- FOLIO(フォリオ)とは
- FOLIOの実績
- FOLIOの評判・口コミ
- FOLIOのテーマの紹介
- FOLIO(フォリオ)7つのメリット
- FOLIOのデメリット
- FOLIOの料金・手数料
- FOLIOの始め方
FOLIO(フォリオ)はテーマ投資、自動で資産運用をする「FOLIO ROBO PRO」「お任せ投資」の3つのサービスを提供しているロボアドバイザーです。
近年は個人の資産運用を手助けしてくれる「ロボアドバイザー」を利用して投資を行なう人も増えてきました。
FOLIOの運営会社が提供する「資産運用基盤」は2021年9月にSBI証券で採用。大手金融機関に資産運用技術を提供できる会社が作成したFOLIOはロボアド業界の中で注目度が増しています。
そんなFOLIOのサービスの中から、今回は「テーマ投資」サービスを取り上げます。
FOLIOのテーマ投資の実績や評判からどのような資産形成ができるのかを検証。メリットやデメリットを踏まえて、FOLIOのテーマ投資について見ていきます。
今回実績を見ていくのはFOLIOの「テーマ:自動運転」です。
2022年は世界で「自動運転」の動きが加速化し法整備も進められています。株式業界においてもトレンドを形成しつつあるテーマ「自動運転」で、FOLIOはどんな投資パフォーマンスを収めたのでしょうか。
■FOLIOの「自動運転」の投資実績(2022年2月8日調べ)
・1年間:-8.80% (2021年2月8日~2022年2月7日)
・1か月:-9.86% (2022年1月7日~2022年2月7日)
・1週間:-0.07% (2022年1月31日~2022年2月7日)
FOLIOのテーマ「自動運転」は日経平均と比べると年間を通してマイナスになっている期間が多いです。
基準価額が最も上昇したのは2022年1月5日。上昇率は「3.21%」です。
2021年12月に警察庁がドライバー不在の運転を可能にする「レベル4」の改正道路交通法の原案を発表していますから、FOLIOの「自動運転」も動意付いたのでしょう。
では、実際にどのような銘柄へ投資を行なっていたのか、ポートフォリオの中身を確認していきましょう。
FOLIOのテーマ「自動運転」に組み込まれているのは10銘柄。
コード | 銘柄名 | 市場 | 運用比率 | 株数 | 運用額の目安 |
---|---|---|---|---|---|
6929 | 日本セラミック | 東証一部 | 22.74% | 8株 | ¥19,784 |
6902 | デンソー | 東証一部 | 19.55% | 2株 | ¥17,010 |
7203 | トヨタ自動車 | 東証一部 | 18.49% | 7株 | ¥16,086 |
9474 | ゼンリン | 東証一部 | 14.34% | 12株 | ¥12,480 |
6594 | 日本電産 | 東証一部 | 11.57% | 1株 | ¥10,065 |
7270 | SUBARU | 東証一部 | 4.57% | 2株 | ¥3,978 |
9719 | SCSK | 東証一部 | 4.48% | 2株 | ¥3,898 |
3906 | ALBERT | マザーズ | 4.27% | 1株 | ¥3,715 |
自動車メーカーを始め、自動運転車を作るのに必要な材料を提供する企業を中心にポートフォリオが組まれています。
10銘柄中9銘柄が東証一部の大型株となっており、堅実な銘柄選定を行なっている様子が伺えます。年間を通して変動した基準価額は「-14.11%~+3.21%」。
投資先によっては株価が10~50%動くことも珍しくないテーマ株投資。
FOLIOの自動運転で大きな価格変動が起きていないのは、小型株や低位株と比較して値動きが安定している大型株を中心に投資しているからでしょう。
FOLIOは「自動運転」以外のテーマでも東証一部の大型株を中心にポートフォリオを組むことが多いようです。FOLIOで成功するためには、長期的に成長するテーマを選び抜くの重要そうですね。
ただテーマ投資は大きな株価上昇を果たすテーマ関連銘柄に投資するのも醍醐味です。例えば米国のテーマ株への投資を行なう「eMAXIS Neo 自動運転」は2021年の株価上昇率が20%を超えるパフォーマンスを見せています。
市場で注目を受けるテーマ自体は目まぐるしく変わっていますが、投資先のテーマと個別銘柄選びに成功すれば、稼げる環境はまだまだ健在な様子。
FOLIOでテーマ投資を行なう際には、どのテーマが注目を集めるのかをしっかり見定めるようにしましょう。
FOLIOのテーマ投資は2020年~2021年中盤までは評判の声が上がっていますが、段々とその数は減っています。
評判が減った要因として考えられるのは、FOLIOがテーマ以外のサービスに注力し始めたこと。SBIホールディングスは2021年8月にFOLIOを買収。それ以降、「FOLIO ROBO PRO」や「らくらく投資」のIRや機能追加が増えています。
FOLIOのテーマ投資はサービスとして続いているものの、利用者は他のサービスに流れているのかもしれませんね。
2020~2021年頃には評判も出ていたので、その当時にFOLIOを利用していた投資家の声を紹介します。
コロナウイルスの影響で家にこもることが多くなった2020年から2021年はゲーム関連株が好調。
「巣ごもり予想でゲーム(テーマ)を購入した」という投資家の姿も見られ、注目を集めるテーマを自ら予想しFOLIOで投資していた人は利益を得られていたようです。
2022年に入ってからはFOLIOのテーマ投資についての評判を見かけなくなっています。
先述したようにFOLIOの他のサービスにユーザーが流れている、もしくはFOLIOの最新投資パフォーマンスが日経平均を下回っているテーマが多くなっているのが影響しているのかもしれません。
FOLIO(フォリオ)に用意されているテーマは80種類以上。
半導体やAI、宇宙開発など市場で注目を集めているテーマが揃っています。中には「はたらく女性」「寿司」「さよなら電柱」など他の株式サイトでは見ないような珍しいテーマも存在します。
ただFOLIOのテーマは更新される頻度が少なく、2021年末~2022年にかけて盛り上がった「メタバース」「コロナウイルス」「アフターコロナ」などはテーマ自体が存在しません。
時勢やその時々のトレンドに合ったテーマが作られなくなっているのが現状です。
FOLIOのメリットは7つ。
①テーマ株投資をすぐに始められる
②分散投資ができる
③1万円で投資が始められる
④リバランスの提案がある
⑤投資スタイルに応じたポートフォリオが選べる
⑥テーマの概況を知れる
⑦スマホアプリが使いやすい
①テーマ株投資をすぐに始められる
FOLIOは用意されたテーマ群の中から、自分が気になるテーマを選ぶだけで投資を始められます。
個別銘柄がテーマとどのような関連性があるのか調べる手間が減るため、ユーザーは「どのテーマが注目されるか」を調べるだけでOK。
次に注目されるテーマを調べるのが難しい人は「テーマランキング」からリターン額が高いテーマも選べます。
②分散投資ができる
FOLIOはテーマに沿って10銘柄を選定します。一つのテーマを選んだ時点で分散投資が行なわれるということですね。
分散投資は1~3銘柄くらいの集中投資と比べると想定リターンは減ります。しかし、1つの銘柄の株価が下がった時には他の銘柄で損失をカバーできる強みがあります。
関連するテーマが同じだったとしても「注目を受けて大きく上昇する銘柄」「すでに注目を集めていて株価が伸びない銘柄」など多種多様な銘柄が存在します。
FOLIOはテーマに関連する株の中から自動的に分散投資をするので、損失を負うリスクを抑えられるでしょう。
③1万円で投資が始められる
FOLIOは1万円台から買える「ミニテーマ」があります。
選定される数は3銘柄。投資を始めて行なう人や、少額資金の投資先を探している人にとっては投資をしやすいでしょう。
④リバランスの提案がある
FOLIOではポートフォリオのリバランスの提案が行なわれます。
リバランスとはポートフォリオを組み替えて資産配分を調整すること。資産の構成比率が変化すると、想定した利回りが得られなくなったり、リスクが大きくなってしまうことがあります。
FOLIOでは3か月に1回程度のペースでリバランスの提案がされます。またテーマの関連性が高い銘柄が新たに出た時や、テーマとの関連性が薄れた際には銘柄の入れ替え(リアロケーション)を提案する機能も付いています。
ユーザーは銘柄の保有比率を気にする必要がなくなります。
⑤投資スタイルに応じたポートフォリオが選べる
FOLIOではユーザーの投資目標に合ったポートフォリオを選択できます。
各テーマに用意されている投資戦略は4つ。
1.バランス型:リスクとリターンを取った基本的な投資スタイル
2.ディフェンス型:銘柄の価格変動リスクをなるべく抑えることを狙う投資スタイル
3.グロース型:銘柄の成長性を重視し、企業のさらなる成長を狙う投資スタイル
4.バリュー型:銘柄の割安さを重視し、将来的な割安の解消を狙う投資スタイル
投資先の銘柄は変わりませんが、それぞれの銘柄にどれだけの額を投資するのかが変わります。
【例】グロース型は新興市場の「成長株」に多く資金を割り当てるが、ディフェンス型は値崩れしにくい安定した銘柄に資金を多く割く。
FOLIOには個人の投資計画に沿った投資戦略があるため、資産形成が行ないやすくなるでしょう。
⑥テーマの概況を知れる
FOLIOのテーマにはそれぞれ「テーマの概況」「将来の見通し」が記載されており、注目テーマについて学ぶことができます。
引用元:FOLIO 各テーマの概要
株式投資のテーマについて大まかな情報を知るのに便利です。
⑦スマホアプリが使いやすい
FOLIOは「スマホアプリが使いやすい」と評判で、スマホひとつで投資が完了します。
運用実績の確認や入金・出金もスマホだけで行なえるため、いつでもどこでも投資が行なえます。
①個別銘柄への投資ができない
FOLIOは個別銘柄への投資が行なえません。ミニテーマの3銘柄、もしくはテーマを選んで10銘柄への投資が基本となります。
「テーマの中の1銘柄にだけ投資したいんだけど…」という要望も、残念ながら今のところは対応していないようです。
投資信託や債券などの購入も不可なので、他の投資が行ないたい人は別で口座を作るようにしましょう。
②海外の株は購入不可
FOLIOで選定している銘柄は全て日本株です。
株式市場におけるテーマは日本株だけでなく海外の株式も対象になりますが、FOLIOは海外の株式を選定していません。
海外のテーマ株に投資をしたい場合は、米国のテーマ株に投資を行なう「eMAXIS Neoシリーズ」を検討してみるとよいでしょう。
③最新のテーマが載っていない
FOLIOは80種類以上のテーマがありますが、2020年3月18日にテーマ「安定高配当」が追加されて以来、新しいテーマが増えていません。
例えば2020年に急速に拡大して以来、未だに続く「コロナウイルス」というテーマはFOLIOに存在しません。コロナウイルスをきっかけに注目が集まった「コロナウイルス治療薬」「巣ごもり関連」などのテーマもFOLIOには無い状態。
注目を集めるテーマは時代や情勢によって入れ替わっているため、FOLIOが注目しているテーマがすでに下火になっているものも少なくありません。
ここ最近のFOLIOは「FOLIO ROBO PRO」と「らくらく投資」関連のニュースは次々に発表するものの、テーマ株についてはめっきりニュースが減りました。
FOLIOは「FOLIO ROBO PRO」と「らくらく投資」で忙しいのかもしれませんね。
FOLIOにかかる手数料は取引手数料「銘柄ごとに売買代金の0.55%」かかります。
各銘柄の最低取引手数料は50円(税込55円)。
取引手数料以外にかかる手数料はありません。
投資信託では必要な販売手数料や信託報酬も無く、FOLIOの料金体系はシンプルです。
1.公式サイトからFOLIOに申し込む
2.個人情報を入力して取引設定を行なう
3.口座を開設
4.口座に入金をする
5.テーマと投資スタイルを選択
6.テーマを購入する
『フォリオ(FOLIO)』の口コミ
口コミ一覧