- かぶ1000はバリュー株投資で4億円稼いだ投資家
- 【2021年】かぶ1000の投資パフォーマンスは年利23.59%
- 【2022年】かぶ1000の最新ポートフォリオ
- かぶ1000が注目する2022年期待の銘柄群
- かぶ1000の経歴
- かぶ1000の資産推移
- かぶ1000の投資手法
- かぶ1000流の銘柄の探し方・スクリーニング方法
- かぶ1000の本の評判
- かぶ1000の炎上騒動
- かぶ1000が情報発信する各種SNS
かぶ1000は、個人投資家から絶大な人気を誇る著名な専業投資家のひとりです。
中学2年生から株式投資を開始したかぶ1000は、40代後半にして投資歴30年を超える大ベテラン。
投資歴23年目の2011年に大台の1億円を超え「億り人」になると、2016年に3億円、2019年には累計利益4億円を突破。40万円を元手に始めた投資は約30年で1,000倍に達しました。
そんなかぶ1000の投資手法を探るべく、投資パフォーマンスや、現在のポートフォリオを確認。注目銘柄や実勢している投資手法を調査しながら、かぶ1000流の株式投資について見ていきます。
かぶ1000の2021年の運用成績は「55,906,653円、総利回り23.29%(税引前)」でした。
【2021年運用成績】
+55,906,653円(総利回り+23.29%)※税引前
【2021年確定利益ベスト5】
1位 6890 フェローテック +12,913,427円
2位 9022 JR東海 +7,339,123円
3位 8219 青山商事 +5,717,541円
4位 3537 昭栄薬品 +5,086,261円
5位 7279 ハイレックス +4,100,560円
【2021年確定損失ワースト5】
1位 8293 ATグループ -1,020,121円
2位 9983 ソフトバンクグループ -626,529円
3位 4043 トクヤマ -612,018円
4位 8802 三菱地所 -591,269円
5位 9385 ショーエイ -507,517円
引用元:かぶ1000投資日記をもとに作成
利益を上げた銘柄は資産バリューがある、もしくは株価が下落して割安であることを重視して選ばれています。損失を出した銘柄は、銘柄は良いが下落トレンドだった、または銘柄の調査が不足していたことが原因でした。
最も利益に貢献した銘柄はフェローテックで+12,913,427円です。かぶ1000が投資した2021年5月時点で株価は2,140〜2,160円とすでに高値に達していたものの、直前の決算短信の内容から企業価値と時価総額のギャップが過去最大になっていると判断した投資を決めました。同年中に株価は最高値4,695円まで上昇しています。
2位はJR東海です。前年は新型コロナの影響により6,534,471円の損失となりましたが、2021年に反発、上昇し利益に貢献しました。
3位の青山商事は、業績低迷で株価は下落していたところを底値近辺で買ったのが功を奏しました。4位の照栄薬品は大きく上昇したタイミングで売り注文を出し 5,086,261円で利益確定、5位のハイレックスは 4,100,560円で着地しました。
2021年に最も損失を出した銘柄はATグループです。
ATグループは約700億円分のトヨタ株を保有していながら時価総額が約500億円前後という資産バリュー株でした。しかし同年中は下落を続け損失となりました(2022年2月、株式会社日の出による同社株のTOB(株式公開買付)発表を機に2日連続ストップ高を記録)。
2位のソフトバンクグループは前年に 23,931,721円もの利益を出しましたが、2021年は株価が大きく反落したためマイナスでの着地となりました。トクヤマとショーエイによる損失は、銘柄の調査不足による失敗としています。
調査不足に関しては、かぶ1000自身でも「防ぐことができた失敗だった」と語ります。
かぶ1000のポートフォリオは、現物取引と信用取引合わせて18銘柄が組み込まれています(2022年2月10日)。
ポートフォリオに組み込まれている銘柄の特徴は「割安」であること。「PER20倍以下、PBR1倍以下」の銘柄が多いです。
(取引) | コード | 銘柄名 | 時価総額(億) | PER | PBR | 保有株数 |
---|---|---|---|---|---|---|
現物 | 2221 | 岩塚製菓 | 3,945 | 31.6倍 | 0.39倍 | 3,000 |
現物 | 3001 | 片倉工業 | 2,262 | 17.8倍 | 0.47倍 | 7,000 |
現物 | 3003 | ヒューリック | 1,046 | 11.1倍 | 0.83倍 | 15,000 |
現物 | 3504 | 丸八ホールディングス | 767 | 9.7倍 | 0.26倍 | 32,400 |
現物 | 3636 | 三菱総合研究所 | 3,860 | 11.4倍 | 1.11倍 | 3,100 |
現物 | 4365 | 松本油脂製薬 | 10,550 | 9.9倍 | 0.57倍 | 2,000 |
現物 | 6396 | 宇野澤組鐵工所 | 2,448 | 18倍 | 0.21倍 | 5,500 |
現物 | 7453 | 良品計画 | 1,594 | 13.1倍 | 1.94倍 | 2,500 |
現物 | 7485 | 岡谷鋼機 | 9,830 | 5.6倍 | 0.37倍 | 1,800 |
現物 | 8219 | 青山商事 | 707 | 44倍 | 0.23倍 | 21,000 |
現物 | 8293 | ATグループ | 1,550 | 6.8倍 | 0.22倍 | 10,000 |
現物 | 8596 | 九州リース | 591 | 7.1倍 | 0.41倍 | 20,000 |
現物 | 8802 | 三菱地所 | 1,634 | 15.3倍 | 0.35倍 | 20,000 |
現物 | 9020 | 東日本旅客鉄道 | 6,762 | – | 0.65倍 | 1,500 |
現物 | 9302 | 三井倉庫ホールディングス | 2,430 | 5.2倍 | 0.32倍 | 5,000 |
現物 | 9908 | 日本電計 | 1,365 | 8倍 | 0.73倍 | 9,000 |
現物 | 9984 | SBG | 5,508 | – | 0.45倍 | 4,000 |
信用 | 2902 | 太陽化学 | 1,728 | 8.4倍 | 0.72倍 | 800 |
信用 | 9984 | SBG | 5,508 | – | 0.45倍 | 6,000 |
かぶ1000が重視しているのは、株価に対する企業の資産価値です。
企業の資産価値とは、企業の資産から負債を引いた値のこと。
ポートフォリオを見ると、優良な土地・建物を保有する大型株の比率は高めです(ヒューリック、東日本旅客鉄道、三菱地所等)。保有する銘柄の中でも資産価値が高いものを中心に組み入れているようですね。
かぶ1000は他にも株式の流動性も考慮しているようです。
持ち株数の多い丸八HDは中小型株ですが、時価総額の約3倍の現金と有価証券、140億円の賃貸用不動産を保有しており資産価値が高い企業。同じく中小型株の片倉工業や岩崎製菓、松本油脂製薬等も、保有する不動産や有価証券の含み益、配当利回りを分析した結果割安株と判断したのでしょう。
業績回復と成長性を評価して選ばれたであろう銘柄が、良品計画、青山商事、太陽化学など。
ソフトバンクグループも構成比率の高い銘柄ですが、ポートフォリオで唯一業績は赤字となっています。ソフトバンクの赤字は同グループ内の投資ファンドであるソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先株式の評価損によるもの。かぶ1000はソフトバンクの投資内容を加味し、将来的な売却益・含み益を見越して保有していると考えられます。
かぶ1000が2022年に注目する銘柄は2つ。
「ソフトバンクグループ(9984)」と「良品計画(7453)」です。
■ソフトバンクグループ(9984)
ソフトバンクグループはかぶ1000が長期運用している銘柄で、2022年1月時点で10,000株保有しています。
かぶ1000がソフトバンクグループに期待を寄せる理由は、同社が掲げる「AI群戦略」にあります。ソフトバンクグループは世界のAI関連の未上場企業の約10%におよぶ大規模な投資をしています。投資先のIPO(新規上場)件数が増加すれば、含み益や売却益が大きく拡大するというのがかぶ1000の目論見です。
2021年は同グループの投資ファンド(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)の保有株式の評価損を受け大幅な減益となりましたが、1株あたりのネットアセットバリュー※1が株価に比べ40〜50%割安であることや※2、1兆円規模の自社株買いを予定していることが株価を下支えると考えたようです。
ソフトバンクグループは2020年度に日本企業として歴代最高益を記録しました。純利益は4兆9879億円。かぶ1000は「歴代最高値を更新し、時価総額でも日本一になる日が来るかもしれない」と、ポテンシャルの高さに期待を寄せています。
※1 ネットアセットバリューは、保有株式価値から純負債を引いた時価純資産。投資会社の企業価値を表す経営指標としても用いられ、ソフトバンクグループでも最重要指標としている。
※2 1株あたりのネットアセットバリュー11,363円に対し、株価は5,430円(2022年2月10日)。
■良品計画(7453)
良品計画はかぶ1000のポートフォリオに含まれている銘柄で、2022年1月時点で2,500株保有しています。
かぶ1000が良品計画に注目している理由は「業績が拡大傾向にあること」「第2の創業をテーマとした中期経営計画の内容」です。
良品計画は2020年8月期、新型コロナの影響により創業以来初の赤字に転落。しかし翌年は日本や中国、東アジア地域を中心に売上を伸ばし黒字転換、過去最高純益399億円を記録しました。
2020年9月にファーストリテイリング出身の堂前宣夫氏が新社長に就任し中期経営計画を発表。2030年に売上高3兆円、営業利益4,500億円の目標を発表しています。良品計画の2021年8月期の売上高は4,536億円のため、約6倍の業績拡大を目指す計画です。
2022年は下落トレンドでスタートした良品計画ですが、1月後半からは反発が始まっています。かぶ1000は良品計画が新体制のもと今後業績の拡大に伴い株価が上昇すると期待を込めているようです。
かぶ1000が初めて投資を始めたのは中学2年生の頃でした(1988年)。
かぶ1000の投資の元手となったのは満期になった定期貯金40万円です。投資をやろうと思ったきっかけは「金利が下がったこと」「新聞で投資信託の利回りを知ったこと」「公民を学んだこと」と言います。
かぶ1000が5歳から始めた定期貯金は中学2年生の頃には年金利1%を切っていましたが、投資信託の利回りは30%を超えることを新聞で知りました。公民の授業では、株を買えば株式会社のオーナーになれる仕組みを学びます。
かぶ1000はバブル絶頂期の中で投資を始めて、わずか1年で資産は300万円に増やしています。その後も店頭株(現・ジャスダック)高騰の恩恵を受け高校2年生の時点で資産は最大1,500万円に膨らみました。
高校卒業後は会社の財務指標について学ぶため会計系専門学校へ進学。会計専門学校を卒業した後は専業投資家の道を選択。証券会社への就職を辞退しての決断でした。
専業投資家になってから2年ほどは成果に恵まれず、投資のかたわらフリーマーケットで安く仕入れたレアカードをマニアに高く売る「サヤとり」で食い繋ぐ日々を送ります。
かぶ1000は1997年の「アジア通貨危機」でも苦汁をなめることになります。世界的な株安という千載一遇のチャンスを目の前にしながら、自分の投資に確信が持てず二の足を踏んでしまいました。
勉強不足を思い知らされたかぶ1000は本格的に投資を学び、改めて専業投資家として生きることを固く決意しました。この時かぶ1000の投資哲学に大きな影響を与えたのが、バリュー投資の父・ベンジャミン・グレアム著「賢明なる投資家」です。
引用元:賢明なる投資家 -Amazon
自身の投資手法を確率させたかぶ1000は、2000年のITバブル崩壊時、悪相場の中でも逆行高になるバリュー株を見てバリュー株投資の有効性を再確認します。
2001年にバリュー株投資家として株式投資を開始。株式累計利益609万円を元手に投資を再開します。2004年に累計利益は3,000万円に達して順調に資産を増やしていきます。
しかしかぶ1000は、2008年のリーマン・ショックでバリュー株投資家として初めての年間損失を経験。
リーマンショックの翌年からは損失分を大きく上回る運用益を記録。2011年には東日本大震災で暴落した東京電力株で出た勝負が吉と出て「億り人」になります。
2013年は人生初のテンバガー(10倍株)を達成。2014に累計利益3億円、2019年に4億円を突破しました。
かぶ1000は2022年になった今も国内株式を中心に複数の銘柄を運用し、年間利回り20%を目標にバリュー株投資に励んでいます。
運用実績を綴った楽天ブログ「かぶ1000投資日記」や、ツイッター(かぶ1000@kabu1000)での投稿にも積極的です。自身の投資術を広める活動も行なっており、楽天証券の「トウシル」や東洋経済等の情報メディアへの出稿、著書の刊行などにも取り組んでいます。
かぶ1000が飛躍的に資産を増やしたタイミングは2013年と2019年です。
2013年には人生初のテンバガー(10倍株)を達成。2019年は総利回り48.18%を記録しています。
年度 | 資産推移(税引前) | 総資産(税引前) |
---|---|---|
2001年 | 4,942,065 | 4,942,065 |
2002年 | 3,260,965 | 8,203,030 |
2003年 | 7,046,117 | 15,249,147 |
2004年 | 17,516,302 | 32,765,449 |
2005年 | 21,945,285 | 54,710,734 |
2006年 | 9,202,718 | 63,913,452 |
2007年 | 3,536,744 | 67,450,196 |
2008年 | -6,346,665 | 61,103,531 |
2009年 | 14,896,319 | 75,999,850 |
2010年 | 20,851,230 | 96,851,080 |
2011年 | 22,538,235 | 119,389,315 |
2012年 | 31,616,726 | 151,006,041 |
2013年 | 78,524,802 | 229,530,843 |
2014年 | 36,755,274 | 266,286,117 |
2015年 | 44,638,855 | 310,924,972 |
2016年 | 50,984,590 | 361,909,562 |
2017年 | 32,019,826 | 393,929,388 |
2018年 | 13,790,090 | 407,719,478 |
2019年 | 96,208,562 | 503,928,040 |
2020年 | 1,781,697 | 505,709,737 |
2021年 | 50,691,853 | 556,401,590 |
2022年 | 700,755 | 557,102,345 |
2013年の利益は 82,816,177円、総利回りは 82.81%という驚異的な運用成績です。
利益に大きく貢献した銘柄は消費者金融のアイフル。
当時はアベノミクスの円安効果で相場全体が好調な時期。とりわけノンバンクと言われる貸金業務を営む金融機関の株価が好調でした。
アベノミクスの金融緩和政策の影響を受け、資金調達コスト低下による収益向上の期待が寄せられたことが主な要因です。アイフルはノンバンク株上昇の波に乗り、大きく株価を伸ばしました。同時期に保有していた日本商業開発は初のテンバガー(10倍株)を達成しています。
2013年に次いで高い運用成績を収めたのが2019年です。
運用成績は 101,207,762円、総利回りは 48.18%となり利益を4億円に乗せました。
2019年に最も利益を出した銘柄は、不動産会社のユニゾHDです。
HISが1株3,100円でユニゾHDの敵対的TOB(株式公開買付)を仕掛けたのを皮切りに買収合戦へ発展すると株価が急騰。1株6,000円まで提案価格は吊り上がり、かぶ1000は17,976,768円の利益を確定しました。
かぶ1000がユニゾHDの株を取得した理由は2つ。
株主優待と資産内容の分析により資産バリュー株であると判断したことと、筆頭株主がHISに変わったことです。
当時のユニゾHDの実質優待利回りは10%以上、なおかつ毎年5円ずつ増配を続けていました。またユニゾHDの保有資産は時価総額に比べ2,200億円を上回ります。さらに買収防衛策をとっていなかったユニゾHDの場合、新しい筆頭株主のHISによる買収の可能性もありうると頭をよぎったことで、ユニゾHDの魅力が一気に増し取得を決めました。
かぶ1000の予想通りユニゾHDは複数社からのTOB対象となり株価は急上昇し、多額の利益につながりました。2019年の保有銘柄は概ね堅調でユニゾHD以外の運用でも好成績を残し、累計利益4億円を達成します。
かぶ1000の年間損益がマイナスになったのは2008年のみです。
2008年はリーマンショックという世界的な金融事件が起こりました。かぶ1000は6,346,665円の損失を被りましたが、それまでの運用成績を考慮すれば損失額は大きくない印象です。
かぶ1000が提唱する資産バリュー株投資は、地道にゆっくり株価が上がるのを待つスタイル。時間がかかり目を見張るようなパフォーマンスは望めませんが、その代わり暴落相場でも急落しない強みを持っています。
かぶ1000がじっくり資産形成していきますが、短期での成果も求めたいという方は「野村の投資情報LINE」が参考になるかもしれません。
野村氏は株で億超えの運用益を出した投資ノウハウを情報発信しており、実践1カ月で資金6倍達成した人がいると話題になっています。
個別で検証も行っているので、ご興味のある方は関連記事をご覧いただけると幸いです。
かぶ1000も高騰銘柄への投資をきっかけに資産を一気に伸ばしていますしね。
かぶ1000の投資手法は「資産バリュー株投資」です。
資産バリュー株投資とは、現在の株価が企業の資産価値等に対して割安である銘柄に投資する手法。過小評価されている銘柄が正当に評価され株価が上がるまで待つという考え方に基づいています。
かぶ1000は資産バリュー株投資法を確立したことで資産4億円を築きました。
資産バリュー株投資は長期投資が前提のため、忍耐力が必要な投資手法と言えるでしょう。かぶ1000の保有期間の目安は3年ですが、銘柄によってはそれ以上保有する銘柄も存在します。
日本ではグロース(成長株)投資の方が人気ですが、資産バリュー株投資のパフォーマンスの良さは歴史的に証明されています。
かぶ1000さんが投資対象とするのは「ネットネット株」です。「ネットネット株」は簡単に言えば、企業の資産的価値に対して時価総額が安い株のこと。例えるなら「10万円が入った財布が6千円で売られている」ような状態です。
ネットネット株かどうかを見極めるには、貸借対照表をもとに「正味流動資産」を求めます。計算式は以下の通りです。
【ネットネット株かどうかを見極める計算式】
正味流動資産=流動資産ー負債
流動資産=現金及び預金 受取手形及び売掛金 有価証券 投資有価証券
負債=貸倒引当金(流動資産) 貸倒引当金(投資その他の資産) 負債合計
引用元:日興フロッギー
正味流動資産が時価総額を上回っている銘柄が、かぶ1000流のネットネット株です。
2021年に好成績を残した昭栄薬品を例に計算してみましょう。
計算に必要な項目はすべて貸借対照表に記載されています。
【計算例】
昭栄薬品
引用元:日興フロッギー
流動資産
現金及び預金2,003,788千円+受取手形及び売掛金7,203,172千円+投資有価証券7,196,062千円=16,403,022千円
負債
貸倒引当金(流動資産)3,212千円 貸倒引当金(投資その他の資産)4,905千円 負債合計9,725,861千円=9,733,978千円
流動資産16,403,022千円ー負債9,733,978千円=正味流動資産6,669,044千円
当時の昭栄薬品の時価総額41億円に対し、正味流動資産は66億超となりネットネット株であると判断できます。
かぶ1000さんが考える資産バリュー株は3パターン。
・株式リッチ…デフレに強い
・不動産リッチ…インフレが追い風になる
・現金リッチ…インフレが追い風になる
かぶ1000はインフレかデフレか情勢を判断し、ポートフォリオの比率を調整しています。
かぶ1000は会社四季報を読み込み銘柄を絞り込みます。
かぶ1000の銘柄選びの基準は5つ。
①自己資本比率90%以上
自己資本比率が高いということは、他人の資本に頼らない経営をしているということ。
②会社の資産のうち過半数近くが現預金
万が一事故や災害によって収益がゼロになっても、潤沢な現預金があれば復活するまで社員を切らずに会社機能を維持できる。かぶ1000は、こうした現預金の潤沢さを「パニック耐久力」と呼んでいる。
③営業利益率が20%以上
利益率20%以上あれば、人件費や原材料費が多少上がっても利益に与える影響は限定的である。また利益率の高い会社はコスト管理が徹底されているか、企業構造が良いか、何かしらの強みを持っている。
④BtoBのニッチ市場で高いシェアを持っている
特定分野で高いシェアを持っている企業は不況に強い。
⑤日経平均よりPERとPBRが低く、配当利回りが高い
①〜④の基準を満たす会社は外国人投資家がすでに注目しているため割高になっていることが多い。かぶ1000は、日経平均をベンチマーク(比較基準)にして割安かどうかを判断する。
以上の5つの基準を満たした銘柄が、かぶ1000の考える超優良株です。
四季報を読みながら、「保有している銘柄」「今すぐ買ってもいいと思う銘柄」「株価が下落中で、その動きが止まったときに買うか買わないか決めようと思う銘柄」「今は買えないけど、いずれ値が下がったら買ってみたい銘柄」を4種類の付箋を貼り分類します。
四季報を読む時は、前号と比較してちょっとした変化を見逃さないことが大切。かぶ1000が四季報で特に注目しているのは株主構成の変化です。
大株主が変わるということはTOBやMBOが行われる可能性を示唆します。
前述のユニゾHDも筆頭株主がHISに変わったことをカタリストの前兆と判断し、かぶ1000は同社株の取得を決めました。TOB、MBOは株価急騰の材料となり得るため、かぶ1000は株主構成の変化を見逃しません。
資産バリュー株の判断材料となる数字だけではなく「カタリスト」にも注目しています。カタリストとは触媒を表す英語ですが、金融業界では相場を大きく動かすイベントや材料を意味します。
カタリストの例としては「TOB(株式公開買付)」や「MBO(経営陣による株式買収)」が挙げられます。かぶ1000のネットネット株は、本質的な資産価値とともにカタリストにも重点が置かれています。良いと思った銘柄があれば、過去15年分の財務諸表をもとに安定して利益を出せる会社かどうかを判断します。
しっかり四季報を読み込めば、こうしたカタリストの前兆にもいち早く気づくことができます。
過去15年分の財務諸表を見る理由は、過去15年の間に経験した危機をどのように乗り越えたかを知るためです。15年遡れば2006年ライブドアショック、2008年リーマン・ショック、2011年東日本大震災のように必ず何かしらの経済危機や災害に遭っています。
困難な状況においても着実に利益を積み上げ資本を充実させてきた会社であれば、安心して保有できる会社です。
かぶ1000は2022年時点で2冊の本を出しています。
■貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術(9984)
かぶ1000の初著書にしてベストセラーとなった代表作です。
発売1週間で5万部を突破し、アマゾンの株式投資・投資信託本で売上1位になりました。
「就職したことがないのに4億円貯めちゃった」著者が、自身の確立した資産バリュー株投資のメソッドを徹底解説します。
本作では資産バリュー株投資の基本、銘柄の選定方法、成功体験等を交えてノウハウを理論的かつ体型的に学ぶことができます。かぶ1000の学生時代のエピソードや投資哲学にも触れられ、読み物としても楽しめます。
「ネットネット株」や「わらしべバリュー株」と呼ばれる運用銘柄の解説は、バリュー株投資に挑戦したい人、上達したい人の良い参考となりそうです。
口コミ①
『価値のある株式を安く買い高く売るバリュー株投資について初心者にも分かりやすく解説されている教科書的な本。』
口コミ②
『株式のキホンのキから、自身の投資術を経験を踏まえて理論的に解説して下さり、大変に分かりやすい本。』
ただかぶ1000は過去のバブル相場やアベノミクス相場に乗って利益を増やしている点から、「金融情勢に上手く乗れただけ」という意見もありました。
引用元:Amazon
■賢明なる個人投資家への道
かぶ1000の執筆した2作目の著書で、発売して即重版が決まっています。
本書では「基礎編」「応用編」「番外編」の3つのステップでお金と投資を理解し、「賢明なる投資家」を目指します。
投資未経験だった家族を「億り人」へ導いた著者による「資産1億円までのロードマップ」では、1億円をゴールに定めた5つのステージごとに期待運用益や心がけ等が解説されています。
口コミ①
『本書を読むと、そもそもお金の性質とは何なのか。お金にまつわる現在のトレンド。もちろん、株式投資のノウハウまで、精緻な情報収集と分析、経済全体の流れを読むセンスのようなものを学びとれます。』
口コミ②
『この本尾内容を一言に要約すると「かぶ1000さんの説教本」です。かぶ1000さんにあこがれているファンのような人からしたらありがたい教典(経典)なのかもしれません。しかし、レビュアーの感想としては、「投資家の主観的な語りや説教」は『投資家が実際にやった具体的な金儲け(投資)』から外れてしまったら全く価値も面白みもないなと感じました。』
引用元:Amazon
かぶ1000の経験と投資哲学に則った「お金の増やし方」を学べる、いわばお金の教科書とも言える一冊です。
投資初心者にわかりやすく、ベテラン投資家も参考書として目を通す価値がありそうです。
かぶ1000は過去にアポなしで会社訪問をしたことをツイッターに投稿し、SNSが炎上したことがあります。
個人投資家から「アポ無し凸は非常識だ」という声が上がりました。
かぶ1000が訪問したのは、自身も株式を保有する宇野澤組鐵鋼所です。
突然の訪問にもかかわらず、同社の総務部長は1時間半にわたってインタビューに対応。かぶ1000は丁寧な対応と、有益な情報を得られたことを嬉しい報告としてツイッターに投稿しました。
引用元:かぶ1000 -Twitter
かぶ1000はこうした突撃訪問をよくしているらしく、「まるでコンサルのようだ」と感謝されると語ります。
「非常識だ」という批判に対し、かぶ1000は「直接訪問した時の状況で、株主軽視の企業か分かってしまうもの」「現場を見るのはとても大切」という考えを伝えます。
「あなたの真似をした人が出てくると業務に支障が出て迷惑をかけるリスクがある」と指摘されると、「真似するかどうかは本人次第」と返します。
かぶ1000の支持者は、かぶ1000が自身が認める変人であることを承知しており炎上を楽しんでいる節もありました。
しかしツイッター以外のメディアでは、業務に支障が出る行動は慎むべきという意見が多数見受けられます。
■ツイッター
ツイッターでは取引の進捗を真っ先に知ることができるので、かぶ1000の投資を参考にしている人はフォローすると良いでしょう。
投資情報のほか、かぶ1000が買い物に行ったことや再開発エリアの土地を見て思ったこと、奥様の投資について思うこと等、日常について投稿されることもあります。
ツイッターの動画配信サービスであるツイキャスを通して自身の投資ノウハウを広める活動を行なっており、かぶ1000から直接話を聞けることから毎回1万人前後の視聴者を集めます。
かぶ1000のツイッターフォロワー数は17万人を超える人気ぶりです。
■ブログ
かぶ1000は楽天ブログ「かぶ1000投資日記」を運営しています。
日々の取引内容や運用実績、資産推移を日記のように投稿しており、著名投資家の資産バリュー株投資の実例をリアルタイムで知ることができます。
かぶ1000が売買をした理由を細かく知ることができるのは大きな魅力です。なぜその銘柄なのか、なぜその日に取引したのかを知ることによって、投資家としての視点を学べる上、銘柄選びの参考にもなります。
かぶ1000のファンが楽しめるだけでなく、個人投資家に役立つブログです。
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