テレビをつければ、ひな壇で「薄口」なコメントを連発してはいじられている杉村太蔵氏。
正直、あの姿を見て「運だけで生き残っている元議員でしょ?」と冷ややかに見ている人も少なくないのでは?
でも、はっきり言っておきます。
その認識は、半分正解かもしれませんが、半分は大間違いです。
あのヘラヘラした笑顔の裏には、推定資産数十億円とも噂される「ガチの投資家」としての顔が隠れています。
杉村氏のキャリアを振り返ると、単なるラッキーパンチの連続じゃないことがわかります。
どん底から這い上がるための生存本能と、政治の現場で嫌というほど見てきた「金と国の動き」を読み切る力。
なぜ、元・ビルの清掃員がここまでの資産を築けたのか?
杉村氏の投資手法は、一般人にもマネできるものなのか?
「結局、太蔵っていくら持ってるの?」という下世話な興味から一歩踏み込んで、杉村太蔵という男の「骨太」すぎる投資術の正体を解剖してみます。
記事を読み終わる頃には、テレビに映る杉村氏の姿が少しだけ違って見えるかもしれません。
杉村太蔵とは何者か?学歴・経歴から見る人物像

杉村太蔵氏の人生は、よくある「成功ストーリー」とはかなり違います。
順調なレールを進んで、途中で少しつまずいた、というレベルではありません。
むしろ、一度きっちり底まで落ちた人です。
この経験が、結果的に杉村氏のリスク感覚やハングリーさを作ったのは間違いなさそうです。
杉村太蔵の学歴:筑波大学中退という挫折
杉村太蔵氏は北海道旭川市の歯科医の息子として生まれました。
テニスで国体優勝して筑波大学にスポーツ推薦で入るまでは、まさに順風満帆のエリート街道でした。
ところが、ここで歯車が狂います。
大学入学後はテニス部に入らず、司法試験を目指すも結果はボロボロ。
ズルズルと6年も在籍した挙句に大学を中退します。
24歳で居場所をなくした杉村氏が、実家の父に「帰っていい?」と泣きついた時に返ってきた言葉が強烈です。
「働かないなら死ね」。
実の親からそこまで言われる絶望感。

でも、これが杉村氏の「自立スイッチ」を強制的に入れました。
就職氷河期の真っ只中、杉村氏はフリーターとして社会に放り出されたわけです。
杉村太蔵の経歴:派遣清掃員から証券マン、国会議員へ
生きるために杉村氏が始めたのは、永田町のビル清掃です。
トイレを磨く日々でしたが、ここで奇跡が起きます。
清掃先のドイツ証券で、陽気な外国人に「Hey, 社長!」といじられた際、すかさず「Hey, 会長!」と返し、その度胸を買われて証券マンへ異例のスカウトをされました。
最初は雑用係でしたが、エリートたちの資料を配りながら「これ、どういう意味ですか?」と聞きまくり、投資のイロハを吸収します。
これが投資家・杉村太蔵としての原点です。
その後、調査業務の延長で自民党の公募を見つけ、証券知識をフル動員して応募します。
あれよという間に衆議院選挙で26歳で最年少当選を果たします。
当時の「料亭に行きたい」発言は失笑を買いましたが、それほど欲望に真っ直ぐだったということでしょう。
政治家引退後のキャリア:タレント×投資家という立ち位置
衆議院議員を一期務めた後、2010年に参議院選挙で落選した後は、デイトレーダーとして迷走した時期もありましたが、TBS番組『サンデージャポン』で再ブレイクします。
「薄口政治評論家」という絶妙にハードルを下げた肩書きで生き残りました。
現在はタレントだけでなく、地元・旭川などで屋台村をプロデュースする実業家としての顔も見せています。
さらに慶應義塾大学の大学院で学び直すなど、実はめちゃくちゃ勉強家。
「薄口」なのはテレビ用のキャラだけで、やっていることは相当「濃厚」です。
杉村太蔵の資産はいくら?年収・貯金・収入源を整理
さて、一番気になるお金の話。
杉村太蔵氏はテレビではいじられ役ですが、その財布の中身はちっとも笑えません。
資産数十億円超?噂の根拠を調査
杉村太蔵氏の「資産数十億円説」は、完全なデマとも言い切れません。
2021年のテレビ番組で、今田耕司氏に 「10(億円)はあるでしょ?」 と振られた際、杉村氏は明確には否定せず、「まあ放送までには上がるかもしれない」 と回答していました。

ただし本人は、「資産は純資産で見ないと意味がない」といった趣旨の発言もしています。
不動産などを動かしている以上、負債も含めて考える必要がありますが、数億円単位で資金を回しているのはどうやら間違いなさそうです。
推定年収は1億円?
杉村氏の年収も非公開ですが、「議員時代(実質3,000万円超)よりは多い」 とは本人が語っています。
なお、2017年にはTBS番組『有吉ジャポン』に出演した際、あくまで概算ですが、杉村氏の年収が軽く1億円を超えていることが明らかになっています。
杉村氏の収入源は主に4つです。
- タレント業
- 講演会
- 投資収益
- 実業(商業施設運営など)
とくに投資では、アベノミクス初期に大きく張って成功した話が有名です。
2012年に「これは株が上がる!」と確信し、全財産をかき集めて投資。
年間2600万円を稼ぎ出したとも語っています。

貯金・資産配分は?
驚くのは、杉村氏が「貯金は最小限」と言い切っていること。
お金がないわけじゃなく、現金を銀行に寝かせておくのがもったいないと考えているんですね。
生活費以外はすべて株や事業に突っ込む「フルインベストメント」状態。
杉村氏にとって、お金は「自分の分身・子ども」だそうです。

銀行という託児所に預けても育たないから、優秀な企業に就職させて、稼いできてもらう。
トヨタ自動車や三菱商事といった超一流企業にお金を「就職」させ、配当という仕送りをもらう。
この徹底したマインドが、資産を爆増させたエンジンです。
杉村太蔵流の株式投資の哲学【なぜ「国策」なのか?】
杉村太蔵氏の投資手法ですが、「どうせギャンブルみたいな買い方でしょ?」と思うかもしれませんが、その逆です。
元証券マンらしく、杉村氏の手法は驚くほどロジカルで堅実です。
長期投資が基本中の基本
杉村太蔵氏は昔、デイトレもしていましたが、今は「プロやAI(人工知能)に勝てるわけがない」と短期売買を卒業。
一度買ったら数年、数十年持つスタイルで投資に臨んでいます。
面白いのは「売り時」です。
「株価が2倍になったら」とかじゃなく、「自分が働けなくなって、お金が必要になった時が売り時」と決めています。
もはやウォーレン・バフェットみたいな境地です。
投資の羅針盤は「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)」
どの株を買うのか?
その基準が、杉村氏の代名詞でもある「骨太の方針(政府の公式文書)」です。
「国策に売りなし」という言葉通り、国が「ここに予算を出す!」と決めた分野には必ずお金が流れる。

防衛、半導体、GX(グリーントランスフォーメーション)……。
政治家時代に予算が動く仕組みを見てきたからこそ、ニュースの表面的な情報ではなく、政府の一次情報を信じるわけです。
資産形成 (守り)と投資(攻め)を分ける
杉村流投資手法のもう1つの特徴は、「お金の色分け」です。
「守り」の資金として、資産形成(約8割)。
ここは、老後のために、三菱商事や伊藤忠商事のような、倒産リスクが極めて低い超優良企業に投資します。
「攻め」の資金として、投資(約2割)。
社会課題解決のため、リスクを取って応援する資金です。
例えば、電力不足解消を期待して北海道電力に投資するなど、「国策ど真ん中」の企業を選びます。
このあたりをごっちゃにして、老後資金でハイリスクな株を買って失敗する投資家の方を見かけます。
お金の目的を明確に分けることこそ、心の平穏を保つ秘訣なのです。
銘柄選びの基準は倒産リスク回避を重視
具体的な銘柄選びでは、財務諸表の「流動比率」を重視します。
流動比率とは、「1年以内に現金化できる資産 ÷ 1年以内に返済すべき負債」のことで、これが120%以上あれば、そう簡単に企業は潰れないと判断します。
また、マイケル・ポーターの競争戦略を引用し、「ブリヂストンのように、新規参入が難しく世界シェアが高い企業」を好むそう。
確かに、ポッと出のベンチャーが作ったタイヤなんて怖くて履けませんよね?
そういう「替えが効かない企業」を選ぶのが太蔵流なのです。
著書『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』は本当に役に立つ?

2026年、杉村太蔵氏の投資ノウハウを凝縮した書籍『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』が出ましたが、これ、意外と(失礼!)実用的なのです。
具体的な銘柄名の掲載と王道の内容で再現性が高いと好評
『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』の何がいいって、日本製鉄や北海道電力など、具体的な「推し銘柄」が実名で20以上も載っていること。
「理屈はいいから何をすればいいの?」という初心者のツボを押さえています。
杉村氏らしい「わかりやすい」語り口でスラスラ読めるのも、小難しい専門書が苦手な人にはありがたいはず。
内容も王道であり、真面目に語られているそうなので、きちんと投資が学べます。
この本が向いている人・向いていない人
『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』が向いている人は、日本株の個別投資を始めたい人、インデックス投資だけでは退屈な人です。
逆に向いていないのは、短期で爆発的に稼ぎたいデイトレーダー志向の人、米国株(S&P500など)のみに関心がある人になります。
日本株と長期投資についてが中心の内容ですので、そうしたものを求めている人向きの書籍です。
杉村太蔵の評判・口コミ|信頼できる投資家なのか?
杉村太蔵氏の世間の評価を見てみましょう。
本物の投資家と絶賛の声
元外資系証券マン・元議員としての経験から、「超一流の投資家」「底辺から億り人になった逆転ストーリーがすごい」「本物の投資家」と絶賛する声があります。
清掃員から這い上がったバックボーンや、過去に数千万〜億単位の利益を出したエピソードがあるから言葉に説得力があるんですよね。
インデックス投資家からは反感の声も
一方で、堅実なインデックス投資家からは反感を買うこともあります。
杉村氏は「S&P500やオルカン(全世界株式)は投資ではなく、ただの資産形成(貯金)だ」「株価10倍を狙ってこそ投資の醍醐味」といった挑発的な発言をすることがあります。
これに対し、「地道な積立をバカにするな」といった批判が出ることも。
まあ、この「適度な炎上」も含めて杉村太蔵というエンターテインメントなのかもしれません。
【まとめ】杉村太蔵は薄口発言ながら骨太な投資家
杉村太蔵を一言で言うなら、「軽く見えるけど、実はかなり重いことをやっている人」です。
テレビのキャラだけで判断すると、杉村氏の本質は見えません。
国策を読み、資本を動かし続けてきた人間として見ると、評価はだいぶ変わります。
杉村氏の投資について全部を真似する必要はありません。
ただ、「公式情報を読み、長期で考える」という姿勢自体は、誰でも取り入れられるはずです。
杉村氏のことが気になるなら、まずは「骨太の方針」を一度読んでみてはいかがでしょうか?
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