AI 株価予想について
AIが株価予想をするアプリ・サービスを紹介
保有している株が、今後どうなるか知りたい。
そんな時に役立つのが「AIによる株価予想」です。
面倒なデータ分析はAIに任せて、自分はAIの予想を参考に銘柄を売買する。このような「未来の投資」が現実になってきています。
いまや投資のプロであるヘッジファンドも、当たり前のようにAIを活用する時代。
幸いなことに、最近は個人でも利用できる株式投資AIは増えています。
今後の株価予想をAIが行なっているアプリやサービスを確認してみましょう。
AI株価予想アプリの一覧
まずはスマホで利用できる「AI株価予想アプリ」を紹介します。
アプリ名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
Stock Magnitude | 有料(550円~1,100円) | 数日内に急騰する銘柄を予測する |
ラクシュミー | 無料 | 個別銘柄の明日の株価を予測する |
じぶん銀行アプリ | 無料 | 日経平均株価を予測する |
それぞれのAI株価予想アプリの特徴や予測精度について見ていきます。
※AI株価予報アプリの数は増えていますが、予測精度は未知数なものが多いです。
そのため、おすすめランキングという形では記載をしていません。
株予想AI-Stock Magnitude
株予想AI-Stock Magnitudeは、数日後に急騰する銘柄を予測しているスマホアプリです。
ダウンロード数1万超え・レビュー数約200件。AI株価予想アプリの中での知名度は高めです。
Stock Magnitudeの使い方としては、出された銘柄をそのまま購入するというより、売買の参考にしているユーザーが多いようです。
口コミ①
『このアプリだけで銘柄を決定することはできないが、様々な指標やテクニカル分析と組み合わせて銘柄を選ぶと良いと思う。多くの銘柄の中から候補を絞り込むのにはとても良い。』
口コミ②
『昨年から利用させてもらっています。 当たったものもありますが銘柄が多いためその中から自分で推測して選ぶ必要があり、うまく上がらず塩漬けになっている銘柄もあります。結局はあくまで自己責任の範疇だと割り切って使用させていただいております。』
StockMagnitudeの予測は当たる時もありますが、いつ上がるか、どこまで下がるかといった情報は知れません。
自分で銘柄を分析する必要もあるのでしょう。
利用料金は550円~1,100円(月額制)です。
AIではありませんが、世の中には利用者の資産を9.7倍に激増させた凄腕投資アドバイザーもいます。
AIとは違い人に直接相談できる安心感はあると思うので、興味があればご覧になってみてください。
AI株価分析 ラクシュミー
AI株価分析ラクシュミーは、AIによる株価分析結果を見れるアプリです。
ディープラーニングの”LSTM”で分析が行なわれています。
ラクシュミーはシンプルな画面構成をしているため、AIによる株価予測結果を簡単に確認できます。
出典:GooglePlay
開発元は「ZIXAI」。過去「MOUKARE」というAI株価予想アプリを開発していました。
2022年11月現在、ラクシュミーには口コミや評判が出ていません。
そこで同社が開発したMOUKAREの口コミも調査したのですが、こちらもほとんど情報を得られませんでした…。
唯一確認できたMOUKAREの口コミによると、予想が当たっている時期もあったようです。
『FBの投資コミュより情報を知った。1日の利用回数は限られているが当たっている模様。大儲けしたいのであれば、ベンチャー系で予測して、それを信じて売買などが良いのかもしれない。判断材料の一つとしてこの金額ならありかなと思っている。』
引用元:APPLION
MOUKAREの商品概要には「最大正解率93%」とありました。
その後継となるラクシュミーはどれだけの性能出せるのか、予測データがもう少し集まったらまた改めて調査を行ないます。
じぶん銀行アプリのAI予測
じぶん銀行とは、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立されたインターネット銀行です。
じぶん銀行にはスマホアプリがあり、アプリ内で「日本市場のAI株価予想」を行なっています。
じぶん銀行のAIが予想しているのは2つ。
・今月の日本株価トレンド
・5営業日後のTOPIX(東証株価指数)
企業の景況感を示すPMI(購買担当者景気指数)を分析対象にして、日本株市況全体の予測を行なっています。
個別銘柄の株価予想はないので、日本市場全体の動向を確認したい人向けですね。
そのほか、じぶん銀行のAIは今後の為替相場も予測しています。
「米ドル・ユーロ・豪ドル」など主要な通貨ペア5つを対象に、1時間以内、1営業日以内、5営業日以内の変動予測を確認できます。
FXをしている人には参考になるかもしれません。
AI株価予想サイト・サービス一覧
AIで今後の株価予想をしているサイトやサービスを紹介します。
アプリをダウンロードする必要がないため、気軽にAIの予想を確認できます。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
AI株式チャート予想 | 無料 | これから上がりそうな株と下がりそうな株を予測 |
投資の森のAI予想 | 無料 | 当日の日経平均を予測 |
AI銘柄ナビ | 無料 | テーマ株と今後の株価を予測 |
チャートなび 高値予測AI | 無料 | 高値メドと上昇余地を予測 |
FISCO AI | 有料(3,300円~11,000円) | 買い時と売り時をシグナル配信 |
AI株式チャート予想
AI株式チャート予想は、AIが予想した「これから上がりそうな株・これから下がりそうな株」を知れるサイトです。
出典:AI株式チャート予想
AIの予想は個別銘柄に対して行なわれます。
個別銘柄の詳細ページを見ると、翌営業日以降の株価推移の予想を確認できます。
AI株式チャート予想では、分析にディープラーニング技術が用いられているとのこと。的中率に関してはデータが開示されていません。
そこで試しにソフトバンクのAI株価予想を確認。
1日ごとに予想を更新しているためか、前日と翌日でAIの予想は大きく異なることもあるようです。
(赤い線がAIの株価予想チャート)
AI株式チャート予想を参考にする際は、日々の予測結果を確認しておいた方がよいかもしれませんね。
投資の森
投資の森では、AIが予想した「当日の日経平均株価」を知れます。
日経平均が上昇するか下落するかと終値を予想しています。
出典:投資の森
2022年の予想結果113勝93敗/勝率55%(11月時点)。
月ごとの予測的中率を見ると、70%を超える月もあれば、30%程度に留まる月もあります。
投資の森のAIが、日経平均株価を予測するために分析しているデータは以下の通り。
・日経平均の過去トレンド
・日経平均先物
・NYダウ
・ドル円
・石油先物(WTI)
・上海総合指数(CSI300)など引用元:投資の森
投資の森のAIは、主に指数データを中心に分析しているようです。
当日の日経平均がどうなるか知りたい人や、オプション取引をしている人は参考にしてみてもいいかもしれません。
投資の森を運営する「株式会社ディーボ」は、”GROWIN“という有料の日経平均予測AIも販売しています。
AI銘柄ナビ
AI銘柄ナビは、マネックス証券が提供している銘柄分析AIです。
AIがテーマに関連する銘柄をピックアップして、1か月後の株価が上昇するか下落するかを予測しています。
出典:AI銘柄ナビ
AI銘柄ナビの強みは、AIがテーマ株を選んでくれる点と今後の株価トレンドを知れる点。
テーマ株の選定と共に今後の株価予想するAI投資サービスは、他に聞いたことがありません。
AI銘柄ナビが分析しているデータは、以下の通り。
・株価
・売買金額
・業績
・日米主要指数
・為替
・利回りなど
AIが予想するテーマ株と今後の株価動向だけなら、マネックス証券の口座が無くても見れます。
ポートフォリオに銘柄を入れて株価を監視したい場合、マネックス証券の口座が必要です。
チャートなび 高値予測AI
チャートなびは、ツイッターを通じた銘柄分析とチャート形状を元にした売買シグナルを配信しているサイトです。
AIが今後の高値メドを予測する「高値予測AI」を提供しています。
高値予測AIでは、今後30営業日以内に株価上昇する余地のある銘柄を知れます。
出典:チャートなび
急騰したことのある株や出来高が急増した銘柄は、高値メドや上昇余地が高く設定される傾向にあるようです。
少しデータは古いですが、2008年~2018年の間でのバックテスト結果が公開されています。
チャートなびのバックテストによると、約10年間で資産が13倍に増えたとのこと。
出典:チャートなび
10年間で資産13倍はすごいパフォーマンスですね。
ただ、公式サイトでも言及されている通り、ドローダウン(減少)は大きいです。投資タイミングと投資期間によっては、異なった結果になるでしょう。
当サイトではチャートなびについて別記事で検証を行なっています。興味のある方はそちらの記事もどうぞ。
FISCO AI
FISCO AIは、AIが「買い時と売り時の最適なタイミング」を教えてくれるサービスです。
AIがチャートや業績を分析して、買いシグナルや売りシグナルを出します。
出典:FISCO AI
メールアドレスを登録しておけば、売買サインが出た時にメールが配信されます。忙しいサラリーマンや主婦でも株式投資に取り組めているようです。
ただ公式HP以外に利用者の口コミが無く、できればもう少し情報が欲しいところ。
FISCO AIは10日間の無料体験があるため、そこで予測精度を判断しておくとよいでしょう。
【利用料金】
FISCO AI:3,300円(月額)
FISCO AI Pro(※):11,000円(月額)
※FISCO AI Proは、シグナル配信サービスに加えて、FISCOが分析したマーケット展望や個別銘柄の解説レポートが提供される
AI株価予想のロボアド
ロボアドとは、AIが投資家に対して資産運用のアドバイスを行なったり、ポートフォリオの提案をするサービスを指します。
アルパカロボ
アルパカロボは、AIが個別株の売買シグナルを出すサービスです。
AIが分析した個別銘柄の買い時や売り時を発信するほか、AIによって選ばれたおすすめ銘柄を知れます。
出典:アルパカロボ
アルパカロボは、2021年にサービス開始。
勝率や投資パフォーマンスについては「アルパカロボの評判」記事にて検証済みです。
2021年後半は予測精度が低かったですが、2022年に入ってからは日経平均の投資パフォーマンスを上回る月もありました。
AIは株式投資にどう役立つの?
AI(人工知能)は、株式市場で出てくる大量のデータ分析が可能な点に強みがあります。
株式市場からは株価、業績、出来高、テクニカル・ファンダメンタル、市場心理など、日々多くのデータが生まれています。
人間であれば収集できるデータはたかが知れていますが、AIは365日休みなくデータ収集とデータ分析ができます。
過去の統計パターンを分析したAIであれば、未来の株価予測することも不可能ではありません。
米国大手投資銀行のゴールドマンサックスは、AI導入に伴いトレーダーのリストラを敢行。
2000年に600人いたトレーダーは、2017年には2人しか残っていません。その分、AIを整備するためのシステムエンジニアを200人採用したといいます。
もちろんAI投資だからといって、勝利が保障されているわけではありません。投資手法はブラックボックス化してしまい、どのようにデータ分析が行なわれたか知るすべがない、システムが突然通じなくなるなどのデメリットはあります。
ただ、金融業界で急速に導入が進められているAIの現状を鑑みると、今後人間による投資が行なわれなくなる未来も遠くないのかもしれません。
『AI 株価予想』の口コミ
口コミ一覧