たくろうのM-1決勝ネタの銘柄は本当に有望?「たくろう銘柄」を徹底検証

たくろうのM-1決勝ネタの銘柄は本当に有望?「たくろう銘柄」を徹底検証

2025年のM-1グランプリで歴史的な逆転優勝を果たしたお笑いコンビ「たくろう」。

たくろうが決勝で披露した漫才ネタは、JTB・トヨタ自動車・Google・Yahoo!・マクドナルド・やよい軒といった誰もが知る実在企業の名前を絶妙なタイミングで連発し、視聴者に強烈な印象を残しました。

放送直後、やよい軒やトヨタ自動車など各企業の公式SNSアカウントが次々と反応し、さらに実際に企業とのコラボ企画にまで発展するという異例の現象が巻き起こりました。

しかし、ここで一歩立ち止まって考えてみましょう。

「テレビで話題になった=有望な株」と短絡的に結びつけるのは、投資の世界では非常に危険な発想です。

コメディの笑いと株式市場の論理は、まったく別の軸で動いています。

本記事では、M-1効果による「話題性」と「実際の投資価値(ファンダメンタルズ)」を冷静に切り分け、たくろうの決勝ネタで登場した企業が本当に有望なのかを徹底検証します。

たくろうとは?M-1優勝・決勝ネタで企業名が続出

出典:吉本興業

たくろうは、お笑い界に彗星のごとく現れた異色のお笑いコンビです。

たくろうがM-1決勝で見せた漫才ネタが2025年のお笑い界で最大の話題となった背景には、驚きの経歴と強烈なボケのセンスがありました。

史上最長ブランクからのM-1逆転優勝劇

たくろうは、「赤木裕」氏と「きむらバンド」氏により2016年に結成されました。

コンビ名は、日本を代表するスーパースター・木村拓哉とイチローのそれぞれの名前からとられており、「たくろう」という名前自体がすでに「スター感」を背負っています。

2025年のM-1グランプリでは、7大会ぶりの準決勝進出という復活を遂げ、そのまま初の決勝進出を果たしました。

「軟弱の星」というキャッチコピーとは裏腹に、最終決戦では9人の審査員のうち8票を獲得するという圧倒的な支持を集め、逆転での優勝を果たしました。

長い沈黙を経ての華々しい復活劇という、ストーリー性の強さも、やはり注目を集めた要因でしょう。

たくろうの決勝ネタには注目の銘柄が粒ぞろい?

ファーストラウンドのネタ「リングアナ」では、

  • 「JTB!旅行のことは~お任せ~あれ~!」
  • 「人呼んで、世界に誇る!」「トヨタ自動車~!」

といったフレーズが登場しました。

最終決戦のネタ「ビバリーヒルズ」では、

  • 「紹介するよ。こちら、GoogleでAIを開発しているジェームズ。そしてこちらが?」
  • 「Yahoo!で天気予報を見ているジョージだ」
  • 「紹介するよ。こちら、マクドナルドでCEOをしているテッド。そしてこちらが?」
  • 「やよい軒でおかわりをしているジョージだ」

など、親しみやすい固有名詞のフレーズが続きます。

いずれも強力なブランドを持つ企業ばかりで、視聴者がすぐに情景を思い浮かべられる点が拡散力につながりました。

銘柄として強い、というより「名前として強い」という側面が大きいのでしょう。

結果として、これらの企業は「たくろう銘柄」として投資家コミュニティでも話題を集めることになったのだと思います。

M-1効果で株価は動いた?たくろう銘柄の初動を検証

たくろうのM-1決勝ネタの影響は株式市場にも波及したのでしょうか?

話題性が株価に直結するのか、冷静に見てみます。

M-1効果による株価変動はほぼナシ

身も蓋もない結論ですが、トヨタ自動車、LINEヤフー、日本マクドナルドホールディングス、アルファベット(Google)の株価に、M-1起因の急騰は見られませんでした。

というのも、これらは時価総額が桁外れの「超大型株」だからです。

個人の「面白いから買う」程度の買いではビクともしません。

株価を決めるのはやはり、金利やマクロ経済、そして決算という重たい数字なのです。

消費行動やマーケティング面での「M-1効果」は大きくあった

一方で、消費行動やPRの面での効果は確かにありました。

プレナスが展開する「やよい軒」は公式Xで祝福し、店内BGMにたくろうを起用しています。

JTBは企画商品化を発表しました。

出典:JTB

トヨタ自動車もコラボ動画を公開しました。

企業側が話題をすぐマーケティングへ転換したのは事実で、こちらの波及効果は無視できません。

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「たくろう銘柄」4本は有望株なのか徹底検証

ここからは投資家目線で、上場4社の直近決算と事業環境を確認してみましょう。

話題性はいったん横に置きます。

トヨタ自動車(7203):利益は王者級だが、EVと関税の影

直近の2026年3月期第3四半期累計決算では、営業収益38兆円、営業利益3兆1,967億円という高水準の利益を叩き出しています。

出典:トヨタ自動車株式会社

日本を代表する製造業の王者として、その稼ぐ力は依然として世界トップクラスです。

時価総額は約57兆円、配当利回りは約2.6%と安定感があり、長期投資の観点からも魅力的な水準にあります。

ただし、投資家が注目しなければならないのは、通期見通しにおいて米国の関税政策による減益影響がすでに織り込まれているという点です。

また、EV(電気自動車)競争や為替、政策リスクなど、外部環境の変化は無視できません。

トヨタ自動車が王者とはいえ、盤石と断言できるかは投資家の見方次第でしょう。

LINEヤフー(4689):最高益の裏にある「ガバナンス」の壁

2026年3月期第3四半期累計の売上収益は過去最高の約1兆4,953億円を記録しており、表面上の業績は堅調です。

出典:LINEヤフー株式会社

「Yahoo!で天気予報を見ているジョージだ」というたくろうのボケの通り、日本のインターネットインフラとして日常に深く根付いているサービスの底堅さが数字に表れています。

一方でリスク面も無視できません。

子会社アスクルのシステム障害による通期見通しの修正に加え、情報セキュリティ問題に対する行政指導を受けており、リスク管理体制への懸念がくすぶり続けています。

今後の有望性を判断するカギは、広告・コマース・金融事業の3つを横断するサービス連携の深化と、子会社を含むグループ全体のガバナンス体制の抜本的な改善にかかっているといえるでしょう。

安定した収益基盤はあるものの、中長期の成長シナリオを評価する目線が投資家には求められます。

日本マクドナルドホールディングス(2702):ネタのようにCEOになれずとも、株主ならアリ?

日本マクドナルドホールディングスは、直近の2025年12月期連結決算でその「飲食業界の王者」としての貫禄を見せつけています。

売上高・営業利益・純利益とも3年連続で過去最高を記録しました。

出典:マネックス証券

日本マクドナルドホールディングスは、圧倒的なブランド力とフランチャイズビジネス・不動産戦略の組み合わせにより、外食産業の中でも群を抜いた収益安定性を誇ります。

インフレや原材料費の上昇局面においても、価格転嫁を比較的スムーズに行えるブランド力の強さは、同業他社との大きな差別化要因となっています。

投資家目線では、景気の波に左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」としてのポジショニングが魅力です。

景気後退局面でも客足が比較的安定している外食ブランドとして、リセッション耐性の高さは定評があります。

また、個人投資家から絶大な支持を集める株主優待制度も魅力のひとつで、保有株数に応じて食事券が付与される制度は、長期保有のインセンティブとして機能しています。

たくろうのネタのように「マクドナルドのCEO」になれなくても、株主になることで強固なビジネスモデルの恩恵を安定して受けられる、有望かつ手堅い銘柄といえます。

アルファベット(GOOG):AI革命のド真ん中で巨額投資を継続

「GoogleでAIを開発しているジョージだ」というたくろうのボケは、株式市場の現実を的確についています。

アルファベットは、2025年通期決算では売上高4,028億ドル、営業利益1,290億ドルという好調な結果を残しています。

出典:株探

とくにGoogle Cloudがクラウド事業の成長加速において重要な転換点に達していることに注目です。

アルファベットは今後のさらなる成長に向けて、AIインフラを含めた2026年の設備投資額を1750億~1850億ドルとする計画を明らかにしたしており、生成AI革命の本命企業としての地位を固めようとしています。

Geminiなどの自社AI製品の商業展開が本格化すれば、広告収入に依存してきた収益構造が多様化する可能性があるのも強みです。

一方でリスクも見逃せません。

巨額投資による資金の圧迫や競争法規制リスクもあります。

AIの勝者になる可能性はありますが、すでに期待が株価にどこまで織り込まれているのかも考慮する必要がありそうです。

非上場の「たくろう銘柄」2本も本当に有力企業なのか検証

株は買えませんが、たくろうのネタのスパイスとなった2社の現状も見ておきましょう。

JTB:インバウンドの波に乗り、純利益はほぼ倍増

「旅行のことは~お任せ~あれ~!」の看板に偽りなし。

2026年3月期中間決算では、インバウンド需要を追い風に純利益は前年比95.4%増です。

出典:JTB

旅行業界の王者の貫禄を見せつけています。

非上場のため株式投資はできませんが、「旅行のことは~お任せ~あれ~!」というネタの印象通り、業界王者としての底力をうかがい知ることができます。

プレナス:やよい軒は絶好調、でも「上場廃止」に注意

「やよい軒でおかわりをしているジョージだ」のやよい軒を展開するプレナスは2023年にMBO(マネジメント・バイ・アウト/経営陣による買収)で上場廃止済みです。

一般投資家が市場で株を買うことはできません。

やよい軒の事業自体は既存店売上が2025年度の上期で113.3%と伸び盛りなだけに、株式投資ができないのが少し残念なくらいです。

出典:株式会社プレナス

話題を自社ブランドの強化に素早く転換するその機動力は、企業としての成熟度の高さを示しています。

株式投資という意味では門戸が閉まっていますが、外食ブランドの経営手法を学ぶケーススタディとしては、非常に参考になる企業です。

【まとめ】たくろう銘柄は「面白い」が「儲かる」は別問題

今回の検証で改めて痛感したのは、エンタメと投資のドライな境界線です。

たくろうのネタのパワーで企業の認知度が上がり、マーケティングが成功するのは素晴らしいことです。

しかし、投資家としては「話題性」と「収益性」を混ぜてはいけません。

有望かどうかを決めるのはネタのキレではなく、キャッシュフローであり、事業リスクといった投資先の本質的な価値です。

話題の波に乗るワクワク感も投資の醍醐味ではありますが、最後はしっかり数字と向き合って、賢い判断を下していきたいですね。

※本記事内で個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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株サイト比較ナビ 編集者

株サイト比較ナビ

2016年に本サイトを設立。専門性・独自性を軸に多種多様な金融商品・サービスを調査&比較し、初心者から中上級者までの投資家の方々へお役立ち情報を提供しています。

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