老後資金を資産運用で貯蓄する”自分年金積立サービス”を運営している「いつかはゆかし」
最近注目されている長期の資産運用投資を目的としたサービスですが、過去に行政処分を受けていることがわかりました…
今回は、いつかはゆかし運営元の概要やサービス、行政処分の過去、利用者の口コミなどについて詳しく解説していきます。
目次
いつかはゆかしとは？
冒頭でもお伝えしましたが、「いつかはゆかし」は老後の資産形成を目的とする自分年金積立サービスです。
長期・積立・国際分散投資を支援する会員制サービスであり、公式サイトに”月5万円で1億円貯める”をキャッチフレーズに少額から資産運用を始められます。
ここからは、運営元の詳細やサービス概要、過去と現在について見ていきましょう。
運営はヘッジファンドダイレクト株式会社
「いつかはゆかし」を運営しているのはヘッジファンドダイレクト株式会社。海外投資の資産運用を行っており、個人投資家向けヘッジファンド専門投資助言会社として業界1位とされています。
また、投資助言業として財務省から認められたという証拠でもある「関東財務局長(金商)第532号」を取得していることが分かりました。
そんなヘッジファンドダイレクト株式会社にも運営元があり、「あゆみトラスト・ホールディングス株式会社」といいます。
あゆみトラスト・ホールディングス株式会社の概要
2004年8月、「アブラハム・グループ・ホールディングス有限会社（準備会社）」として設立。
2005年8月、営業を開始。
2006年11月、純金融資産1億円以上の方が会員登録できる限定サービス「YUCASEE（ゆかし）」を開設。
2008年、「ゆかしファミリーオフィス」と海外ファンド専門投資助言会社「アブラハム・プライベートバンク」開設
2009年、情報サイト「ゆかしメディア」を開設。
2011年11月、いつかはゆかしのサービスが開始。
2013年10月、アブラハム・プライベートバンクが6ヶ月間の行政処分。
2014年4月、業務を再開。
2016年1月、アブラハム・プライベートバンクから現在のヘッジファンドダイレクトに商号変更。
2017年12月、ヘッジファンドダイレクトは投資助言の契約金額が累計900億円を達成。
また、現在あゆみトラスト・グループとして、
- あゆみトラスト・ホールディングス株式会社
- アブラハムウェルスマネジメント証券会社
- ヘッジファンドダイレクト株式会社
- ゆかしウェルスメディア株式会社
- アブラハム・ウェルスマネジメント株式会社
5つの子会社を保有しています。
代表は高岡壮一郎
いつかはゆかしの代表取締役は高岡壮一郎氏が務めています。
高岡壮一郎の経歴
地方の公立小学校から中学校、そして進学校へ進み、幼少期から12年間剣道に打ち込む。
その後、東京大学に進学。後のアブラハム・プライベートバンク創設メンバーと出会う。
大学卒業後の1999年、三井物産に入社。
その後、アブラハム・グループ・ホールディングスを、東京大学で知り合ったメンバーとともに設立。
社名は心理学者アブラハム・マズローに由来します。
現在、あゆみトラスト・ホールディングスが展開する富裕層向けヘッジファンドについて、高岡壮一郎氏は以下のように述べていました。
日本の強みは個人金融資産にあり、その多くは富裕層が所有しています。彼らが最も求めるのは金融情報。そして、インターネットは今後確実に成長していく分野です。これらを組み合わせたビジネス展開こそがビジネスチャンスにつながります。
また、高岡壮一郎氏はこれまで以下3冊の書籍を出版しています。
- 『富裕層のためのヘッジファンド投資入門』
- 『富裕層のNo.1投資戦略』
- 『富裕層はなぜ、YUCASEE（ゆかし）に入るのか』
サービス概要
いつかはゆかしのサービス概要としては、冒頭などでも紹介したように、100本以上の海外ファンドからポートフォリオを作成し、長期積立の資産運用を支援するサービス。
英国上場企業の金融機関が提供している長期積立プラットフォーム上で、海外ファンドの専門アドバイザーから助言を受けてポートフォリオを作成し、資産運用を少額から始められます。
入会金は19,800円。投資助言料は毎月積み立て残高の0.945%が掛かってきますが、他社の資産運用サービスと比較すると、比較的安価と言えるでしょう。
また、いつかはゆかしは中間マージン無しで直接取引が可能であり、金利は複利で早く始めれば得という特徴があります。
さらに、投資の助言だけで無く、利用者の疑問や質問にも答えてくれるため、投資初心者も資産運用を始められますね。
しかし、不安な要素もあり、現在いつかはゆかしの公式サイトに具体的なサービス内容が記載されていません。
お知らせには2019年4月26日の「ゴールデンウィーク休業のお知らせ」を最後に、更新されていないのです…。
一番驚くことが、公式サイトにある「会員ログインはこちら」というページにアクセスしたところ、外部ページに案内されますが、「404Not Found」と表示されます…。
そのため、いつかはゆかしは現在、運営を停止している可能性もゼロではないかもしれませんね。
行政処分を受ける
前述でも何度も紹介してきましたが、いつかはゆかしは過去に行政処分を受けていました…。
というのも、いつかはゆかしが行政処分を受けたというわけではなく、運営元のヘッジファンドダイレクト株式会社の前身「アブラハム・プライベートバンク株式会社」が行政処分を受けています。
行政処分の内容等の詳細は下記記事をご覧ください。
現在はどうなったのか
いつかはゆかしですが、現在は公式サイトこそ存在しているものの、サービスが続いているのか不明です。
というのも、前述でもしましたが、公式サイトのお知らせが2019年4月26日の「ゴールデンウィーク休業のお知らせ」を最後に更新されていません。
さらに、会員ログインの画面でもエラーが発生しログインが出来なくなっています。
そのため、もしかするといつかはゆかしは2019年を最後にサービスを終了しているのかもしれません。続報を待ちましょう。
いつかはゆかしの評価
ここからはいつかはゆかしの賛否両論ある評価についてお伝えしていきます。
良い口コミ
いつかはゆかしの良い口コミについてですが、2024年現在は見つけられませんでした。
また、運営元であるヘッジファンドダイレクトも良い口コミは発見できず…。
そのため、代表取締役である高岡壮一郎氏の良い口コミについて紹介します。
『富裕層のためのヘッジファンド投資入門』(ダイヤモンド社)髙岡壮一郎 (著)、ヘッジファンドダイレクト株式会社 (編集)
— 北村宣慈 (@KitamuraSenji) February 29, 2024
私はヘッジファンドに投資できるほどの富裕層ではありませんが、この手の投資は興味があるので拝読しました。富裕層の世界が垣間見えて面白いです。#読書 #読書垢 pic.twitter.com/uiR5J0VK3p
前述でもしたように、高岡壮一郎氏は著書を出版しており、その内容が面白かったという声がありました。
悪い口コミ
一方で、悪い口コミについてですが、こちらも現在は悪い口コミについて発見できませんでした。
しかし、さまざまなネット記事で
- いつかはゆかしは怪しい
- 運営元が行政処分を受けてたからいい印象がない
など悪い評判が多く見受けられます。
いつかはゆかしの評価
ここまでいつかはゆかしについて紹介してきましたが、利用する方にとってのメリット・デメリットについて考えたのでご覧ください。
メリット
まず、いつかはゆかしを利用するメリットについて紹介していきます。
- 将来の老後資金を貯めておきたい方
- 資産運用を少額から始めたいという方
- 海外ファンドの資産運用に興味がある方
いつかはゆかしは冒頭でもお伝えしたように、自分年金積立サービスで老後の資産形成を、長期的に積立・国際分散投資を支援するサービスです。
投資初心者で資産運用を始めたいけど資金ハードルが高いと感じる方や、まずは少額から始めたいという方は簡単に始められますね。
デメリット
一方、いつかはゆかしのデメリットとしては下記の内容が挙げられます。
- 運営元が過去に行政処分を受けている
- いつかはゆかしの利用者の口コミがない
- 公式サイトの更新が2019年4月で止まっている（疑惑）
- 会員ログインページがエラー表示となる
前述でもしたように、いつかはゆかしの運営元であるヘッジファンドダイレクトは過去に行政処分を受けている会社です。
また、いつかはゆかしは2011年からサービス開始され、現在も利用者の口コミはなく、ネット記事でも様々なサイトで悪評が見受けられます。
さらに、いつかはゆかしの公式サイトは前述しましたが、恐らく2019年4月を最後に更新が止まっており、会員ログインページもエラーが表示されることがわかりました。
そのため、メリットで魅力に感じても、実際はサービスが終了していて、利用できないかもしれません…。
『いつかはゆかし』の口コミ
口コミ一覧