「カブビト(旧キッチンカブー)」が、2025年11月をもって突如サービス終了・閉鎖を発表しました。
このニュースに驚きつつも、「やっぱりか」と膝を打っている投資家の方も多いのではないでしょうか。
ネット上で長年、良くも悪くも親しまれてきた「キッチンカブーのおじさん」こと、鈴木正剛氏。
その愛嬌あるキャラクターの裏で、一体何が起きていたのか?
今回のサービス終了・閉鎖は、単なる高齢による引退という美しい幕引きなのか、それとも水面下で燻っていたトラブルからの「戦略的撤退」なのか。
この記事では、運営会社の実態から悪評の裏側、提供されてきた投資情報の質、そして鈴木氏の現在の活動まで徹底的に解説するとともに、サービス終了・閉鎖の「本当の理由」に切り込みます。
投資家が次に同じような「地雷」を踏まないために必ず読んでいただきたい内容です。
なぜ突然終了? カブビト(旧キッチンカブー)閉鎖の「3つの有力説」

「終了します」の一言で片付けるには、あまりにも唐突な幕引きでした。
11月という中途半端な時期の発表となりました。
そこには、表向きの挨拶文には書かれない、切実かつ生々しい事情が透けて見えます。
調査の結果浮かび上がってきた、カブビト(旧キッチンカブー)の終了・閉鎖に至る「3つの有力説」を紐解いていきましょう。
運営者「鈴木正剛(キッチンカブーのおじさん)」の高齢化と手法の限界
カブビトの公式発表によれば年齢による廃業です。

運営者である鈴木正剛氏は1954年(昭和29年)生まれで、2025年時点では70代前半に差しかかっています。
また、今の相場についていけなくなったという疑惑もあります。
鈴木氏が証券マンとしてバリバリ働いていたのは、バブル前夜からバブル絶頂期にかけてです。
当時は、電話1本で注文を取り、場立ちが手サインを送り、勘と度胸と接待ゴルフが相場を動かしていた時代です。
しかし、今はどうでしょう。
0.001秒を争うHFT(高頻度取引)が市場を支配し、AI(人工知能)がニュースを瞬時に解析して売買を行う時代です。
そんな「サイバー戦争」のような現代の株式市場において、昭和の証券マンの「勘」や「経験則」がどれほど通用するでしょうか。
鈴木氏の全盛期の時代とは、あまりにやり方が変わりすぎてしまいました。
しかも鈴木氏のスタイルは、あくまで「デイトレード」です。
それは、カブビトのサイトでもデイトレ関連のコーナーの多さが物語っています。

デイトレードとは、瞬発力と反射神経が要求されます。
加齢による判断力の低下は致命的です。
このように、AI相場への適応不全と加齢により、サービス品質を維持できなくなった最大の要因ではないでしょうか。
「損切り」としての撤退判断
次に考えられるのが、経営的な視点からの「損切り」です。
サービス終了・閉鎖が発表されたのは2025年11月25日です。
このタイミングには、ビジネス上の「におい」がプンプンします。
多くの企業にとって、年末は決算や税務処理を見据えた「大掃除」の時期です。
不採算部門を年内に切り捨ててしまえば、翌年に負の遺産を持ち越さずに済みます。
また、サーバー代や情報ベンダーへの支払いなど、各種契約の更新月が迫っていた可能性もあります。
「これ以上続けても、コストの方が高くつく」と判断した瞬間、冷徹にシャッターを下ろす。
これは投資の世界で言うところの「損切り」そのものです。
それをカブビトで行った可能性があります。
「悪評」の蓄積と法的リスク回避
無視できないのが「悪評」という名の時限爆弾です。
ネットで「キッチンカブー」と検索すると、サジェスト(予測変換)には目を覆いたくなるような単語が並んでいました。
「当たらない」「損した」「暴落」……。
当サイトでも以前から、カブビト(旧キッチンカブー)が提供するサービスの質に対する批判的な声が多く寄せられていました。
投資助言の世界では、会員の損失が膨らむと、それがそのまま運営者への憎悪に変わります。
「絶対に儲かる」とは言っていないにせよ、会員たちは期待して会費を払っています。
その期待が裏切られ続ければ、どうなるか。
- 消費者センターへの苦情
- 金融庁の指導
- 断定的判断を禁止した金融商品取引法違反の恐れ
- 返金トラブル
これらが積み上がると、行政処分を受ける前に急いで閉じる業者は珍しくありません。
つまり、「逃げ切り型の撤退」の可能性も消えません。
不穏な言い方ですが、サービス終了・閉鎖が最も安全な防御策になるのです。
カブビト(旧キッチンカブー)とはどんなサイトだったのか?

さて、ここで改めて、カブビト(旧キッチンカブー)のサイトが一体何だったのかを振り返ってみましょう。
鈴木正剛氏の「キッチンカブーのおじさん」のキャラクターに隠された、運営の実態を掘り下げていきます。
運営会社は「株式会社NSN」
まず、運営母体である「株式会社NSN」の正体です。
会社概要は下記のとおりになります。
| 社名 | NSN株式会社 |
| 代表取締役 | 鈴木 正剛 |
| 設立 | 平成12年4月 |
| 資本金 | 46,000,000円 |
| 所在地 | 〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町三丁目360番地1 神田ビル3階 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 登録資格 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2365号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 012-02169号 |
以下が株式会社NSNの事業内容です。

必要な情報は掲載されています。
よって、会社概要上は問題のある箇所は見当たりません。
個人投資家向けに株式投資情報を発信
サービス内容は、個人投資家向けにデイトレードを中心とした株式投資情報を配信するというものでした。
おもに以下のような情報が中心です。
- デイトレ向けの銘柄情報
- 市場の解説コラム
例えば、「本日のデイトレ銘柄」として、デイトレに最適な銘柄を掲載するのを毎日行っていました。

また、「お楽しみ兜町ディナー」では、鈴木氏による市場解説のコラムが読めました。

デイトレだけでなく、IPOや中長期投資、戦略面の話などを扱ったコーナーもありました。

このように、株式投資に関するさまざまな情報が投稿されており、大部分を無料で閲覧できるのが、カブビトというサイトだったのです。
有料版は「カブーフレンズ」となり、月額8,228円の購読料金がかかります。

カブーフレンズではカブビトよりも厳選された情報が配信され、サポートやWEBセミナーもありました。
いつ買って、いつ売るかも指示するため、投資情報サービスだったようですね。
運営者の「キッチンカブーのおじさん」こと鈴木正剛の人物像
カブビトの名物といえば、「キッチンカブーのおじさん」こと鈴木正剛氏です。
鈴木氏は証券会社勤務の後、雑誌「産業と経済」の編集者に転身しています。
この「編集者」としてのキャリアが、鈴木氏のビジネスの肝でした。
つまり、鈴木氏は相場を語る「物語編集者」としての能力が抜群なタイプでした。
投資初心者は、冷徹な数字の羅列よりも、「なぜこの株が上がるのか」というドラマチックなストーリーを好みがちです。
鈴木氏は、元証券マンという権威と、編集者としての演出力を武器に、大衆の心をつかみました。
しかしその反面、物語は人を惹きつけるが、利益は生まないという矛盾を抱えることになります。
「語る力」は強いが、「勝つ技術」は時代とのズレが大きくなる。
SNSや口コミで悪評が蓄積した理由の一端はここにあります。
幻冬舎の「ゴールドオンライン」で見えるターゲット像
鈴木氏は幻冬舎の富裕層向け資産防衛メディア「ゴールドオンライン」でコラム連載をしていました。

ゴールドオンラインには、デイトレードと中長期投資の2つのコラムがあります。
その内容は一貫して「初心者向け」に噛み砕かれています。
カブビトのコラムも同じテイストで書かれていますので、ターゲット層も同じでしょう。
「効率よく手に入る情報」「わかりやすい解説」を求めている、投資初心者がターゲット層だったと思われます。
鈴木正剛はいま何をしている?現在の活動を追跡
さて、カブビト(旧キッチンカブー)のサービスを終了・閉鎖する鈴木正剛氏は、いま頃、どこで何をしているのでしょうか?
すっかり隠居生活…と思いきや、意外なことにネット上での活動は継続しているようです。
X(旧Twitter)での活動

鈴木氏はX(旧Twitter)での投稿を毎日続けているようです。
サービスを終了させ、会員を路頭に迷わせた(かもしれない)直後であっても、その「相場を語りたい欲」は収まっていない様子です。
あるいは、承認欲求の強さゆえか、それとも次のビジネスチャンス(?)を虎視眈々と狙っての種まきなのか。
そのエネルギーには脱帽するほかありません。
アメブロ(ブログ)での活動
同様に、アメブロの更新も続いています。

「カブビト」という看板は下ろしましたが、鈴木氏個人としての発信場所は死守しています。
もし鈴木氏が本当に「逃亡」を図っているなら、SNSやブログの更新など止めるはずです。
逆に言えば、これだけ堂々と発信を続けているということは、逃げる必要性を感じていないということなのでしょう。
少なくとも法的な危機を感じているということはなさそうですね。
カブビト(旧キッチンカブー)に対する投資家の口コミ・評判
ここで、実際にカブビト(旧キッチンカブー)のサービスを利用していた、あるいはウォッチしていた投資家たちの「生の声」を振り返ってみましょう。
その悪評の数々は、なかなかに香ばしいものがあります。
破産の直行便と酷評
ネット上には、「疫病神」「破産への直行便だ」といった、目も当てられないような酷評が散見されました。



デイトレードの手数料と安くない会費で二重のマイナスを背負い、さらに推奨銘柄で損失を出せば、ユーザーが「搾取されている」と感じるのも無理はありません。
「誰でも勝てる」かのような甘い勧誘文句と、厳しい現実のギャップが、アンチを大量生産してしまったようです。
後出しじゃんけんばかりと批判
また、情報の質に関しても「後出しジャンケン」という批判が目立ちました。


大量に銘柄を推奨し、株価が上がった後で「ほら、言った通りでしょう」と解説する。
下がった銘柄に関してはダンマリです。
これでは、有料情報としての価値はゼロに等しいでしょう。
かつての編集者としてのスキルが、ここでは「言い訳の作文能力」として遺憾なく発揮されていたのかもしれません。
【まとめ】カブビト(旧キッチンカブー)終了・閉鎖から今後に活かせること
カブビト(旧キッチンカブー)の突然の終了・閉鎖は、単なる「やめます宣言」ではなく、複数の問題が積み重なった結果と見るべきです。
運営者の高齢化、昭和型相場観とのミスマッチ、悪評の蓄積と要因は盛りだくさんでした。
今回の件から学べるのは、サービス内容だけでなく、誰が・どんな会社が・どんな構造で運営しているかを必ずチェックすることです。
語りが上手くても、勝てるとは限りません。
今後は「話がうまい人」ではなく、「仕組みが健全なサービス」を選ぶ目を磨くことが、投資家が守るべき最大のリスク管理になります。
■旧キッチンカブーの評判を検証した過去の記事はコチラ



『カブビト(旧キッチンカブー)』の口コミ
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