田代尚機のTS・チャイナ・リサーチ

ホームページTOPでは、中国の国旗を背景に代表の「田代尚機」氏が偉そうに腕組みした画像が大々的に掲載されています。田代氏は自称「中国株のスペシャリスト」…自ら言ってしまうのは少し痛いです(笑)

そんな自意識過剰の雰囲気を漂わす田代氏の略歴を見ると、「株式会社 大和総研」に勤務し、ベンチャー企業に関する投資審査や、日本株アナリストとして小売金融を担当。その後、北京に駐在し中学経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして従事。2008年5月に独立し現職に就いたようです。

また、中国株・中国経済に関するセミナー・講演・メディア出演・投資雑誌への寄稿・多数の書籍執筆など、幅広く活動しているとのこと。

略歴を見る限りでは何も気になる点はありませんが、だからと言って自らを「中国株のスペシャリスト」と名乗るはいかがなものでしょうか…？

無料コンテンツは以下の3つです。ボリューム以上に内容は薄く、あまり参考になるような内容とは思えません。

■メールマガジン
どのような情報を配信するのか具体的な説明はありませんが、メールマガジンが用意されています。過去の配信履歴から内容を見てみると、有料メールマガジンを一部抜粋した内容が掲載されているのみでした。

■統計データ
都市部固定資産投資・物価指数・小売売上高などのグラフを掲載するだけのコンテンツです。

■中国株の基礎知識
中国企業の社長へのインタビュー記事や、株価に影響する指数の解説などを掲載するコンテンツです。

実は「田代尚機のTS・チャイナ・リサーチ」のサイト内では有料コンテンツの提供は行っていません。

「グローバルリンクアドバイザーズ」という株予想・投資顧問が発行する有料メルマガ「週間 中国株投資戦略レポート」に関して、助言・情報提供を行っています。稀に見る運営体制ですね。

サービスを利用するのに2サイトを並行して利用しなくてはならないなんてかなり面倒。もっと分かり易いサービス提供をしてほしいものです。

なお「グローバルリンクアドバイザーズ」への口コミや評判は結構な荒れ模様。メディア露出度は高いが実力の低いアナリストを多数携えており、勝率はかなり低いようです。同サイト代表の田代氏もその中の一人ということです。

レポートに対する投資助言を行っているようですが、個人的な投資助言は行っていないのでしょうか？投資顧問サイトとしての役割をあまりにも果たしていないように見えます。

そこで具体的な投資助言業の内容を尋ねてみようと問い合わせ専用ページに移行したところ、専用フォームには住所の入力が必須に…。

電話番号の入力を必須にする狙いは分かりますが、敢えて住所だけを入力必須にしている理由が全く読めません。勝手に資料でも送り付けてくる算段でしょうか？仕様があまりにも謎過ぎます。

ドメイン取得日を調べると「2008年6月13日」で、サイト開設後8年以上が経過していることが分かります(2016年8月調べ)。どうやら、「株式会社 大和総研」から独立後すぐに開設したサイトのようです。

続いて、所在地「愛知県常滑市古場町4‐21」をGoogleストリートビューで検索した結果、該当した建物がコチラ↓

…まさかの古民家？には驚きました。もしかしたら田代氏の実家の可能性もありますが実際のところはどうなのでしょうか？

「田代尚機のTS・チャイナ・リサーチ」は中国株式情報をメインに提供する投資顧問で、代表を務める田代氏は自らも「中国株のスペシャリスト」と名乗る少し痛い人物でした。

無料コンテンツはわりと多めに用意されていたものの内容薄。有料コンテンツに関しては「グローバルリンクアドバイザーズ」を介さないと利用できないという非常に面倒なシステムとなっていました。

以上の検証結果がどうであれ、中国株式投資に興味が無い方には関係の無い話…。こういった稀なシステムの投資顧問サイトもあるということを記憶の片隅に留めておいていただければと思います。

■無料コンテンツ
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・統計データ
・中国株の基礎知識

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