宇宙関連銘柄の本命は?開発・防衛・ゴミ除去事業などの将来性と有望銘柄

宇宙関連銘柄の本命は?開発・防衛・ゴミ除去事業などの将来性と有望銘柄

およそ半世紀ぶりに有人での月の周回飛行に成功した宇宙船オリオンが、日本時間の2026年4月11日、太平洋に着水しました。

オリオンは月の裏側を飛行する間に地球からおよそ40万6,770キロメートルの地点に達し、人類が到達した地球から最も遠い地点の新たな記録を樹立しました。

民間企業によるロケット打ち上げが日常の風景となり、宇宙ビジネスは空想から現実の巨大産業へと変貌を遂げました。 

かつては国家主導の軍事や科学調査が目的でしたが、現在は通信・放送・気象観測といった社会インフラを支える基盤となっています。 

先行投資が巨額になる宇宙開発は、成功時の見返りが大きい一方で、技術的なハードルや特有のリスクも同居しています。 

この記事では、注目したい宇宙関連株の本命銘柄や投資信託と投資の際の注意点を詳しく解説します。

■この記事の3つの重要ポイント

  • 宇宙開発は世界が技術力を競う次のフロンティア
  • 防衛や宇宙ゴミ除去など多岐にわたる日本企業の注目銘柄がある
  • 個別株のリスクを補完する投資信託による分散投資も有効

目次

宇宙関連銘柄とは?多角化する産業とビジネス領域を5つに分けて解説

宇宙関連銘柄という言葉は、ロケットを作る企業だけを指すものではありません。 

宇宙空間を利用した通信ビジネスや、安全保障、さらには宇宙の環境を守るサービスまで多岐にわたります。 

投資家は、個別の企業がどの領域で収益を上げようとしているのかを把握する必要があります。 

ここでは、現在の宇宙ビジネスを構成する5つの主要な領域について、それぞれの役割と将来性を整理します。

①宇宙技術開発とロケット・衛星製造

宇宙ビジネスの土台となるのが、輸送手段であるロケットと、宇宙で活動する人工衛星の製造です。

従来は使い捨てが当たり前だったロケットも、再利用技術の進展により、打ち上げコストが劇的に低下しました。

人工衛星もまた、従来の大型衛星から小型衛星を大量に配置する方式へと潮流が変化しています。

日本企業の精密加工技術は世界でも高く評価されており、部品サプライヤーとしての存在感も増しています。

②宇宙防衛関連と国家安全保障

現代の安全保障において、宇宙空間の利用は欠かせない要素となりました。

ミサイル防衛や敵対勢力の監視、部隊間の通信において、人工衛星の役割は非常に重要です。

高市早苗首相が宇宙安全保障を重要視した政策を掲げている経緯もあり、防衛関連の宇宙銘柄は投資家から強い関心を集めてきました。

防衛省予算の増額は、宇宙技術を持つ企業にとって安定的な受注に直結する追い風となります。

③衛星通信ビジネス

衛星通信は、山間部や離島、災害時など、地上の基地局が機能しない環境でも安定した通信を提供します。

最近ではスマートフォンと衛星を直接つなぐサービスの開発が進んでおり、通信の空白地帯をなくす技術として期待されています。

膨大なデータを宇宙経由でやり取りする衛星通信の需要は今後も拡大し続けるでしょう。

④宇宙ゴミ(スペースデブリ)対策の急務

宇宙開発が活発になる一方で、使い古された衛星やロケットの残骸である宇宙ゴミ(スペースデブリ)が大きな問題となっています。

宇宙ゴミが稼働中の衛星に衝突すれば、現代のデジタル社会が停止しかねないほどの被害をもたらすおそれがあります。

宇宙ゴミを除去、あるいは監視する技術は、宇宙の持続可能性を守るための必須インフラとなっています。

⑤宇宙資源開発

月面や小惑星に存在する資源を採取し、活用しようとする動きも本格化しています。

特に月は将来の宇宙探査の拠点として注目されており、水や金属資源の存在が期待されています。

現在はまだ探査や実験のフェーズですが、将来的に月の拠点としての活用が現実のものになってくれば、建設やエネルギー供給といった新たな需要が生まれます。

宇宙資源開発は最も夢のある分野であると同時に、収益化までの期間が最も長い超長期のテーマと言えます。

テンバガーも目指せる!有望な宇宙関連銘柄を見つける2つのポイント

株価が10倍に跳ね上がるテンバガー(株価10倍株)を狙うなら、宇宙関連銘柄は魅力的な選択肢です。

しかし、宇宙ビジネスは技術的な理解の難易度が高く、期待先行で買われることも多いため、銘柄選びには綿密な分析が求められます。

有望な銘柄を見つけ出すための2つの重要な視点を解説します。

技術の独占性と参入障壁の高さ

宇宙という過酷な環境で作動する製品には、地上とは比較にならない信頼性が求められます。

世界中で数社しか作れない特殊な部品や、他社が模倣できない技術を持つ企業は、強力な参入障壁を築いています。

特許の保有数や、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの政府機関との契約実績は、その企業の技術力が本物であるかを見極める重要な指標です。

独自のポジションを確立している企業は、競合との価格競争に巻き込まれにくく、長期的に安定した収益を上げることが期待できます。

国策「宇宙基本計画」との連動性

宇宙産業は依然として政府予算による発注が大きな割合を占めています。

日本政府が策定した宇宙基本計画を読み解くと、国がどの分野に優先的に資金を投入しようとしているかが明確になります。

政府が掲げるロードマップに合致した事業を展開している企業は、予算の裏付けがあるため、業績の予見性が高まります。

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宇宙関連株の本命5銘柄を分析

日本の株式市場には、世界に通用する技術を持つ宇宙関連銘柄が複数存在します。

大企業からスタートアップまで、それぞれの銘柄の強みと、投資家が意識すべき注意点を解説します。

三菱重工業(7011):日本の宇宙開発を牽引する中心企業

株価4,371円
時価総額14.7兆円
配当利回り0.55%
PER(連)56.48倍
PBR(連)5.54倍
ROE(連)10.69%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

三菱重工業は、国産ロケット「H3」の製造企業であり、日本の宇宙開発を象徴する企業です。

ロケットの設計から製造、打ち上げ輸送サービスまでを一貫して手がける技術力は、世界的に見ても高い水準にあります。

防衛事業も抱えているため、宇宙安全保障の文脈でも本命視されることが多く、収益基盤の安定性は高いといえます。

懸念点を挙げるなら、三菱重工業の売上全体に占める宇宙事業の割合が、まだ限定的であるという点です。

ロケットの打ち上げが成功しても、巨大な全社売上に対するインパクトは緩やかであり、急激な株価の上昇を期待するのは難しい側面があります。

IHI(7013):固体燃料ロケットと衛星エンジンのスペシャリスト

株価3,120円
時価総額3.3兆円
配当利回り0.64%
PER(連)26.45倍
PBR(連)5.87倍
ROE(連)26.29%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

IHIは、子会社のIHIエアロスペースを通じて、固体燃料ロケット「イプシロン」の開発を担っています。

人工衛星の姿勢制御に使用される機器(スラスター)でも高いシェアを誇り、宇宙インフラの担い手として不可欠な存在です。

IHIにおいて注意すべき点としては、航空機エンジン部門の不具合など、宇宙以外の事業におけるリスクが株価の重しになりやすい点が挙げられます。

宇宙事業がどれほど好調であっても、他部門の不振で利益が相殺されてしまうリスクは常につきまといます。

アストロスケールホールディングス(186A):宇宙ゴミ除去の世界的パイオニア

株価1,345円
時価総額1,825億円
配当利回り
PER(連)
PBR(連)17.52倍
ROE(連)▲373.92%

東証グロース市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

アストロスケールホールディングスは、宇宙ゴミの除去サービスを専業とする、世界でも珍しい企業です。

放置された衛星やロケットの残骸を捕獲し、大気圏に落下させて焼却する技術を確立しています。

宇宙空間の混雑緩和は世界共通の課題であり、各国政府も巻き込んで、注目度は極めて高いといえます。

ただし、アストロスケールホールディングスの最大の課題は、ビジネスモデルが確立途上にあるという点です。

2026年時点でも、本格的な収益化にはまだ時間がかかる見込みであり、継続的な赤字を計上しています。

将来性は高いですが、投資家としては資金繰りの悪化や、期待先行による株価の過熱に注意しなければなりません。

NEC(6701):人工衛星システムと地上インフラの構築力

株価4,328円
時価総額5.9兆円
配当利回り0.74%
PER(連)
PBR(連)2.79倍
ROE(連)9.06%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

NECは、日本の気象衛星「ひまわり」や、小惑星探査機「はやぶさ」の製造実績を持つ名門です。

衛星本体だけでなく、衛星が捉えたデータを地上で処理、解析するITインフラまで垂直統合で提供できる点が強みです。

防衛省向けの衛星通信システムでも豊富な実績があり、宇宙防衛の文脈でも欠かせない存在です。

注意すべき点としては、NECの株価はITサービスの需要に左右されやすく、宇宙事業の成果が株価に反映されるまでには時間がかかると考えられることです。

スカパーJSAT(9412):アジア随一の通信衛星保有企業

株価3,370円
時価総額1.0兆円
配当利回り1.25%
PER(連)41.52倍
PBR(連)3.25倍
ROE(連)6.93%

東証プライム市場 出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

スカパーJSATは、アジア最大級の通信衛星数を誇る、宇宙インフラの運用企業です。

衛星放送事業で培った顧客基盤を背景に、現在は船舶や航空機向けの通信、さらには災害時の自治体向け通信へと事業を広げています。

衛星の製造ではなく、保有してサービスを提供する立場にあるため、安定したキャッシュフローを生み出せる点が特徴です。

注意点としては、地上の5G通信網の拡大や、テスラが展開する「スターリンク」のような海外勢の参入が脅威となる点です。

スカパーJSATも新たな技術への投資を進めていますが、変化の激しい通信市場で優位性を保ち続けられるかが投資判断の分かれ目となります。

宇宙関連株の投資信託3銘柄を分析

個別銘柄の選択が難しい、あるいは特定の技術失敗によるリスクを避けたい投資家にとって、投資信託は有力な選択肢です。

宇宙関連株の投資信託は、世界中の有望企業に分散投資を行うため、業界全体の成長を享受しつつリスクを分散できます。

ここでは、日本国内で購入できる代表的な3つの投資信託を解説します。

eMAXIS Neo 宇宙開発:低コストで宇宙関連企業に分散投資

カテゴリー国際株式型 北米(為替ヘッジ無)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
設定日2018年8月6日
基準価額56,743円
純資産残高601億円
信託報酬0.792%

出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

eMAXIS Neo 宇宙開発は、三菱UFJアセットマネジメントが提供しており、信託報酬が比較的低く抑えられている点が大きな特徴です。

米国や日本などの主要な宇宙関連銘柄に広く投資しており、手軽に業界の成長を取り込みたい人に向いています。

注意点を挙げるなら、インデックス運用ゆえに、急成長中のスタートアップを機動的に組み入れることが難しい点です。

採用銘柄の入れ替え頻度が低いため、最新のトレンドは反映しきれない可能性がゼロではありません。

コストを重視しつつ、長期でじっくり宇宙市場の拡大を待ちたい人に適したファンドといえるでしょう。

東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし):プロが厳選するアクティブ運用の魅力

カテゴリー国際株式型 グローバル・含む日本(為替ヘッジ無)
運用会社東京海上アセットマネジメント
設定日2018年9月12日
基準価額38,601円
純資産残高4,213億円
信託報酬1.8425%

出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

東京海上・宇宙関連株式ファンドは、東京海上アセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。

運用のプロが企業の技術力や市場性を直接調査し、将来性が高いと判断した銘柄を厳選してポートフォリオを組みます。

インデックスファンドには含まれないような、独自の強みを持つ中堅企業や海外の成長株を捕捉できるのが強みです。

注意すべき点は、インデックスファンドと比較したときの信託報酬の高さです。

アクティブ運用は手間がかかる分、コストが高くなりやすく、長期運用においてはこの手数料が収益を圧迫する要因となります。

多少のコストを払ってでも、プロの目利きに賭けたいという投資家向けの選択肢です。

ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド(資産成長型・為替ヘッジなし):海外の本命株まで網羅する広範性

カテゴリー国際株式型 北米(為替ヘッジ無)
運用会社ニッセイアセットマネジメント
設定日2018年11月2日
基準価額34,926円
純資産残高850億円
信託報酬1.8975%

出所:Yahoo!ファイナンス 2026年4月17日時点

ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンドは、ニッセイ・アセットマネジメントが運用する投資信託です。

ロケットや人工衛星の製造や打ち上げ、衛星データ等を活用して事業を展開する企業などにグローバルに分散投資を行います。

日本の銘柄だけでなく、世界的な防衛・宇宙関連の大手企業を多く含んでいるのが特徴です。

注意点としては、組み入れ銘柄の多くが米国株であるため、米国の株式市場や金利動向にパフォーマンスが大きく左右される点です。

世界の宇宙開発の主戦場は米国であるため、本場への投資を重視するなら有力な候補となります。

宇宙関連銘柄に投資する際の2つの注意点

宇宙ビジネスは夢のある投資テーマですが、成功を収めるには冷静なリスク管理が不可欠です。

また、宇宙関連銘柄への投資には、他の産業にはない特有の落とし穴が存在することを忘れてはなりません。

投資家が直面する可能性のある2つのリスクについて解説します。

①開発失敗による株価暴落リスク

ロケットの打ち上げ失敗や人工衛星の軌道投入ミスは、その一事をもって企業の信頼性を失墜させます。

特に単一の案件に依存しているベンチャー企業の場合、失敗は株価の半減、最悪の場合は経営破綻を招くリスクがあります。

たとえ高い技術力を持っていても、宇宙空間での不確実性は排除しきれません。

特定の1銘柄に全財産を投じるのではなく、徹底して分散投資を行う慎重さが求められます。

②政治情勢と予算削減の地政学リスク

宇宙開発は国家戦略の一部であり、多額の公的資金が投入されています。

政権交代による政策の変更や、財政難に伴う予算削減は、宇宙関連企業にとって最大の脅威となります。

また、国際共同プロジェクトの場合、国家間の対立によって計画が凍結されることも珍しくありません。

技術的な進展だけでなく、各国の政治動向や国際協力の枠組みが維持されているかを常にチェックする必要があります。

【まとめ】宇宙ビジネスは世界が競う新たなフロンティア

宇宙開発は、世界が競う新たなフロンティアです。

宇宙関連銘柄には、伝統ある企業から新時代の企業まで、投資の選択肢は非常に豊富です。

投資を成功させるためには、技術の優位性と国策の方向性を冷静に見極める必要があります。

個別銘柄のリスクが気になる場合は、今回紹介した投資信託を活用して、世界中の宇宙産業に広く網羅的に投資する方法も選択肢の1つです。

ただし、宇宙開発は1年や2年といった短期間で結果が出るビジネスではありません。

短期的な株価の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で人類の進化を応援する姿勢で投資を考えてみる必要があります。

※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年に本サイトを設立。専門性・独自性を軸に多種多様な金融商品・サービスを調査&比較し、初心者から中上級者までの投資家の方々へお役立ち情報を提供しています。

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