インターネットを通じて企業に資金を貸し出し、高い利息を受け取れるソーシャルレンディングが投資家の熱い視線を集めています。
一方で、インターネット上の口コミや評判を調べると、「ソーシャルレンディングは詐欺」「大損するからやめとけ」といった不穏な声を目にすることもあるはずです。
しかし、正しい知識を持って賢く活用すれば、ソーシャルレンディング(融資型)は有効な投資手段、着実な資産形成の一手になり得ます。
本記事では、貸付の仕組みやメリット・デメリット、さらには目的別におすすめのソーシャルレンディング5社を比較解説。
新たな副収入や副業の手立てをお探しの方は、ぜひこの記事から自分の目標、目的に合ったソーシャルレンディングを見つけてみてください。
少額から始められる副業手段として再注目を集める
まずはソーシャルレンディングの基本的な仕組みと、なぜ多くの投資家から注目を集めているのかについて解説していきます。

ご覧のグラフのように世間的にその有効性の認知が高いとは言えません。
ですが、それだけブルーオーシャンの運用手段と言えますしその仕組みを正しく理解することは、リスクを避け安全な副収入として資産を増やすための第一歩となります。
個人投資家と資金を求める企業をマッチングする仕組み
ソーシャルレンディングでは、投資家から集めた少額の資金をまとめて大きな金額にし、企業に貸し付けを行います。

資金を借り入れた企業は事業で利益を出し、あらかじめ決められた利息を上乗せして返済し、
この利息が投資家に対する分配の原資となる仕組みです。
これまで、銀行などの金融機関が独占していた融資という美味しいビジネスに、個人が少額から直接参加できるようになったサービスであり、融資型クラウドファンディングとも呼ばれる所以です。
「ほったらかし」の資産形成手段として支持を拡大
ソーシャルレンディングでは、一度お金を投資した後は満期を迎えるまで何もする必要がありません。
リサーチや売買の手間が少ないのもって、会社員の副業や新たな資産形成の手段として注目が高まっているのです。
本業の仕事をしている間も、趣味を楽しんでいる間も、貸し出した資金が自動的に利息を稼ぎ出してくれるわけです。
ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違い
ソーシャルレンディングと似た投資手法として頻繁に比較されるのが、不動産クラウドファンディングです。
両者はインターネットを通じて資金を集めるという点では共通していますが、投資の対象や利益が発生する仕組みに明確な違いが存在します。
融資契約に基づく貸付か不動産への直接出資か
最大の相違点は、資金の投下先と契約の性質にあります。
ソーシャルレンディングは、あくまで企業に対する融資です。
投資家は資金を貸し出し、その利息を対価として受け取る仕組みになります。
対して不動産クラウドファンディングは、特定の不動産物件に対する直接的な出資となります。
集めた資金で不動産を購入し、そこから得られる家賃収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。
企業にお金を貸すのか、それとも不動産事業に出資をするのかという根幹の部分が大きく異なっているのです。

背負うリスクの方向性の違い
仕組みの違いは、そのままリスクとリターンの特性に直結します。
ソーシャルレンディングは基本的に融資先の企業が倒産や債務不履行とならなければ、融資は返済され、投資家は予定していた利息を得られます。
企業が倒産した場合は資金が戻ってこない貸し倒れリスクを抱えることになります。
一方で不動産クラウドファンディングは、対象となる不動産物件が収益を稼ぎ出せば、出資者にも利益が還元されます。
しかし、不動産市場の下落や期待通り家賃収入が得られなかった場合には、元本割れを起こすリスクがある点には注意が必要です。
ソーシャルレンディングのメリット
多くの人がソーシャルレンディングに注目するのには明確な理由があります。
他の投資手法と比較した際に際立つ、魅力的なメリットは下記の3点に集約されます。
- 少額から投資が可能
- 高めの利回りが期待できる
- 運用に手間がかからない
順に解説していきましょう。
投資初心者でも少額から低リスクで参入できる手軽さ
ソーシャルレンディングの多くは、非常に少額から投資をスタートすることができます。
最近では1円から投資できるソーシャルレンディングも存在します。
少額から始められるということは、一つの案件に資金を集中させるのではなく、複数の案件に資金を分散してリスクを低減できることを意味します。
銀行預金とは比較にならない高利回り
現在の日本の銀行預金の金利は、非常に低い水準に留まっています。
そのような環境下において、ソーシャルレンディングが提示する年利5%を超えるような高い利回りが一般的で、事業所の一部では下図のような10%越えすら珍しくないのが最大の魅了でしょう。

複利の力を活かして運用を継続すれば、数年後には投下資金が大きな規模に到達する可能性を秘めています。
日々の価格変動がなく精神的なストレスゼロの放置運用
株式投資や暗号資産のように、毎日目まぐるしく価格が変動する相場に向き合うことは、想像以上に精神的なエネルギーを消耗します。
その点、ソーシャルレンディングには日々の価格変動という概念が存在しません。
一度投資を決定すれば、あとは放置しているだけなので、日々の変動に一喜一憂する必要がないのです。
ソーシャルレンディングのデメリット
美味しいメリットがある一方で、ソーシャルレンディングには無視できない危険な落とし穴も潜んでいます。
「やばい」「大損する」といった口コミの裏側にある、デメリットについてもしっかりと把握しておく必要があります。
投資した資金が戻ってこない最悪の事態である貸し倒れ
融資という性質上、お金を貸した先の企業が経営破綻したり、事業に失敗したりした場合、投資した元本が返済されないリスクがあります。
貸し倒れが起きてしまうと予定していた利息を受け取れないばかりか、大切な投資元本そのものを大きく毀損してしまうことになります。
高すぎる利回りを提示している案件は、それだけ貸し倒れリスクも高い事業に資金を投じている裏返しでもあります。
急に現金が必要になっても運用期間中は途中解約が不可能
ソーシャルレンディングにおける運用期間は、数ヶ月から長いものでは数年に及ぶケースが存在します。
注意すべきは、一度投資を実行してしまうと、原則として運用期間が終了するまで途中解約ができないという点です。
もし投資期間中に現金が急遽必要になったとしても、貸し出した資金を引き出すことはできません。
運営事業者のずさんな管理や意図的な不正による信用リスク
投資家は融資先の企業に直接お金を貸すのではなく、間に立つソーシャルレンディング事業者を介して資金を提供します。
そのため、融資先の企業が健全であっても、プラットフォームを運営する事業者が倒産したり、集めた資金を不正に流用したりすれば、投資家は甚大な被害を受けることになります。

過去には、上の一覧で示すように金融庁から行政処分を受けた悪質な運営事業者も実際に存在しています。
失敗しないための5つの選択ポイント
失敗を回避し、着実に資産を増やすためには、案件や事業者を見極める確かな目を持つことが不可欠です。
ここでは、大切なお金を守りながら利益を最大化するための、ソーシャルレンディングを選ぶ際の5つのポイントを順に解説していきます。

1. 実質利回りと想定運用期間のバランス
第一の基準は、リターンの高さと資金が拘束される期間のバランスを総合的に評価することです。
年利10%を超えるような案件は非常に魅力的ですが、その裏には高い貸し倒れリスクが隠されています。
また、運用期間が長くなればなるほど、将来の経済状況の変化や融資先企業の業績悪化といった不確実性にさらされる期間が延びることになります。
自身の求める収益水準と許容できるリスクを天秤にかけ、極端に利回りが高すぎないか、資金の拘束期間が長すぎないかを冷静に判断する姿勢が求められます。
2. 運営会社および貸付先の強固な財務健全性
大切な資金を預ける運営会社の信頼性は、何よりも優先して確認すべき項目です。
具体的には、運営会社が上場企業であるか、あるいは証券会社のような厳格な金融ライセンスを保有する大手グループに属しているかをチェックします。
素性の知れない未上場の小規模な事業者に多くの資金を預けることは、自ら火の中に飛び込むような危険な行為と言っても過言ではありません。
3. 担保や保証の有無とLTV水準の妥当性
万が一貸し付けた企業が返済不能に陥った際の命綱となるのが、担保や保証の存在です。
案件を選ぶ際には、不動産などの確固たる担保が設定されているか、または親会社による連帯保証が付いているかを確認してください。
さらに、担保価値に対する融資額の割合を示すLTVの数値も重要になります。
この数値が低ければ低いほど、担保を売却した際に元本を回収できる確率が高まるため、LTVの妥当性は入念にチェックするべきです。
4. 投資ハードルを下げる最低投資金額の設定
効率的にリスクを分散させるためには、最低投資金額の設定が重要な意味を持ちます。
1つの案件に対して10万円からしか投資できない事業者よりも、1円や1万円といった少額から投資を受け付けている事業者の方が、細かい資金の振り分けが可能になります。
少額から投資できれば、複数の案件や異なる事業者に少しずつ資金を分散させることが容易になります。
5. 過去の元本割れや返済遅延の有無に関する実績データ
事業者の公式サイトに掲載されている過去の運用実績は、嘘をつかない最も確実なデータです。
長年にわたって数多くのファンドを運用しながら、元本割れゼロという実績を継続している事業者は、審査体制やリスク管理能力が優れている証拠となります。
実績データこそが、事業者の実力を測るバロメーターとなるのです。
「目的別」で選ぶ編集部厳選ソーシャルレンディング5社
ソーシャルレンディングの事業者はそれぞれ異なる特徴や強みを持っており、投資家の目的によって最適な選択肢は変わってきます。
ここからは、徹底的な比較によって編集部が厳選した人気事業者5社を目的別にご紹介します。
リターン・収益性重視型:LENDEX(レンデックス)~高利回り案件の宝庫~

とにかく高い利回りを出して、手元の資金を一気に増やしたいという野心的な目標を持つ方には、LENDEX(レンデックス)はいかがでしょうか。
LENDEX(レンデックス)の最大の魅力は、年利5%から10%を超えるような高いリターンを狙える案件を数多く取り揃えている点にあります。
多少のリスクを取ってでも大きな果実を手に入れたいという攻撃的な運用スタイルの方にとって、有用なプラットフォームといえます。
安全性・リスクヘッジ型:Funds(ファンズ)~上場企業特化の安心感~

Funds(ファンズ)は、資金の貸付先を原則として上場企業やそのグループ会社のみに限定しているという特徴を持っています。
厳しい基準をクリアした社会的信用の高い企業への融資となるため、貸し倒れが発生するリスクは低く抑えられています。
利回りは1%から3%程度と控えめですが、銀行預金の延長線上として、手堅く資産を守りながら増やしたい方にとって魅力的な選択肢となります。
短期運用重視型:オルタナバンク~資金回転率の高さ~

何年も資金を拘束されるのは不安だから、短い期間でサクサクと利益を確定させたいという資金効率を重視する方には、オルタナバンクがおすすめです。
オルタナバンクでは、運用期間が数ヶ月程度の短期案件を豊富に取り扱っています。
期間が短いということは、それだけ将来の予測不可能なリスクに晒される時間が減少し、安全性が高まることを意味します。
投資しやすさ・利便性型:AGクラウドファンディング~アイフルグループの安心感~

投資のしやすさや利便性を重視する人にはAGクラウドファンディングはどうでしょうか。
AGクラウドファンディングは、東証プライム市場に上場している消費者金融大手アイフルのグループ会社が運営する強固な基盤を持っています。
大手企業ならではの資金力と案件組成能力を背景に、毎週安定的に案件を頻繁に提供しています。
さらに最低投資金額が1円からと抜群の投資しやすさを誇ります。
テーマ性・社会貢献重視型:クラウドバンク~豊富な社会貢献案件~

ただお金を儲けるだけでなく、特定の産業を応援したり社会貢献に繋がる投資をしたいという志を持つ人には、クラウドバンクがぴったりです。
クラウドバンクは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー分野への融資案件を数多く取り扱っており、クリーンなエネルギー社会の実現への貢献を投資を通じて直接的に行うことができます。
社会の発展に寄与しながら、しっかりと自分の資産も増やしていくという、精神的にも金銭的にも満たされる投資体験を提供してくれます。
ソーシャルレンディングへ投資する際の注意すべきリスク
ソーシャルレンディングは素晴らしい投資手法ですが、リスクともいえる暗部を理解せずに投資することはおすすめできません。
ここからは業界の暗部や投資家が陥りやすい罠について、リアルな実態をお伝えしていきます。
過去に世間を騒がせた事業者の不祥事事例
業界の歴史を振り返ると、残念ながら一部の悪質な事業者によって投資家の信頼を根底から裏切る事件が複数発生しています。
下の画像は「マネオマーケット」で起きた返還遅延不祥事の概要図ですが、

他にも、集めた資金をファンドの募集目的に記載されていた事業とは全く無関係な、赤字補填に流用していたという悪質なケースが実際にありました。
金融庁の調査によって不正が発覚し、事業者は行政処分を受け、多くの投資家が大切な資金を失う結果となりました。
高すぎる利回りや過剰な宣伝文句に踊らされ、事業者の実態調査を怠った投資家が真っ先に詐欺被害に遭っている事実を重く受け止める必要があります。
ポンジスキームに騙され退職金半減の悲惨エピソード
ある投資家は、SNSで話題になっていた「年利15%確定・元本保証」を謳う怪しげな海外事業者に退職金の半分を突っ込んでしまいました。
最初の数ヶ月は約束通り高い利息が振り込まれたため、すっかり信用して追加投資を行いましたが、ある日突然サイトが閉鎖され、事業者と全く連絡が取れなくなってしまったのです。
これは、新しく集めた投資家の資金を以前からの出資者へ配当として横流しするだけの、典型的なポンジスキームでした。
利益が出た翌年に忘れてはならない確定申告の手続き
ソーシャルレンディングで見事に利益を出すことができた場合に、多くの投資家が見落としがちなのが税金の問題です。
得られた分配金は雑所得に分類されます。
会社員の方であれば、本業の給与所得以外の雑所得が年間20万円を超えた場合、翌年の定められた期間内に必ず確定申告を行わなければなりません。
【まとめ】リスクを把握した上で目的に合ったセレクトを
ここまでの解説で、ソーシャルレンディングにおけるリスクとリターンの構造とメリット・デメリットが明確になったはずです。
「ソーシャルレンディングはやばい」「おすすめできない」といったネガティブな噂は、リスク管理を行わずに無謀な投資をした人々が流した結果に過ぎません。
事業者の財務健全性や過去の不正リスクの有無などを徹底的に比較し、適切な分散投資を行えば、効率よく資産を増やせる手段だと言えます。
正しい知識を武器にして市場を攻略し、自分だけの「不労所得」「副収入」を掴み取っていきましょう。


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