父・村上世彰(むらかみ よしあき)氏をも凌ぐと言われる投資眼を持つ女性――それが野村絢(のむら あや)氏です。
野村氏が率いる株式会社シティインデックスイレブンスが動けば株価も動く。
今や「市場を揺らす女」として最注目の存在となりました。
なぜ野村氏はフジテレビや三井住友建設を狙ったのか?
その推定資産2,000億円とも言われる資金力の背景には、どのような「勝ち筋」があるのか?
この記事では、野村氏の人物像・家族構成・資産規模・投資思想・投資手法、さらには注目の保有銘柄までを整理して解説します。
その投資行動から、個人投資家がどのような視点や学びを得られるのかも具体的に見ていきましょう。
【2026年2月3日最新追記】フジ・メディア・ホールディングスが野村絢らの保有株を取得へ
2026年2月3日はフジ・メディア・ホールディングス(HD)の2026年3月期第3四半期の決算発表日でした。
この決算発表とともに、兼ねてからバチバチの対立で話題となっていた大株主である野村絢氏らとの懸案が決着に向かいそうな発表も行われました。
フジ・メディアHDは野村氏など旧村上ファンドの投資家が保有する株式を自社株買いで取得することを発表しました。
また、野村氏などから本業のメディア事業からの分離を要求されていた不動産事業(都市開発・観光事業)について、フジ・メディアHDは外部資本導入の検討を開始することも明らかにしました。
この発表を受けて、野村氏らもフジ・メディアHD株の大量買い付けの方針を取り下げるとしています。
野村氏とフジ・メディアHDとの一連の抗争は収束する見込みのようです。
出典:フジ・メディア・ホールディングス公式サイト
「自己株式の取得中止並びに自己株式取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに係る事項の決定に関するお知らせ」
「当社株式の大規模買付行為等に係る大規模買付行為等趣旨説明書の取下げに関する書簡受領のお知らせ」
「都市開発・観光事業への外部資本導入の検討開始決定のお知らせ」
野村絢とはどんな人物?【学歴・経歴・父・夫などの詳細】

まず、野村絢氏の人物像に迫りましょう。
市場を動かす数百億円の資金を操る野村氏ですが、その実像は「村上世彰の娘」というレッテルだけでは語り尽くせません。
「村上世彰の娘」としての素顔と経歴の真実
野村氏は1988年、神奈川県横浜市生まれ。
2025年現在で37歳という、脂の乗り切った年齢です。
その経歴は、父に負けず劣らずの「超・エリート街道」です。
スイスのボーディングスクールを経て、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。
大学卒業後は、親の七光りではなく実力でモルガン・スタンレーMUFG証券に入社し、金融の最前線で研鑽を積んでいます。
その後、C&I Holdingsを設立しCEOや村上財団の代表理事(2016~2022年)を歴任。
つまり野村氏は、単なる資産家の娘(お嬢様)ではなく、外資系金融で鍛え上げられた「金融のプロフェッショナル」なのです。
気になる「野村絢の夫」と家族構成
プライベートでは、野村幸弘氏と結婚し、現在は「野村」姓を名乗っています。
驚くべきは、野村氏が2児の母であるという事実です。
子育てをしながら、片手で数百億円を動かし、日本企業の経営陣を震え上がらせているのですから、そのバイタリティには脱帽するほかありません。
また、妹には村上財団の代表理事である「村上フレンツェル玲」氏がいます。

姉妹とともに村上ファミリーを構成しているんですね。
父・世彰氏から受け継いだ帝王学と、モルガン・スタンレーで培った実務能力、そして母としての強さ。
これらを兼ね備えた野村氏は、まさに最強の「投資マシーン」といえるでしょう。
野村絢は旧村上ファンドのトップで活躍している?
「村上ファンド」という名称は現在正式には存在しませんが、その実質的な後継組織において、野村絢氏はどのような立ち位置にいるのでしょうか?
野村氏の表向きの役職と、裏側の権力構造について解説します。
「シティインデックスイレブンス」の実質的オーナー
株式市場界隈で頻繁に耳にする「株式会社シティインデックスイレブンス」。

シティインデックスイレブンスの代表取締役には「福島啓修」氏なる人物の名が記載されていますが、これはあくまで法的な代表者に過ぎません。
野村氏がシティインデックスイレブンスの事実上のオーナーであり、企業買収・株主提案・大量保有報告などの中心的意思決定に関わる存在と考えられています。
自らをオーナーとしないのは野村氏が、「ウルフパック(Wolf Pack)戦術」を採用しているからです。
- 共同保有者(関連会社・個人名義)を巧みに組み合わせて特定の企業を買い集める
- 共同保有者と結託して、一斉に経営陣に圧力をかける
この手法により、5%未満の株式保有でも複数法人と合算し、10〜20%の巨大勢力として企業に経営改革やTOB(株式公開買い付け)などの要求をすることが可能になります。
いやはや、したたかですね。
父・村上世彰との関係
野村氏は、父・村上世彰氏の「強力なバックアップ」と「莫大な資金力」を背景に持ちつつも、独自のスタイルを確立しています。
かつての村上ファンドが「敵対的買収」のイメージが強かったのに対し、野村氏は現代の洗練された金融手法と対話を重視しています。
しかし、その根底にあるのは父から受け継いだ「市場の歪みを見逃さない」というDNAです。
複数の関連会社や個人名義を使って静かに買い集める戦術などは、まさに村上流の真骨頂。
父娘は一心同体のパートナーとして、日本市場の古い慣習にメスを入れているのです。
野村絢の資産・投資哲学・手法は?
野村絢氏の投資行動は、極めて明確な理論に基づいています。
ここでは資産額とその思想を整理し、その手法を分解します。
推定資産は「1,500億~2,000億円」の衝撃
野村氏および関連会社(シティインデックスイレブンス等)が保有する上場株式の時価総額を積み上げると、その規模は個人投資家の域を完全に逸脱しています。
野村氏がコントロールする運用資産総額(AUM)は、優に1,500億〜2,000億円に達すると見られます。
しかもこれは「株式だけ」の評価額です。
非公開資産やファミリー資産を含めれば、数字はさらに膨らむ可能性があります。
投資哲学は「資本効率」と「ガバナンス改革」
野村氏の投資哲学は極めてシンプルかつ冷徹です。
まず、財務諸表(バランスシート)の徹底的な分析に基づき、市場評価と実態価値の乖離(ミスプライシング)を見つけ出します。
そして、「経営陣の尻を叩いてそのギャップを埋めさせること」に尽きるのです。
感情論は一切排除し、数字と論理だけで攻め立てる。
その具体的な3つの手法を次から見てみましょう。
手法1:ネットキャッシュ・ネットアセットバリューへの着目
野村氏が好むのは、いわゆる「PBR1倍割れ(解散価値割れ)」の企業です。
現預金や有価証券、不動産などの「換金性の高い資産」から負債を引いた価値(ネットアセットバリュー)が、時価総額を上回っている銘柄を見つけると、野村氏は容赦なくこう突きつけます。
「会社を解散して現金を配った方が、株主のためになるのではないか?」と。
この極論とも言える正論を武器に、増配や自社株買いを引き出し、株価を本来あるべき水準まで強制的に修正させるのです。
とはいえ、はじめからカバナンスが利いていない銘柄を選んでいるわけではないとのこと。
2015年と少し古いインタビュー記事ですが、割安銘柄を重視するため、結果的にカバナンスが利いていない銘柄が多くなるという感じだそうです。

手法2:国策を味方につける
かつての村上ファンドは「金儲け主義」と批判されましたが、今の野村氏には強力な追い風が吹いています。
それが「コーポレートガバナンス・コード」です。

「政策保有株を減らせ」「親子上場は解消せよ」「社外取締役を入れろ」――これらは全て、日本政府や東証が企業に求めていることです。
野村氏はこの「国策」を存分に利用し、「東証の要請に従って経営改善をせよ」と迫ります。
国がお膳立てしてくれた正義を、最強の「武器」として利用する。
この賢さこそが、野村氏の真の恐ろしさです。
手法3:利益確定の判断が異様に早い「ドライなエグジット」
ここが最も重要なポイントですが、野村氏は会社を愛しているわけでも、経営権を握り続けたいわけでもありません。
株価が本来の価値に収斂(上昇)するか、あるいは自社株買いやTOBによってプレミアムが乗った価格で売却できれば、速やかに利益確定を行い撤退します。
「まだ株価が上がるかも」という欲や、「会社を変えたい」という情熱に溺れることはありません。
数字が目標に達した瞬間に、その場を立ち去る。
この徹底したドライさこそが、高いリターンを維持し続ける秘訣なのです。
野村絢が現在大量保有する銘柄と過去の投資実績
では、具体的に野村絢氏はどこに資金を投じているのでしょうか?
ポートフォリオを見ると、その狙いが透けて見えます。
野村絢の大量保有銘柄TOP10(保有額)
保有額で確認すると銘柄のTOP10は、下記のとおりです(2025年12月時点)。

株式界隈だけでなく、ワイドショーも騒がせた「フジ・メディア・ホールディングス(4676)」が1位で719億7,700万円です。
続いて、「高島屋(8233)」が2位で335億7,400万円となっています。
野村氏が大量保有したことにより、X(旧Twitter)で盛り上がった「マンダム(4917)」は5位で113億1,400万円の保有額です。
主な投資実績:フジテレビ騒動・クレハへの要求・三井住友建設のTOB等
野村氏の戦歴の中でも特筆すべき事例を紹介します。
- フジ・メディア・ホールディングス(4676):大規模投資:個人名義を中心に株式を買い進め、保有比率を9%超まで高め筆頭株主となる。
- クレハ(4023):親子上場の解消や大幅な自社株買いを要求する過激な提案を行い、中期経営計画「ローリングプラン」を策定せざるを得ない状況に追い込んだ。
- 三井住友建設(1821):最大27.80%の株式を保有し、経営陣へ強力なプレッシャーをかけた結果、会社側によるTOBが提示され、これに応募契約を締結して売却に成功。
いずれも大量保有し、経営陣に圧力をかけるところが一環しています。
そして目標株価まで到達したならすぐに売り抜けるのも野村氏の特徴です。
2025年10月頃から買い集めが報じられていた「ディー・エヌ・エー(2432)」も、大量保有報告が出されてから1ヵ月も経たないうちに売却が開始されています。
- 2025年10月20日:― % → 5.12%
- 2025年10月23日:5.12% → 6.31%
- 2025年11月11日:6.31% → 4.25%
なお、野村氏の保有量が減ったあとのディー・エヌ・エーのチャートもわかりやすすぎる動きになっていました。

きっと、野村氏にコバンザメした人達が梯子外されて、慌てて売ったんでしょうね。
野村絢に対するネットやSNSなど周囲からの口コミ・評判は?
これほど派手に動けば、称賛と批判が入り混じるのは世の常です。
ネットやSNSにおける野村絢氏の評判を確認していきましょう。
「コバンザメ投資の参考になる」という意見が多数
個人投資家の間では、「野村絢が買った株は上がる」という神話(アノマリー)が形成されつつあります。
大量保有報告書で「シティインデックスイレブンス」や「野村絢」の名前が出ると、イナゴ投資家(短期個人投資家)が群がり、株価が急騰する傾向があります。
そのため、その売買動向を大勢の投資家が参考にしているようです。
「焼き畑農業的な利益追求」という意見もある
経営者側や保守的な層からは批判の声は根強いです。
「企業の将来の成長に必要な資金を、自社株買いとして吐き出させているだけだ」「研究開発費が削られる」といった、いわゆる「焼き畑農業」的な手法への懸念です。
また、父・村上世彰氏のインサイダー事件の記憶がいまだ鮮明なため、「結局は短期利益優先のファンド一家だろう」という偏見交じりの批判が消えてはいません。
しかし、野村氏の提案内容がコーポレートガバナンス・コードに準拠した「正論」であるため、かつてほど感情的な反発だけでは押し切れなくなっているのも事実です。
【まとめ】野村絢の投資動向は個人投資家にどう役立つ?
野村絢氏は日本市場において大きな影響があり、その名が出るだけで株価が動くことがあります。
よって、大量保有報告書に「野村絢」や「シティインデックスイレブンス」の名が出たら、「村上プレミアム」を享受できるチャンスかもしれません。
また、「低PBR・キャッシュリッチ・不動産含み益」など、野村氏が好む条件の銘柄を事前に仕込んでおくのも賢い一手です。
ただし、野村氏は慈善事業家ではなく、利益が出れば即座に売ります。
野村氏に梯子を外される前に逃げる準備を、常に怠らないでください。
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