ピクテ投信について
ピクテ投信(ピクテ・ジャパン)の評判を調査
ピクテ投信の評判を調査しました。
調査の結果分かったのは、ピクテ投信は「会社としての信頼性はバツグンだが、投資先としての魅力は薄まっている」ということです。
ピクテ投信の本社があるのはスイスのジュネーブ。200年以上にわたって資産運用サービスを提供し続けており、“欧州最高峰のプライベートバンク”としての地位を築いています。
しかしピクテ投信が販売する投資信託の評判は芳しくありません。
「基準価額の下落・利回りの低下・高い手数料」などが評判悪化の原因になっているようです。
※ピクテ投信投資顧問は、2022年7月から「ピクテ・ジャパン」に社名変更されました
ピクテは200年以上続く資産運用会社
ピクテ投信が属する”ピクテグループ”の創業は1805年です。
創業者は当時20代の若き投資家2人。
ジャコブ・ミッシェル・フランソワ・ド・カンドルと、ジャック・アンリ・マレが、スイスのジュネーブでピクテを創立しました。
それ以後、幾度かの社名変更を経てピクテグループは200年以上にわたって金融業界に携わり続けています。欧州では”最高峰のプライベートバンク”として認知されています。
日本で購入できる「ピクテ・グローバル・インカム株式」や「ピクテ・ヒューマン・ファンド」は、ピクテグループの日本支社である”ピクテ投信”が運用を担当しています。
ピクテ投信の商品は、ほかの投資信託に投資を行なう「ファンドオブファンズ」の形式です。投資先ファンドの大元を辿ると、ピクテグループが運用する投資信託に行き着きます。
そのため、ピクテ投信が販売している投資信託を購入することは、ピクテグループに投資をすることと同じといってよいでしょう。
ピクテ投信が支持される理由
ピクテ投信が日本で支持されたのは、毎月分配型の投資信託商品の人気が高まったためです。
最も人気が高い投資信託商品は、ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配) 。
「毎月お小遣い感覚で分配金が貰える」という魅力に惹かれて投資家が殺到。2007年は純資産2.7兆円近くを集めました。
当時は銀行や証券会社も顧客におすすめしやすかったのか、積極的にピクテ投信の商品を営業していたようです。
創業200年以上の資産運用会社であれば、投資を任せてもよさそうな安心感があります。また将来的に得られるお金よりも、毎月お小遣いが貰える方が嬉しいという気持ちもあったのでしょう。
ピクテ・グローバル・インカム株式は、巨額の資金を集めたことでメガファンドと呼ばれるようになります。
ピクテ投信が支持される背景には、「多くの資金が集まる投資信託を運用している」という実績に基づいた理由もあるのでしょう。
ピクテ投信の評判が悪化
好評を博していたはずのピクテ投信ですが、いつの間にか評判が悪化しています。
評判が悪化した要因は3つ。
①基準価額の下落が止まらない
②毎月分配型の投資信託に対する逆風
③手数料の高さに不満の声が噴出
銀行や証券会社からはいまもピクテ投信を紹介されることもあるようですが、ネット上での評価は芳しくありません。
基準価額の下落が止まらない
ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配) の基準価額が下がり続けています。
2007年の基準価額は13,080円でしたが、2022年には2,999円まで下落。
出典:MORNINGSTAR
基準価額は、ピーク時と比べて約4分の1まで落ちています。
貰える分配金が減った
ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配) は、分配金を受け取るのが主目的のファンドです。
分配金は年を経るごとに減配しています。
引用元:MORNINGSTAR
一時期は700円の分配金を出していたピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)。2022年には20円の分配金しか出せなくなっています。
ピクテ投信にとってさらに悪材料となったのが、金融庁の声明です。
2017年、金融庁は「毎月分配型の投資信託は、長期の資産形成に向かない」という声明を発表。個人投資家の資産が流出することに繋がりました。
手数料の高さに不満の声が噴出
ピクテ投信は「手数料が高い」です。
ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)は、3.85%の購入手数料が必要です。
アクティブファンドで必要な手数料の平均は「0.76%~2.18%」。
昨今はノーロードと呼ばれる「手数料ゼロ円の投資信託」も登場したことにより、ピクテ投信の手数料の高さが際立つ結果になっています。
もちろん手数料以上のリターンが望めるのであれば、手数料の高さは気にするところではありません。
ただ上記したように、ピクテ投信の投資パフォーマンスは不調が続いているのが現状です。
ピクテ投信の今後はどうなる?
ピクテ投信の評判は厳しい意見が多いですが、今後の見通しは明るいです。
ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)は、基準価額の回復にも期待できます。
その投資先は、公益株(電力・ガス・水道など)が中心だからです。
2022年に始まった露ウクライナ戦争に伴い、エネルギーに対する需要が増加しています。米国インフレに伴うエネルギー価格の値上げは、将来的なインフラを担う会社の業績改善に寄与するでしょう。
また2022年8月の運用報告書によると、今後は再生エネルギー活用事業を行なっている企業の組み入れを検討しているとのこと。
世界的な脱炭素の流れに乗って、再生可能エネルギーに注目が集まっています。
再生可能エネルギーを扱う企業への投資は、中長期的な株価上昇の期待が持てます。
ただ米インフレに関しては回復の目途が立っていないため、まだ予断を許さない状況という点は把握しておきましょう。
※以降の記事は、以前までの検証内容です。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」に実際に登録してみた。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」では、無料会員の募集を行っていないので、早速ホームページより検証を進めます。
まず、ホームページTOPのデザインはこのような感じで、水がもの凄い勢いで噴射している謎の画像が大々的に使用されています。何をコンセプトとして運営を行っているのかも謎です…。
奇抜なサイトデザインの「ピクテ投信投資顧問株式会社」では、「個人投資家向け・販売会社向け・機関投資家向け」といった3つのカテゴリに分けてサービス提供を行っており、専用ページも3通り用意されています。
更に「ファンド情報」や「マーケット情報」なども用意されています。活用できるか否かは別としてコンテンツも豊富な模様です。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」の無料コンテンツを検証してみた。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」で目立つ無料コンテンツは、カテゴリが細分化された「マーケット情報」です。
マーケット情報では、市場レポート・ボンジュール・ファンドベーシック・今日のヘッドライン・欧州クレジットスターなど豊富な記事が用意されているので、無料でも十分に活用できるサイトだと思います。
ただ、“あくまで無料コンテンツ”という位置づけで、参考程度に活用するのが賢明だと個人的には思います。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」の有料コンテンツを検証してみた。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」で用意されている有料サービスは大きく分けて以下の3つです。
■iTrust
「雲を突き抜けるようなパフォーマンスと従来にない高水準の情報提供を目指す」と謳うネット専用ファンドシリーズ。「本物だけに投資し続ける」というコンセプトのもと安定した収益を実現するファンドのようです。
■グロイン・マイルド
日常生活に不可欠な公益サービスを提供する世界の公益企業が発行する株式を主な投資対象。公益企業には電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの企業が含まれるとのこと。コースは毎月分配型と1年決算型の2コースに分かれています。
■ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト
世界を舞台に芸術活動に励む、日本の若きアーティストを応援する活動なので、投資には全く関係がありません。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」のサポート体制を検証してみた。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」では、投資信託・年金資金運用に関する問い合わせを平日の9時~17時まで受付けています。何か質問などがあれば一度サポート宛に問い合わせみてもいいかもしれません。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」のドメイン情報を検証してみた。
ドメイン取得日を調べると「2001年1月24日」で、サイト開設後16年以上も経過していることが分かりました(2017年2月調べ)。老舗の投資顧問会社ということがよく分かりますよね。この長い運営実績は評価すべき点です。
続いて、所在地「東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル7F」をGoogleストリートビューで検索した結果、該当した建物がコチラになります。
(参考画像:Googleストリートビュー)
コチラの「岸本ビル」は地上11階建てのビルです。特にツッコミどころは見当たりませんでした。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」の検証結果を総括する。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」が提供するサービスはファンドに関連するものなので、当サイトでわざわざ検証するようなサイトではありませんでした。
検証した限りでは、特段怪しげな点は見当たらなかったので、投資信託に興味のある人は利用してみてもよいでしょう。
ただ、今は再現性の高い投資ノウハウを発信する有益なサービスがごまんとある時代です。
稼げる情報が知りたいという方には『凄腕アドバイザーの投資情報LINE』が参考になるかもしれません。
同氏は株で億超えの運用益を出した投資ノウハウを情報発信しており、「150万円の元手を2190万にした」という口コミも寄せられています。
個別で検証も行っているので、ご興味のある方は関連記事をご覧いただけると幸いです。
「ピクテ投信投資顧問株式会社」の料金設定。
■無料コンテンツ
・マーケット情報等
■有料コンテンツ
・iTrust
・グロイン・マイルド
・ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト
『ピクテ投信』の口コミ
口コミ一覧