプロフェッショナルな現場です。
鋭い分析力と、それに裏打ちされた逆張りの発想
「金融機関に在籍していたときから、多くの人があまり注目していない『違和感』を見抜くのは得意だったかもしれません」。
神崎氏はこう振り返ります。
2000年代の新興国市場ブームの中で、他のディーラーが中国やインドに注目していたなか、神崎氏は一貫して「新興国の政治リスクが過小評価されている」と警鐘を鳴らし、ポートフォリオの分散と利益確定のタイミングを調整する決断をしました。
その決断が功を奏し、後の市場調整局面で多額の損失を回避し、数十億円規模のリターンをもたらしました。
また、欧州のある国のソブリン債をめぐって「市場が過剰にリスクを織り込んでおり、逆に投資のチャンスがある」と見抜き、タイミングを見計らって積極的な買いを推し進めました。
その結果、ソブリン債の信用回復による価格上昇で、およそ1年で数十億円ものリターンを上げることに成功しました。
このように神崎氏は、自身が抱く「違和感」をもとに鋭い分析力を発揮し、逆張りの発想で投資における成功を積み重ねてきたのです。
ディールにおけるリスク管理も抜かりなし
神崎氏の強みは、単なる「分析屋」だけにとどまりません。ディールにおけるリスク管理も抜群でした。
さまざまなデータを読んで投資判断を下すだけではなく、金融機関内のリスク管理部門をはじめ、外部の顧客・取引先等と調整を密に行うことで、ディールの現場でも結果を出し続けました。
神崎氏の関わるプロジェクトは金融機関の内外で高く評価され、トータルで数百億円ものリターンをもたらしました。
成功事例2:リーマンショック&コロナショックを乗り越えた個人投資家としての実績
その後、神崎氏は金融業界から一線を退き、「自らの資金でディールに挑戦したい」と決意し、個人投資家としての道を歩み始めました。
一般的に「収入が安定しない」「情報の質が下がる」といったデメリットが指摘されがちな個人投資家ですが、神崎氏はそのような環境さえものともせず、さらに躍進します。
リーマンショック時に果断なディールを敢行
2008年はリーマンショックによる深刻な金融危機が発生し、世界の金融市場に大混乱をもたらしました。
多くの個人投資家が損切りをして資金を引き上げる一方で、神崎氏は得意の「逆張り」へと動きます。
株価が急落し、信用不安が市場全体を覆うなかで、神崎氏は過去の財務データとマクロ経済指標を突き合わせ、「市場の過剰反応によって不当に割安になった銘柄」や「財務体質や収益力が優れている金融株」を狙って大胆に集中投資を敢行しました。
それが功を奏し、おおよそ2年の間に数百万円もの投資資金を、トータルで2億円以上に増やすことに成功しました。
コロナショックで再び「恐怖」を逆手に取る
2020年のコロナショックにおいても、神崎氏の投資アプローチは変わりません。
「第2のリーマンショックがやってきた」と多くの投資家が落胆しながら市場から資金を引き上げるなかで、神崎氏は冷静に「実態経済と株価の乖離」に着目しました。
中でも、市場に起こる「恐怖」を逆手に取り、巣ごもり需要によって業績を大きく伸ばすであろうIT関連株や物流関連株への集中投資に踏み切ったのです。
結果として、2020年から2021年にかけてのおよそ1年間で、資産残高を2倍以上に増やし、トータルで数億円ものリターンを上げるに至りました。

成功事例3:自身の投資の知識&ノウハウを広めるという「新たな挑戦」
これまで投資において大きな成果を挙げてきた神崎氏ですが、じつのところ満足していないといいます。
「自分だけが儲かっても意味がありません。日本の個人投資家も豊かにならなければいけないと願っています」。
神崎氏は近年、資産運用のセミナーやスクールなどを通じて、個人投資家に向けた情報発信に注力しています。
再現性のある「戦略思考」を伝授
神崎氏が特に重視するのは、「一過性の儲け話」ではなく、「再現性のある戦略戦略」です。
「短期的に勝っても、それが再現できなければ意味がない」という信念のもと、初心者向けには「マクロ環境の読み方」、中上級者には「資産配分の考え方」や「リスクヘッジ手法」などを具体的に伝授しています。
たとえば、リーマンショックやコロナショックの事例を使って、「危機にどう動くべきか」「落ち着いて待つ局面と勝負する局面の違い」など、実体験に裏打ちされた理論を展開しています。
セミナーやスクールの参加者からは「市場への向き合い方が根本から変わった」「テクニック以上に『投資における思考のフレーム』が学べた」といった前向きな声が多く寄せられているといいます。
社会に還元する投資に注力
最近の神崎氏は「ESG(環境・社会・ガバナンス)投資」に熱い関心を寄せています。
「『投資の力が社会貢献につながる』と強く考えるようになりました。社会に資する企業に投資し、その成長を後押しするというスタンスを強めています」。
神崎氏は特に「子どもの教育」や「先進医療」のジャンルへ積極的に取り組む企業への投資に注力しているといいます。
まとめ:「徹底した分析」「リスク管理」「一貫した戦略」が投資成功の秘訣
投資における神崎氏の思考の中には、常に「徹底した分析」「リスク管理」「一貫した戦略」が存在していることがわかりました。
「確かに相場の波を読む力や、そこから導き出した分析から実行に移す勇気は、投資において大事なことです。
ただ、投資はたんなるお金儲けではありません。自分の人生を豊かにするだけでなく、社会に貢献できる手段にもなり得ることに気づいていただきたいと思っています」
と神崎氏は強調します。
神崎氏はインタビュー中にこの言葉を繰り返していました。
「市場を侮ってはいけませんが、恐れすぎる必要はありません」
神崎氏の投資家としての物語はまだまだ続きます。今後も神崎氏の一挙手一投足から目が離せません。
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