話題の理系投資家『kenmo』氏。300万円を1億円に増やした投資手腕は本物?それとも偶然なのでしょうか?
実際には、短期のブームに乗っただけの “ まぐれ当たり ” ではなく、独自の投資戦略があるようです。
そこで気になるのが、kenmo氏の具体的な投資手法、現在の保有銘柄、そして彼の投資判断の根幹にあるロジックではないでしょうか?
本記事では、kenmo氏の活動や投資手法、保有株、書籍などを調査し、投資家としての実像に迫ります。
最後まで読めば、kenmo氏の投資家としての実力と、彼の投資手法から何を学べるのかが具体的に見えてくるはずです。
kenmoとは何者か?プロフィールと主な活動
kenmo(けんも)氏は元手300万円で株式投資を始め、5年で資産1億円を達成し、億り人になった人物として知られています。
まずは、kenmo氏がどんな人物なのかお伝えしていきます。
正体は非モテオタク理系男子!?そのプロフィール
kenmo氏のプロフィールはHMV&BOOKSに記載がありましたので、そちらを参考にしながらお伝えしていきます。
kenmo氏は、自らを「典型的なモテないオタクの理系男子」と語る元研究員です。
就職後も消えないお金の不安から、株式投資での経済的自立を志すようになりました。
投資前には「せどり」に取り組んでいたとのこと。
論理的思考とデータ分析力を武器に2011年から株式投資を開始。元手300万円をわずか5年で1億円に増やし、現在は約3億円を運用。
15年勤めたメーカーを退職後は、IR支援や企業コンサルを手がける法人を設立し、講演やIRイベントも主催。
2023年には中小企業診断士も取得。投資家・著者・教育者として多方面で活躍しています。
湘南投資勉強会で個人投資家の勉強の場を提供

kenmo氏の活動の大きな柱の一つが、「湘南投資勉強会」です。
このサービスは、kenmo氏が代表を務める個人投資家のための勉強会で、投資に関する知識やスキルを共有し、共に学ぶことを目的としています。
おもな活動は以下の通りです。
- 勉強会
- 企業のIR説明会
- YouTube
- ブログ(note)
勉強会
会場またはオンライン形式での勉強会が実施されています 。
内容はテクニカル分析やファンダメンタルズ分析に加え、投資家心理や資金管理といった重要テーマにも及ぶよう。
講師を務めるのはkenmo氏。理系出身の視点から、論理的かつ分かりやすく解説される講義は高評価の声もあります。

また、参加者同士が自由に意見交換できる交流の場としても機能しており、孤独になりがちな個人投資家にとって、安心して学びを深められる貴重な学習環境となっています。
企業のIR説明会
上場企業のIR担当者を招き、投資家に対して直接説明する機会を提供しています。
YouTubeチャンネルでも説明会の様子が視聴できるため、来場できない方はそちらがおすすめです。
また、「note」には書き起こし記事もあり、文字で読みたい方にも対応しています。

YouTube

YouTubeでは、「湘南投資勉強会オンライン」というチャンネルを運営しています。
配信動画は決算資料の読み方からIR説明会、市場概況の解説、個別銘柄のチャート分析、投資初心者向けの基礎知識講座、kenmo氏の相場観など多岐にわたります。
ライブ配信なども行い、視聴者からの質問にリアルタイムで答えるなど、双方向のコミュニケーションも重視しているようです。
チャンネル登録者は1万3,000人ほどですが、投稿動画の視聴回数はほとんどが1,000以下でした。
そのため、あまり人気のあるチャンネルとは言えないですね。
ブログ(note)

kenmo氏のnoteでも情報発信しています。
日々の相場分析や具体的な投資戦略の解説、メンタル面の考察、おすすめの投資書籍紹介など、テーマは多彩。
体系的に整理された知識が魅力で、とくにkenmo氏の投資哲学や思考プロセスを知りたい投資家にとっては役立つ内容になるのではないでしょうか。
記事の中には、実際の銘柄を取り上げた分析もあるため、気になっている銘柄をチェックするのにも良さそうです。
X(Twitter)でも情報発信

kenmo氏はフォロワーは、フォロワー20万人超(2024年5月時点)のXアカウントも所有しており、投資インフルエンサーとしての顔も持ちます。
ざっと見た感じXは告知用なのかという印象を受けました。
上記のように、湘南投資勉強会の活動や自信の書籍の宣伝が多かったです。
kenmoの投資戦略とポートフォリオ
kenmo氏が多くの個人投資家から注目される理由の一つは、その独自の投資戦略と、それを実践することで成果を上げている(とされる)点にあります。
ここでは、公表されている情報や発言などから推測されるkenmo氏のおもな投資戦略とポートフォリオについて解説します。
おもな投資戦略
kenmo氏の投資戦略は多岐に渡りますが、自身の著書で紹介された下記の4つが参考になります。
- 新高値ブレイク投資
- 株主優待需給投資
- 決算モメンタム投資
- 中長期投資
新高値ブレイク投資
新高値ブレイク投資は、株価が過去52週高値や年来高値を更新した銘柄に注目し、さらなる上昇を狙う順張り手法です。
単に高値を超えたかどうかではなく、その背景にある材料(ヒット商品、新経営陣、業績好転など)を分析し、成長の継続が見込める銘柄を選別します。
また、下記の明確なルールを徹底する手法とのことです。
- 購入時のPERは10〜30倍台を目安
- 売却基準は株価2倍、PER50倍、もしくは半年〜2年の保有期間が一つの判断軸
- マイナス8%で損切り
高値で買ってさらに高値で売るという手法ですね。
相場が好調であれば上手くいきやすいです。
ただ、日本市場よりはトレンドが継続しやすい米国市場向きの手法かと思います。
株主優待需給投資
株主優待需給投資は、株主優待をもらうために株を買う人が増えるタイミングを狙う投資法です。
優待の権利がもらえる「権利確定日」が近づくと株価が上がりやすくなるため、その前に仕込んでおき、上昇したところで売るのが基本の流れです。
買うタイミングは、権利確定日の3〜6ヶ月前が目安。相場が下がっている時期に安く買っておくのが理想だそう。
売るタイミングは、権利確定日の1ヶ月〜2週間前が多く、株価が急に上がった場合は早めに売るとのことです。
このように、分かりやすく取り組みやすい手法ですが、広く知られてしまっているため、現在でも通用するのかという疑問はあります。
優待廃止の可能性もあるため、銘柄選別が重要となってくるでしょう。
決算モメンタム投資
決算モメンタム投資は、企業が好決算を発表した直後に買い、その勢いに乗って利益を狙う手法です。
とくに、予想を大きく上回る「サプライズ決算」が出た企業は、株価がしばらく上昇しやすい傾向があります。
買うタイミングは決算発表の翌営業日から3日以内が基本。
夜間に株が売買できる「PTS(私設取引システム)」で大きく上がっていれば、市場の評価が高いサインとするとのこと。
売却は決算後20営業日以内や、10~30%上昇したタイミングが目安。
3ヶ月、6ヶ月などの区切りで再判断する方法もあります。
中長期投資
中長期投資は市場であまり注目されていない割安株を発掘し、中長期的な株価上昇を狙う手法です。
購入銘柄の条件は下記のとおり。
- 時価総額50億~300億円程度の中小型株
- 上場後1~5年以内の企業
- 3年で株価が2倍になるイメージが持てる企業
- PERは10~30倍台
上記の条件で企業のファンダメンタルズに基づいて投資判断をするとのこと。
銘柄の売却は、
- 当初の投資シナリオが崩壊した
- 短期間で株価が急騰した
- または他に魅力的な銘柄が出現した
といった場合に検討するそうです。
ポートフォリオと保有銘柄の傾向
kenmo氏の保有株とポートフォリオは、雑誌ダイヤモンド・ザイの「勝ち組投資家8人のリアルバイ!【NISA】で何買ってる?」という記事が参考になります。
そこから同氏の銘柄の選び方を探っていきます。
成長枠は小型株が中心
新NISAの「成長投資枠」では、日本の小型成長株に注目し、大きな値上がり益を狙うスタンスです。
「買ったら売れない」という前提で、長期で保有できる銘柄を重視。
とくに、株価が下がりにくい安定したビジネスモデルを持つ企業を中心に選定し、制度のメリットを最大限活かす戦略をとっています。
下記のような銘柄を投資対象にしているとのことです。

法人向けのITサービスが中心ですね。サブスク契約での安定収益が期待できるため、手堅いと考えているようです。
つみたて枠は日本株と世界株
つみたて枠は、日本株と世界株で月10万円の積立運用をしているとのことです。
- eMAXIS Slim 国内株式(日経平均):月9万円
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):月1万円
多くの人がオールカントリー中心にする中、kenmo氏は日経平均を重視。
その理由はエミン・ユルマズ氏が主張している『2050年に日経平均30万円』です。
kenmo氏はこの主張は十分実現可能としています。
インフレに合わせて値上げするだけでも、日本企業の業績はどんどん上がるはずと考えているとのことです。
よって、将来的には日経平均30万円になってもおかしくないと考えているそうです。
kenmoの 著書「5年で1億貯める株式投資」徹底解剖

kenmo氏の名前を広く知らしめたきっかけの一つが、2025年に出版された著書『5年で1億貯める株式投資』(ダイヤモンド社)です。
この本は、発売後すぐにベストセラーとなり、多くの個人投資家、特に株式投資初心者から支持を集めました。
ここでは、この本の内容や読者からの評判について詳しく見ていきましょう。
書籍の内容【どんなことが学べる?】
『5年で1億貯める株式投資』は、kenmo氏自身の投資経験やノウハウをベースに、株式投資で資産を増やすための具体的な方法論を解説した書籍です。
本書ではその目標達成に向けたステップや考え方が、初心者にも分かりやすく説明されています。
本書で学べる主な内容は以下の通りです。
- 株式投資の基礎知識
- kenmo流・銘柄選定術
- 投資マインドと資金管理
- 具体的な投資戦略と成功事例
- 情報収集の方法
全体を通して、専門用語は極力避けられ、図解やイラストも多く用いられているため、初心者でも理解しやすいように工夫されています。
また、単なるテクニックの紹介に留まらず、投資家としての心構えや哲学についても触れられており、株式投資を一冊で学べるガイドブックという印象です。
読者の評判・口コミレビュー
『5年で1億貯める株式投資』の口コミは非常に好評です。
まず、SNSでの評価から確認していきましょう。
SNS上には上記のような絶賛のレビューが多数あります。
ただ、「購買数を伸ばすためのサクラ?」と思ってしまうところも…。
どうやら出版時にインフルエンサー等に本を配布していたらしく、SNSのレビューはあまり当てにならないかもしれません。
続いて、Amazonのレビューを確認していきましょう。



全体的に「初心者にわかりやすい」という声が多かったです。
専門用語が少なく、図解も多いため、株の知識が全くない状態からでも理解できると好評です。
すぐに使える手法も掲載されているため「読んで終わりでなく、実践で試せる」という声も多かったです。
中上級者には少しもの足りないという声が一部にあるものの、「投資の入門書として最適」と多数の方に支持されています。
kenmoの実力は?信頼できる投資家なのか?
kenmo氏が発信する情報や投資手法は、とくに株式投資初心者から中級者にとって、学ぶべき点が多い有益なものと言えそうです。
複数の媒体で投資情報を長期に渡って発信し、個人投資家向けの勉強会を主宰。企業のIR説明会を開くなど投資家の育成に貢献しています。
著書『5年で1億貯める株式投資』もベストセラーとなり、多くの読者に好評です。
一方で、運用成績などの客観的なデータは公開されておらず、情報のすべてが万人に通用するとは限りません。
とはいえ、書籍以外は無料で利用できます.
そのため、kenmo氏に興味があるのであれば、まずはYouTubeやnoteなどの無料コンテンツを利用してみるのがおすすめです。
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