データセンター関連株の本命銘柄5選を分析!生成AI特需で急成長

データセンター関連株の本命銘柄5選を分析!生成AI特需で急成長

生成AI(人工知能)の急速な普及に伴い、膨大なデータを高速で処理する施設としてデータセンターの需要が世界規模で拡大しています。

株式市場においては、

  • 施設の建設を手がける企業
  • 電力効率を高める冷却装置技術を持つ企業

など、広い範囲にわたる企業がデータセンター関連株として脚光を浴びています。

本記事では、多様な関連産業を整理するとともに、株式市場で注目を集める本命5銘柄について分析・解説します。

■この記事の重要なポイント

  • 生成AIの普及と国策のバックアップによる国内データセンター新設・増設特需は当面継続が予想される
  • 電力効率向上に直結する液冷・水冷などの次世代冷却装置や省エネ関連技術を持つ銘柄に注目
  • 本命銘柄はさくらインターネット・高砂熱学工業・フジクラ・明電舎・大林組

目次

データセンター銘柄とは?5つのジャンルに分けて解説

データセンター銘柄とひと口に言っても、その業務範囲は多岐にわたり、各企業の役割をジャンル別に理解することが不可欠です。

施設を建てる工程から、内部の電子基板を動かす工程まで、多様なサプライチェーンが存在しています。

ここでは、データセンターの構築と運営に関わる主要な5つのジャンルについて、それぞれの特徴を解説します。

①データセンター建設を担う「ゼネコン」や「サブコン」

データセンターそのものを建築する総合建設企業や、内部の電気・空調工事を担当する設備工事企業は、データセンター銘柄として市場の初期需要を取り込みます。

データセンターは一般の商業ビルとは異なり、サーバーの重量に耐える堅牢な床構造や、地震時の振動を吸収する高度な免震システムが必要不可欠です。

また、大量の機材を搬入するための特殊な動線設計も求められるため、施工実績が豊富な特定の大手ゼネコンに発注が集中する傾向が見られます。

②受配電設備や非常用発電機を供給する「重電メーカー」

データセンター銘柄の中で、安定した電力供給を担保する役割を果たすのが、変圧器や配電盤、非常用発電機などを製造する重電メーカーです。

データセンターは24時間365日、停電が許されない施設であるため、電力網から受け取った電流を安定した電圧に変換する受配電設備の信頼性が施設の価値を左右します。

万が一の停電に備えた自家発電機の需要も高く、これらの大型電気設備は高い技術力を持つ大手重電企業が得意とするところです。

③液冷・水冷システムで電力消費を抑える「冷却装置メーカー」

データセンター銘柄において、現在最も技術革新が期待されているのが、サーバーから発生する熱を効率的に除去する冷却装置の分野です。

従来の空調による気流冷却では、高密度化するAIサーバーの熱を冷ましきれなくなっており、水冷や液冷技術への移行が急速に進んでいます。

具体的には、サーバーの基板に直接液体を循環させる技術や、絶縁性の液体に機材を丸ごと浸す技術を持つ企業がこれに該当します。

④サーバーの演算処理を支える「半導体関連企業」

データセンターの頭脳にあたるのが、サーバー内部に組み込まれるグラフィックスプロセッサ(GPU)や中央処理装置(CPU)などの半導体チップです。

データセンターに関連する半導体銘柄には、人工知能の学習や推論に必要な超高速演算を可能にする半導体デバイスそのもののほか、それらをテストする検査装置や、基板材料を提供する企業までを含みます。

データセンター関連株の中でも、技術の進歩が速く、世界的な需要動向によって株価のボラティリティが非常に高くなる特徴を持っています。

一方で、最先端技術を持つ日本企業が、世界のサプライチェーンにおいて重要な地位を占める分野でもあります。

⑤クラウド環境やAIサービスを提供する「システムインテグレーター」

データセンターのハードウェアが整った後に、そのインフラを活用して具体的な情報処理サービスを展開するのがシステムインテグレーターやクラウド事業者です。

データセンター関連銘柄のソフト部門として、顧客企業に対してサーバーの計算能力を切り売りするインフラサービスを提供したり、生成AIの活用プラットフォームを構築したりします。

情報資産を自社で保有せず外部に委託する動きが加速する中で、継続的な月額収入を得られるビジネスモデルを展開している点が強みです。

有望なデータセンター銘柄2つの見つけ方

データセンター市場の拡大は確実視されていますが、投資対象としての銘柄を絞り込むには、明確な選定基準が必要です。

単に受注が増えているという事実だけでなく、競合他社に対する差別化要素を持っていなくてはなりません。

ここでは、投資成果を最大化するために注目すべき2つの評価軸を説明します。

①省エネ技術や次世代冷却装置の保有状況

投資家がデータセンター銘柄の中から有望株を選ぶ際の基準の1つに、深刻化する電力問題に対応できる独自のテクノロジーを保有しているかどうかが挙げられます。

データセンターの電力消費量は今後数年で倍増する見通しであり、電力効率の改善は施設開設のための喫緊の課題となっています。

そのため、消費電力を大幅に削減できる省エネ技術や、最先端の冷却装置の技術の有無を確認することが重要です。

②データセンター新設・増設に不可欠な設備部材のシェア

もう1つの基準は、代替が不可能な必須の部材において、国内シェアまたは世界シェアを握っているかという点です。

例えば、データセンターの内部でサーバー同士をつなぐ光ファイバーケーブルや、超高圧の電流を安全に制御する技術など、特定のニッチ分野で高いシェアを持つ企業は価格交渉力が強いといえます。

どの施設でも必ず使われる必須部材を押さえている企業は、建設主の競争に巻き込まれることなく安定して利益を上げることが可能です。

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データセンター関連株の本命5銘柄を分析

ここからは、日本のデータセンター市場において中核的な役割を担うデータセンター銘柄5社について解説します。

それぞれの企業が持つ強みとリスク要因を確認しましょう。

さくらインターネット(3778):国内最大規模のデータセンターを運営

株価2,913円
時価総額1,220億円
配当利回り0.19%
PER(連)137.15倍
PBR(連)3.87倍
ROE(連)0.72%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年5月23日時点

さくらインターネットは、経済産業省から特定重要物資クラウドプログラムの供給確保計画について認定を受けた、国策データセンター関連株の筆頭です。

石狩データセンターをはじめとする大規模な拠点を自社で運営しており、エヌビディア製の最先端半導体を搭載した大規模な生成AI向けクラウドインフラの整備を進めています。

政府機関や国内のデジタル企業からの信頼が厚く、データセキュリティの観点から国産クラウドへの需要を取り込める立場にある点が最大の強みです。

一方、さくらインターネットの課題は、投資の拡充に伴う財務負担の急増と、それに伴うフリーキャッシュフローの悪化です。

AIサーバーの調達資金を確保するために有利子負債が増加傾向にあり、短期的には営業利益率が圧迫されやすい構造を持っています。

高砂熱学工業(1969):データセンター向け省エネ空調システムで高い実績

株価4,163円
時価総額5,848億円
配当利回り2.95%
PER(連)13.62倍
PBR(連)2.60倍
ROE(連)19.19%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年5月23日時点

高砂熱学工業は、ビルの空調設備工事で国内最大手であり、データセンター向けの高度な温度管理システムにおいて高い施工実績を誇っています。

サーバーの熱密度に合わせた気流制御技術や、消費電力を最小限に抑える水冷式空調システムの開発において業界をリードしています。

生成AIの導入によってサーバーの発熱量が跳ね上がる中で、高砂熱学工業の持つ環境制御ノウハウへの引き合いは極めて旺盛です。

一方で、高砂熱学工業の業績は、国内の建設業界全体に共通する慢性的な熟練技術者不足と、それに伴う労務費の上昇というリスクに直面しています。

大型プロジェクトの施工管理を行える人材の確保がボトルネックとなり、受注があっても工事の進捗が遅れるリスクには注意が必要です。

フジクラ(5803):情報通信の高速化を光ファイバー技術で支える電線大手 

株価4,850円
時価総額8.6兆円
配当利回り0.78%
PER(連)51.48倍
PBR(連)14.33倍
ROE(連)32.48%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年5月23日時点

フジクラは、電線大手3社の一角であり、データセンターの内部および都市間を結ぶ光ファイバーケーブルの製造において世界的な技術力を有しています。

フジクラが開発したファイバーケーブルは、敷設スペースが限られるデータセンターの配線効率を大きく向上させます。

北米の巨大テック企業によるデータセンター新設特需を直接的に取り込んでおり、通信セグメントの利益率が急上昇している点が株式市場で高く評価されています。

ただし、フジクラの現在の業績は北米市場の設備投資動向に依存している側面があり、米国の景気後退やハイテク企業の投資一巡が起こった際の反動リスクを警戒しなければなりません。

また、2026年5月に公表した中期経営計画の内容が、高すぎる市場の期待にとどかず、株価が急落する場面も見受けられました。

明電舎(6508):安定した電力供給を実現する配電設備でインフラを支える

株価11,050円
時価総額5,030億円
配当利回り
PER(連)22.78倍
PBR(連)2.87倍
ROE(連)15.06%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年5月23日時点

明電舎は、重電業界においてデータセンター向け受変電設備や特別高圧変電所の構築に強みを持つ老舗企業です。

電力会社からの電力をサーバーが使える形に整える変圧器やスイッチギヤを長年にわたり供給しています。

データセンターの消費電力量の増大に伴い、電力インフラの増強工事が全国で必要となっており、明電舎が培ってきた高電圧制御技術の需要は堅調です。

インフラに直結する事業の特性上、景気の波に左右されにくい安定した収益基盤を確立しているともいえます。

しかしながら、明電舎の課題は、競合する日立製作所や三菱電機といった巨大重電メーカーに比べて、グローバル展開の規模が小さく、国内市場の投資動向に業績が縛られやすい点です。

また、電力インフラ向けの大型製品は受注から納品、検収までに長い期間を要するため、四半期ごとの業績の偏りが大きく、投資家がタイムリーに業績の進捗を把握しにくい難点があります。

大林組(1802):災害に強く、信頼性の高いデータセンターの建設企業

株価3,194円
時価総額2,2兆円
配当利回り2.94%
PER(連)13.98倍
PBR(連)1.74倍
ROE(連)14.38%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年5月23日時点

大林組は、国内トップクラスの実績を誇るスーパーゼネコンであり、すでに数多くの大型データセンターの建設を手がけた実績があります。

日本特有の激しい地震災害に耐え得る高度な免震・制震技術を持ち、サーバーの過熱を防ぐ建屋全体の効率的な気流設計においても高いノウハウを有しています。

すでに、建築事業における高付加価値セグメントとしてデータセンター建設が利益貢献を始めています。

一方で、大林組の投資上の懸念は、データセンター建設が好調であっても、他の一般的な土木・建築事業において不採算案件が発生した場合に、全体の利益が相殺されてしまうリスクです。

大手ゼネコンの間では受注競争が激しく、資材価格の動向によっては建築部門全体の利益率が低迷する可能性があります。

データセンター関連株に投資する際の3つの注意点

成長テーマとして将来性は申し分のないデータセンター関連株ですが、注意しておきたい点は複数あります。

市場の過熱感に流されず、このセクターが内包する構造的な不確実性を冷静に把握しておくことが、投資家としては極めて重要です。

ここからは、投資家がチェックすべき3つの具体的なリスクについて解説します。

①電力不足や電気料金高騰がもたらす運営コストの増大リスク

第1の注意点は、データセンターの稼働に必要な電力量が膨大であることから、電力供給の逼迫や電気料金の上昇がそのまま運営企業の首を絞めるリスクです。

日本国内の電力網は必ずしも余裕があるわけではなく、特定の地域へのデータセンター集中によって、新規の送電線接続が制限される事例が実際に発生しています。

電気料金が引き上げられた場合、コストを顧客に対して速やかに価格転嫁できないデータセンター運営企業は、営業利益率の急激な悪化に直面します。

②金利上昇局面における大型設備投資への悪影響

第2の注意点は、日本の金融政策の転換に伴う金利上昇が、多額の借入金を前提としたデータセンターの建設・運営に逆風となるリスクです。

データセンターの構築には、土地の取得からサーバー、空調設備の導入に至るまで、数百億円規模の先行資金が必要であり、多くの企業が社債の借り換えや銀行ローンに依存しています。

金利が上昇すると、金利負担が増加して純利益を圧迫するだけでなく、新規プロジェクトの投資回収ハードルが上がることになります。

③急激な技術革新による既存設備の陳腐化

第3の注意点は、情報技術の進化スピードが速いために、巨額を投じて建設した施設や設備が短期間で時代遅れになるリスクです。

例えば、現在は空調や水冷が主流であっても、数年後にはサーバーの構造自体が激変し、より特異な液体冷却システムでなければ対応できない時代が到来する可能性があります。

【まとめ】データセンターの建設は世界的な大競争時代へ

生成AIの爆発的な普及に端を発したデータセンター関連株への注目は、一時的なハイテクブームにとどまらず、国家のデジタルインフラを再構築する長期的な国策テーマへと進化しています。

政府による経済安全保障政策や地方分散への資金補助も、このトレンドを強力に後押しする要因となっています。

しかしながら、投資家としてリターンを確実に得るためには、

  • 電力調達のハードル
  • 金利上昇による財務負荷
  • 急速な技術変化

という3つのリスクに対する防衛策を各企業が講じているかを見極める必要があります。

単にテーマ性があるからという理由で購入するのではなく、参入障壁の高さとコスト競争力を現実に収益化できる実力を持つ企業を選別することが大切です。

※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年に本サイトを設立。専門性・独自性を軸に多種多様な金融商品・サービスを調査&比較し、初心者から中上級者までの投資家の方々へお役立ち情報を提供しています。

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